桜花賞2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年4月13日日曜はG1桜花賞。

今年はアルマヴェローチェ、エンブロイダリー、エリカエクスプレスら実力馬が揃い、例年以上に混戦模様だ。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

桜花賞2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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桜花賞の全頭診断

桜花賞の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

 

馬名 合計
点数
一言

基礎

情報の

診断

コース

適正

距離

馬場

適性

脚質

近走

状態

騎手

調教

血統

馬体

診断

調教

内容

想定

人気

オッズ

エンブロイ

ダリー

891

モレイラの手綱で

一気に頂点狙う

90 85 85 90 90 95 88 85 88 90

アルマ

ヴェローチェ

885 2歳女王の再証明へ 95 88 88 88 80 87 90 85 92 90

ショウナン

ザナドゥ

844

勢いある差し脚、

波乱演出なるか

83 80 85 87 93 88 84 82 82 80
クリノメイ 841

トライアル覇者の

自信と余力

88 90 80 85 95 75 78 80 85 85

エリカ

エクスプレス

836

無傷の快速、

未知なるスケール感

85 84 83 78 85 85 82 80 88 81
ボンヌソワレ 831

前走好走の

勢い続くか

78 82 83 86 87 93 84 80 80 78
マピュース 825

異血統が

花咲くならここ

85 82 80 80 90 80 80 83 90 85

ブラウン

ラチェット

818 良血復調で見直し 82 80 80 78 75 89 86 80 78 80

ビップ

デイジー

815 地力十分、
展開ひとつ
85 83 82 80 78 78 82 80 83 84

リンク

スティップ

812 タフな消耗戦に
なれば出番
80 78 80 75 84 90 85 82 76 82
ヴーレヴー 808

最内枠活かして

粘り込み期待

75 85 80 80 90 80 83 82 75 78

チェルビ

アット

801

変わり身一発

あるならここ

77 78 85 84 88 82 80 80 72 75
ミストレス 781 素質馬の復調に期待 70 78 80 78 72 83 88 78 72 82

トワイライト

シティ

761 展開はまれば
浮上ある
65 80 80 75 76 84 78 75 70 78

ウォーター

ガーベラ

735 一変あれば怖い大穴 60 75 75 72 60 86 78 75 74 80
ダンツエラン 726

逃げ残りのシナリオも

少しだけ

80 70 72 70 65 76 78 70 65 80
ナムラクララ 710

小柄でも

粘りの気持ちで

68 72 75 74 60 74 70 72 65 80

プリム

ツァール

692 未知の魅力だけはある 60 70 70 75 65 72 72 70 60 78

東のクイーンカップ優勝馬で、ここまで無傷の2連勝。

実績と能力面(90点)では重賞初挑戦のGIIIを完勝し、一気に桜花賞戦線の主役に躍り出た勢いがある。

折り合いに不安がなく瞬発力勝負にも対応できる完成度の高さが光り、コース適性(85点)こそ阪神外回りは初だが、東京マイルで見せた末脚を見る限り問題なさそうだ。

軽い良馬場の決め手勝負も歓迎で、馬場適性(85点)も高い。

切れ味鋭い差し脚質で展開の利を得やすく、脚質(90点)はこの舞台向きと言える。

前走から中8週と間隔はあいたが、放牧明けでも仕上がり良好で近走の状態(90点)も文句なし。

何より鞍上に短期免許で来日中の名手モレイラ騎手を配し、勝負気配は十分だ。

世界的名手との新コンビは大きな強調材料であり、騎手・調教師(95点)は全18頭中トップ評価。

父はマイルGIを3勝したアドマイヤマーズで、母系も底力ある米国血統。

血統(88点)はスピードと粘りを兼備し、桜花賞向きの資質を感じさせる。

初来阪でも落ち着いた周回と力強いキャンターを披露しており、馬体診断(85点)では胴が詰まり気味でパワフルな体型ながら、バネのある身のこなしが目につく。

最終追い切りでも南Wコースで鋭い伸びを見せており、調教内容(88点)から仕上がり万全だ。

想定オッズは単勝3~4倍台と見られ、堂々の1番人気が予想される。

想定人気(95点)の高さも納得の総合力で、「鞍上モレイラで東の刺客が桜を射抜く!」シナリオが十分に描ける。

阪神ジュベナイルフィリーズを制した2歳女王で、実績は断然だ。

GI勝ちを含むキャリア3戦2勝の実績・能力(95点)はメンバー中トップ評価。

4か月ぶりの実戦となる点は課題だが、それでもなお余りある能力の高さが光る。

父ハービンジャー×母父ダイワメジャーという血統で成長力があり、クラシック向けの中長距離志向だがマイルまでのスピードも兼ね備える。

昨年末のGIで見せた決め手は出色で、コース適性(88点)も阪神外回りへの対応力は十分だろう。

桜花賞は初舞台だが、直線の急坂や長い直線勝負も苦にしないタイプだ。

良馬場の高速決着にも対応済みで、稍重までこなした経験もある。

2歳時に札幌の稍重馬場で接戦を演じたように、馬場適性(88点)は融通が利く。

脚質は中団から長く良い脚を使える差しタイプで、展開に左右されにくく脚質(88点)も安定感がある。

問題は久々の実戦勘だが、陣営はぶっつけでも仕上げに余念がなく乗り込み豊富。

ひと叩きされていない分、近走の状態(80点)は評価を下げたものの、最終追いでは坂路で自己ベストをマークしており調整は順調だ。

新コンビの岩田望来騎手は前年の桜花賞馬を手掛けた実績があり、若手でも勢いがある。

管理する上村調教師もこの馬で2歳女王を輩出し、勝ち方を熟知している。

総合的に見れば騎手・調教師(87点)も不安は小さい。

胴長でしなやかな馬体はオークス向きとの声もあるが、仕上がりに抜かりなくメリハリの利いた筋肉の張りが目立つ。

胸前の深さとトモのボリュームはさすがにGI馬の風格で、馬体診断(90点)では完成度の高さが評価できる。

長期休養明けながら1週前から負荷をかけ、CWコースで長めに追われて反応良く駆け上がった。動きは重苦しさ皆無で、調教内容(85点)も及第点だ。

圧倒的人気だった阪神JFを制した実績から、今回も上位人気は必至。

単勝オッズは3~5倍程度で2番人気想定と見られ、想定人気(92点)も高い。

「2歳女王の底力で桜も頂くか?」と注目される一頭で、持ち前の勝負根性を発揮すれば連勝でクラシック戴冠の可能性も十分だ。

前哨戦の報知杯フィリーズレビューを勝ち、桜花賞の優先出走権を獲得した上がり馬だ。

ここにきてグンと力を付けており、実績・能力(83点)はGII勝ちで十分評価できる。

一方で、その勝利は1400m戦であり、初のマイルとなるコース・距離適性(80点)には一抹の不安も残る。

とはいえ、阪神コースで末脚勝負を制した点は大きく、長い直線でも脚が鈍らなかった点からも距離延長は克服可能と見る。

良馬場の高速決着に対応した実績から馬場適性(85点)も高く、雨馬場になっても渋った芝をこなせる血統背景(父は欧州型の血統か)で極端に割引く必要はない。

脚質は後方待機から大外一気の差し。フィリーズレビューでは直線で鋭い末脚を発揮し、上がり最速タイの脚で差し切った。

その脚質(87点)は桜花賞でも破壊力十分だが、今回はフルゲート18頭で展開や位置取りの綾に左右される面はあるだろう。

それでも近走の充実ぶりは目覚ましく、近走の状態(93点)は勢いそのもの。

中間も栗東坂路で軽快な動きを見せ、重賞初Vの反動も感じられない。

池添騎手はこの馬に惚れ込んで手綱を取り続けており、桜花賞3勝の実績があるベテランだ。

陣営の松下調教師も同じレースでビップデイジーを2着させるなど手腕が光っている。

総合的な騎手・調教師(88点)評価も高めで、大舞台での立ち回りも安心感がある。

馬体は牝馬としてはしっかりと筋肉が付き、約10kg馬体増で挑んだ前走で一段と成長を示した。

肩の周囲に厚みが増し、トモもしっかりと発達している点からも馬体診断(84点)は上々だ。

今回は体を絞ってくるはずで、さらにキレ味に磨きがかかる可能性もある。

最終追い切りでも坂路でしまい重点ながらラスト1F12秒台前半をマークし、状態はキープできている印象だ。

調教内容(82点)も合格点。

人気面ではトライアル勝ち馬ながら他に強力馬が多いため中穴程度の評価になりそうだが、それでも単勝10倍台前半の支持は集める見込みだ。

想定人気(82点)は伏兵扱いでも、「重賞初Vの勢い侮れず、伏兵一角」として一発を期待できるだけの下地は整っている。

チューリップ賞を勝ち、桜花賞への切符を掴んだ上がり馬だ。

キャリアはまだ4戦と浅いが、阪神マイルのGIIで勝利した実績・能力(88点)は見逃せない。

決め手比べになった前走をハナ差制した勝負根性は特筆ものだ。

とはいえ、今回は大外寄りの枠(7枠15番)を引いたことで、枠順・距離適性(90点)は若干評価を下げる要因となった。

外めの枠は不利と言われがちだが、揉まれず自分のリズムで走れる利点もあり、距離自体はベストの1600mだけに悲観することはない。

良馬場の速い上がりにも対応し、稍重程度までなら問題なくこなせる走りから馬場適性(80点)は標準以上。

前走はスローペースを好位で折り合い、直線で一気に抜け出す形で勝利。

元々中団から末脚を伸ばす競馬をしてきており、自在性のある差し脚質だ。

展開に応じて立ち回れる脚質(85点)は強みで、今回も流れに乗った競馬ができるだろう。

何より近走の状態(95点)が素晴らしく、前走後も大きな疲労は見られず順調そのもの。

中間の調整でも馬なり中心に好気配を維持している。

酒井学騎手とのコンビは今回で3戦目。

ベテランらしくこの馬の長所を引き出す騎乗が続いており、前走も鮮やかな差し切りを演出した。

派手さはないものの堅実なベテランで、騎手・調教師(75点)は目立たないがマイナス材料でもない。

父は近年ダート短距離で活躍馬を出している血統だが、本馬は母方のスタミナも受け継ぎ芝マイルで才能を開花させた印象だ。

血統(78点)面では地味だが、配合以上に心肺機能と勝負根性が高く評価できる。

胴が短めで全体にコンパクトな馬体は瞬発力勝負に向いており、胸前の筋肉が厚くトモも張りがある。

大跳びではないが回転力のある走法で、小脚を使える点も好印象だ。

馬体診断(80点)では一流馬に匹敵する体の造りとは言えないものの、ツボの締まった好馬体と評価できる。

最終追い切りは坂路で加速ラップを刻み、ラスト1Fで鋭く反応。前走時のデキを維持しているようで調教内容(85点)も良好だ。

人気は伏兵の域を出ないだろうが、単勝オッズ一桁台後半~二桁前半の支持は受けそうだ。想定人気(85点)は中位ながら、「トライアル覇者、距離延長も末脚健在」のフレーズ通り、展開がはまればGIの大舞台でも勝機をうかがえる存在だ。

無欲の立場で桜の女王取りに挑む姿は、一発を秘めたダークホースとして要注目である。

評価: キャリアわずか2戦2勝、無敗のフェアリーS優勝馬だ。

その名のとおり快速馬で、デビュー戦・フェアリーステークスともに好位から鋭く抜け出す競馬で連勝している。

キャリアの浅さゆえGIでどこまで通用するか未知数だが、実績・能力(85点)はGIII勝ちと十分なもの。

馬名の“エクスプレス”通りスピードの絶対値が高く、前走の中山マイルを1分33秒4(良)で走破した能力は侮れない。

阪神外回りコースへの対応が鍵だが、広いコース・長い直線自体は歓迎材料だろう。

小回りの中山で結果を出した分、コース・距離適性(84点)は未知数ながら融通は利きそうだ。

良馬場の切れ味勝負で台頭しただけに、時計が速くなればなるほど持ち味を発揮できるタイプ。

雨で渋ると未知だが、父系的には多少の道悪も苦にしない血もあり、馬場適性(83点)も標準以上と見る。

課題はスタートから折り合いまでの過程。

2戦とも前向きさを見せつつ制御は利いていたが、今回フルゲートの1枠2番で包まれる形になると力む可能性がある。

勝負所で捌きに苦労する懸念もわずかにあり、脚質(78点)は展開ひとつの面も。

とはいえ、鞍上の戸崎騎手は関東のトップであり、実戦経験の浅い馬をそつなく導く手腕に定評がある。

馬群を捌いて抜け出す技術も高く、強心臓の持ち主でもある本馬とのコンビは信頼できる。

チーム戸崎&杉山晴紀厩舎の騎手・調教師(85点)は安定感があり、クラシックの大舞台も臆せず挑めるだろう。

中3か月でぶっつけ本番だが、乗り込み量は十分で仕上がりは万全に近い。

2戦とも細身の馬体ながらパドックでの気配は良く、今回も毛ヅヤの良さが目立っている。

胴が詰まったスプリンター体型だが肩の可動域が広く、瞬発力勝負でヒケを取らないフォームをしている。

馬体診断(82点)では総合力で他馬に見劣るものの、スピード能力に特化した馬体と評価できる。

最終追い切りは南Wコースで併せ馬を行い、直線は馬なりながらシャープな伸びを披露した。

若さゆえか併走馬を抜かすと気を抜く面は見せたが、それでもゴール前の反応は良く調教内容(80点)は上々だ。

想定人気は4~5番人気あたりで、単勝オッズは一桁台中盤になる可能性がある。

未知の魅力と無敗の輝きに期待するファンも多く、想定人気(88点)もまずまずだ。

「無傷2連勝の未知なるスピード」がどこまで通用するか、キャリアの浅さを一気に覆すだけの爆発力を秘めた快速馬と言えよう。

前走フィリーズレビューで3着に食い込み、一躍注目を集めた存在だ。

重賞実績こそその3着のみだが、2歳時から素質を見込まれていた馬で、ここにきて開花してきた印象がある。

実績・能力(78点)はまだ大きなタイトルこそないが、GIIで好走した内容からも十分通用する下地を示した。

フランス語で「良い夜」を意味する馬名のとおり、黄昏時の決戦で一発を狙う。

阪神コースは初めてとなるが、前走の走りからコース適性(82点)に大きな不安はない。

1400mから1600mへの距離延長も問題なく、むしろマイルで持ち味がより活きる可能性がある。

良馬場の高速決着にも対応済みで、雨が降ってある程度時計が掛かる馬場でも母系に米国のパワー血統を持つだけに対応できそうだ。

極端な道悪は未知だが、馬場適性(83点)は平均以上と判断できる。

フィリーズレビューでは好スタートから好位のインで立ち回り、直線粘り込んで3着を確保した。

その競馬ぶりから先行力と勝負根性がうかがえ、脚質(86点)は阪神マイルでも武器になるだろう。

今回は内枠こそ引けなかったものの、中枠ならば川田騎手が巧みにポジションを取ってくるはずだ。

前走から中4週というローテーションも理想的で、近走の状態(87点)は上昇一途。

前走後も疲労は見られず、むしろ使った上積みが十分に見込める。

何より心強いのが川田騎手との新コンビだ。

前走は別の騎手だったが、今回は川田騎手が騎乗を熱望し手綱を取る。

関西リーディングのエースであり、クラシック戦線の戦い方を知り尽くした存在だ。

調教師もこの馬を入念に仕上げており、馬の良さを知るべく川田騎手自ら調教に騎乗する姿も見られた。こうした騎手・調教師(93点)の布陣は大きな魅力だ。

馬体は小柄だが筋肉のメリハリがあり、牝馬らしいしなやかさとバネを秘めている。

成長途上だった2歳秋から比べ、春を迎えて全体にふっくらと丸みを帯びてきた印象だ。

背中のラインが滑らかで、四肢の可動もスムーズ。

馬体診断(84点)では目立った欠点がなく、好仕上がりと映る。

最終追い切りは栗東坂路で川田騎手騎乗のもと軽めに流す内容だったが、疲れはなく動きは実に軽快だった。

デキ維持に重点を置いた仕上げで、調教内容(80点)も合格点だろう。

人気は伏兵扱いながらも、川田騎手人気も手伝い単勝で10~15倍程度の支持は集めそうだ。

想定人気(78点)は中穴どまりだが、「好位差し冴える伏兵、侮れぬ存在」として警戒が必要な一頭だ。

大崩れしない安定感と鞍上の手腕を考えれば、上位進出の可能性も十分に秘めている。

クイーンカップで2着に健闘した実力派。

父は米国の短距離GI馬マインドユアビスケッツ、母父シンボリクリスエスという異色の血統で、本来ダート向きとも思われたが芝で才能を開花させている。

デビュー戦(新潟芝1600m)を鋭い差し脚で快勝し、年明け初戦のクイーンCでは逃げ馬を射程圏に入れて直線伸び、勝ち馬エンブロイダリーには及ばなかったものの堂々の2着に入った。

重賞2戦目で結果を残した実績・能力(85点)は高く評価でき、桜花賞の舞台でも軽視禁物の存在だ。

今回は左回りから右回りに替わる点や、広いコースへの対応などコース・距離適性(82点)でクリアすべき課題はある。

ただ、直線坂のある東京マイルで1分32秒8の決着に対応できたスピードとスタミナは阪神でも武器になるはずだ。

良馬場の高速決着で好走した一方、血統的にはダート短距離寄りのパワータイプであり、雨で多少馬場が渋っても苦にしないだろう。

総合的な馬場適性(80点)は平均的だが、極端に力の要る馬場にならない限り力を発揮できるはずだ。

脚質は先行差しタイプ。

クイーンCでは道中4番手の好位につけ、直線半ばで抜け出す正攻法の競馬を見せた。

二の脚が速くポジションを取れる強みがあり、脚質(80点)はレースセンスの高さを感じさせる。

ただ瞬発力勝負であと一歩詰め切れなかった点から、最後の決め手勝負になると切れ負けする可能性はある。

相手なりに堅実に走るタイプで、展開がはまればしぶとく粘り込むだろう。

使い詰めではなく間隔を空けて体調を整えて臨むローテも好感で、近走の状態(90点)は上昇カーブを描いている。

中間の追い切りでは美浦ウッドで長めからしっかり負荷をかけられ、ラストまで力強い伸びを見せており、調子維持どころか更なる上積みさえ感じられる。

田辺騎手とのコンビはここ2戦で結果を出しており、騎手自身も桜花賞制覇(2017年レーヌミノル)経験がある。

積極策で穴をあける巧さに定評があり、思い切った騎乗で馬の持ち味を引き出すだろう。

若い和田勇介調教師の管理馬だが、攻め駆けする本馬の能力を信じて芝路線に乗せた慧眼はさすがだ。

総じて騎手・調教師(80点)は堅実で、展開利を生かす乗り方を期待できる。

見るからにガッチリした筋骨隆々の馬体は、牝馬離れした迫力がある。実際、近親にダートGI馬レッドルゼルがいる血統で、胸前の厚みやトモの筋肉量は本馬も豊富だ。

それでも芝マイルで結果を出せているのは、基礎体力が高くパワーをスピードに転化できている証拠だろう。

四肢の可動域も広く、走りには力強さと推進力がある。

馬体診断(80点)ではやや重厚感がある分、瞬発力勝負でキレ負けしやすい点を割り引いた。

調教では最後までバテずに走り切る持久力を発揮しており、調教内容(83点)からもデキは良好だ。

想定人気は伏兵扱いながらも5~6番人気前後に支持される可能性があり、想定人気(90点)も評価できる。

「異色の血統も芝で開花した実力馬」として、強力馬相手にどこまで食い下がれるか注目だ。

昨秋のアルテミスステークス(東京芝1600m)を勝利し、2歳重賞ウイナーとなった良血馬だ。

その後の阪神JFでは掲示板外に敗れたものの、大崩れはしておらず3歳初戦のここに照準を合わせて態勢を立て直してきた。

GIII勝ちの実績(82点)と能力の片鱗は折り紙付きで、潜在能力は上位馬にも見劣らない。

ただ、実戦が4か月ぶりとなる点や関西遠征など課題もあり、近走の状態(75点)は未知数な部分が残る。

東京マイルで結果を出したように広いコース向きで、末脚の持続力が武器だ。

今回の阪神外回りも条件としては悪くなく、コース・距離適性(80点)は十分だろう。

パンパンの良馬場の瞬発力勝負よりは、少し時計のかかる決着や消耗戦になった方が浮上しやすいタイプかもしれない。

父キズナ譲りのパワーと母父Congrats(A.P.インディ系)の持久力を備えており、渋った馬場でも苦にしない血統背景だ。

実際、アルテミスSでは稍重馬場で2歳コースレコードに迫る好時計で走破しており、馬場適性(80点)も水準以上と見てよい。

脚質は中団から長く良い脚を使う差しタイプ。

切れ味鋭く一瞬で突き抜けるタイプではないが、じわじわと加速しながら末脚を持続できるのが強みだ。

阪神外回りの長い直線は合っており、展開が速くなっても自分のペースで脚を溜めて直線勝負に徹すれば浮上の余地がある。

自在性もあり展開に大崩れしにくい脚質(78点)は安定感につながるだろう。

最大の強調材料は鞍上だ。

横山武史騎手は昨年の桜花賞馬を含め、近年クラシック戦線で活躍著しい若手トップジョッキー。

テン乗りとはいえ、ブラウンラチェットの素質を信じて果敢な騎乗を見せてくれるはずだ。

手塚調教師も関東の有力馬を数多く手がけるベテランで、仕上げに抜かりはない。

人馬含めた騎手・調教師(89点)の布陣は心強く、勝負どころでの判断力も託せる。

ノーザンファーム生産の良血らしく、馬体は均整が取れてバランスが良い。

肩周りから腹袋にかけて容量が大きく、いかにも長く脚を使えそうな体型だ。

前走時はやや余裕残しの馬体だったが、今回はしっかり絞れてくるはずで、トモの筋肉量も増えてパワーアップした印象を受ける。

馬体診断(86点)では仕上がりに太鼓判が押せる。

最終追い切りでは美浦ウッドで直線いっぱいに追われ、古馬オープン馬を相手に見劣らない動きを披露した。

時計自体も良く、実戦さながらの負荷で息遣いも良化している。久々を感じさせない鋭い伸びで、調教内容(80点)も上々だ。

問題はレース勘と初の関西輸送だが、この馬の精神力と関東リーディング級チームの手腕を考えれば大きく崩れることはないだろう。

人気は中位だが、単勝20倍前後で穴人気する可能性もある。

想定人気(80点)は伏兵扱いだが、「良血開花なら巻き返し十分」のキャッチコピーどおり、2歳時にマークした持ちタイムと末脚の威力を発揮できれば一気に桜の舞台で飛躍するシーンがあっても不思議ではない。

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズでは2歳女王アルマヴェローチェに0秒2差まで迫り、堂々の2着と健闘した実力馬だ。

その後は3歳初戦を迎えず直行で本番に臨むが、実績面では上位の存在であり油断できない。

GⅠ2着の実績・能力(85点)は高く評価されるべきで、潜在能力は随一と言っていい。

父サトノダイヤモンド譲りの持久力と母父キングカメハメハ譲りのスピードを兼ね備えており、完成度が上がった今春に巻き返しを狙う。

阪神マイル自体は初めてだが、実際には阪神JFが京都開催だった特殊事情があるだけで、右回りのマイル戦経験は豊富だ(新馬戦1着、ファンタジーS5着)。

器用さもあり、コース替わりに戸惑うことはないだろう。コース・距離適性(83点)は標準以上だ。

良馬場での切れ味勝負から、稍重馬場での渋太い競馬まで経験しており、レース運びに幅がある。

父がスタミナ型ゆえ道悪も苦にしないタイプに映り、馬場適性(82点)は高めに見積もって良い。

持ち味は先行力と粘り強さ。2歳時は好位から抜け出す競馬で結果を残しており、近2走はやや位置取りが後ろになったが末脚は堅実に使えている。

自在性があり流れに合わせて競馬ができる脚質(80点)は、この大舞台でも強みとなろう。

課題は4か月のブランクと、休養明けで実戦感覚が鈍っていないかという点だ。

直前の追い切りでは坂路でしっかり追われ、力強い脚捌きを見せたが、ひと叩きされていない分どうしても評価は下げざるを得ない。

仕上がり自体は太目感なく動ける態勢にあるものの、実戦勘という点で近走の状態(78点)は強気になれない部分だ。

幸英明騎手とのコンビは今回が初になるが、ベテランの味で折り合いをつけつつ馬群を捌く競馬をしてくれるはず。

栗東の松下武士調教師は前哨戦で別馬を勝たせるなど好調で、管理馬2頭出しの勢いもある。

とはいえ、手綱が昨年まで主戦を務めた武豊騎手から乗り替わる点は気になる材料だ。全体として騎手・調教師(78点)は可もなく不可もなくといった印象。

馬体は2歳時から完成度が高かったが、春を迎えてさらに成長を遂げている。

全体に丸みを帯びた体型で、胸前やトモに十分な筋肉量がある。腹回りのラインもしっかり締まり、久々でも太め感はない。

春シーズンを迎えて毛ヅヤも冴えてきており、馬体診断(82点)では高いレベルの仕上がりといえる。

父譲りの柔らかな筋肉と母系譲りの筋骨隆々さがバランス良く調和している点も好印象だ。

最終追い切りでは幸騎手が感触を確かめるようにCWコースで追われ、ラスト重点でまずまずの伸び脚を見せた。

やや息の入りが遅く映ったが、これは久々ゆえで悲観するほどではないだろう。

強めに追って負荷をかけたことで実戦へ向けて態勢が整い、調教内容(80点)**も及第点にある。

人気は実績を評価されつつも、直行策への不安から中位に落ち着きそうだ。

単勝10倍台後半前後の評価かもしれないが、想定人気(83点)は決して低くない。

昨年アルマヴェローチェに土を付けかけたパフォーマンスはフロックではなく、能力全開となれば上位争いに加わる力はある。

「2歳GⅠ僅差②着、潜在能力高い」この馬が復調していれば、波乱を起こす可能性も十分秘めている。

今年のクラシック戦線で異色の存在だ。

混合重賞のきさらぎ賞(京都芝1800m)で牡馬相手に2着と健闘し、一躍名を上げた。

牝馬限定戦への出走は今回が初めてで、未知の魅力がある一方、桜花賞では距離短縮が鍵となる。

とはいえ長めの距離で実績を残してきた実績・能力(80点)は評価でき、メンバー中でも地力は見劣らないものがある。

京都外回りの1800mで結果を残した持続力は、阪神マイル外回りにも通ずるものがあるだろう。

前々走はマイル戦(新馬勝ち)も経験しており、スピード不足の心配はない。

むしろテンから速い流れになる今回は、自慢のしぶとさを活かせる展開が望めそうだ。

コース・距離適性(78点)は未知数な部分こそあれ、大崩れはしないはず。稍重~良での実績があり、パワー型ゆえ馬場適性(80点)はむしろ渋った方が歓迎だろう。

レーススタイルは好位から長く脚を使う粘り強いタイプ。

速い上がりの勝負よりも消耗戦になった方が持ち味が活きる。

今回は淀みないペースが見込まれるだけに、タフな展開になれば浮上する可能性が高い。

切れ負けする場面があるため、脚質(75点)は展開の恩恵を受けたいタイプと言える。

前走から2か月ぶりとなるが、一頓挫なく順調に調整されており、近走の状態(84点)は好調を維持。

追い切りでも迫力ある動きで、デムーロ騎手も「パワフルで良い動き」と好感触を掴んでいる。

そのデムーロ騎手はクラシック戦線で数々の名騎乗を披露してきた名手。

近走では馬の特性を活かした競馬で結果を出しており、強敵相手にも臆さず攻めの競馬をしてくれるだろう。

西村真幸調教師も関西の中堅として馬をよく仕上げており、ここまでのローテも含め万全の態勢を整えてきた。

騎手・調教師(90点)は上位陣に比べても遜色なく、鞍上の腕に託す部分は大きい。

馬体は父エピファネイア譲りの伸びやかさとパワーを備え、牝馬ながら力強さがある。

骨太で馬格があり、他の華奢な牝馬とは一線を画す存在感だ。

前走時から大きな馬体重の増減もなく、安定した好調子を保っている。

トモの筋肉がしっかり発達し、踏み込みにも力が感じられる。

馬体診断(85点)では雄大なストライドを生み出す馬体を高く評価したい。

調教ではCWコースで6ハロン80秒台前半の時計を楽々とマークし、ラストの伸びもしっかり。

間隔を開けたぶんフレッシュな動きが目立ち、調教内容(82点)も申し分ない。

問題はスピード勝負になった際についていけるかだが、鞍上は早めに動いて持久戦に持ち込む騎乗を示唆しており、展開面で工夫してくるだろう。

人気は中穴程度で、単勝20~30倍台の評価かもしれないが、想定人気(76点)はあまり気にする必要はない。

「牡馬相手の健闘光るタフネス娘」が桜花賞で再び意地を見せる可能性も十分にあり、波乱の立役者として覚えておきたい存在だ。

前哨戦のエルフィンステークス(Listed競走)を勝利し、賞金を加算してクラシックに駒を進めてきた。

サトノクラウン産駒の1期生で、スタミナ色の強い血統背景を持つが、新馬戦・エルフィンSと芝マイルで2連勝中とスピードも秘めた存在だ。

実績面ではオープン勝ちがあるとはいえ重賞経験がなく、実績・能力(75点)は他の重賞組に一歩譲るが、まだ底を見せていない魅力がある。

阪神マイルは今回が初だが、中京マイルのエルフィンSを完勝しておりコース替わりは苦にしないだろう。

スタートが上手で常にロスのない競馬ができる点も、内枠を引いたここでは有利に働く可能性が高い。

1枠1番という絶好枠を得て、コース・距離適性(85点)はプラス材料が多い。

父サトノクラウン譲りのパワータイプで、時計勝負になると切れ負けの懸念はあるが、エルフィンSでは速い上がりに対応できている。

良馬場・稍重ともに経験済みで、馬場適性(80点)も標準的といえる。

脚質は先行抜け出し型。

新馬・エルフィンSともに先団につけて抜群の手応えで直線に向き、仕掛けられると一気に突き放す競馬だった。

勝負根性があり、一度先頭に立つとそこから差させない強みがある。今回も内枠を活かしてスッと前につければ展開のカギを握る存在となり、脚質(80点)は展開次第で評価が上振れする。

反面、経験の浅さゆえプレッシャーに弱い面がないか不安もあるが、2戦ともパドック・返し馬で落ち着き払っておりメンタルの強さを感じさせる。

レース間隔は2か月と十分で、上積みも見込める。

前走は仕上がり途上で勝った余力があり、近走の状態(90点)はさらに良化傾向だ。

中間の追い切りでは坂路で自己ベストを更新し、動き・気配ともに前走以上のデキが伝えられる。

浜中俊騎手はデビューから手綱を取り、本馬の良さを熟知している。かつて桜花賞を制した経験(2012年ジュエラーで優勝)もあり、内枠を利して虎視眈々と上位進出を狙うだろう。

若き武幸四郎調教師(武豊騎手の弟)も管理馬初のGI挑戦とあって気合が入る。勝負所での大胆さに欠ける部分はあるが、それでも騎手・調教師(80点)は大舞台でも一定の信頼が置ける。

馬体は父サトノクラウン譲りで胴が長め、ゆったりとした体型だが、牝馬にしては骨格がしっかりして大型感がある。

前走時で馬体重474kgと恵まれた体格で、スタミナ豊富な反面瞬発力の面では他の牝馬に見劣る可能性があった。

しかし、実戦では鋭く反応して突き放しており、走らせてみればスピード能力も水準以上だ。

筋肉のメリハリがさらに増し、四肢の運びに硬さがなくなってきた今、馬体診断(83点)ではさらにキレが増したと評価したい。

CWコースで行われた最終追い切りではコーナーから加速し、直線で一杯に追われると力強く伸びて先着。

ラスト1Fの反応も良く、調教内容(82点)からも状態は申し分ない。

初のGI挑戦で人気は二桁台と伏兵扱いになる見通しだが、最内枠を活かしてロスなく運べれば馬券圏内進出のシナリオも十分描ける。

想定人気(75点)は低いものの、「エルフィンS快勝、素質は侮れない」という評価に恥じない走りを見せる可能性を秘めている。

距離延長やメンバー強化など克服すべき点はあるが、未知の魅力を武器に一矢報いる場面があっても不思議ではない。

前走フィリーズレビューで14番人気という低評価を覆し、勝ち馬から3/4馬身差の2着に突っ込んできた大穴馬だ。

ブリンカー着用の効果が絶大で、一変した末脚を披露した。

重賞で連対した実績は見逃せず、実績・能力(77点)も一気に評価を上げている。

一方で2歳時は500万下で足踏みし、ムラ駆けの印象もある馬だけに、大舞台で再度好走できるか半信半疑な面も残る。

父はマクフィ(欧州マイルGI馬)、母父ブライアンズタイムという血統で、本来は中距離向きとも言われる。

しかし、前走で1400mの流れに乗って末脚が爆発したことで、スピード面の課題は一気に解消された。

阪神マイルへの距離延長は問題なく、むしろワンターンの1600mの方が末脚にさらに磨きがかかる可能性もある。

コース・距離適性(78点)は十分だろう。

良馬場の切れ味勝負に対応した実績と、母系譲りのパワーで渋馬場もこなせそうな点から、馬場適性(85点)も高めに評価できる。

注目すべきは前走の脚質転換だ。

それまで後方から伸びきれないレースが続いていたが、ブリンカー装着で行きっぷりが一変。

4コーナーでは勝ち馬の直後に迫る位置まで押し上げ、直線は馬群を割って鋭く伸びた。

集中力が増したことで、本来の切れ味が発揮された形だ。

今回も引き続きブリンカーを着用予定で、同じ脚質(84点)の走りが再現できるかが鍵となる。

前走後も気配は良く、近走の状態(88点)も上向き。

中3週のローテーションも無理なく、春の陽気で牝馬らしくテンションが上がりすぎないかさえ注意すれば状態面の不安は少ない。

コンビを組む北村友一騎手は、昨年の重賞勝利後に大怪我から復帰して間もないが、前走でこの馬の末脚を引き出したように手腕は確かだ。

今回も思い切ったイン強襲策で見せ場を作る可能性がある。

担当する高野調教師も馬具変更の決断が当たり、勢いに乗っている。

実績面では他の有力陣に一歩譲るものの、騎手・調教師(82点)のコンビネーションで再度の激走を虎視眈々と狙っている。

馬体面では父マクフィ譲りのずんぐりした体型で、決して見栄えするタイプではない。

しかしそれが幸いして小回りの阪神内回り1400mを立ち回れたとも言える。

筋肉のメリハリは十分で、トモのボリュームも牝馬としては力強い。

大跳びではなくピッチ走法気味で回転力ある走りをするため、桜花賞の瞬発力勝負になっても遅れを取らないだろう。

何より前走で一変したパフォーマンスから、心身両面で充実期に入った印象を受ける。

馬体診断(80点)は地味だが、調子の良さが馬体からにじみ出ている点を評価したい。

追い切りでは坂路で一杯に追われ、前走時と遜色ない動きをキープしている。

ブリンカーの効果で集中力が続いており、調教内容(80点)も前走のデキを維持しているようだ。

大駆け直後だけにマークは厳しくなるが、それでも人気的には伏兵の域を出ないだろう。

単勝オッズも20~30倍台が見込まれ、引き続き想定人気(72点)は低めだ。

しかし、侮られる立場でこそ怖いタイプであり、展開がハマれば再度の激走も十分にあり得る。

「ブリンカー効果絶大、一発十分」な末脚が炸裂すれば、再び桜の女王争いに割って入るシーンも期待できる。

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで素質を買われて参戦したものの15着と大敗。

それでも直前の評価では馬体診断90点と高く評価されていたように(競馬専門紙による評価)、潜在能力は侮れないものがある。

休養を挟んで立て直され、満を持してクラシックに挑むが、さすがに実績面では見劣るため実績・能力(70点)は低めの評価となる。

阪神JFは京都開催だったため、今回が初の阪神コースとなる。

全2戦がマイル戦で、距離適性自体は問題ない。

むしろ瞬発力よりも持続力タイプとの評もあり、阪神外回りマイルでタフな流れになれば巻き返しの余地があるだろう。

コース・距離適性(78点)は未知数ながら、悲観する必要もない。

良馬場での決め手勝負には課題を残す一方、血統的には欧州アルゼンチン血統を引き継ぐスタミナ豊富な母系を持ち、渋馬場でもやれる下地はある。

馬場適性(80点)は標準的だ。

昨年秋はやや気負いが見られたが、休養を経て心身ともにリフレッシュされた印象だ。

デビュー戦では中団から鋭く伸びて勝利しており、末脚の破壊力はメンバーに入っても引けを取らない可能性がある。

自在性に欠けるところはあるが、折り合いはスムーズな馬で、ペースが流れれば差し込みも十分だ。

前走の大敗は度外視でき、脚質(78点)は展開ひとつで浮上しても不思議ではない。

前走から4か月近くぶりになるが、帰厩後は順調に乗り込まれ状態は確実に上向いている。

近走の状態(72点)は未知数な部分が多く強気にはなれないが、逆に言えば一変の可能性もあるということだ。

最終追い切りは坂路でいっぱいに追われ、動き自体平凡だったが、調教駆けしないタイプと考えれば悲観するものではない。

レース当日の気配に注目したい。

鞍上には若手の坂井瑠星騎手を迎える。

国内外で経験を積み、今年重賞も制するなど成長著しい騎手だ。

テン乗りだが積極果敢な競馬が持ち味で、ミストレスの持つ潜在能力を引き出す可能性がある。

調教師は世界的名伯楽・藤沢和雄氏の薫陶を受けた高柳瑞樹師で、クラシックに向けてじっくり仕上げてきたようだ。

とはいえ実績面の裏付けが足りず、騎手・調教師(83点)も未知数な部分が多い。

馬体は牝馬離れした骨格の大きさと胸の深さが目につく。

前走時に専門誌から高評価を得たように、胸前の筋肉量やトモの張りは一級品だ。

胴も長めで将来的には中距離で良さが出そうな体型だが、瞬発力に必要な体の柔軟性も兼ね備えている。

春を迎えて毛ヅヤが良化し、馬体重も維持されている点から馬体診断(88点)は依然として高評価だ。

素質自体は高く、あとはそれを競馬で活かせるかにかかっている。

最終追い切りではややモタつく面があったものの、実戦タイプだけに度外視可能。

大敗後にしっかり立て直した効果が、当日のレースぶりに現れる可能性はある。

調教内容(78点)も大きく評価はできないが、気配自体は悪くない。

今回は完全に人気薄で、単勝50倍を超える可能性もある。

しかし、それこそノーマークで楽に走れれば昨年期待された末脚が炸裂する場面もあるかもしれない。

想定人気(72点)は最低クラスだが、「胸厚の好馬体、巻き返しに要注目」というキャッチフレーズ通り、恵まれた体躯から繰り出す豪脚が一気に飛んでくるようだと波乱の立役者となる可能性も秘めている。

ここまで5戦1勝だが、3走前に中京芝1600mの1勝クラスで連対するなど堅実な走りを見せてきた。

重賞実績こそないものの、前走フラワーカップ(中山芝1800m)で4着に食い込み、地力強化を印象付けた。

とはいえ桜花賞となると顔触れが一気に強化されるため、実績・能力(65点)は下位評価となる。

マイル戦は新馬以来となるが、折り合いに問題ない馬だけに距離短縮は良い方に出る可能性がある。

直線の長いコースで末脚を伸ばした経験もあり、阪神外回りへのコース・距離適性(80点)も悪くないだろう。

父は近年ノーザンダンサー系の快速馬、母系も欧米のスピード血脈があり、良馬場のキレ勝負もある程度対応できる。

反面パワー型ではないので極端な道悪はマイナスとなり、馬場適性(80点)は標準的といえる。

中団から確実に末脚を使える脚質で、切れるというより長く脚を使うタイプだ。

大崩れしない堅実さが持ち味で、展開が向けば馬群を割って台頭するしぶとさがある。

反面決め手で見劣る場面もあり、ハイレベルな今回でどこまで通用するかは未知数。

脚質(75点)は展開利が欲しいところだ。

前走から中2週という強行軍気味のローテーションだが、使った上積みが見込める牝馬だけに状態は維持している。

近走の状態(76点)も上向き傾向にある。

鞍上の松山騎手はGI馬も手掛ける実力者で、内枠寄りの5枠10番からロスなく立ち回る戦法を取るだろう。

木原一良調教師は渋いベテランで、人気薄での激走を何度も演出してきた。派手さは無いものの騎手・調教師(84点)は堅実で、思い切った騎乗で一発を狙う可能性はある。

馬体重は420kg台と小柄だが、非力さは感じさせない。

全体にコンパクトにまとまった体で小回りコースにも対応してきたが、本来は東京や阪神といった広いコース向きと見られる。

瞬発力という点では筋肉量の少なさから劣るが、反面軽い走りで長く脚を使える点は美点だ。馬体診断(78点)では大きなアピールポイントこそないが、毛ヅヤの良さや脚元の確かさなど好調を示す材料が見られる。

最終追い切りはCWコースで軽めに流す程度だったが、連戦のため調整程度で十分と判断されたのだろう。

走りに硬さは見られず、調教内容(75点)は悪くない。

人気的には最低人気に近い存在となりそうだが、良血馬が揃ったここで逆に気楽に乗れる強みもある。

想定人気(70点)はかなり低いが、「未知数の存在、展開次第で浮上も」という期待を込めたキャッチコピー通り、ハマれば馬券圏内に滑り込むシーンもゼロではない。

展開が乱れ波乱含みの流れとなった際には、静かに浮上してくる黄昏(トワイライト)の影として注意しておきたい。

デビューから重賞まで矢継ぎ早に使われ、これで7戦目とキャリア豊富な叩き上げ。

2歳時にファンタジーステークス5着と健闘し、年明けは牡馬相手のきさらぎ賞に挑戦するなどチャレンジを続けてきた。

しかし近2走のチューリップ賞11着、きさらぎ賞10着と結果を残せず、実績・能力(60点)は厳しい評価となった。

血統的には父レイデオロ×母父ウォーターリーグという配合で、半兄に地方重賞勝ち馬がいる血統。

芝向きかダート向きか適性が掴みづらい中、陣営は芝マイル路線で可能性を探ってきた。

阪神コースもチューリップ賞で経験済みだが結果は芳しくなく、コース・距離適性(75点)も高いとは言えない。

ただし、ファンタジーSでは前々で立ち回って粘り込む競馬で5着と健闘したように、展開ひとつでは浮上する下地はある。

近走は掲示板にも載れず、近走の状態(60点)は低迷気味。

ここ2戦はスローペースからの瞬発力勝負で切れ負けしており、直線坂のある阪神マイルで時計のかかる展開になるのを待ちたいところだ。

渋った馬場でタフな流れになれば、持ち前の先行力と粘りが活きる可能性があり、馬場適性(75点)はやや渋り歓迎といったところ。

最大の武器は名手・武豊騎手の存在だ。

キャリア豊富なレジェンドがこの馬の力を引き出すべく臨む一戦で、状態面の不安はあっても鞍上強化は見逃せない。

4枠8番という枠も中枠で競馬がしやすく、スタートセンスのある馬だけにハナか2番手の積極策で思い切った競馬に出る可能性が高い。

そうなれば、脚質(72点)で不気味な存在となるかもしれない。

陣営の石橋調教師も、前走後は無理をせずリフレッシュに努め立て直してきた。

調教では武豊騎手自ら感触を確かめ、坂路での追い切りではラストまでしっかりとした脚取りを見せた。

騎手・調教師(86点)は人馬ともに実績豊富で、人気薄で一発を演じてきたシーンも数知れないだけに注意したい。

馬体は牝馬としては大柄で、2歳時から完成度の高い好馬体と評されてきた。

胴が詰まり気味でスプリンター体型だが、肩の角度に柔軟性がありマイルでもスピードを維持できる。

やや気性面に難があるところがあり、道中で力んでしまうと末脚を欠く傾向がある。

今回は揉まれない競馬に徹することで、そのあたりの課題をクリアしたいところだ。

馬体診断(78点)ではポテンシャルは高いが、現状力を出し切れていない歯がゆさがある。

最終追い切りでは強めに追われてシッカリとした脚取りを見せ、息遣いも改善傾向にあった。

調教内容(75点)は上々とは言えないが、前走時より気配が良くなっている点は好材料だ。

人気は最低クラスとなりそうだが、こういう時こそ武豊騎手は思い切った騎乗で穴をあけてきた歴史がある。

想定人気(74点)は超大穴だが、「名手の手腕で一変狙う大穴候補」として展開と馬場がハマれば一考の価値はある。

馬券的には厳しい評価が大勢だが、リズム良く逃げや先行の形で粘り込みを図るシーンもゼロではなく、まさに「大駆けあれば配当妙味」と言えるだろう。

昨年のファンタジーステークス(GIII)を不良馬場で制し、2歳重賞ウイナーの肩書きを持つ。

ただし、その後の阪神JFでは12着、年明けのフィリーズレビューは9着と結果を残せていない。

ファンタジーS勝ち自体も荒れた馬場で展開が嵌まった印象が強く、実績・能力(80点)は評価しつつも、ハイレベルなGIの舞台では見劣る感は否めない。

1400m以下のレースを中心に使われ、今回初のマイル戦となる。

父は短距離志向のダイワメジャー系、母父も米スピード系で、本質的には1400mまでの馬の可能性がある。

実際、ファンタジーS優勝時も重馬場の消耗戦を先行策で押し切っており、スピードの持続力はあるが瞬間的な切れ味勝負は苦手そうだ。

阪神マイル外回りで末脚勝負になると分が悪く、コース・距離適性(70点)は疑問符がつく。

馬場が渋ればこそのタイプで、パンパンの良馬場で切れ負けしている近走を見る限り、雨でも降らない限り巻き返しは厳しいかもしれない。

馬場適性(72点)は不良馬場での勝利経験を考慮すると高めだが、良馬場の速い決着への適性は低い。

逃げ・先行の脚質で、自分の形に持ち込めばしぶとさを発揮するものの、同型馬も多い今回は展開も厳しそうだ。

控える競馬では持ち味を活かせず、脚質(70点)も大きく評価はできない。

チューリップ賞をパスして臨んだフィリーズレビューでも見せ場を作れなかったことから、近走の状態(65点)も上向きとは言えない。

陣営はこの一戦に向け調整を工夫しているが、上積みがどこまで見込めるかは未知数だ。

デビューから手綱を取ってきた北村友一騎手が負傷離脱中のため、今回は団野騎手との新コンビとなる。

勢いのある若手騎手で、前で運ぶ戦法も得意としており適性は合う可能性がある。

ただ、管理する谷潔調教師ともGIの実績は多くはなく、騎手・調教師(76点)の総合力では上位陣に一歩譲る印象だ。

馬体はファンタジーS勝ち時(雨馬場)に示したようにパワフルで、前向きな気性も相まってパワー勝負には強い。

とはいえ牝馬らしく硬さのない馬体ではあるものの、スピードシフトに優れた他馬に比べるとキレの面で見劣りする。

胴が詰まった体型でスプリント適性が高く、桜花賞の流れで末脚勝負に巻き込まれると厳しい。

馬体診断(78点)でも早熟なパワー型という評価に留まる。

最終追い切りは坂路で単走追い。

しまい重点で伸ばしたが、タイムは平凡で目立った良化材料は感じられなかった。デキ自体は平行線で、調教内容(70点)も強調しづらい。

人気も下位に沈み、単勝オッズは50倍以上の超大穴という位置づけだ。

想定人気(65点)も当然低い。

しかし、ハナに立って自分のペースに持ち込めればしぶとさを発揮する可能性はわずかに残る。

「稍重巧者、嵌れば逃げ残りも」のキャッチフレーズどおり、雨や展開など幾つもの助けが必要になるが、展開が思い切り向いたときにどこまで粘れるかが焦点となるだろう。

2歳時から数々のレースに参戦してきたが、勝ち星は未勝利戦の1勝のみ。

ただ、前走アネモネステークス(中山芝1600m・L)で3着に踏ん張り、収得賞金を加算して滑り込みで桜花賞出走を果たした。

大崩れは少ないものの決め手不足は否めず、実績・能力(68点)は今回のメンバーでは下位の評価となる。

父アドマイヤマーズ(マイルGI馬)のスピードと、母系ストームキャットのパワーを併せ持つ血統で、本来マイル適性は高いはずだ。

しかし高速決着になったクイーンCでは見せ場なく12着に敗れ、現状では展開や馬場の助けが欲しい。

阪神マイルへのコース・距離適性(72点)はあるものの、自身の競馬を貫いてどこまで戦えるか未知数だ。

小柄な馬体(前走時414kg)も影響し、パワー勝負になると見劣る場面がある。

軽い芝で前残りの展開になれば一発を狙えるかもしれないが、平均的な馬場適性(75点)と考えると平凡な評価となる。

持ち味は二の脚の速さで、好位のインで立ち回る競馬が板についている。

瞬発力勝負では切れ負けしがちな反面、しぶとい脚でバテない強みがある。

競り合いに強い勝負根性があり、脚質(74点)は展開に紛れ込んで浮上する可能性を秘める。

ただし、決め手勝負になれば一枚劣るのは明白で、どこまで粘れるかは展開頼みの部分が大きい。

幸い中2週でも状態は維持され、近走の状態(60点)は平行線ながら悪くはない。

西村淳也騎手とのコンビは2戦目で、前走も馬の特性を活かした好騎乗だった。

今回も内目の枠を活かし、ロスなく立ち回ってチャンスを伺うだろう。

長谷川浩大調教師(元騎手)はまだGI経験が浅く、馬のポテンシャルを最大限引き出すには苦心している様子。

騎手・調教師(74点)は未知な部分も多く、チャレンジャー精神で挑む立場だ。

馬体は小柄で非力さが残るが、その分バネがあり回転力のある走りをする。

背中が短くまとまりのある体型で、脚捌きも軽快。半面、パワー型の大型馬に比べると一瞬の爆発力に欠けるきらいがある。

終いもうひと伸び足りない競馬が続いているのもそのためだろう。

馬体診断(70点)では大舞台で互角に渡り合うにはもう一回りスケールが欲しい印象だ。

調教では併せ馬で追走し、直線いっぱいに追われたが併走馬に見劣った。

頑張り屋な性格は見せているものの、決定的な上積みは感じられず調教内容(72点)も強調しにくい。

当然ながら人気は最低クラスで、単勝100倍超の評価となりそうだ。

想定人気(65点)も苦戦必至の数字だろう。

それでも、「小柄でも勝ち気な走りで健闘期す」のキャッチコピーどおり、小さな体で懸命に食らいつくレース振りには注目したい。

展開に恵まれて前残りの流れになれば掲示板圏内に滑り込むシーンもわずかながら考えられ、持ち前の勝負根性でどこまで健闘できるかが焦点だ。

 収得賞金面で最後の一枠に滑り込んだ伏兵中の伏兵。

ここまで6戦して掲示板がやっとという戦績で、正直なところ大望は抱きづらい。

2歳秋には未勝利を脱出したものの、以降は自己条件でも苦戦が続いている。

前走のフラワーカップ(中山芝1800m)でも10着に沈み、ここに来るまでの戦績から実績・能力(60点)は最下位評価となる。

父は新種牡馬で未知数、母系も大きな活躍馬はおらず、血統背景から強調できる点は少ない。

半兄に地方で活躍した馬はいるが、クラシックの舞台では分が悪い印象だ。

初のマイル戦となる今回は一か八かの挑戦で、コース・距離適性(70点)も不確定要素ばかり。

全てが未知数で、現状では適性を論じる以前の段階だろう。

脚質も定まっておらず、後方のまま終わる競馬が続いている。

展開に注文がつく上、他力本願な部分が大きい。

決め手勝負ではまず太刀打ちできないだけに、嵌まっても掲示板に入れれば上出来というレベルだ。

脚質(75点)も展開頼みと言える。

幸い大きなダメージもなく順調に調整されているが、近走の状態(65点)も平凡。

津村明秀騎手も近年は重賞での活躍が少なく、このコンビでどこまで逆襲できるか未知数だ。

調教師も実績が乏しく、騎手・調教師(72点)から大きな上積みは望みにくい。

馬体は細身でまだ力強さに欠ける印象。

繋が細く、高速馬場の反動を受けやすい繊細なタイプに映る。

馬体重も増減が激しく、本調子を欠いている面も否めない。

桜花賞の舞台でパフォーマンスを大きく上げる材料は少なく、馬体診断(72点)も厳しい評価となった。

最終追い切りでは単走で流す程度だったが、動きは目立たず、調教内容(70点)からも一変気配は感じられない。

人気も当然最低クラスで、単勝オッズは軽く100倍超え。

想定人気(60点)は出走18頭中もっとも低いだろう。

まさに「伏兵中の伏兵、未知の魅力に期待」という状況で、よほど展開に恵まれない限り苦しい戦いになる。

それでもクラシックの大舞台を経験すること自体が財産となるはずで、まずは自分の競馬に徹してどこまで食い下がれるか、そしてどれだけ成長の糧を得られるかが焦点となる。

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

追い切り
評価
ランク
馬名

追い

切り

コー

各区間の

タイム

(6F-5F-4F-

3F-2F-1F)

併せ

脚色 評価コメント
S

エリカ

エクスプレス

4月

9日

(水)

栗東

坂路

54.6-

38.6-11.7

単走

なり

1週前に自己ベストの猛時計。

最終追いは坂路で軽めだったが安定した動き。

仕上がりは万全。

A

アルマ

ヴェローチェ

4月

9日

(水)

栗東

CW

81.2-66.6-

52.1-36.7-

11.4-11.4

先着

なり

1週前はCWで岩田望騎手を背に

自己ベストを計時し抜群の伸び。

最終追いは3頭併せを馬なりで半馬身先着と順調。

2週続けて鋭い脚を見せており、良好な仕上がり。

A

エンブロイ

ダリー

4月

9日

(水)

栗東

坂路

53.5-

39.0-12.4

併入

なり

1週前に栗東へ移動し、CWでモレイラ騎手が騎乗して

終い10秒9の切れ味を披露。

最終追いは坂路で併せ馬を馬なり併入。

軽めながら力強い脚取りで好調キープ。

スムーズなら能力を発揮できる状態。

A

ナムラ

クララ

4月

9日

(水)

栗東

坂路

54.4-

38.9-12.4

単走

なり

1週前坂路で4F52秒1の自己ベストタイを記録し

1馬身半先着と抜群の内容。

最終追いは馬なり単走でもパワフルな登坂で、

2週続けて活気十分。万全の仕上がり。

A

プリム

ツァール

4月

9日

(水)

美浦

坂路

55.7-

40.7-12.6

併入

なり

1週前は美浦ウッド不良で3頭併せを馬なり併入し長くいい脚。

最終追いは坂路で僚馬と馬なり併入。

時計は平凡だが2週続けて終いまで

しっかり脚を伸ばし、動きは良好。

A マピュース

4月

9日

(水)

美浦

坂路

53.0-

38.2-12.2

先着

なり

1週前美浦W不良で6馬身追走から2馬身先着と圧巻の伸び。

最終追いは坂路で4馬身差を馬なりで詰めて1馬身先着。

時計目立たずとも加速力は健在で、好調維持。

A

リンク

スティップ

4月

9日

(水)

栗東

坂路

57.3-

41.4-12.5

単走

なり

1週前CWで7F98秒4-終い1F10秒9の驚異的な伸び。

一杯に追い3頭併せで半馬身先着した。

最終追いは坂路単走で馬なり調整。

時計こそ控えめだが、馬体は仕上がり良く好気配を保つ。

B

ウォーター

ガーベラ

4月

9日

(水)

栗東

坂路

55.4-

40.5-12.4

単走

なり

1週前坂路で4F50秒8の自己ベスト級をマーク。

最終追いは単走で軽めに流す。元来調教は地味だが、

今回は前走以上の良化が窺え順調。

B クリノメイ

4月

9日

(水)

栗東

坂路

53.7-

38.0-11.9

単走

なり

1週前坂路で4F51秒5の自己ベストを記録し僚馬と併入。

力強く坂路を駆け上がった。最終追いは単走で軽めも、

僅かにもたれる仕草を見せつつ推進力ある走り。

前走からの良化が感じられ、状態は引き続き良い。

B

ショウナン

ザナドゥ

4月

9日

(水)

栗東

坂路

54.1-

39.3-12.4

単走

なり

1週前坂路で4F51秒7を末一杯に追って自己2番時計。

最終追いは単走馬なりで行きたがる面を見せ、

終始左手前のまま。動き自体は悪くないが、

滑らかさを欠きまずまずの仕上がり。

B ダンツエラン

4月

9日

(水)

栗東

CW

81.7-66.4-

52.0-36.9-

11.5-11.3

単走

なり

1週前CW単走で6F85秒2-終い1F11秒1の鋭い末脚。

最終追いはCW単走馬なりで

自己2番時計となる6F81秒7をマークし、終いは加速ラップ。

直線で若干首の動きに硬さを見せたが、動き自体は悪くない。

まずまずのデキ。

B

チェルビ

アット

4月

9日

(水)

栗東

坂路

55.5-

40.0-12.3

単走

なり

1週前坂路単走で末強めに4F53秒0-1F11秒8の好時計。

最終追いは馬なり単走で、中盤まで頭が高めで

折り合いに苦労する場面。後半は落ち着きを取り戻し

力強い踏み込みも、折り合い面に課題を残し及第点の仕上がり。

B

トワイライト

シティ

4月

9日

(水)

栗東

坂路

55.9-

40.7-13.0

単走

なり

1週前坂路で松山騎手が末強めに追い

4F51秒6-1F12秒3の自己ベスト。

最終追いは単走馬なりで若干頭が高いがリズム良く走れている。

大きな上積みはないが、この馬なりに良い雰囲気。

B

ビップ

デイジー

4月

9日

(水)

栗東

坂路

55.7-

40.6-12.3

単走

なり

1週前坂路併せ馬で自己ベスト更新の4F51秒6を記録(併入)。

フォームは相変わらず首の動きが不安定で

後肢の踏み込みも浅いが、終いの反応は鋭い。

最終追いは単走馬なりで前半は目立たない走りも、

途中で手前を替えると一気に加速。

良くも悪くもこの馬らしい動きで好調を維持。

B

ブラウン

ラチェット

4月

9日

(水)

栗東

坂路

54.5-

40.0-12.6

単走

なり

前走大敗を受けて早めに栗東入り。

1週前CWで半馬身先行の形から馬なりで併走馬に先着し、

輸送疲れも見せず順調。最終追いは坂路単走馬なり。

多少フラつきつつも軽快な脚取りで登坂したが、

手前を替えてから若干硬さも感じられた。

中間強い負荷をかけておらず、

本番へ向けもう一段階良化が欲しいところ。

B ボンヌソワレ

4月

9日

(水)

美浦

坂路

54.5-

39.7-12.2

併入

なり

1週前坂路(重)を馬なり単走で4F54秒3と軽快な動き

(時計は馬場を考慮)。最終追いは坂路で併せ馬を馬なり併入。

小柄な馬体ながら僚馬に見劣りしない脚取りを見せ、

2週続けて活気ある走り。距離不安はあるが仕上がりは良い。

B ミストレス

4月

9日

(水)

栗東

CW

83.5-68.2-

53.2-

37.9-11.8

併入

なり

3月末に栗東帰厩し、1週前CWで一杯に追われ

6F81秒3-1F11秒4と鋭い伸びで2馬身先着。

海外帰りの影響を感じさせない力強い動き。

最終追いはCWで併せ馬を馬なり併入。

直線で頭が多少ぶれるも、道中の走りは安定。

終いは軽く減速したが馬なりなら十分で、状態は良好。

B ヴーレヴー

4月

9日

(水)

栗東

CW

83.6-66.9-

51.8-

37.0-11.4

単走

なり

1週前CW単走で末強めに6F82秒2-1F11秒2の好時計をマークし、

終い2F11秒5-1F11秒2の加速ラップ。

休み明けも動き軽快。最終追いはCW単走馬なり。

頭の位置は少し高いが脚さばきは俊敏で、手前変えもスムーズ。

踏み込みにもう一押し欲しいが、軽快な動きで仕上がり上々。

情報
なし

ランフォー

ヴァウ

情報

なし

情報

なし

情報なし

情報

なし

情報

なし

情報なし
情報
なし

スリール

ミニョン

情報

なし

情報

なし

情報なし

情報

なし

情報

なし

情報なし
情報
なし
ムイ

情報

なし

情報

なし

情報なし

情報

なし

情報

なし

情報なし
情報
なし

ルージュラ

ナキラ

情報

なし

情報

なし

情報なし

情報

なし

情報

なし

情報なし
情報
なし

エストゥ

ペンダ

情報

なし

情報

なし

情報なし

情報

なし

情報

なし

情報なし
情報
なし
ロヴィーサ

情報

なし

情報

なし

情報なし

情報

なし

情報

なし

情報なし

桜花賞の
過去傾向まとめはこちら

1週間前追い切り評価とコメント

桜花賞の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

評価

ランク

馬名

追い

切り

コー

タイム

(時計)

併せ馬 脚色 評価コメント
SS

リンク

スティップ

4/

2

(水)

栗東

CW

7F98.4-

1F10.9

併せ

(先行→

先着)

一杯

7ハロンから外ラチ沿いを力強く駆け抜け、

ゴール前で鋭く反応。

ラスト1Fは10秒台の驚異的な伸びを見せており、

大幅な良化がうかがえる​

負荷十分の追い切りで内容は抜群。

SS

エリカ

エクスプレス

4/

2

(水)

栗東

CW

6F78.3-

1F11.2

単走 一杯

単走で6ハロンから一杯に追われる迫力ある走り。

馬場をしっかり捉えて最後までスピードが持続し、

ラストまで鋭い伸びを見せた​

仕上がりは万全と言える。

S

エンブロイ

ダリー

4/

2

(水)

栗東

CW

7F98.4-

1F11.1

併せ

(内先行→

先着)

一杯

前走は最終追い切りの動きひと息でも快勝。

本追い切りでは僚馬を0.7秒突き放し、

終いまで力強く伸びた​

ここにきて動きが良化しており、

最終追い切り次第では更なる上積みも。

S

クリノ

メイ

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F51.5-

1F12.0

併せ

(追走

同入)

一杯

坂路で自己ベストに迫る51秒台を記録。

前走時より体のブレがなくなり、

最後まで粘って伸び切った​

勝負根性が光り、仕上がりは良好。

S

ヴー

レヴー

4/

2

(水)

栗東

CW

6F82.2-

1F11.2

単走

強め

単走でも行きっぷり良く、直線でも活気十分​。

仕掛けるとグッと加速し、ラストまで鋭く伸びた。

前走以上のデキが感じられる充実の内容。

S マピュース

4/

3

(木)

美浦

W

6F82.7-

1F11.5

併せ

(内追走

先着)

なり

不良馬場のウッドでも力強い走りで併走馬を楽々と突き放した​。

折り合いもスムーズで、

仕掛けなしでも11秒台の切れを発揮。

叩き2戦目で状態は着実に上向いている。

S ミストレス

4/

2

(水)

栗東

CW

6F81.3-

1F11.4

併せ

(先行

先着)

強め

併せ馬で鞍上の合図に応えてグイッと伸び、

パートナーに先着。

後半までしっかりと加速できており、

動きに躍動感がある。仕上がりは良く、

ここにきて調子を上げてきた印象。

A

ショウナン

ザナドゥ

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F51.7-

1F12.3

単走

一杯

やや荒れた馬場状態でもパワフルに駆け上がった​。

フォームが良化しており、

前走で見られた失速も解消傾向。

終いまでしっかりと伸びており、

仕上がりは上々。

A

チェルビ

アット

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F53.0-

1F11.8

単走

強め

時計自体は平凡だが、

トモの開きが少なくスムーズな走りで終始楽な手応え​

最後までハミをしっかり取り、

力みなく加速できている。

良い状態をキープ。

A

トワイ

ライト

シティ

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F51.6-

1F12.3

単走

強め

単走ながら序盤から前向きな走りで負荷を十分にかけた​。

回転の効いたフットワークでフォームも安定。

ただしゴール前でやや緩めたぶん伸び切れないが、

仕上がり自体は悪くない。

A

ビップ

デイジー

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F51.6-

1F11.8

併せ

(追走

同入)

強め

元々調教では目立つ動きをしないタイプだが、

この日は坂路で23秒台-11秒台と上々の伸び。

最後まで集中して走れた点は収穫で​

一度使った上積みも感じられる仕上がり。

A

プリム

ツァール

4/

3

(木)

美浦

W

6F84.6-

1F11.9

併せ

(内

同入)

なり

終始余裕ある手応えで直線も馬なりのまま併走馬と同入​。

不良馬場でも反応良く伸びており、状態は良さそう。

あとはこの好調子を維持できれば楽しみ。

B

アルマ

ヴェロー

チェ

4/

2

(水)

栗東

CW

7F96.8-

1F11.4

併せ

(内追走

先着)

一杯

休み明けで7Fからしっかり負荷をかけたが、

動きはまだ重め​

前走時の鋭さには一息で、

本番へ向けもう一段階の良化が欲しいところ。

B

ウォーター

ガーベラ

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F50.8-

1F12.0

併せ

(追走

遅れ)

強め

全体時計は優秀だが、追い切りで舌を出し気味で、

ラストはやや伸びあぐねた​

前走後の疲れは取れているものの、

強めに追っても課題が残る内容。

本番までに立て直しを図りたい。

B

ダンツ

エラン

4/

2

(水)

栗東

CW

6F85.2-

1F11.1

単走 強め

単走ながら折り合いは抜群で、ゴール前も力強く伸びた​。

ただ前走時に見られた迫力と比べると物足りなさもあり、

最終追い切りで更に上積みが欲しいところ。

B

ナムラ

クララ

4/

2

(水)

栗東

坂路

4F52.1-

1F12.0

併せ

(追走

先着)

一杯

時計はまずまずだが、道中の手応えの割に仕掛けが早く、

最後までスタミナが持つか気になる内容​

一杯に追って先着はしたものの、

もうひと粘りほしい印象。

B

ブラウン

ラチェット

4/

2

(水)

栗東

CW

6F84.2-

1F11.9

併せ

(先行

先着)

なり

早めに栗東入りしての調整。CWで軽めに流し、

促しつつの走りで自らハミを取る感じではない​

動き自体も目立たず、

最終追い切りでの大きな上積みに期待したい。

B

ランフォー

ヴァウ

4/

4

(金)

栗東

坂路

4F52.2-

1F12.2

併せ

(追走

先着)

強め

金曜に坂路で追われ、1週前として負荷十分の内容​。

終始手応え良く僚馬に半馬身先着。

直線の反応も良く、体調は上向き。

C

ボンヌ

ソワレ

4/

3

(木)

美浦

坂路

4F54.3-

1F13.1

単走

なり

フォームの粗さはいつものことだが、

この日は舌を出して走り集中力を欠いた様子。

その影響かゴール前の反応と伸びを欠いており、

現状では上積みは薄い。

エストゥ

ペンダ

情報なし

スリール

ミニョン

情報なし

ムイ 情報なし

ルージュラ

ナキラ

情報なし

ロヴィーサ 情報なし
 

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