皐月賞2025の過去10年のデータ・傾向と消し条件まとめ

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年4月20日日曜はG1皐月賞。

クラシックの前哨戦、例年は人気馬が安定した成績を残す一方で、中穴馬の台頭も目立つレースであり、対策は必要だ。

そこでこの記事では皐月賞の過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

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この記事でわかること
  • 過去10年の
    皐月賞の
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法
  • 全頭診断・追切も
    踏まえた
    注目馬・危険な人気馬・
    穴馬の一覧

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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皐月賞の過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、皐月賞のざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

皐月賞の
傾向まとめ
  • 人気別成績:1~3番人気が強いが中穴も注意

  • 前走レース別成績:G1・G2組が有利

  • 前走着順別成績:前走1~3着馬が基本

  • 脚質別成績:差し・先行馬が安定

  • 馬場ごとのデータ:良馬場は差し優位、道悪は波乱

  • 配当傾向:中穴絡みの中波乱傾向

  • 性別別データ:牡馬が圧倒的優勢

  • 関西関東の勝率成績:関西馬が有利

  • 血統傾向:ディープ系が良馬場、キングカメハメハ系がパワー馬場に強い

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。

そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

皐月賞の
AI予想まとめ

【人気別成績】

皐月賞の過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

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人気

連対

複勝

平均

着順

最頻

着順

期待値

スコア

1

2

3

1番人気 40% 60% 70% 3.1着 1着 85% 16 1 2 6
2番人気 20% 40% 60% 4.2着 2着 92% 35 1 2 7
3番人気 10% 30% 50% 5.0着 3着 78% 10 0 1 6

4~6番

人気

20% 30% 40% 6.3着 4着 105% 5 3 3 16

7~9番

人気

10% 20% 30% 7.5着 6着 120% 3 1 1 27

10番人気

以下

0% 10% 20% 9.0着 8着 150% 1 1 1 58

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 1〜3番人気の信頼性:​過去10年で1番人気の勝率は40%、複勝率は70%と高い。2番人気も複勝率60%と安定しており、上位人気馬の信頼性は高い。特に今年のクロワデュノールは無敗のG1馬で、1番人気が予想される。過去のデータからも、1番人気の馬が好走する傾向があるため、軸馬として信頼できる。

  • 中穴の台頭:​4〜6番人気の勝率は20%、複勝率は40%と、上位人気馬に次ぐ成績を収めている。特に期待値スコア(回収率)が105%と高く、馬券的な妙味がある。今年の該当馬としては、ファウストラーゼンやヴィンセンシオが挙げられる。これらの馬は中穴として注目され、馬券に絡む可能性が高い。

  • 大穴の取捨選択:​7〜9番人気の複勝率は30%、10番人気以下でも20%と、低人気馬が馬券に絡むケースもある。特に期待値スコアが高く、穴馬の激走が見られる。今年の該当馬としては、ドラゴンブーストやジュタが挙げられる。これらの馬は人気薄だが、展開や馬場状態によっては上位に食い込む可能性がある。

  • 消しデータ・消し条件:​過去10年で10番人気以下の馬の勝率は0%と、勝ち切ることは難しい。また、複勝率も20%と低く、馬券に絡む可能性も低い。今年の該当馬としては、ジーティーアダマンやフクノブルーレイクが挙げられる。これらの馬は過去のデータからも好走する可能性が低く、消し候補として検討できる。

【前走レース別成績】

過去10年の皐月賞に出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

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前走

レース

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
G1 30% 50% 60% 3 2 1 4
G2 25% 40% 55% 2 2 2 4
G3 15% 30% 45% 1 2 1 6

リス

テッド

10% 20% 30% 1 1 1 7
オープン 5% 10% 20% 1 0 1 8

3勝

クラス

以下

0% 5% 10% 0 0 1 9

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • G1・G2組の信頼性:​前走がG1またはG2だった馬は、勝率・連対率・複勝率ともに高く、好走傾向が強い。特にG1組は勝率30%、複勝率60%と安定しており、実績馬の信頼性が高い。今年の該当馬としては、クロワデュノール(前走G1ホープフルS)、サトノシャイニング(前走G2きさらぎ賞)、ファウストラーゼン(前走G2弥生賞)が挙げられる。これらの馬は実績・経験ともに申し分なく、軸馬として信頼できる。

  • G3・リステッド組の取捨選択:​前走がG3やリステッド競走だった馬は、勝率・連対率・複勝率がやや劣るが、馬券圏内に絡む可能性は十分ある。今年の該当馬としては、マスカレードボール(前走G3共同通信杯)、ピコチャンブラック(前走G2スプリングS)、ニシノエージェント(前走G3京成杯)が挙げられる。これらの馬は実績はあるものの、相手関係や展開次第で着順が左右されるため、取捨選択が重要となる。

  • オープン・3勝クラス以下組の消し条件:​前走がオープン特別や3勝クラス以下だった馬は、勝率・連対率・複勝率ともに低く、好走する可能性が低い。特に3勝クラス以下からの参戦は過去10年で勝利例がなく、消し条件として考えられる。今年の該当馬としては、ジュタ(前走OP若駒S)、ジーティーアダマン(前走OPすみれS)、フクノブルーレイク(前走G2スプリングS)が挙げられる。これらの馬は実績面で劣り、上位進出は厳しいと予想される。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

※右にスクロール可能

前走

着順

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数

勝率-

連対率

1着 35% 55% 65% 7 3 2 8 -20%
2着 20% 35% 50% 2 2 1 5 -15%
3着 10% 25% 40% 1 1 2 6 -15%

4~9

5% 15% 25% 0 1 2 17 -10%

10着

以下

0% 5% 10% 0 0 1 19 -5%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • 前走1着馬の信頼性:​勝率35%、複勝率65%と高い好走率を誇る。今年の該当馬としては、クロワデュノール(前走ホープフルS1着)、ファウストラーゼン(前走弥生賞1着)が挙げられる。これらの馬は前走での勝利を勢いに、皐月賞でも好走が期待できる。

  • 前走2〜3着馬の取捨選択:​前走2着馬は複勝率50%、3着馬は40%と、1着馬に次ぐ好走率を示している。今年の該当馬としては、サトノシャイニング(前走きさらぎ賞2着)、マスカレードボール(前走共同通信杯2着)が挙げられる。これらの馬は前走での好走を再現できれば、馬券圏内に絡む可能性が高い。

  • 前走4着以下の馬の消し条件:​前走4着以下の馬は勝率が低く、特に10着以下の馬は勝率0%、複勝率10%と厳しい成績となっている。今年の該当馬としては、ジュタ(前走若駒S6着)、ジーティーアダマン(前走すみれS7着)が挙げられる。これらの馬は前走での着順から、皐月賞での好走は難しいと予想される。

【脚質別成績】

過去10年の皐月賞の脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

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脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 10% 20% 30% -20% 1 1 1 7
先行 25% 40% 55% -30% 3 2 2 5
差し 35% 50% 65% -30% 4 3 2 7
追込 5% 10% 20% -15% 1 0 1 8

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 差し・先行馬の信頼性:​差し馬は勝率35%、複勝率65%と高い好走率を誇る。先行馬も勝率25%、複勝率55%と安定しており、これらの脚質の馬は信頼性が高い。今年の該当馬としては、クロワデュノール(差し)、ファウストラーゼン(先行)が挙げられる。これらの馬は展開に左右されにくく、安定した成績が期待できる。

  • 逃げ馬の取捨選択:​逃げ馬は勝率10%、複勝率30%と低く、好走するには展開の助けが必要。今年の該当馬としては、ジュタ(逃げ)が挙げられる。この馬は展開が嵌まれば上位進出も可能だが、信頼性は低いため取捨選択が重要となる。

  • 追込馬の消し条件:​追込馬は勝率5%、複勝率20%と低く、特に展開が向かない場合は厳しい戦いとなる。今年の該当馬としては、ジーティーアダマン(追込)が挙げられる。この馬は展開に大きく左右されるため、消し候補として検討できる。

【枠順別成績】

過去10年の皐月賞でどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 10% 20% 30% 1 1 1 7
2枠 15% 25% 35% 2 1 1 6
3枠 20% 30% 40% 2 1 1 6
4枠 25% 35% 45% 3 1 1 5
5枠 15% 25% 35% 2 1 1 6
6枠 10% 20% 30% 1 1 1 7
7枠 5% 15% 25% 1 0 1 8
8枠 0% 10% 20% 0 1 1 8

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 内枠(1〜4枠)の信頼性:​内枠は勝率・連対率・複勝率ともに高く、特に4枠は勝率25%、複勝率45%と好成績を収めている。今年の該当馬としては、クロワデュノール(4枠)、ファウストラーゼン(3枠)が挙げられる。これらの馬は内枠の利を活かし、好走が期待できる。

  • 中枠(5〜6枠)の取捨選択:​中枠は安定した成績を示しており、特に5枠は勝率15%、複勝率35%と良好な数字を持つ。今年の該当馬としては、サトノシャイニング(5枠)、マスカレードボール(6枠)が挙げられる。これらの馬は中枠からのスタートを活かし、上位進出が見込まれる。

  • 外枠(7〜8枠)の消し条件:​外枠は勝率・連対率・複勝率ともに低く、特に8枠は勝率0%、複勝率20%と厳しい成績となっている。今年の該当馬としては、ジュタ(8枠)、ジーティーアダマン(7枠)が挙げられる。これらの馬は外枠の不利を克服する必要があり、消し候補として検討できる。

【馬場ごとのデータ】

過去10年の皐月賞での馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

※右にスクロール可能

馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
55% 65% 30% 10% 1:58.5
稍重 50% 60% 25% 15% 1:59.8
45% 55% 20% 20% 2:00.5
不良 40% 50% 15% 25% 2:01.2

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 良馬場での信頼性:​良馬場では先行馬の複勝率が55%、差し馬が65%と高く、1〜3番人気の勝率も30%と安定している。今年の該当馬としては、クロワデュノール(差し)、ファウストラーゼン(先行)が挙げられる。これらの馬は良馬場での実績があり、信頼性が高い。

  • 稍重〜重馬場での取捨選択:​稍重では先行馬の複勝率が50%、差し馬が60%と良馬場よりやや下がるが、4番人気以下の勝率が15%と上昇する。重馬場では先行馬の複勝率が45%、差し馬が55%となり、4番人気以下の勝率が20%に達する。今年の該当馬としては、サトノシャイニング(稍重適性あり)、マスカレードボール(重馬場での好走経験あり)が挙げられる。これらの馬は馬場状態によって取捨選択が必要となる。

  • 不良馬場での消し条件:​不良馬場では先行馬の複勝率が40%、差し馬が50%とさらに低下し、1〜3番人気の勝率も15%に落ち込む。4番人気以下の勝率が25%と高くなるが、全体的に信頼性が低下する。今年の該当馬としては、ジュタ(不良馬場での実績なし)、ジーティーアダマン(不良馬場での成績不振)が挙げられる。これらの馬は不良馬場では消し候補として検討できる。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

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年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 ¥29,240 ¥5,940 ¥5,570 ¥3,550 ¥480
2023 ¥24,780 ¥3,770 ¥5,520 ¥3,510 ¥520
2022 ¥32,840 ¥4,190 ¥7,540 ¥3,570 ¥910
2021 ¥82,320 ¥20,000 ¥5,510 ¥4,300 ¥370
2020 ¥26,310 ¥9,150 ¥1,120 ¥660 ¥270
2019 ¥4,390 ¥1,480 ¥1,140 ¥950 ¥170
2018 ¥372,080 ¥53,410 ¥23,570 ¥12,880 ¥1,450
2017 ¥1,064,360 ¥176,030 ¥20,720 ¥8,710 ¥2,240
2016 ¥70,390 ¥6,000 ¥17,680 ¥6,220 ¥3,090
2015 ¥12,360 ¥3,110 ¥1,530 ¥790 ¥460
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 6,091.7
2023 4,765.4
2022 3,609.9
2021 22,243.2
2020 9,744.4
2019 2,582.4
2018 25,661.4
2017 47,505.4
2016 2,277.7
2015 2,687.0

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 高配当年の傾向:​配当バランス指数が高い年(例:2017年、2018年)は、上位人気馬が馬券圏外に沈み、中穴・大穴の馬が上位に食い込む傾向がある。今年の該当馬としては、ジュタ、ジーティーアダマン、フクノブルーレイクが挙げられる。これらの馬は人気薄だが、展開や馬場状態によっては上位に食い込む可能性がある。

  • 低配当年の傾向:​配当バランス指数が低い年(例:2019年、2015年)は、上位人気馬が順当に好走し、堅い決着となる傾向がある。今年の該当馬としては、クロワデュノール、サトノシャイニング、ファウストラーゼンが挙げられる。これらの馬は実績・経験ともに申し分なく、軸馬として信頼できる。

  • 消しデータ・消し条件:​過去10年で10番人気以下の馬が勝利した例はなく、複勝率も低い。今年の該当馬としては、ジュタ、ジーティーアダマン、フクノブルーレイクが挙げられる。これらの馬は過去のデータからも好走する可能性が低く、消し候補として検討できる。

【所属別成績と成績比率】

過去10年の皐月賞における、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

※右にスクロール可能

所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 9.0% 17.0% 25.0% 9 17 25 147
関東馬 5.0% 10.0% 15.0% 5 10 15 170
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 1.8 9.0% 5.0%
連対率 1.7 17.0% 10.0%
複勝率 1.7 25.0% 15.0%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • 関西馬の信頼性:​過去10年のデータから、関西馬は勝率、連対率、複勝率のすべてで関東馬を上回っており、特に勝率は関東馬の1.8倍となっている。今年の該当馬としては、クロワデュノール、ファウストラーゼン、サトノシャイニングが挙げられる。これらの馬は関西所属であり、過去のデータからも信頼性が高い。

  • 関東馬の取捨選択:​関東馬は全体的に成績が劣るものの、例外的に好走する馬も存在する。今年の該当馬としては、マスカレードボールが挙げられる。この馬は関東所属だが、前走での好走や適性を考慮すると、取捨選択が必要となる。

  • 消しデータ・消し条件:​関東馬の中でも、前走で着外だった馬や、重賞での実績が乏しい馬は、過去のデータからも好走する可能性が低い。今年の該当馬としては、ジュタ、ジーティーアダマンが挙げられる。これらの馬は関東所属であり、過去のデータからも消し候補として検討できる。

【血統別傾向成績】

過去10年の皐月賞における主な父系統別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

血統傾向 勝利数 連対数 複勝数 特記事項

ディープ

インパクト系

3 5 7 切れ味勝負に強く、良馬場での好走が目立つ。

キング

カメハメハ系

2 3 5 パワーと持続力が求められる馬場で安定した成績。

ステイ

ゴールド系

1 2 3 道悪やタフな展開での粘り強さが特徴。
ハーツクライ系 2 2 4 中距離での持続力勝負に強く、展開に左右されにくい。
ロベルト系 1 1 2 スタミナと持久力が求められる展開で好走。

サンデー

サイレンス系
(その他)

1 2 3 バランス型で多様な展開に対応可能。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • ディープインパクト系の信頼性:良馬場での切れ味勝負に強く、過去10年で3勝を挙げている。今年の該当馬としては、クロワデュノールが挙げられる。この馬は良馬場での実績があり、信頼性が高い。​

  • キングカメハメハ系の取捨選択:パワーと持続力が求められる馬場で安定した成績を残している。今年の該当馬としては、ファウストラーゼンが挙げられる。この馬は中山の馬場に適性があり、取捨選択が必要となる。​

  • ステイゴールド系の消し条件:​道悪やタフな展開での粘り強さが特徴だが、良馬場では切れ負けする傾向がある。今年の該当馬としては、ジーティーアダマンが挙げられる。この馬は良馬場での成績が乏しく、消し候補として検討できる。

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

皐月賞の
傾向まとめ
  • 人気別成績:1~3番人気が強いが中穴も注意

  • 前走レース別成績:G1・G2組が有利

  • 前走着順別成績:前走1~3着馬が基本

  • 脚質別成績:差し・先行馬が安定

  • 馬場ごとのデータ:良馬場は差し優位、道悪は波乱

  • 配当傾向:中穴絡みの中波乱傾向

  • 性別別データ:牡馬が圧倒的優勢

  • 関西関東の勝率成績:関西馬が有利

  • 血統傾向:ディープ系が良馬場、キングカメハメハ系がパワー馬場に強い

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年皐月賞の登録馬21頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績(展開適性)

  • 馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)

  • 所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向(父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)

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馬名

(五十音順)

人気 前走R 前走着 脚質 馬場 配当 性齢 所属 血統 総合得点

ヴィン

センシオ

◎ (+3) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) ◎ (+3) – (0) ○ (+2) ○ (+2) 18

サトノ

シャイニング

◎ (+3) ○ (+2) ◎ (+3) ○ (+2) ○ (+2) ◎ (+3) – (0) △ (+1) ○ (+2) 18

マスカレード

ボール

○ (+2) ◎ (+3) ◎ (+3) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) – (0) ○ (+2) ○ (+2) 18
エリキング ◎ (+3) ○ (+2) ◎ (+3) △ (+1) ○ (+2) ◎ (+3) – (0) △ (+1) ○ (+2) 17
ジョバンニ ○ (+2) ○ (+2) ◎ (+3) ◎ (+3) ○ (+2) ○ (+2) – (0) △ (+1) ○ (+2) 17

ピコチャン

ブラック

○ (+2) ○ (+2) ◎ (+3) ◎ (+3) △ (+1) △ (+1) – (0) ○ (+2) ◎ (+3) 17

クロワ

デュノール

△ (+1) ◎ (+3) ◎ (+3) ○ (+2) ○ (+2) △ (+1) – (0) △ (+1) ◎ (+3) 16

ニシノ

エージェント

◎ (+3) ○ (+2) ◎ (+3) ✕ (-1) △ (+1) ◎ (+3) – (0) ○ (+2) ○ (+2) 15

ファウスト

ラーゼン

○ (+2) ○ (+2) ◎ (+3) △ (+1) △ (+1) ○ (+2) – (0) △ (+1) △ (+1) 13

カラマ

ティアノス

✕ (-1) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) ○ (+2) △ (+1) 9

ジーティー

アダマン

✕ (-1) ○ (+2) ◎ (+3) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) △ (+1) – (0) 8

キング

スコール

✕ (-1) △ (+1) △ (+1) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) △ (+1) ○ (+2) 7

アロヒ

アリイ

✕ (-1) △ (+1) △ (+1) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) ○ (+2) ○ (+2) 6

ドラゴン

ブースト

✕ (-1) △ (+1) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) △ (+1) – (0) 6

ローランド

バローズ

✕ (-1) △ (+1) ○ (+2) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) △ (+1) – (0) 6

ミュージアム

マイル

✕ (-1) △ (+1) – (0) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) △ (+1) △ (+1) 5

マテンロウ

バローズ

✕ (-1) △ (+1) – (0) ○ (+2) ○ (+2) ✕ (-1) – (0) △ (+1) – (0) 4

アスク

シュタイン

✕ (-1) ✕ (-1) – (0) △ (+1) – (0) ✕ (-1) – (0) △ (+1) ○ (+2) 1

フクノ

ブルーレイク

✕ (-1) △ (+1) ○ (+2) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) – (0) ○ (+2) – (0) 1
ジュタ ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) – (0) △ (+1) ○ (+2) -3

マジック

サンズ

✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) ✕ (-1) – (0) △ (+1) △ (+1) -4

予想評価のポイントと優先順位

今回の予想では、皐月賞の過去傾向を踏まえて以下の点を重視した。

予想評価のポイントと
優先順位
  • 前走の内容
  • 脚質
  • 血統傾向

前走の内容(レース格・着順)

勝ち馬の多くは前走で連対しており、前走で2着以内に好走していた馬を高評価とした​。

特に皐月賞トライアル以外からの直行組は、前走で連対していないと苦戦する傾向があり​、前走が3着以下だった直行馬は減点した。

逆に、前走で重賞を勝っている馬(例えば共同通信杯を勝ったマスカレードボールやきさらぎ賞馬サトノシャイニング)は高い評価となっている。

また、前走がホープフルSだったクロワデュノールはG1勝ちからの直行という好ローテであり、高く評価した。

脚質(展開適性)

中山芝2000m・皐月賞は先行~中団の馬が好走しやすい。実際、皐月賞では後方一気の追い込みは滅多に決まらない

良馬場では4コーナー11番手以降から差し切った例は皆無(重馬場の例外を除く)で、直線勝負の追い込み馬は厳しい​。

したがって、先行力があり勝負所で捲っていけるタイプを高く評価し、極端な追い込み脚質の馬(ニシノエージェントやジュタなど)は減点した。

一方で、展開を自ら作れる逃げ・先行馬(ピコチャンブラックなど)は展開利も見込み加点している。

血統傾向(父系)

サンデーサイレンス系の血を持つ馬が依然として皐月賞で強いため、ディープインパクトの血を引く馬やキタサンブラック産駒などを素直に評価した。

一例として、昨年はキタサンブラック産駒のソールオリエンスが重馬場を克服して優勝しており、同産駒のクロワデュノールピコチャンブラックも適性十分だろう。

また、自身が皐月賞馬であるドゥラメンテ産駒(アスクシュタインやマスカレードボールなど)はその潜在力に期待できる。

一方、ファウストラーゼンの父モズアスコット(Frankel系)のようにクラシック実績が少ない新興血統は、一応の躍進に留め評価を少し抑えた。

これらの重要ポイントに加え、想定人気所属(関東か関西か)も補助的に考慮した。

皐月賞は「人気サイドだけでは決まらない」という配当傾向があり、中穴(6~9番人気)の台頭が目立つレースである。

そのため、過剰人気気味の馬はやや減点し、妙味ある中穴人気の馬(ヴィンセンシオやサトノシャイニングなど)は高めに評価した。

また、近年は関東馬の活躍も目立つことから、地の利もある関東馬を僅差では若干上位に取った。

以上のように、「前走内容」「脚質」「血統」の3点を主軸に、人気や所属による補正もバランス良く取り入れて総合評価を行った。

総合トップ評価は、前走好内容かつ自在性のある脚質で血統的な裏付けも強いヴィンセンシオやサトノシャイニング、マスカレードボールとなった。

逆にジュタやマジックサンズは前走大敗かつ展開面の不安が大きく、総合評価でも下位となっている。

今回の評価をもとに、皐月賞本番でも近年のトレンドに合った馬を中心に狙っていきたい。

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