地方競馬の八百長はなぜ起こる?疑惑の騎手一覧リストからなぜ起こるかの理由を探れば予想に活かせるのか?
どうも、競馬口コミダービーの管理人、木口順一だ。
よく地方競馬の予想をする際には「八百長があるか、ヤリヤラズがあるかどうかまで考えろ」と言われたりする。
本当にそんな八百長が地方競馬で行われているのか、そして行われているとしたらどの程度明るみに出ているのかなどを調べてみた。
八百長が起こる理由などから、地方競馬予想でどの程度八百長を想定しなければいけないのか、そしてその対策はどうやってしないといけないのかなどを紹介する。
八百長疑惑のある騎手一覧リスト
SNSではネット上ではあのレースが八百長だった、このレースが八百長だったと疑惑のレースの動画や記事が出回っている。
しかし、そのほとんどは公式が認めたわけではなく、特別刑事事件などに発展していなければあくまで全て八百長の疑惑止まり。
なので公式なまとめなどは存在せず、代表的なものを一覧でリストアップしてみたので確認してみて欲しい。
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選手名 | 日時 会場 | 内容 | 処分 現在 | 通算勝利数 重賞勝利数 通算獲得賞金 |
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秋元耕成 | 2023年4月11日 船橋6R | 向正面~第3コーナーにて 前後のレースと比べても | 騎乗停止などの処分はなし。 現在も現役。 | 621勝 4勝 9億851万円 |
友森翔太郎 | 2022年1月1日 名古屋1R | 4F付近で外からまくり3番手争いに なるがゴール手前で不可解な減速。 明らかに鞍上が追っておらず そのまま着外へ。 | 騎乗停止などの処分はなし。 現在も現役。 | 529勝 11勝 3億6895万円 |
吉原寛人 | 2021年9月17日 金沢6R | なんでもない平場のこのレースが ただしこの1番人気ハクサンルピナス | 騎乗停止などの処分はなし。 現在も現役。 | 2,926勝 148勝(G1:3勝) 46億4,493万円 |
真島大輔 | 2019年3月18日 大井10R | スタート直後に後ろに飛び降りた 疑惑。 騎乗していたのは単勝オッズ ぶっちぎり1番人気の⑧ナニスンネン。 | 騎乗停止などの処分はなし。 2023年3月に騎手を引退。 その後調教師の道へ。 | 2476勝 28勝(G1:1勝) 79億1183万円 |
吉村智洋 | 2021年6月11日 園田6R | 1番人気シブヤクロッシングに乗るが | 組合にて事情聴取。 その際に故意だとは判断されなかったが | 333勝 46勝 5億7915万円 |
橋本直哉 | 2021年6月4日 浦和8R | レース開始前より異常オッズが指摘される。 4着で決着。 | 追わなかったことを 浦和競馬側が故意だと判断。 12日間の騎乗停止処分。 | 44勝 1勝 11億6419万円 |
中野省吾 | 2021年4月9日 Twitter(現X)での発言 | 「俺がギャーギャー騒いで、瀧川が お喋り過ぎて八百長メンバーに上手く 入りきれず、森が八百長引退して、 若手が盛る時代が来て今のと石崎が 乗れなくなって、八百長が 成り立たなくなっていた時代が懐かしいよ」 とつぶやく(現在は削除) | 2018年3月15日に騎手免許失効。 現在はマカオにて | 505勝 1勝 13億6994万円 |
佐藤友則 | 2020年8月 笠松競馬 | 3人の騎手と1人の調教師の 所得隠しが判明。 それにより岐阜県警の強制捜査が 敢行される。 | 事件判明当時に引退、書類送検される。 その後21年に競馬関与禁止処分に。 | 1,679勝 32勝 8億3739万円 |
島崎和也 | 2020年8月 笠松競馬 | 3人の騎手と1人の調教師の 所得隠しが判明。 それにより岐阜県警の強制捜査が 敢行される。 | 事件判明当時に引退、書類送検される。 その後21年に競馬関与禁止処分に。 | 384勝 1勝 1億3844万円 |
山下雅之 | 2020年8月 笠松競馬 | 3人の騎手と1人の調教師の 所得隠しが判明。 それにより岐阜県警の強制捜査が 敢行される。 | 事件判明当時に引退、書類送検される。 その後21年に競馬関与禁止処分に。 | 282勝 0勝 1億56万円 |
小杉亮 | 2018年7月26日 船橋2R | 2番人気⑨ハクサンホーリーに騎乗。 しかし、そのインが突然空き、 | 4日間の騎乗停止処分。 現在も現役。 | 265勝 0勝 1億1948万円 |
山崎誠士 | 2018円7月16日 浦和9R | 1番人気③パテティークに騎乗。 さらに引っ張りも行っているように見える。 | 2日間の騎乗停止処分。 現在も現役。 | 1864勝 27勝 57億3693万円 |
沖静男 | 2012年11月6日 金沢7R | 八百長疑惑として その様子は落ちたというよりは | 騎乗停止などの処分はなし。 現在も現役。 | 561勝 4勝 2億9811万円 |
過去に1番騒ぎになったのはやはり刑事事件にまで発展し、その事実を運営側が認めた2020年の笠松競馬の八百長騒ぎ。
他の代表例に関しても、この2020年までは疑惑止まりで擁護派もそれなりにいたが、公式が認めたことにより一気に疑惑が深まった事件でもあった。
それではなぜこのような八百長事件が起きるのか、その理由を考えてみよう。
八百長が起こる理由
ひとしきり八百長の疑惑のあった代表的な騎手を一覧でまとめてみた中から、注目して欲しいのはそのレース内容ではなく騎手ごとの賞金獲得金額だ。
よく八百長を行う理由として「食えないから」だったり「金のため」なんて言われたりするが、疑惑の出ている騎手の獲得賞金は最低でも1億強、多い騎手で言えば79億なんてケースも存在する。
「金のため」とは言うが、実際に困っていそうな騎手の方が少なく、八百長の理由は本当に金のためだろうか?
そこで次に考えられるのは陣営の思惑や、所属する地方競馬運営との関係性によるものだ。
騎手は騎乗依頼があって初めて競走馬に乗るので、どうしても騎手たちの上にあたる人間の顔色はうかがわないといけなくなる。
それにより、どれだけ成績の良い騎手だったとしても八百長に加担せざるを得なくなるというわけだ。
そう考えると上記の疑惑リストで何回も疑惑が挙がっているにもかかわらずそのすべてでお咎めなしだったり、軽い騎乗停止処分で済み、現在も現役で活動できていることにも合点がいってしまうな。
疑惑の挙がっている騎手のリストを見ていると、最悪下手を打った騎手がここに挙げられているだけで本当はこのリストは氷山の一角、有力なジョッキーを中心に八百長はもっと日常的に大量に行われている可能性すら考えてしまう。
どこまでいっても確定とは言えないが、もし地方競馬で予想する際には八百長の可能性、ヤリヤラズという概念があると考えて挑んだ方がいいかもしれない。
八百長を見据えて地方競馬で予想するには
公式で認めている概念ではない以上、八百長が起こるかもしれないと思うための情報は出馬表にはもちろん掲載されていない。
例えば事前のオッズが明らかに怪しい動きをしているだとかでしか読み取れないだろう。
あとは競馬新聞が取材などをすることによって陣営に近い存在ではあるので、紙面で公開されている予想はそういった一般に流布される以外の情報からも考えられているので活用するのもありだろう。
そんな競馬新聞などに近い存在として挙げられる競馬予想サイトを活用するという選択もありだ。
競馬予想サイトは企業が運営していて人員とコネクションを使って予想を提供し、個人ではたどり着けない水準の成績を記録している。
その予想は一部無料で使うことができ、中にはその無料予想だけでプラス収支を更新し続けるサイトもあるほどだ。
関係者情報を収集しているというサイトもあり、今回は競馬口コミダービーが実際に予想を使って勝負してみた結果稼げたサイトのみをピックアップしてみた。
地方競馬の予想をする際には参考にしてみてくれ。