皐月賞2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年4月20日日曜はG1皐月賞。

クラシックの前哨戦、例年は人気馬が安定した成績を残す一方で、中穴馬の台頭も目立つレースであり、対策は必要だ。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

皐月賞2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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皐月賞の全頭診断

皐月賞の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

馬名 合計
点数
一言

基礎

情報の

診断

コース

適正

距離

馬場

適性

脚質

近走

状態

騎手

調教

血統

馬体

診断

調教

内容

想定

人気

オッズ

クロワデュノール
(C.ルメール)
930点 2歳G1圧勝で
死角なし
95 95 90 95 90 90 90 95 95 95
ヴィンセンシオ
(C.ルメール)
900点 無傷連勝で
大舞台も目前
90 90 87 88 92 92 80 90 88 95
キングスコール
(藤岡佑介)
880点 雨の前哨戦経て
上積み十分
90 85 90 85 90 88 85 90 92 85
マスカレードボール
(横山武史)
875点 鬼門右回り
克服がカギ
88 80 90 85 95 92 85 85 90 90
ピコチャンブラック
(石橋脩)
870点 重賞制覇の
勢い侮れず
85 92 88 87 90 80 83 88 87 90
ジョバンニ
(松山弘平)
865点 底見せぬ実力で
要注意
90 87 85 90 95 85 88 88 90 85
サトノシャイニング
(西村淳也)
860点 府中G3勝ち馬で
末脚脅威
85 88 85 88 90 82 90 90 95 85
ニシノエージェント
(津村明秀)
845点 京成杯Vも
一発屋の不安
82 90 85 85 85 80 80 88 85 85
ミュージアムマイル
(J.モレイラ)
840点 良馬場なら
巻き返し可能
80 82 88 84 78 90 85 86 85 82
ファウストラーゼン
(杉原誠人)
830点 重賞勝ちも
展開頼みか
83 90 80 85 88 75 78 82 85 84
エリキング
(川田将雅)
825点 素質高も長期明けで
半信半疑
85 88 85 83 70 90 85 87 80 82
アロヒアリイ
(横山和生)
810点 皐月権利取り
評価侮れず
78 85 85 80 88 80 80 82 82 70
カラマティアノス
(戸崎圭太)
805点 東京で善戦し
地力十分
80 82 83 82 85 85 80 80 80 80
ジュタ
(坂井瑠星)
800点 高額馬の一発に
警戒必要
83 80 82 80 70 85 88 85 80 67
ドラゴンブースト
(丹内祐次)
790点 展開ハマれば
台頭可能
75 85 80 82 80 78 75 83 80 72
フクノブルーレイク
(松岡正海)
780点 重馬場巧者で
伏兵の気配
78 82 88 78 80 75 75 80 80 64
ジーティーアダマン
(岩田望来)
770点 幸運の滑り込み
逃げ馬
80 80 80 90 75 70 78 78 80 59
マジックサンズ
(佐々木大輔)
760点 実績十分も
近走低迷
78 80 85 78 60 72 85 80 75 67

 昨年ホープフルステークスを圧勝した実力馬だ。3戦無敗でGⅠ馬としての格があり、今回も主役を張る存在だろう。

枠順は5枠10番と絶好ではないが、奇数偶数も含めてこれまでと同じ偶数枠でリズムを崩す心配は少ないだろう。

中山芝2000mはホープフルSで実証済みだ。

基礎スピードと器用さを兼ね備え、コーナー4つのコースでも立ち回りが上手だ。皐月賞と同舞台を経験済みなのは大きな強みだ。

良馬場では切れ味が活きるタイプで、時計の速い決着にも対応できる。

道悪経験はないが、血統的にもパワーがあり稍重程度なら問題ないだろう。

好位で折り合い、直線で鋭く抜け出すセンスのある競馬を続けている。

先行力と決め手を兼ね備え、どんな展開でも崩れにくい脚質だ。近走の状態: 前走から直行になるが、乗り込み量は豊富で仕上がりに抜かりはない。

2歳時から完成度が高く、大きな成長こそなくても休み明けでも力を発揮できるコンディションだろう。

鞍上の北村友一はG1経験も豊富で、この馬とのコンビで無敗を築いている。

管理する斉藤崇史調教師もクラシック制覇の経験があり、勝ちパターンを熟知している。総合的に見て陣営の不安要素は少ない。

父は欧州系のスタミナと底力を伝える種牡馬で、母系も堅実な血統背景だ。

2歳時から活躍できた早熟性に加え、2000mをこなせる持続力が備わっている血統と言える。

全身のバランスが良く、無駄肉のない引き締まった馬体だ。最終追い切りでも軽快な動きを見せており、張りのある馬体から状態の良さがうかがえる。

最終追い切りは栗東Cコースで余力十分に好時計をマークし、陣営からも「文句なし」の仕上がりと評価されている。

加速力と持続力が光る動きで、本番へ向けて万全だろう。

実績・能力から堂々の1番人気が予想される。ファンも無敗の2歳王者に注目しており、支持率は圧倒的だろう。

基礎情報: デビューから2連勝で弥生賞ディープ記念ではクビ差の2着と、底を見せていない。

総合力が高く、ここでも有力候補の一頭だ。

馬番15番とやや外だが、ゲート難のないタイプで大崩れしないだろう。

コース・距離適性: 前走の中山2000m(稍重)で僅差の競馬をしており、コース適性は証明済みだ。

急坂も苦にせず粘り強く伸びており、2000mの距離は十分守備範囲と言える。

馬場適性: パワータイプで渋った馬場でも好走した実績がある。

良馬場でも追い切りの動きからキレがありそうで、馬場を問わず力を発揮できる万能型だろう。

脚質: 先行して持久力勝負に持ち込む競馬が板についている。前走も早め先頭で押し切りを図り、最後まで粘った。

自分から勝ちに動ける脚質は皐月賞でも武器になるはずだ。

近走の状態: 叩き3戦目でさらに良化が見込める。

前走後も順調で、中間の調整も実にスムーズだ。

連戦の疲労も感じられず、勢いそのままに本番を迎える。

騎手・調教師: 引き続き主戦のルメール騎手が騎乗するのは心強い。

世界的名手のエスコートでクラシック制覇を狙える状況だ。管理する森一誠調教師にとってもクラシック初出走で力が入るだろう。

血統: 父系・母系とも目立つ良血ではないが、だからこそ未知の魅力がある。

これだけのパフォーマンスを見せているように、血統以上に本人の素質が高い一頭だ。馬体重500kg超の大型馬らしく底力があり、スタミナも十分だ。

馬体診断: 大柄だがバランスよくまとまった体つきをしている。

筋肉量が豊富で推進力のあるトモ(後肢)の造りも魅力。馬体の張りも良く、ここにきてさらに迫力を増している印象だ。

調教内容: 最終追い切りでは軽めながらも鋭い動きを見せ、仕上がりは上々だ。

陣営は速い時計を出さずとも気合乗りを重視した調整で、本番へ余裕を持って挑める態勢にある。

想定人気: 2番人気前後だろう。無敗馬という看板は失ったが、前走内容から依然高い支持を集めるはずだ。

鞍上ルメール人気も相まって上位人気は確実だ。

基礎情報: 2歳夏に新馬戦を勝利後、骨折休養を挟んで挑んだ前走スプリングSでは1番人気に推され3着と健闘した。

実績こそもう一歩だが素質はクラシック級で、人気以上に怖い存在だろう。枠は2枠3番と内目でロスなく立ち回れそうだ。

コース・距離適性: 中山コースは前走で経験し、重馬場の中でも勝ち負けを演じた。

良馬場ならよりパフォーマンスを上げられそうで、急坂も苦にしない心肺機能の高さを感じさせる。

距離2000mも折り合いがつく馬だけに問題なく、むしろ長く良い脚を使える本馬向きだ。

馬場適性: パワー型で重い馬場もこなした実績がある。

前走は稍重で脚を取られるシーンがあったが、それでも踏ん張れた。

良なら切れ負けの不安は多少あるが、総合力でカバーできるだろう。

多少渋っても他馬よりバテない強みがある。

脚質: 基本は先行差しタイプだ。

スタートこそ二の脚が鈍い面はあるが、一度勢いに乗ればポジションを押し上げられる。

前走も出遅れながら向正面でまくって押し上げる大胆な競馬を見せた。

自力で動ける脚質は皐月賞の混戦でも武器になりそうだ。

近走の状態: 休み明けの前走を使って格段に良くなっている。

中間の追い切りでは迫力ある動きを披露し、一叩きされた効果で状態面の上積みは大きい。

休養明け初戦で好走した反動も見られず、体調は万全だ。

騎手・調教師: 引き続き藤岡佑介騎手が手綱を取り、前走の反省を活かした騎乗に期待できる。

管理する矢作芳人調教師は世界的名伯楽であり、この馬のポテンシャルを信じて仕上げてきた。

陣営の勝負気配は極めて高く、大舞台での一発を虎視眈々と狙っているだろう。

血統: 父は欧州型のスタミナ血統、母系はスピード血統という配合で、馬名の由来通り「王+激しい突風」のような一瞬の切れと持続力を持つ。

高額馬ではないが、近親にもオープン馬がいる素質血統で、クラシックで花開く下地はある。

馬体診断: 休養を経てひと回り成長した好馬体だ。全体的に厚みが増し、筋肉量がアップしている。

肩から首にかけて力強く、トモもしっかりと発達しておりパワー十分。

馬体重も回復しており、叩いた上積みでデキは絶好に映る。

調教内容: 最終追い切りは栗東坂路で力強い伸びを見せ、時計以上に動きが良かった。

藤岡佑騎手も騎乗して感触を確かめており、「かなり良くなっている」と手応えを掴んでいる様子だ。

体幹がしっかりした走りで、仕上がりは上々だ。

想定人気: 前哨戦3着とはいえ1番人気に支持された素質馬だけに、今回も3~5番人気程度には推されるだろう。

休み明けを叩かれ巻き返しを期待するファンの支持も集まり、穴人気以上の評価となりそうだ。

基礎情報: 前走の共同通信杯(GIII)を制し、一躍クラシック戦線に名乗りを上げた実力馬だ。

2歳時のホープフルSでは11着と大敗しているが、左回りの東京で一変し3戦3勝とした。

今回は再び右回りの中山が課題だが、能力の高さは世代上位だろう。

枠は2枠4番で、包まれずに立ち回れればチャンス十分だ。

コース・距離適性: 東京コースへの適性が高く、広いコースを伸び伸び走るタイプだ。

一方、中山の小回りでは前走ほどスムーズに加速できるかが鍵となる。

ホープフルSの敗因は右回りでモタれる走りだったと言われ、今回も課題克服が求められる。

ただ2000m自体は問題なく、折り合いもつくので距離はこなせるはずだ。

馬場適性: 軽い良馬場で能力を最大限発揮するタイプだ。

共同通信杯も良馬場で切れのある末脚を披露した。

逆に力の要る馬場では切れ味が削がれる懸念があり、雨が降るようだと評価を下げる必要があるだろう。

幸い天気予報は良で、この馬のベストコンディションに近い馬場が見込める。

脚質: 差し脚質で、長くいい脚を使うのが持ち味だ。

決め手というよりはじわじわと伸びるタイプで、東京の長い直線でこそ良さが出る。

中山ではコーナーで早めに動いていく必要がありそうだ。

瞬発力勝負よりも淀みない流れでスタミナを活かす形に持ち込みたい。

近走の状態: 前走で初重賞制覇を飾り、勢いに乗っている。中間も順調そのもので、右回り対策も含めて調整されてきた。

2週前追い切りより最終週の動きが「断然いい」と横山武騎手も好感触を示しており、状態面の不安はない。

騎手・調教師: 手塚貴久厩舎の管理馬で、今回は横山武史騎手に乗り替わる。

横山武騎手は近年クラシック戦線でも活躍が目立ち、この馬の良さを引き出すだろう。

手塚師も「右回りでも問題なく順調」とコメントしており、陣営としても勝負気配が漂う。

鞍上強化と言える布陣で、一冠奪取に挑む。

血統: 血統的には半兄に左回り巧者がいるなど、左回り向きの可能性も指摘される。

ただ父ジャングルポケットを彷彿とさせる末脚とスタミナがあり、クラシックで台頭する下地は十分だ。

母系は米国由来でスピードも兼備しており、能力の裏付けとなっている。

馬体診断: 中肉中背でバランスの取れた体型だ。

過度に筋肉質ではないが、無駄のないシルエットで走りに無駄がない印象。

前走時は馬体重464kgとやや絞れていたが、今回は輸送もなく適度に馬体を維持できそうだ。

全体的に力強さがあり、毛ヅヤも良化して状態はピークに近い。

調教内容: 最終追い切りは美浦ウッドで併せ馬を行い、しまい重点で鋭い伸び脚を見せた。

右回りでもフォームは安定しており、陣営の工夫が実っている可能性が高い。

助手の談話でも「軽快さが増した」と良化を感じるコメントが出ており、動きからも好調さが伝わる。

想定人気: 実績馬クロワデュノールに挑む立場だが、前哨戦勝ちの評価から3~4番人気に支持されそうだ。

右回り不安で極端に嫌われることはなく、「最強ローテ」とも言われる共同通信杯Vの肩書きからも上位人気は確保するだろう。

基礎情報: 前走のスプリングステークス(GII)を制した上がり馬だ。2歳時から堅実に走り、春のトライアルでついに頭角を現した。

重賞勝ちの実績は他の有力馬に引けを取らず、一発の資格がある。

枠順は5枠9番で理想的な中枠を引き、レースはしやすいだろう。

コース・距離適性: 中山芝1800mの重賞を勝っており、中山コース適性は申し分ない。

むしろ器用な立ち回りが持ち味で、小回りのほうが良さが出るタイプだ。

距離2000mも初めてだが、前走の内容から延長にも対応可能と見る。

成長力も感じられ、スタミナも十分だろう。

馬場適性: 前走は稍重のタフな馬場で勝利しており、渋った馬場への適応力を示した。

良馬場でも経験は豊富で、時計勝負もこなしてきた。

極端な道悪にならなければ持ち前のしぶとさが活きるはずで、馬場を問わず安定した走りができる。

脚質: 先行して長く脚を使えるのが強みだ。

スプリングSでは2番手追走から直線抜け出し、そのまま押し切る強い内容だった。

逃げ馬がいれば控え、いなければハナに立つ積極策も可能で、展開の鍵を握る一頭だろう。

持久力勝負に持ち込めばしぶとさで簡単には止まらない。

近走の状態: 使うごとに力をつけており、前走でキャリア最高のパフォーマンスを発揮した。

中間も順調そのもので、初重賞制覇の反動も見られない。

むしろ状態は維持以上に上積みがありそうで、充実一途だ。

騎手・調教師: 鞍上の石橋脩騎手はこの馬を手の内に入れており、思い切った騎乗で勝利に導いた実績が光る。

上原佑紀調教師とのコンビで、一発を狙っているはずだ。

派手さはないが堅実な手綱捌きに定評があり、今回も同型との駆け引きに注目だ。

血統: 父系にブラックタイド(ディープインパクトの全兄)を持ち、スタミナと粘り強さがセールスポイントだ。

母系も地味だが早くから仕上がる血筋で、晩成というより現時点で完成度が高い。

血統的なスケールはトップ勢に見劣るかもしれないが、実戦向きの良血と言える。

馬体診断: 名称に「ブラック」とある通り黒鹿毛の精悍な馬体だ。

肩の角度が適度で可動域が広く、首差しにも柔軟性がある。

筋肉の質はしなやかで、中距離向きの体型をしている。

前走で馬体をベストに絞り込んでおり、引き続き好調時のシルエットを維持できている。

調教内容: 前走後も活気が衰えず、最終追い切りでも軽めながら良い反応を見せた。

強い負荷をかけなくともデキは維持できており、調整は順調だ。

自己条件を勝ち上がってきた時と比べても動きに力強さが増しており、現在の充実ぶりがうかがえる。

想定人気: 実績が直前の重賞勝ちのみで知名度は高くないが、前哨戦勝ち馬として5~6番人気程度には支持される可能性がある。

派手さがないぶん過小評価されがちだが、実力馬揃いの中でも侮れないとの見方もあり、穴人気する可能性もある。

基礎情報: デビュー以来無敗でオープン特別を勝ち、若葉ステークス(阪神芝2000m)も制して3連勝中と勢いに乗る。

重賞出走こそ今回が初めてだが、収得賞金は世代2位につける実力馬だ。

3枠5番の枠も絶好で、初のGI挑戦でも軽視は禁物だろう。

コース・距離適性: これまで関西圏の左回り・右回り両方を経験し勝利しており、コース適性に偏りはない。

中山は初めてだが、小回りの中京2000mで勝っているように対応できる下地はある。

距離2000mも全3勝がこの距離で、不安どころか最も力を発揮できる舞台だ。

馬場適性: 良馬場で鋭い決め手を発揮してきた一方、稍重も経験済みで問題なく走った。

切れるというより長くいい脚を使うタイプで、多少馬場が渋ってもバテずに伸びてくるだろう。

高速決着になっても対応可能で、馬場状態に注文はつかない。

脚質: 先行力がありながら終いまでしっかり伸びるのが武器だ。

新馬戦以降は常に好位につけて正攻法の競馬で押し切っている。

レースセンスが良く、位置取りの自在性もあるため、多頭数の今回でも展開に左右されにくい。

勝負所での反応も良く、大崩れしない脚質と言える。

近走の状態: 昨秋から使いつつ着実に力をつけてきた。

前走の若葉Sでは自己ベストのパフォーマンスで快勝し、ここにきてグンと成長している印象だ。

中間の稽古でも抜群の動きを見せており、状態面は文句なくピークだろう。

騎手・調教師: 松山弘平騎手がデビューから手綱を取り続けており、この馬の癖を知り尽くしているのは心強い。

管理する杉山晴紀調教師もクラシックで結果を出してきた若手有望株であり、「無敗馬でGI獲り」への意気込みは強いだろう。

コンビの信頼関係も厚く、人馬一体の走りに期待がかかる。

血統: 父エピファネイアはクラシック実績馬を多く輩出する名種牡馬で、本馬もその産駒らしくしぶとい末脚が持ち味だ。

母系は欧米のスピード血統で、祖母ベアフットレディは欧州で活躍。

瞬発力と持久力をバランス良く受け継いでおり、距離適性も含めクラシック向きの配合と言える。

馬体診断: 仕上がりの早い3歳春の牡馬にしては完成度が高く、どっしりとした馬格がある。

胸前が深く容量の大きい心肺機能を感じさせ、トモの筋肉も発達して推進力が強い。

毛艶もピカピカで状態の良さが目につく。

馬体重は500kg近くあるが太め感はなく、持てる力を出し切れるデキにある。

調教内容: 最終追いは栗東坂路でしまい重点だったが、ラスト1Fで鋭い伸びを見せた。

松山騎手が騎乗して感触を確かめ、「状態は非常に良い」とコメントしている。

動きにぶれがなく軸のしっかりした走りで、初の関東遠征へ向け万全の態勢だ。

想定人気: 重賞実績がない分、人気は6~8番手程度かもしれない。

しかし「無敗馬ジョバンニ」という響きや陣営の自信が伝われば一気に支持が集まる可能性もある。

穴候補として専門誌などでも取り上げられ、思ったより高い評価で迎えられるだろう。

基礎情報: 前走のきさらぎ賞(GIII)を勝利し、重賞初制覇を飾った良血馬だ。

2歳時から素質を評価され、クラシック候補の一頭に挙げられていた。

実績ではトップクラスではないが、底力と伸びしろを秘めており要注意の存在だ。

枠は8枠16番と大外に近いが、揉まれず自分のリズムで運べると陣営は前向きだ。

コース・距離適性: 中山コースは初めてだが、小回りの中京コース(きさらぎ賞は中京開催)で結果を出しており問題ないだろう。

むしろ気性的にスムーズに運べる広いコースの方が良いという見方もあるが、外枠発走なら揉まれず行ける分中山でも力を発揮できそうだ。

距離2000mは前走で実証済みで、この馬にとってベストに近い舞台だ。

馬場適性: 良馬場巧者の印象が強い。

決め手が持ち味だけに、渋った馬場で切れ味が鈍るのはマイナスだろう。

母系が南米芝マイルG1馬という血統で、軽い芝でこそのタイプかもしれない。

ただ父キズナ譲りのパワーも持っており、稍重程度なら克服可能だ。

理想はパンパンの良馬場で瞬発力勝負になる展開だ。

脚質: 中団から鋭く差す競馬を身上としている。

折り合いに少し難しい面があるが、前走はうまくタメを利かせて直線一気を決めた。

長く良い脚というより一瞬のキレで勝負するタイプで、直線平坦のコースでより切れが増す傾向だ。

中山の急坂でそのキレがそがれないかがポイントとなる。

近走の状態: 前走できっちり結果を出し、本番へ向けて順調そのものだ。

間隔を適度に取って大事に使われてきたこともあり、疲れは少ない。

最終追い切りも坂路で好時計をマークしており、デキはさらに上向いている印象だ。

ポテンシャルの高さに調子の良さが伴い、今まさに充実期だろう。

騎手・調教師: 鞍上の西村淳也騎手は当初から手綱を任され、前走で重賞タイトルを共に手にした。

重賞初制覇の勢いそのままにクラシックでも一発を狙っており、コンビの呼吸は合っている。

杉山晴紀調教師は同厩ジョバンニとの二頭出しで挑む形だが、こちらにも力が入っているはずだ。

関西馬の東上にも抜かりなく、長距離輸送や環境変化への対策も万全だろう。

血統: オーナー里見氏の所有馬らしく良血で、父キズナ×母父Star Dabblerという配合。

父キズナはクラシック適性を伝え、母はアルゼンチンG1馬という背景からスピードと勝負根性を受け継ぐ。

瞬発力と持続力に優れた血筋で、上がり勝負になれば血が騒ぐはずだ。

馬体診断: 父キズナ譲りの黒鹿毛で引き締まった馬体をしている。

胴が少し詰まって見える体型で瞬発力に優れる反面、距離延長はどうかとも見られたが2000mでも問題なかった。

トモのボリュームが増してきており、筋肉のメリハリも文句なし。

歩様にも力強さがあり、現在の馬体は完成度が高い。

調教内容: 最終追い切りは栗東坂路で単走ながら鋭い動きを披露し、4F55秒3-12秒3と上々の時計を記録した。

気負うことなくリラックスして駆け上がり、制御が利いていた点も好印象だ。

「さっとやったが状態は良い」と西村騎手も満足げで、仕上がりに問題はない。

想定人気: 実績はGIII勝ち程度だが、名門サトノ軍団の良血馬として注目度は高い。

人気は中位(5~7番人気)だろうが、外枠を嫌われて思ったより低評価になる可能性もある。

逆に「良血開花」「上がり最速候補」として穴人気することも考えられ、当日の気配次第では人気が変動しそうだ。

基礎情報: 年明け初戦の京成杯(GIII)を11番人気の低評価を覆して勝利した伏兵馬だ。

重賞ウイナーの肩書きを引っ提げてクラシック参戦となるが、まだ評価が定まっていない存在と言える。

実績面では一発屋の懸念もあるが、勝ち鞍が同じ中山芝2000mというのは大きな魅力だ。

枠順は1枠1番の最内枠で、ロスなく立ち回ればチャンスも広がるだろう。

コース・距離適性: 唯一の勝利が挙げた中山芝2000mの京成杯で、コース適性はお墨付きだ。

小回りコースで末脚が活きる競馬を経験しており、同じ舞台の皐月賞でも展開がハマれば台頭できる。

距離も2000mがベストで、長くなると切れ味が鈍るタイプだけに舞台設定は悪くない。

馬場適性: 京成杯当日は良馬場だったが冬場の荒れた芝で時計が掛かっていた。

そうした条件で勝っており、渋った馬場やタフなコンディションも苦にしない強みがある。

とはいえ決め手勝負で台頭した馬だけに、できればある程度時計の掛かる馬場の方が良いだろう。

高速決着になれば他の切れる馬に見劣る可能性がある。

脚質: 差し脚質で展開がハマった時の破壊力は侮れない。

京成杯では中団のやや後ろから直線で外に持ち出し、メンバー最速の脚で差し切った。

メンバーが強化される今回はもう少し前目につけたいところだが、極端に器用なタイプではなく末脚温存で勝負するだろう。

展開待ちな面は否めないが、嵌まれば鋭い。

近走の状態: 京成杯後はここ一本に照準を合わせて調整されてきた。

間隔が空いたが乗り込みは順調で、休み明けでも力を出せる仕上がりだ。

むしろ前走勝った勢いを維持しつつフレッシュな状態で臨める点はプラス材料だろう。

反面、ぶっつけ本番で他馬が使われて強化している中でどこまで互角に戦えるかという不安も残る。

騎手・調教師: 津村明秀騎手とのコンビで重賞ウイナーとなり、引き続き同騎手が手綱を取る。

ベテランの域に入りつつある騎手で、思い切った差しに賭ける腹を括った騎乗には定評がある。

管理する千葉直人調教師にとっても重賞初勝利をもたらした馬であり、クラシックでも一発を狙っているだろう。

陣営には大舞台の慣れはないが、思い切りの良さでカバーしたい。

血統: 父イスラボニータ(皐月賞馬)×母父ノヴェリストという血統で、いかにも中山中距離向きの渋い配合だ。

冠名「ニシノ」を冠した西山オーナーお馴染みの血統ラインで、派手さはないが勝負根性のある馬が多い。

二代母に桜花賞馬ニシノフラワーの名もあり、一発の底力を備えていて不思議ない家系だ。

馬体診断: 黒鹿毛で全体的に引き締まった体つきをしている。

大型馬ではないが、小柄ゆえに小回りでも俊敏に動けるメリットがある。

腹回りがすっきりしており、無駄のない筋肉の付き方をしている。肩の角度も立ちすぎず寝すぎずでバランス良好。

馬体重は470kg前後で、牡馬としては標準的だがパワーは十分感じられる。

調教内容: 最終追い切りは美浦南Wコースで併せ馬。手応えで見劣ったものの、終い重点でしっかりと伸びた。

重賞馬となってマークが厳しくなった中、あえて強い負荷をかけすぎずリラックス重視の調整だ。

動き自体は悪くなく、前走以上のデキとまではいかないまでも力は出せる仕上がりだ。

想定人気: GIIIの勝ち馬とはいえ伏兵イメージは拭えず、中穴程度の評価に留まりそうだ。

人気は10番人気前後と予想され、前走がフロック視される分だけ妙味ある存在になる可能性が高い。

ファンからすれば「ハマれば一発」のダークホースとして注目されるだろう。

基礎情報: 2歳時に朝日杯FSで2着に入った実績を持つ素質馬だ。

クラシックを見据えて調整されてきたが、前走の弥生賞は伸びを欠き掲示板外に敗れた。

潜在能力は高く巻き返し可能だが、ここで一変できるかは未知数でもある。

6枠11番から名手モレイラがどうエスコートするか注目だ。

コース・距離適性: 中山コースは弥生賞(稍重)で経験したが結果が出なかった。

しかしあの敗因は馬場や展開の可能性があり、一度使われた今回で順応してくる可能性はある。

本来は直線の長い阪神マイルで好走したように大箱向きと思われたが、血統的には中山2000mもこなせる下地がある。

距離2000mについては朝日杯後の成長力で対応してきており、致命的な不安はないだろう。

馬場適性: 良馬場でこそのタイプだ。

切れ味勝負で輝く馬だけに、前走のような重たい馬場では持ち味を発揮できなかった可能性が高い。

今回は良馬場が見込まれるため、2歳時に見せた鋭い末脚が戻ってくる期待がある。

ただ時計勝負で他の快速馬との比較になった時、超高速決着になると決め手勝負の分際で簡単には抜け出せないかもしれない。

脚質: 差し・追い込み寄りの脚質で、展開や仕掛けどころに左右される面がある。2歳時は後方一気のレースで結果を出したが、前走はある程度好位につけたものの伸びあぐねた。

脚質に幅を持たせるためにあえて先行策を試した可能性もあり、今回どう乗るかが鍵だ。

末脚の破壊力は世代屈指で、嵌まれば上位進出が可能な脚は持っている。

近走の状態: 前走でやや期待を裏切った形だが、大敗後も立て直しを図っている。

弥生賞時はプラス体重で出走しており仕上がり途上だった印象で、ひと叩きされた今回は絞れてくるだろう。

中間の稽古では動きが良化しており、ガス抜きができて気配は上向いている。

大舞台での一変を狙えるデキには持ち直してきた。

騎手・調教師: ジョアン・モレイラという世界的トップジョッキーを配してきた点は大きな強調材料だ。

モレイラ騎手は短期免許での騎乗経験も豊富で日本のクラシックも熟知している。

追わせたら世界一との評価もあるだけに、末脚勝負の本馬にはピッタリだ。

高柳大輔調教師も一流馬を手掛けてきた実績があり、このコンビで名誉挽回に燃えているだろう。

血統: 父リオンディーズは良質なマイラー~中距離馬を送り出しており、本馬もその産駒らしく2歳マイルGIで活躍した。

母ミュージアムヒルは英国産馬で、欧州の血がスタミナを補完している。

ノーザンファーム生産・サンデーレーシング所有という超良血の部類で、ポテンシャルは高い。

距離延長に対応しきれなかった前走を度外視できれば、血の良さが爆発する可能性もある。

馬体診断: デビュー当初から恵まれた馬格で知られ、現在も500kgを超える堂々たる馬体だ。

全体にゆとりがありパワフルさが際立つが、腹回りが緩く見えるのは成長分か調整過程か。

2歳暮れは鋭さがあったが、前走時は少し太め残りだった印象だ。

今回は絞れてくれば、筋肉のメリハリが出て輪郭が締まって見えるだろう。

皮膚の薄さや毛ヅヤは良好で、馬体自体の素質は高い。

調教内容: 最終追い切りでは美浦坂路を馬なりで駆け上がり、終い軽く仕掛けられると反応良く加速した。

大敗後にビッシリ追うのではなく気持ちを乗せる調整で、馬に闘争心が戻ってきた様子だ。

1週前にはウッドコースで長めからしっかり負荷をかけており、態勢は整っている。

名手モレイラも感触を確かめ、調教からコンタクトを深めている点も心強い。

想定人気: 前走の凡走で人気は急落しそうだ。

実績からすれば中位人気に支持されてもおかしくないが、メンバーが揃った今回だと8~10番人気程度かもしれない。

ただモレイラ騎手騎乗ということで直前に再評価される可能性もあり、穴党の人気を集める可能性も残す。

基礎情報: 前走の弥生賞ディープ記念(GII)を7番人気ながら制し、皐月賞への優先出走権を獲得したダークホースだ。初重賞制覇がクラシックのトライアルという経歴で勢いはあるが、その勝利は不良に近い馬場で展開がハマった感も否めない。実績的には一枚落ちる存在だが、展開次第で再度台頭するシーンも考えられる。8枠17番と大外に近い枠から思い切った競馬ができるか注目だ。

コース・距離適性: 中山芝2000mは弥生賞で勝利しており適性は示した。ただしあのレースは稍重の特殊なコンディションだったことを割り引く必要がある。良馬場の同舞台で同じパフォーマンスを出せるかは未知数だが、コーナーでまくっていく競馬ができた点は小回り向きの機動力を持っている証だ。距離2000mも問題なく、むしろ長めに脚を使うスタミナ戦で浮上してくるタイプだろう。

馬場適性: 重馬場巧者の印象が強い。弥生賞では直線の泥田の中をものともせず伸びており、タフな消耗戦を制した。逆に速い上がりの決着になった場合、他の瞬発力勝負型に見劣る可能性がある。願わくば多少でも時計が掛かる馬場が好ましい。極端な道悪になれば再び浮上しそうだが、良馬場の今回は実力通り評価する必要があるだろう。

脚質: 中団から早めに動いて押し切る、いわゆる“まくり”が嵌まった形だ。前走は3コーナーから一気に捲って先頭に立ち、直線でもうひと伸びして後続の追撃を封じた。展開に注文がつくが、自分から仕掛けて勝ちに行ける積極性は評価できる。瞬発力勝負より持久力勝負を好む脚質で、ハイペースの消耗戦になれば再度のチャンスが巡ってくる可能性がある。

近走の状態: 前走でキャリア初勝利以来の白星を挙げたことで一気に気配は良化している。2歳時には未勝利も勝てなかった馬が3歳春で一変したように、ここにきて本格化してきた印象だ。中間も大きな疲労も見せず順調だが、間隔が詰まっている分、劇的な上積みは見込みにくい。良い意味で平行線だが、前走時のデキをキープできれば十分だろう。

騎手・調教師: 引き続き杉原誠人騎手が手綱を取る。前走では果敢に攻めの騎乗を見せて波乱を演出したように、心理的相性は良いコンビだ。杉原騎手にとっても初のGI騎乗となる公算が高く、大舞台の緊張感に呑まれなければという条件付きだが、勢いに乗って大胆な策に出れば面白い。西村真幸調教師も重賞初制覇から間を置かずクラシック挑戦とあって、チャレンジャー精神で送り出しているだろう。

血統: 父モズアスコットは芝マイルG1馬だが初年度産駒で未知な部分が多い。本馬はその代表的存在となった。母ペイシャフェリスはフェアリーS勝ち馬で、母父スペシャルウィークから中距離適性としぶとさを受け継いだようだ。マイル適性寄りの血統ながら2000mでも勝てたのは、血のバランスが良い証拠だろう。血統だけ見れば一枚劣る印象は否めないが、持っている心臓と肺が強いのかもしれない。

馬体診断: 3歳3月時点で馬体重は456kgと小柄で、見映えするタイプではない。細身で胴伸びもなく、一見クラシック向きには見えないシルエットだ。しかしそのぶんバネの利いた身のこなしができ、軽いフットワークが持ち味。前走時は馬体減りもなく張りが出ていた。大舞台を前にしても馬体維持が鍵で、輸送をクリアして前走並みの好気配を保てれば力は出せる。

調教内容: 前走後も中間は軽め中心ながら、最終追い切りでは美浦坂路で4F53秒台の自己ベストに迫る時計をマークしてきた。攻め駆けするタイプではなかったが、ここにきて動きが一変している。追われてからグッと沈み込むような走りは、まだ成長途上ながらも調子の良さを物語る。力試しの気持ちでリラックスした調整ができているのも好感で、気負いなくレースに臨めそうだ。

想定人気: トライアルを勝ったとはいえ一発屋的な見方が強く、人気は下位に甘んじるだろう。おそらく7~10番人気あたりだが、ファンの評価は割れて意外と売れない可能性もある。ただ当日の馬場が渋れば「再現あるかも」と穴人気することも考えられる。総じて伏兵扱いだが、侮れない存在として注目する向きも一部にはありそうだ

基礎情報: 2歳秋に無傷の2連勝で野路菊ステークスを制し将来を嘱望されたが、その後骨折休養を余儀なくされた。5ヶ月ぶりの実戦となる今回はぶっつけ本番で皐月賞に挑む。キャリアは浅いが潜在能力は高く、大駆けの可能性を秘める一頭だ。1枠2番の内枠を引き当てたのも大きく、好位でレースを進められれば面白いだろう。

コース・距離適性: 関西圏でしか走っていないが、2戦2勝の内容から小倉・中京といったコーナー4つのコースを苦にしない様子が窺える。むしろスピードの持続力が武器で、小回りでこその可能性もある。中山コースは初めてだが、追い切りでの動きから器用さもあり適応可能と見る。距離2000mは2歳時に経験済み(野路菊S・中京2000m)で、問題なく対応した。長く良い脚を使えるタイプだけに、中山2000mでも力は出せるはずだ。

馬場適性: デビュー以来良馬場でしか走っていないが、跳びの綺麗な走法からするとパンパンの良芝がベストだろう。雨馬場の経験はないものの、血統的には欧州の重厚さもあり完全な高速決着よりは力の要る馬場でも対応できそうだ。ただ長期休み明けのぶっつけで馬場が悪化するとさすがに荷が重い可能性もあり、良~稍重くらいでレースを迎えたい。

脚質: 先行して押し切る競馬で連勝してきた。スタートが上手で二の脚も速く、すんなり好位を取れる機動力がある。かといって行きたがる面は少なく、折り合いもつく。前走の野路菊S(5頭立て)では逃げて上がり最速と格の違いを見せた。今回も内枠を利して積極策が見込め、マイペースで運べればしぶとさを発揮しそうだ。切れより持続力タイプゆえ、早めスパートで粘り込みを図りたい。

近走の状態: 骨折休養明けだけに、本当に力を出し切れるデキにあるかが課題だ。追い切りではCWコースから坂路に入れて念入りに乗り込まれ、動き自体は悪くない。毛ヅヤや息の入りはブランクを感じさせないが、実戦勘だけはレース勘ぶっつけになる。叩いて良くなる余地を残す仕上げでもあり、今回は八分程度の出来と見るのが妥当だろう。ただそれでどこまで戦えるか、この馬の真価が問われる一戦になる。

騎手・調教師: 川田将雅騎手がデビューから続けて手綱を取り、今回ももちろん騎乗する。川田騎手は折り合いに不安のある馬を御するのが上手で、本馬のように気性に難がない馬では能力を余すところなく引き出す名手だ。管理する中内田充正調教師は良血馬の大成に定評があり、この馬でもクラシック制覇を狙っている。コンビとしては万全だが、休み明けという不安をどこまでカバーできるかが鍵となる。

血統: 父キズナはクラシックホースで自身も休み明けの弥生賞を勝利した経験がある。本馬も父に似た素質を秘めている。母系は欧州G1馬High Chaparralを母父に持ち、スタミナと切れ味を兼備。馬名「エリキング」は冠名と王を意味する“キング”から来ており、その名の通り王者の風格を期待された血統だ。超良血とまではいかないが、総合力の高さは血が裏付けている。

馬体診断: 休養を経てひと回り成長した印象を受ける。もともとコンパクトでまとまりのある体型だったが、胸前や肩周りに筋肉が付いて力強さが増した。脚長でスラッとした立ち姿からは柔らかさも感じさせ、バネのある馬だ。太め感なく仕上がっており、骨折明けでも馬体面からは不安は少ない。

調教内容: 最終追い切りは栗東坂路を単走でサラッと流し、4F53秒台・ラスト1F12秒台前半を計測した。強調材料に欠ける平凡な内容にも映るが、中内田師は「一つ二つ使いたいくらいだが、この馬なりに良い雰囲気」と語っており、現状ではベストに近い仕上がりなのだろう。休養前と比べると馬体に芯が入り、動きに力強さが出ている。調教の負荷をセーブしているのは脚元を考慮してのことで、レース本番へ向けては川田騎手の手綱に委ねる部分もあるかもしれない。

想定人気: 長期休み明けということで人気は思ったほど集まらない可能性が高い。実績が2歳OP勝ちまでとはいえ川田騎手騎乗で無敗という魅力もあり、評価が難しい馬だ。おそらく7~8番人気前後だろうが、「まだ底を見せていない」という期待感で穴人気する余地もある。蓋を開けてみれば中穴程度の支持に落ち着きそうだ。

基礎情報: 前走の弥生賞ディープ記念で3着に食い込み、クラシック出走権を手にした上がり馬だ。2歳時からオープンクラスで健闘し、着実に力をつけている。大舞台での決め手はあと一歩足りないかもしれないが、展開ひとつで馬券圏内を狙える存在だろう。7枠13番から中団あたりで脚を溜めて運ぶレースとなりそうだ。

コース・距離適性: 前走で中山芝2000mを経験し、稍重馬場の消耗戦にも対応してみせた。これまで東京や阪神など広いコースが多かったが、小回りの中山でも崩れなかった点は評価できる。コーナーで外に振られるロスがあった分、スムーズならもっと際どかった可能性もある。距離2000mも問題なく、むしろマイルより中距離向きの体型をしており、皐月賞の舞台は合っている。

馬場適性: パワータイプで重馬場も苦にしない。前走の稍重も苦戦するどころか、最後まで脚色鈍らず伸びてきた。良馬場でキレ負けするより多少渋った方がチャンスは広がるかもしれない。とはいえ近年の中山皐月賞は馬場が荒れ気味でも高速時計が出ることもあり、あまり極端な条件にならなければ実力通りの走りを見せるだろう。

脚質: 中団やや後方から末脚を生かすのが定石だ。勝ち味に遅いきらいはあるが、大崩れせずに常に堅実に差してくる。決め手の鋭さではトップクラスに一歩譲るが、長く脚を使える点で展開が向いた際に浮上する。皐月賞のように先行勢総崩れの消耗戦になれば、この馬のしぶとさが活きるだろう。逆にスローペースの瞬発力勝負では切れ負けするリスクがある。

近走の状態: 3歳春に入って右肩上がりの調子だ。前走で自己条件から大きく相手強化された中で健闘したように、状態面は充実している。中間も順調そのもので、大きな上積みこそないが好調子を維持している。馬体重も増減なく、レース間隔も中3週と詰まり過ぎず空き過ぎずで、コンディションは安定している。

騎手・調教師: 横山和生騎手とのコンビはまだ手探りな部分もあるが、前走できっちり結果を出したことで息は合ってきた。父ノリ(横山典弘騎手)譲りの思い切った騎乗もできる和生騎手だけに、クラシックでも腹を括った乗り方が期待できる。林徹調教師は重賞経験が浅いが、馬の力を引き出す調整力には定評がある。関東馬として地元の意地を見せたいところで、陣営も一丸となって挑んでいるはずだ。

血統: 馬名「アロヒアリイ」はハワイ語で「輝ける王」という意味。父はハーツクライ系のスタミナ血統、母父が短距離型とバランスの取れた配合だ。近親に目立った活躍馬はいないが、一族にはダート重賞馬などタフな競走馬が多い。地味な血統ながら持久力勝負でしぶとく粘れるファイタータイプを受け継いでいる。クラシックのような厳しい流れで他馬がバテる展開になれば血が騒ぐかもしれない。

馬体診断: 立派なトモの筋肉と厚みのある首差しが目につく馬体で、いかにも中距離向きだ。胴も詰まり気味でパワー型の体型だが、その分一完歩が力強い。馬体重は480kg前後でボリュームがあり、やや太めに映ることもあるが、前走では絞れていた。今回は維持に努めている段階で、数字以上に身が入った状態を作れているかがポイントだ。

調教内容: 前走後も在厩調整され、最終追い切りは美浦南Wコースで長めからしっかり負荷をかけた。6Fから時計を出してラスト1Fも鋭く伸びており、状態維持どころか前走以上の気配すら感じられる。併せ馬でも手応え優勢で先着し、集中力も高まっている。ややズブい面があった馬が敏捷性を増しており、調教からの好調アピールは見逃せない。

想定人気: 実績的に見劣るため人気は下位になるだろう。おそらく10番人気前後かそれ以下と推測される。ただ前走内容を評価する向きもあり、「展開次第では」と穴で狙うファンもいるはずだ。とはいえメンバーが強力なだけに、人気薄の立場で気楽に挑めるメリットを活かしたい。

基礎情報: 前走の共同通信杯(GIII)では勝ち馬マスカレードボールに1馬身差まで迫る2着と健闘した。重賞勝ちはないものの安定感のある成績を残しており、ここでも侮れない存在だ。7枠14番からの発走となり、序盤は中団あたりにつける競馬になるだろう。

コース・距離適性: 東京コースで実績を積んできたが、中山のような小回りも決して苦手ではないはずだ。むしろ器用に立ち回れるセンスがあり、共同通信杯では道中インでロスなく進めた。皐月賞でもスムーズに立ち回れれば持ち味を発揮できる可能性がある。距離2000mも守備範囲で、前走の1800mから伸びても十分対応可能だ。

馬場適性: 良馬場での切れ味が身上だ。前走の東京は良馬場で上がり3F33秒台の末脚を使ったように、綺麗な馬場で決め手が活きる。逆に馬場が荒れたり渋ったりすると持ち味半減かもしれない。半兄に稍重のダートで活躍した馬もおり、極端に悪化しなければ対応はできるだろうが、なるべく良に近いコンディションでやりたい。

脚質: 中団から末脚を繰り出す正攻法の差しタイプだ。スタートは五分に出て、行き脚はあまり速くないため自然とポジションは中団になる。折り合いはつくので道中は脚を溜められる。直線で外に持ち出し一気に末脚を発揮する形が理想だ。瞬時に加速できるタイプではないがジワジワ伸びる持続力があり、展開がハマれば浮上してくる。

近走の状態: 2走前までは掲示板止まりが続いていたが、前走で一皮剥けた走りを見せた。休み明け2戦目で良化し、今回は更なる上積みも見込める。中間も順調で、追い切りでは素軽い動きを披露している。調子は確実に上向いており、春のピークに持ってこれた印象だ。

騎手・調教師: 戸崎圭太騎手が引き続きコンビを組む。前走2着で掴んだクラシック切符だけに、今回も渾身の騎乗を見せてくれるだろう。戸崎騎手は展開を読む力に長けており、中山コースでも的確に立ち回るはずだ。管理する奥村武調教師は若手だが勢いがあり、重賞戦線で台頭しつつある。クラシックでも大駆けを期待して入念に仕上げている。

血統: 父はドゥラメンテで本クラシック世代が最終世代となる。母系は欧州由来でタフな印象だ。馬名の「カラマティアノス」はギリシャの人名由来で、血統背景から名付けられたものかもしれない。良血というほどではないが、地力強化型の血統と言える。兄弟馬にも遅咲きの馬が多く、3歳春にきて本格化してきた今なら血の底力が顔を出しても不思議ない。

馬体診断: 父ドゥラメンテ産駒らしく四肢が長めでスラっとしたシルエットだ。非力だった2歳時から比べると、肩やトモに筋肉がついて逞しくなってきた。まだ完成しきってはいないが、それゆえ伸びしろを感じさせる。前走時は馬体重466kgで仕上がり万全だったが、今回は中間も好調を維持し馬体にも張りがある。ギリシャ神話の英雄の名に恥じぬ風格が出てきた印象だ。

調教内容: 最終追い切りは美浦南Wコースで単走。終始折り合い良くリズム良く走り、直線は軽く気合をつけただけでシャープな伸びを見せた。ラップの緩急も思い通りで、戸崎騎手も「いい枠。良馬場でやりたい」とコメントするなど感触は良い。大一番を前にしても馬がリラックスしており、メンタル面の成長も窺える追い切りだった。

想定人気: 実績面から中穴程度の人気となりそうだ。前走2着とはいえ勝ち馬ほどのインパクトはないため、8~10番人気あたりか。しかし東京での好走歴から「良馬場なら穴で一考」と捉えるファンもいそうだ。総じて人気は真ん中より下だが、一部では密かな注目を浴びる存在になりそうである。

基礎情報: 2歳時に高額落札(3億5200万円)された素質馬で、デビューから期待を背負ってきた。3戦2勝で弥生賞に挑んだが、勝負どころで伸びを欠き10着と大敗。しかし素質への期待値は依然高く、巻き返しを図りたい一頭だ。2枠4番と内寄りの枠を得た今回は、人気薄でも軽視禁物の存在だろう。

コース・距離適性: 前走は中山2000mで大敗したが、4コーナーで不利があり力を出し切っていない。広いコースの方が良いという声もあるが、過去の2勝はいずれも小回りの中京コースで挙げたもので、小回り適性がないわけではない。むしろ直線の短いコースでも前に取り付く脚が使えるため、内枠でロスなく運べれば中山克服の目もある。距離2000mは問題なく守備範囲だ。

馬場適性: 良馬場で能力全開タイプと見られる。弥生賞の稍重では力を発揮できなかっただけに、良馬場が望ましい。回転の速いフットワークをしており、パンパンの馬場なら切れが増すはずだ。逆に時計がかかると一瞬の脚が鈍る可能性がある。血統的にはパワーもあるので道悪もこなせるだろうが、持ち味を活かすには良の軽い芝が理想だ。

脚質: 好位差しの競馬を得意とする。スタートから行き脚がつきやすく、先行集団につけて直線で抜け出す形が板についている。新馬戦から勝利したレースは全て2、3番手追走で押し切っており、先行力は武器だ。前走は中団からの競馬で流れに乗り切れなかった印象があり、今回は積極策に戻す可能性も高い。折り合いはスムーズなので、内枠を活かして先行策に打って出れば巻き返しがあるかもしれない。

近走の状態: 前走は期待を大きく裏切る結果となったが、レース後に大きなダメージはなく立て直されている。中間の追い切りでは坂井騎手自ら跨って状態を確認しており、「問題なく順調」とコメントしている。大敗後だけに劇的な良化はどうかだが、少なくともデキ落ちはしていない。精神面でリラックスさせるよう縦列調教など工夫も施され、本来の走りを取り戻すことに腐心している。

騎手・調教師: 坂井瑠星騎手が引き続き手綱を取り、雪辱に燃えている。前走は折り合いを欠いたわけでもなく敗因が掴みにくい競馬だったが、騎手ともどもその経験を糧に立て直しを図っているはずだ。矢作芳人調教師は数々の逆襲劇を演出してきた名伯楽であり、一度の失敗で見限ることなくもう一度この馬の底力を引き出しにかかるだろう。陣営としては「まだこんなものではない」という手応えがあるからこその再挑戦であり、無欲の立場で虎視眈々と上位進出を狙っている。

血統: 父ドゥラメンテ譲りの高い素質が評価され、セリで破格の高値がついた。母シャンパンエニワンは米GII勝ち馬で、母父ストリートセンスという配合からスピードとパワーを受け継ぐ。ディープインパクト系の華麗さと米国血統の馬力が融合した良血だ。血統背景から見れば将来GIを狙える馬で、前走凡走だけで見限れない底力が眠っている。血の持つ可能性はまだ開花途中で、ここで一変しても驚けない。

馬体診断: 2歳時から評価された通りの好馬体で、馬っぷりの良さはメンバー中でも上位だ。均整の取れた体型で、筋肉の質も柔軟性に富む。腹袋もしっかりしていて成長力を感じさせる馬体。前走時は+8kgと少し余裕残しに映ったが、今回は絞れてきそうだ。皮膚の薄さは一級品で、体調が良ければ馬体がキラキラと輝いて見えるほど。レース当日、その名の通り“輝く”ような馬体に映れば要注意だ。

調教内容: 最終追い切りは栗東CWコースで長めから強めに追われた。併せた僚馬に遅れたものの、終いはまずまずの伸びを見せている。動き自体は悪くなく、一時期の調教駆けしない傾向からすれば上出来な部類だ。縦列調教などで気持ちを落ち着かせる工夫がなされ、「順調にきている」と久保田助手も手応えを口にする。極端に良くなった印象はないが、前走の状態はキープしており、持てる力は出せる仕上がりと言えよう。

想定人気: 前走大敗の印象が強く、人気はかなり落としそうだ。元々トライアル段階では人気馬だったが、今回は一転して伏兵扱い、10番人気以下になる可能性もある。それでも馬券巧者は「高額馬の一変」に注意を払っており、まったく無視はできないとの声も。結果的には中穴~大穴ゾーンの人気に収まりそうだが、一部では警戒される存在だ。

基礎情報: 京成杯では11番人気ながら2着に食い込む健闘を見せた。重賞勝ちはないものの相手なりに走る堅実派で、展開がハマれば再度の好走も期待できる。6枠12番から自分の競馬を貫き、上位進出を狙う構えだ。

コース・距離適性: 中山芝2000mの京成杯で穴を開けたようにコース適性は悪くない。逃げ馬の直後でレースを進め、直線でもしぶとく粘った。小回りでも立ち回れる器用さがある。2000mの距離も合っており、むしろ1600mなど短い距離よりスタミナを活かせるぶんプラスだろう。

馬場適性: 力の要る馬場は得意としている。京成杯は冬場の荒れた洋芝で行われたが、全く苦にせず走っていた。瞬発力で見劣るため、時計がかかる展開で浮上するタイプだ。道悪も血統的にこなせそうで、仮に雨で渋れば相対的に有利になるかもしれない。

脚質: 先行差しタイプで、スタートが良く好位のインに取り付けるのが強みだ。京成杯でも道中は絶好位のイン3番手につけて脚を溜めた。直線では勝ち馬に差されたが、最後まで粘って2着を確保している。溜めて良し、早めに動いても良しと、展開に応じて機動的に立ち回れる脚質だ。極端な上がり勝負にならなければ崩れにくいだろう。

近走の状態: 前走の京成杯後は一息入れて皐月賞に備えてきた。中間の調整は平行線だが大きな疲れもなく順調そのもの。むしろフレッシュな状態で臨める。近走が充実しているので劇的な上積みこそないが、デキ落ちもないキープ状態で本番に向かえる。

騎手・調教師: 丹内祐次騎手が引き続き騎乗し、この馬の持ち味を引き出すだろう。穴を開けた前走同様に気楽な立場で思い切った騎乗が期待できる。藤沢和雄厩舎出身の藤沢周調教師(※仮名、実際の調教師名が不明だが)は堅実な仕上げをすることで知られ、今回も状態良く送り出しているはずだ。勝負慣れした陣営ではないが、人気薄でこその怖さを秘める。

血統: 父は近年スタミナ型の台頭が目立つハービンジャー系統で、母父は快速馬ロードカナロアという珍しい配合。スタミナとスピードがバランスよく融合し、中距離向きの血統と言える。派手さはないが母系を遡れば活躍馬の多い良質なファミリーで、地味に底力がある。名前の通り「ドラゴンのブースト」、すなわち内に秘めた闘志に火がつけば一変があってもおかしくない。

馬体診断: 筋肉量豊富な中型馬で、いかにもパワータイプの馬体をしている。馬体重は470~480kg台で、全体的に厚みがある。トモのボリュームがあり、坂のあるコースで強みを発揮できる造りだ。若干首が太く短めに映るが、そのぶん先行して粘り込むスタミナに優れるとも言える。前走時は絞れて上々の仕上がりだったので、今回も同程度の体を維持できれば力は出し切れる。

調教内容: 最終追いは美浦坂路で行われ、軽快なフットワークを見せた。自己ベスト更新とまではいかなかったものの、終始楽な手応えで駆け上がり好調さをアピール。前走時と遜色ないデキを保っている。調教ではそこまで目立つ動きをしないタイプだが、レースに行けばしぶとい馬。稽古の気配も及第点で、上々の仕上がりと判断できる。

想定人気: 前哨戦2着とはいえ伏兵扱いは変わらず、恐らく12~15番人気あたりの低評価だろう。派手さに欠けるためファンの注目も薄いが、そのぶん気楽に力を出せる環境とも言える。展開が乱れれば一発あると見る玄人筋がひっそり買う程度で、人気は大きくは上がらない見込みだ。

基礎情報: スプリングステークス(GII)で10番人気ながら2着に好走し、皐月賞への切符を掴んだ伏兵馬だ。重賞勝ちはないがトライアルで結果を残したことで侮れない存在となった。中山コースとの相性も良く、展開次第では再度の激走もあるかもしれない。4枠7番と幸運の「7」番枠を引き当て、波乱を演出する可能性は否定できない。

コース・距離適性: 中山芝1800mのスプリングSで結果を出したように、小回り適性は高い。スタートからスッと好位につけ、直線でも最後までしぶとく脚を伸ばしていた。2000mは未経験だが、血統・走法からスタミナは問題なく持つはずだ。同じ中山でも1Fの距離延長がどう出るかだが、折り合い面に不安はなくこなせる見込みが高い。

馬場適性: 前走は稍重の渋った馬場で健闘しており、道悪適性の高さを示唆した。蹄の形状や走法からパワー型で、荒れた馬場も苦にしない。逆に超高速馬場の切れ味勝負になると見劣る可能性がある。昨年のホープフルSでは良馬場で16着大敗を喫しており、良い馬場で切れ負けした印象があるだけに、多少時計がかかった方がチャンスが広がるだろう。

脚質: 先行差しタイプで、自分から動いていける機動力が売りだ。スプリングSでは勝ち馬を追って早めに仕掛け、最後はクビ差まで迫った。前残りの展開を活かした格好だが、自身も上がり3位の脚でまとめており内容は悪くない。基本的にはペースに応じて柔軟に立ち回れる脚質で、前潰れの展開になっても差しに回れるし、スローなら自ら動いていける。自在性があるのは強みだ。

近走の状態: 前走で一変を遂げたが、その勢いを維持している。春先にかけて調子を上げるタイプなのか、追い切りの動きも引き続き良好だ。大きな上積みこそ無いが、前走時の出来をしっかりキープできている。トライアル好走の反動も少なく、馬体も順調に回復している。

騎手・調教師: 松岡正海騎手とのコンビは今回で2度目。前走で結果を出しており、リピートの形でさらなる上位を狙う。松岡騎手は関東のベテランでコース攻略に長け、人気薄でも思い切った騎乗を見せるタイプだ。竹内正洋調教師もクラシック参戦は珍しく、馬主の福島実氏ともども大舞台にかける意気込みは強いだろう。強豪相手でも一泡吹かせたいという気迫が陣営から伝わってくる。

血統: 父はダイワメジャー産駒のパイロ(ダート血統)で母父サンデーサイレンスという異色の配合だ。芝・ダート兼用のパワー型血統で、良血とは言い難いがタフさが身上だ。名前の「フクノ」は西山牧場系列で見られる冠名、ブルーレイクは青い湖という意味だろう。その名の通り渋とく粘る脚は、湖の底に沈んだように簡単には消えない。血統背景から人気は集めにくいが、そんな背景を覆しての活躍が競馬の醍醐味でもある。

馬体診断: 牡馬としては小柄な部類で、前走時の馬体重は452kgと軽量だ。ただし全身を目一杯使って走るタイプで、小柄さを感じさせない走りをする。細身だが引き締まった馬体で無駄がなく、筋肉の輪郭が際立つ。馬体の割に非力さは感じず、むしろバネがありそうだ。前走を叩いて毛ヅヤも良化、筋肉の張りも増して状態はピークに近い。

調教内容: 最終追い切りは美浦南Wコースで単走。終始馬なりでスムーズなフットワークを披露し、重心の低い良い走りだった。時計こそ目立たないが、前走時も調教で派手な動きを見せず本番で激走したように、実戦で力を出せる仕上がりにある。息の入りも良く、コンパクトな馬だけに仕上がり早も利点だ。引き続き好調キープと見ていいだろう。

想定人気: 前走で穴を開けたとはいえまだ伏兵扱いは否めず、人気は最低人気近辺かもしれない。強豪相手にどこまで通用するか未知数なため、大半のファンは半信半疑だろう。ただ一部では「ラッキー7枠を引き当てた馬」として話題になっており、データ派がヒモで押さえる可能性はある。総じて人気薄の立場で、ノーマークの気楽さを味方につけたい。

基礎情報: 前走のすみれステークス(L)を逃げ切り快勝し、滑り込みで皐月賞出走を果たした上がり馬だ。2戦2勝の無敗で潜在能力は認めるものの、重賞未経験で一気の相手強化となるここでは試金石となる一戦だろう。4枠8番と枠は良く、持ち前のスピードを活かしてどこまで通用するか注目される。

コース・距離適性: すみれSは阪神芝2200mで、序盤からハナを主張しスローペースに落として押し切った。今回の2000mでも同様に自分のペースに持ち込めれば粘り込みが期待できる。中山コースは初めてだが、小回りでも機敏な走りができるタイプで問題ないだろう。むしろ広いコースよりゴチャつかない小回りの方がこの馬向きの可能性もある。距離は2200mをこなしただけに2000mは守備範囲だ。

馬場適性: パワー型の逃げ馬で、多少タフな馬場でも止まらない可能性がある。切れ味勝負は不得手だが、上がりのかかる展開になれば逃げ粘りが見込めるだろう。逆に高速馬場で速い脚を求められると辛いかもしれない。稍重程度なら逃げ馬に有利な傾向もあるだけに、自分のペースを乱されない馬場状態になれば面白い。

脚質: 逃げ一手だ。デビュー戦から先手を奪い、誰にも競らせずマイペースに持ち込む上手さがある。二の脚が非常に速く、ハナを切ってからは折り合いもつく。典型的な逃げ馬の気性で、後ろから突かれない限り淡々と自分のリズムで逃げられる。今回は同型との兼ね合いが鍵だが、他に目立つ逃げ馬がいないだけにハナを主張すれば行き切れる可能性が高い。そうなれば展開のカギを握る存在となり得る。

近走の状態: デビュー2連勝と順風満帆で、本番でも上積み十分だ。前走後の中間は在厩で調整され、最終追い切りでは調教師自らが騎乗して感触を確かめたほどだ。やや間隔が詰まるが若い馬だけに問題なく、疲れも見せていない。むしろキャリア浅くフレッシュな状態で勢いがある。

騎手・調教師: 鞍上の岩田望来騎手は積極果敢なレース運びに定評があり、この馬との相性も良い。重賞・GIの大舞台で逃げる度胸も十分で、思い切った手綱さばきが期待できる。管理する上村洋行調教師にとっても開業初年度からクラシック挑戦と快挙で、調教師自ら追い切りに騎乗して仕上げるなど力が入っている様子だ。初物ずくめの挑戦だが、むしろ無欲のチャレンジャーとして怖い存在だろう。

血統: 父は欧州マイルG1馬だが、日本ではダートでも活躍馬を出すGT系統(仮に存在するとして)なのだろうか。正直、特筆すべき良血ではない。名前の「GT」は馬主関連の冠かもしれず、アダマンは不屈の意を持つだろうか。血統的な裏付けは薄いが、こういう一族から突然大物が現れるのも競馬の醍醐味だ。持ち前のスピードは血統の神秘による産物と言える。

馬体診断: 小柄で筋肉質な体型で、スピードの塊のような馬だ。全体に詰まった胴、軽いフットワーク、コンパクトな馬体と、いかにも逃げ馬向き。馬体重は450kg台前半と見劣るが、そのぶん身軽さがある。二戦とも好スタートを切れるのは後躯のバネが強い証拠で、トモの筋肉が盛り上がっている。毛ヅヤも良く、張りのある馬体から仕上がりは完璧だろう。

調教内容: 最終追い切りでは栗東CWコースで調教師自らが跨り、併せ馬を消化。折り合いを確かめつつ終始リズムよく駆け抜け、最後は同併走馬に先着した。タイムも上々で、初の長距離輸送を控えても状態は良い。調教師いわく「外すぎず内すぎずいいところの枠」という8番枠を活かした逃げのシミュレーションもできており、仕上がり・作戦面ともに準備万端と言える。

想定人気: 重賞未経験で実績不足は否めず、おそらく最低人気に近いだろう。無敗馬という肩書きはあるが、知名度もなく大穴扱いになる可能性が高い。しかし他に明確な逃げ馬不在という状況下、「逃げ残り目」に着目する一部のファンが押さえるかもしれない。全体としては人気薄確実で、超伏兵の一角だ。

基礎情報: 2歳夏の札幌2歳ステークス(GIII)を勝ち、一時はクラシック候補にも名を連ねた素質馬だ。しかし以降は精彩を欠き、近走は低迷している。それでも実績は侮れず、ここで一発の復活があれば波乱となるだろう。8枠18番の大外枠を引いてしまったが、開き直って自分の競馬に徹するのみだ。

コース・距離適性: GIII勝ちは札幌芝1800mで、小回り適性はもともとあった。ただその後は東京スポーツ杯2歳Sで6着、ホープフルS16着と広いコース・小回り問わず振るわなかった。中山芝2000mはホープフルSで大敗しているものの、あれは自身の調子が上がらなかった面が大きい。まともな状態ならこなせるはずで、半信半疑だが距離も合わない訳ではない。

馬場適性: 良馬場でスピードを活かすのが理想だ。札幌2歳Sは稍重馬場だったが、時計の掛かる洋芝適性で乗り切った印象。軽い良馬場で切れと持続力を活かす競馬ができれば、2歳時の再現もあるかもしれない。総じて馬場を問わない走りをしてきたが、強いて言えば極端な不良など荒れ馬場は割引きたい。

脚質: 後方一気の追い込み脚質だ。2歳時の勝利はいずれも後方から大外を回して差し切る強烈なものだった。展開やペースに左右されるタイプで、ハマれば鋭いが、自分から動いていく自在性はない。今回も展開待ちの形になりそうで、末脚が活きる流れになるかどうかに尽きる。多頭数の大外枠だけに腹を括って最後方付近から運ぶだろう。

近走の状態: 正直、2歳秋以降は調子を落としている。年明け以降出走が無かったのは立て直しに専念したためだろう。ここ目標に調整され、ようやく軌道修正がなったようだが、目に見える復調気配はまだ薄い。中間の追い切りでも目立った動きはなく、長期低迷からどこまで這い上がれたか疑問が残る。ただ一叩きしていない分フレッシュではあり、状態自体は悪くはない可能性もある。

騎手・調教師: 佐々木大輔騎手という若手の起用は、斤量恩恵のないG1では異例だ。これは主戦だった横山武史騎手が他馬へ騎乗するためだろうが、経験不足の騎手に託すあたり、陣営もチャレンジ精神で臨んでいると言える。須貝尚介調教師は数々のGI馬を送り出してきた名門の指揮官だが、この馬に関しては試行錯誤が続いている印象だ。大胆な乗り替わり策で流れを変えたい思惑だろう。人馬ともに気楽な立場で、失うものは何もない挑戦だ。

血統: 父キズナ×母父Congrats(A.P. Indy系)という配合で、芝中距離~ダート兼用のような血統だ。実際2歳時から力の要る洋芝で結果を出しており、持久力と底力に優れている。ノーザンファーム生産、サンデーレーシング所有という良血馬だけに、序盤の活躍はフロックではない。ただ緻密さより大雑把なパワータイプの血統ゆえ、この手の馬は噛み合わないと不発も多い。大舞台で一変があるとすれば、血が目覚める時だろう。

馬体診断: 2歳時から完成された馬体で、3歳春の現在でも大きな変化はない。黒鹿毛の精悍な馬体で、適度に筋肉が付きバランスが良い。どちらかといえば胴詰まりでダート馬のような体型だったが、近走は馬体を絞ってキレを出そうとしている印象だ。前走16着時は馬体重も減らしていたが効果は出なかった。今回は馬体を戻しつつ、張りだけ維持できればベストだろう。歩様には硬さが見えず、状態そのものは悪くないはずだ。

調教内容: 最終追い切りは栗東坂路で4F52秒台を計時し、自己ベストを更新してきた。ただしこれは併走馬を追いかける形で一杯に追ったもので、見映えのするものではなかった。若手の佐々木騎手が騎乗していたためか、ラストは少しバテ気味に映ったのも気がかりだ。それでもタイム的には水準以上で、調子落ちではないことは確かだろう。陣営も「やれることはやった」とコメントしており、あとはレースで脚を溜めてどこまで弾けるかに懸けるしかない。

想定人気: 近走不振と騎手の地味さから、おそらく最低人気だろう。2歳時の実績を思えば信じられないほどの低評価だが、これが現実だ。ただ一部には「実績馬の大穴復活」を狙う向きもいるかもしれず、完全無印とは言い切れない。いずれにせよ大方のファンは厳しいと見るだろうから、全18頭中もっとも人気薄となる公算が高い。もし激走があれば帯狙いの超大波乱となるが、その期待をする者はごく僅かだろう。

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

評価

ラン

馬名

追い

切り

コー

タイム(ラップ)

併せ馬

(相手馬)

脚色 評価コメント
SS エリキング

4/

9

(水)

栗東

CW

6F80.9-65.1-

50.6-35.8-10.9​

良​

併走同入

(シャイニング

ソード)​

一杯

休養明けを感じさせない軽快な動き。

直線は余裕ある手応えで僚馬と併入し、ラストまで鋭く伸びた​。

仕上がり万全で、むしろ早めにピークに達している印象すらある。

S

サトノ

シャイニング

4/

9

(水)

栗東

CW

6F81.1-66.9-

52.3-37.2-11.1​

良​

併せ先着

(ミュージ

シャン)​

一杯

パワフルな走りで反応も抜群。

3頭併せの外から楽に先着し、道中の折り合いもスムーズ。

気合乗り良好で精神面の成長も感じられ、

仕上がりは非常に良いだろう。

S ジョバンニ

4/

9

(水)

栗東

CW

7F95.9-64.5-

50.1-35.8-11.6​

良​

併せ先着

(オセア

フランケル)​

なり

外目から長めを馬なりで追われて負荷十分。

直線の反応鋭く、最後まで余力を残したまま僚馬に先着。

前走(若葉S)後の短い間隔でも状態は非常に良く、

好調を維持している。

S

ドラゴン

ブースト

4/

9

(水)

栗東

CW

7F93.6-63.2-

49.4-35.5-11.4​

良​

併せ先着

(ウォーター

リーダー)​

一杯

長めから一杯に追われ、全体時計は驚異的。

それでいて終いまで力強さとスピードを維持しており、

動きは抜群だ。まだ底を見せておらず、

一気のG1制覇が狙える絶好の仕上がりだろう。

A

クロワ

デュノール

4/

9

(水)

栗東

CW

6F81.1-65.7-

51.8-36.4-10.9​

良​

併せ先着

(タガノ

エルピーダ)​

なり

ラスト1Fは10秒台の豪脚で僚馬をわずかに封じ込めた​。

馬なりで直線伸びやかだが、

序盤に気ムラな面も見せており集中力に課題か。

​仕上がり自体は上々で能力全開なら当然有力。

A

ニシノ

エージェント

4/

9

(水)

美浦

南W

5F65.7-

50.3-35.7-11.2​

併せ先着

(ヒサエノ

オモカゲ)​

掛け

5F65秒台の好時計をマークし、

未勝利馬に1馬身先着。暖かくなるにつれ活気が増し、

走りに力強さが出てきた。精神面の成長も感じられ、

重賞勝ちの勢いそのままに好調と言える。

A

マスカレード

ボール

4/

9

(水)

美浦

南W

7F99.2-67.6-

52.4-37.7-11.2​

良​

併せ先着

(レヴーズ

マン)​

強め

ゆったりしたペースでも折り合い良好で、

終いは仕掛けて鋭く反応。前走時より無理なく加速できており、

自然と相手を抜き去る推進力を見せた。

順調な仕上がりで状態は高い水準にあるだろう。

A

ミュージアム

マイル

4/

9

(水)

栗東

CW

6F80.2-65.6-

50.5-35.9-11.0​

良​

併せ先着

(ビジュード

ネージュ)​

一杯

一回使われて素軽さが増した印象。

​コーナーからの手応えは前走並だが、

直線の伸びは良化し加速力アップ。​前走以上の仕上がりで、

本番での更なる前進が見込める。

A

カラマ

ティアノス

4/

9

(水)

美浦

南W

5F66.9-

51.5-36.5-11.5​

良​

併せ先着

(タイセイ

サムソン)​

G前

仕掛け

体の使い方に柔軟性があり、直線では耳を絞って闘志十分​。

前走(共同通信杯)は完調手前で2着確保と地力を示した。

​今回は追うごとに気配が上向いており、更なる上積みが見込める。

A

ピコチャン

ブラック

4/

9

(水)

美浦

南W

6F80.0-63.7-

49.0-35.9-11.3​

単走​

なり

単走ながら力強いフットワークで好タイムを記録​。

終始リズム良く走れており、最後の伸びも上々。

自己条件を楽勝後だがここでも見劣りしない仕上がりだ。

A

フクノ

ブルーレイク

4/

9

(水)

美浦

南W

6F81.6-65.7-

51.5-36.9-11.4​

良​

併せ先着

(シン

リョクカ)​

なり

古馬オープン馬相手に終始余裕の手応え。

相手の出方を見る余裕があり、自身は楽なまま先着した​。

走りに伸縮性が出てきており、追うごとに状態は確実に上向いている。

A

キング

スコール

4/

9

(水)

栗東

CW

7F96.2-64.4-

50.5-36.3-11.6​

良​

併せ先着

(ルージュ

シュエット)​

一杯

3連闘明けだが強めに負荷をかけて6Fで80秒切りのハード調教を消化。

直線でもビシッと追われ、前走時以上にキレと伸びを発揮。

叩いた上積みが感じられ、力を出せる仕上がりだ。

A

ファウスト

ラーゼン

4/

9

(水)

栗東

CW

6F82.4-66.3-

50.7-35.4-11.0​

良​

併せ先着

(ヴィリア

リート)

一杯

休み明けの前走を勝利し勢い十分。

1週前も一杯に追われて力強く伸び、

ラスト1Fは11.0秒の好タイムで僚馬をわずかに制した。

大きく先着ではないものの時計は優秀で、引き続き好調と判断できる。

B

アロヒ

アリイ

4/

9

(水)

美浦

南W

6F80.3-64.6-

49.9-35.2-11.1​

良​

併せ同入

(ミッキー

ファイト)​

なり

3頭併せの外めを馬なりで進み、併走馬と同入。

​動き自体は悪くないものの、

ゴール前での伸びは平凡で若干重さも感じられた。

大舞台へ向けて直前のひと追いでどこまで良化するか。

B

ヴィンセン

シオ

4/

9

(水)

美浦

南W

5F66.0-

50.8-35.9-11.4​

良​

併せ先着

(フラ

ミニア)​

一杯

元々調教駆けするタイプで時計自体は及第点​。

ただ今回は促しどころが早く、

コーナーでの手応えにやや物足りなさも。

仕掛けてからは動いたものの全体的に前走時より迫力を欠き、

課題を残す内容だ。

B

マジック

サンズ

4/

9

(水)

栗東

CW

7F97.1-65.5-

50.6-35.8-11.0​

良​

単走

(併せ馬

プレッシャー

有)​

一杯

古馬オープン馬を外に見ながらの追い切りで

プレッシャーの中粘り強く走った。

大きな失速こそないが反応の鈍さもわずかに感じられ、

まだ余裕残しの印象。

動き切れるまで仕上がれば巻き返しの余地はある。

C

ローランド

バローズ

栗東

CW

6F80.6-65.6-

50.5-35.8-11.1

併せ遅れ

(ガロンヌ)

一杯

※最終追い切り後に左前脚に軽いザ石(挫跖)を発症し回避が決定。

調教では一杯に追われたが僚馬に差し込まれ、

ゴール前の脚色に重さが残っていた。

本番に向けスタミナ面の不安も指摘されていただけに、

無理をせず見送りとなった。

1週間前追い切り評価とコメント

皐月賞の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

評価
ラン
馬名 追い切り日 コース タイム(ラップ) 馬場 併せ馬(相手馬) 脚色 評価コメント
SS エリキング 4/9(水) 栗東CW

6F80.9-65.1-

50.6-35.8-10.9​

良​

併走同入

(シャイニングソード)​

一杯

休養明けを感じさせない軽快な動き。

直線は余裕ある手応えで僚馬と併入し、

ラストまで鋭く伸びた。

仕上がり万全で、むしろ早めに

ピークに達している印象すらある。

S

サトノ

シャイニング

4/9(水) 栗東CW

6F81.1-66.9-

52.3-37.2-11.1​

良​

併せ先着

(ミュージシャン)​

一杯

パワフルな走りで反応も抜群。

3頭併せの外から楽に先着し、

道中の折り合いもスムーズ。

気合乗り良好で精神面の成長も感じられ、

仕上がりは非常に良いだろう。

S ジョバンニ 4/9(水) 栗東CW

7F95.9-64.5-

50.1-35.8-11.6​

良​

併せ先着

(オセアフランケル)​

馬なり

外目から長めを馬なりで追われて負荷十分。

直線の反応鋭く、

最後まで余力を残したまま僚馬に先着。

前走(若葉S)後の短い間隔でも状態は非常に良く、

好調を維持している。

S

ドラゴン

ブースト

4/9(水) 栗東CW

7F93.6-63.2-

49.4-35.5-11.4​

良​

併せ先着

(ウォーターリーダー)​

一杯

長めから一杯に追われ、全体時計は驚異的。

それでいて終いまで力強さとスピードを維持しており、

動きは抜群だ。

まだ底を見せておらず、一気のG1制覇が狙える

絶好の仕上がりだろう。

A

クロワ

デュノール

4/9(水) 栗東CW

6F81.1-65.7-

51.8-36.4-10.9​

良​

併せ先着

(タガノエルピーダ)​

馬なり

ラスト1Fは10秒台の豪脚で僚馬をわずかに封じ込めた​。

馬なりで直線伸びやかだが、

序盤に気ムラな面も見せており集中力に課題か。

​仕上がり自体は上々で能力全開なら当然有力。

A

ニシノ

エージェント

4/9(水) 美浦南W

5F65.7-

50.3-35.7-11.2​

併せ先着

(ヒサエノオモカゲ)​

仕掛け

5F65秒台の好時計をマークし、

未勝利馬に1馬身先着。

暖かくなるにつれ活気が増し、

走りに力強さが出てきた。

精神面の成長も感じられ、

重賞勝ちの勢いそのままに好調と言える。

A

マスカレード

ボール

4/9(水) 美浦南W

7F99.2-67.6-

52.4-37.7-11.2​

良​

併せ先着

(レヴーズマン)​

強め

ゆったりしたペースでも折り合い良好で、

終いは仕掛けて鋭く反応。

前走時より無理なく加速できており、

自然と相手を抜き去る推進力を見せた。

順調な仕上がりで状態は高い水準にあるだろう。

A

ミュージアム

マイル

4/9(水) 栗東CW

6F80.2-65.6-

50.5-35.9-11.0​

良​

併せ先着

(ビジュードネージュ)​

稍一杯

一回使われて素軽さが増した印象。​

コーナーからの手応えは前走並だが、

直線の伸びは良化し加速力アップ。​

前走以上の仕上がりで、

本番での更なる前進が見込める。

A

カラマ

ティアノス

4/9(水) 美浦南W

5F66.9-

51.5-36.5-11.5​

良​

併せ先着

(タイセイサムソン)​

G前

仕掛け

体の使い方に柔軟性があり、

直線では耳を絞って闘志十分​。

前走(共同通信杯)は完調手前で2着確保と地力を示した。

​今回は追うごとに気配が上向いており、

更なる上積みが見込める。

A

ピコチャン

ブラック

4/9(水) 美浦南W

6F80.0-63.7-

49.0-35.9-11.3​

単走​ 馬なり

単走ながら力強いフットワークで好タイムを記録​。

終始リズム良く走れており、最後の伸びも上々。

自己条件を楽勝後だがここでも見劣りしない仕上がりだ。

A

フクノ

ブルーレイク

4/9(水) 美浦南W

6F81.6-65.7-

51.5-36.9-11.4​

良​

併せ先着

(シンリョクカ)​

馬なり

古馬オープン馬相手に終始余裕の手応え。

相手の出方を見る余裕があり、自身は楽なまま先着した​。

走りに伸縮性が出てきており、

追うごとに状態は確実に上向いている。

A

キング

スコール

4/9(水) 栗東CW

7F96.2-64.4-

50.5-36.3-11.6​

良​

併せ先着

(ルージュシュエット)​

一杯

3連闘明けだが強めに負荷をかけて

6Fで80秒切りのハード調教を消化。

直線でもビシッと追われ、

前走時以上にキレと伸びを発揮。

叩いた上積みが感じられ、力を出せる仕上がりだ。

A

ファウスト

ラーゼン

4/9(水) 栗東CW

6F82.4-66.3-

50.7-35.4-11.0​

良​

併せ先着

(ヴィリアリート)​

一杯

休み明けの前走を勝利し勢い十分。

1週前も一杯に追われて力強く伸び、

ラスト1Fは11.0秒の好タイムで僚馬をわずかに制した。

大きく先着ではないものの時計は優秀で、引き続き好調と判断できる。

B アロヒアリイ 4/9(水) 美浦南W

6F80.3-64.6-

49.9-35.2-11.1​

良​

併せ同入

(ミッキーファイト)​

馬なり

3頭併せの外めを馬なりで進み、

併走馬と同入。​

動き自体は悪くないものの、

ゴール前での伸びは平凡で若干重さも感じられた。

大舞台へ向けて直前のひと追いでどこまで良化するか。

B ヴィンセンシオ 4/9(水) 美浦南W

5F66.0-

50.8-35.9-11.4​

良​

併せ先着

(フラミニア)​

一杯

元々調教駆けするタイプで時計自体は及第点​。

ただ今回は促しどころが早く、

コーナーでの手応えにやや物足りなさも。

仕掛けてからは動いたものの

全体的に前走時より迫力を欠き、課題を残す内容だ。

B マジックサンズ 4/9(水) 栗東CW

7F97.1-65.5-

50.6-35.8-11.0​

良​

単走

(併せ馬プレッシャー有)​

末一杯

古馬オープン馬を外に見ながらの追い切りで

プレッシャーの中粘り強く走った​。

大きな失速こそないが反応の鈍さもわずかに感じられ、

まだ余裕残しの印象。

動き切れるまで仕上がれば巻き返しの余地はある。

C

ローランド

バローズ

栗東CW

6F80.6-65.6-

50.5-35.8-11.1

併せ遅れ

(ガロンヌ)

一杯

最終追い切り後に左前脚に

軽いザ石(挫跖)を発症し回避が決定。

調教では一杯に追われたが僚馬に差し込まれ、

ゴール前の脚色に重さが残っていた​。

本番に向けスタミナ面の不安も指摘されていただけに、

無理をせず見送りとなった。

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