チェルヴィニアの次のレースの出走予定は?なんJでの評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!

競走馬チェルヴィニア

どうも。競馬口コミダービーの管理人の木口順一だ。

今回は2024年を代表する3歳牝馬の有力候補「チェルヴィニア」を紹介したいと思う。

馬名 チェルヴィニア / Cervinia
生年月日 2021年2月3日
鞍上経験 ルメール
脚質 逃げ、先行
生産者 ノーザンファーム
馬主 サンデーレーシング
調教師 木村哲也 (美浦)
成績 [2-1-0-0]
獲得賞金総額 3,775万円
POG獲得ポイント 3,740
ハービンジャー
チェッキーノ
母父 キングカメハメハ
近親馬 ノッキングポイント、チェッキーノの2022

最強のクラブとして名高いサンデーレーシングが、2024年に何頭も管理している中でなぜこのチェルヴィニアに注目しているか。

血統、ここまでの実績、掲示板での口コミなどを総合して独自の視点で評価してみた。

この記事でわかること
  • 次走予定・ローテ
  • なんJでの評価からわかること
  • 産駒・血統からわかる
    チェルヴィニアの
    ポテンシャル
  • 主戦騎手は誰か
    乗り替わりの可能性はあるのか
  • 馬主・オーナーの経歴から
    チェルヴィニアの
    今後の可能性を探る

牝馬クラシック最有力とまで言われているチェルヴィニアがどんな馬なのか。

独自の目線で徹底的に紹介していくのでぜひ最後までご覧いただきたい。

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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チェルヴィニアの次走は?(2023年2月7日更新)

それでは改めてチェルヴィニアの紹介をしていこう。

次走は2024年4月7日(日)に開催される芝1600mの桜花賞に出走することが決定。

ハービンジャー産駒の牝馬は桜花賞を苦手としている印象だが、2歳馬としての完成具合を見ているとやってくれそうな気配はかなり感じる。

すでに出走を予定しているのは阪神JFを制したアスコリピチェーノ、同じく阪神JFで2着のステレンボッシュなどだ。

阪神JFを回避し、アルテミスSの勝利から直行を選んだのはこのチェルヴィニアが初で、近年この前哨戦を挟まずに重賞に直行する戦法は増えているがこれがどうレースに影響するか。

他にも情報が出次第更新していくので見逃さないようにしていてくれ!

チェルヴィニアはここまで3戦2勝!

チェルヴィニアの今までの成績をまとめた一覧はこちら。

日付会場 レース名
グレード
人気 着順 騎手 勝馬
(2着馬)
2023年06月04日
東京05R
2歳新馬戦 1番
人気
2着 ルメール ボンドガール
2023年08月12日
新潟02R
2歳未勝利 1番
人気
1着 ルメール ローンウルフ
2023年10月28日
東京11R

アルテミスS

G3

1番
人気
1着 ルメール サフィラ

現在3戦2勝。

それではここからはなぜチェルヴィニアが注目されているかを今までのレースを時系列で振り返りながら解説していく。

1番人気に推されるがボンドガールに差される

2023年6月4日の東京5Rのデビュー戦、距離は1600m。

チェルヴィニアは周りと比べても有力な陣営、鞍上もルメールということで圧倒的1万人気でのデビューとなる。

レースは好スタートを切り先頭に、そのまま直線まで譲らなかったが内から外に大きく切り替えた2番人気がスパートをかけ猛追。

最後はかわされボンドガールに3/4馬身差で負けるという結果に終わった。

チェルヴィニアのデビューはボンドガールに惜敗という結果に。

この日1着のボンドガールの上がりは当月の新馬戦の歴代3位。

相手が強かったのはあるが、チェルヴィニアの期待値が高かっただけに陣営からも落胆の声は少なからず上がったようだった。

鞍上のルメール騎手は能力に触れることはなく「惜しかった。仕方ない。」とコメント。

次走の未勝利戦ではこの負けを発散するかのようにチェルヴィニアとルメール騎手のコンビは6馬身差の圧勝。

冷静にレースを進め、余裕を持って加速したことにより新馬戦での負けを取り返すとともにチェルヴィニア自身の今後の成長性も示した1戦となった。

出世レースのアルテミスSを快勝!

未勝利戦でなんなく勝利を掴んだチェルヴィニアの勢いは止まることを知らない。

次に向かったのは2023年10月28日の東京11R、芝1600mのG3アルテミスS。

過去にリスグラシューやソダシなど、のちのG1馬を輩出している出世レースだ。

チェルヴィニアは未勝利戦での快勝や引き続きのルメール鞍上継続、新馬戦で負けたボンドガールのサウジRCでの活躍もあり今回も大本命1番人気。

道中は馬群の中で好位につけ5番手、契機を伺いながら直線に差し掛かる。

進路が空くまで冷静に耐え、残り300メートルで一気に加速。

ラスト150mではすでに先頭、そのまま余裕を持って勝利した。

競走馬チェルビニアはアルテミスSで見事1着

タイムはレースレコードの1分33秒6で、2018年のシェーングランツの記録を0秒1更新。

ルメール騎手はこの結果に「直線で外に出すために少し我慢しなければいけなかったが、出してからはすごく良い脚だった。やっぱり重賞レベル。」とご満悦。

調教師の木村哲也さんも「来年4月にいい状態に持っていけるように」とはやくも桜花賞への意欲をたぎらせている。

なんJなど掲示板では高評価ながら不安も

チェルヴィニアは競馬ファンからどのように評価されているのか調べてみた。

競馬好きの集まる5ch(旧2ちゃんねる)のなんでも実況版、通称なんJで検索して見つけたスレッドの内容をまとめてみた。

チェルヴィニアの
なんJでの評価まとめ
  1. 余裕の怪物
  2. 逆になんで初戦ボンドに
    負けたんや
  3. ルメール香港蹴って
    この馬鞍上って評価高いな
  4. リバティ、レガレイラ、
    チェルヴィニア
    サンデーの牝馬がやべぇ
  5. レガレイラもやばいけど
    サンデーの本命はこいつ
  6. 舐めプローテ組まれてるな

陣営が同じということでとにかく掲示板では同世代の最強牝馬候補であるレガレイラと比較されがちなチェルヴィニア。

この2頭は結果を出せるか、ではなくお互いに衝突を避けながらどこで結果を出せるかという横並びとはまったく違う次元の評価のされ方をしているのが印象的だった。

そんな中で大体の意見は「チェルヴィニアは牝馬三冠を目指して、レガレイラはジャパンカップなどの牡牝混合でアーモンドアイに続く」という内容。

まだ3歳馬としてのキャリアも始まったばかりだが、今後そうなるように期待しつつこれらの掲示板での口コミの上がり下がりも見逃さないようにしておこう。

優秀な牝馬多し!血統から分析したチェルビニアの今後の可能性

チェルヴィニアがここまで結果を出せた理由と、今後の可能性について血統から分析してみようと思う。

まずは父親、ハービンジャーの特徴をまとめてみたのでご覧いただきたい。

ハービンジャーの
特徴
  1. 2400mで
    無類の強さを誇る
  2. 早熟で
    古馬まで結果を出せる
  3. 芝適性で
    重馬場も得意

ハービンジャーはイギリスの元競走馬で、レーティングは1度歴代2位に輝くほどの名馬だ。

そんなハービンジャーの功績と言えばやはりキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)での11馬身差での勝利だろう。

距離は2400m、その他にも数々の重賞を勝利してきたが、これはあくまでイギリスでの話。

ただでさえ距離適性をはじめとする特徴は遺伝するかも曖昧な血統と分野で、さらに芝の状態も違う海外競馬でのポテンシャルは日本で通用するかどうかは曖昧だ。

そこでハービンジャー産駒の兄弟馬の今までの実績から、さらにチェルヴィニアの血統の可能性について分析してみよう。

※右にスクロール可能

馬名 性別
生年
距離適性 獲得賞金総額 母父 主な勝鞍
ブラストワンピース

牡馬

2015年

中距離・中長距離・長距離 5億8942万円 ツルマルワンピース キングカメハメハ 18’有馬記念(G1)
ペルシアンナイト 牡馬
2014年
短中距離・中距離 4億6789万円 オリエントチャーム サンデーサイレンス 17’マイルCS(G1)
ナミュール 牝馬
2019年
短中距離・中距離・中長距離 4億3655万円 サンブルエミューズ ダイワメジャー 23’マイルCS(G1)
ノームコア 牝馬
2015年
短中距離・中距離 3億6728万円 クロノロジスト クロフネ 19’ヴィクトリアマイル(G1)
ディアドラ 牝馬
2014年
中距離 2億9579万円 ライツェント スペシャルウィーク 17’秋華賞(G1)
モズカッチャン 牝馬
2014年
短中距離・中距離 2億8837万円 サイトディーラー キングカメハメハ 17’エリザベス女王杯(G1)
ニシノデイジー 牡馬
2016年
障害 2億4364万円 ニシノヒナギク アグネスタキオン 22’中山大障害(J.G1)
ドレッドノータス 騙馬
2013年
中距離・中長距離 2億1132万円 ディアデラノビア サンデーサイレンス 19’京都大賞典(G2)
ヒンドゥタイムズ 騙馬
2016年
中距離・中長距離 2億568万円 マハーバーラタ ディープインパクト 23’小倉大賞典(G3)
ケイティクレバー 牡馬
2015年

中距離・障害

1億8914万円 モルトフェリーチェ ディープインパクト 22’東京ジャンプS(J.G3)

賞金獲得金額トップ10を上から並べてみたが、他の産駒よりも牝馬の活躍が目立つ。

距離適性だけで言えば牝馬クラシック三冠は余裕で圏内、チェルヴィニアも桜花賞への出走を決めている。

ただし気になるのはそれぞれ結果の出せているハービンジャー産駒の牝馬はすべて秋以降、もしくは古馬になってから結果を出しているということ。

上記4頭もクラシックに出走しているにはしているが、結果は惜敗止まり、しかも桜花賞にいたっては掲示板内に名前すら載せることができていないのが不安要素だ。

もしかするとハービンジャー産駒の牝馬は本格化まで少し時間がかかるのかもしれない。

となると頼みの綱は母、チェッキーノの血統によるポテンシャルだ。

兄弟にあたる牡馬ノッキングポイントはダービーを掲示板内に終わらせることができていて、2歳から結果を出せているチェルヴィニアと少し強引だがダブらせることができる部分もある。

理想は同じように2400mのオークスまでチェルヴィニアが走れること、そしてまずは目の前の桜花賞がどうなるかだが果たして。

主戦騎手はルメールさん

アルセナールの鞍上の可能性が高いのはルメール

ルメール騎手自体は誰もが知っているレベルのトップジョッキーで、毎年200名近くいる騎手の勝率ランキングでも1位じゃない年の方が珍しいレベルだ。

しかもルメール騎手はこのチェルヴィニアの鞍上を守るために自身の香港遠征もスルーしているのでかなりチェルヴィニアを評価していることがわかる。

同じ厩舎の牝馬レガレイラの鞍上も務めるが、背景を知っているともしこの2頭が同じレースにかち合ったとしてもこのチェルヴィニアの鞍上を選ぶことだろう。

今後もチェルヴィニアが何かとんでもない飛び方でもしない限り、鞍上は安泰だ。

調教師は木村哲也さん

チェルヴィニアを担当する調教師は木村哲也さん。

これまで管理してきた競走馬をまとめてみたので確認してみてくれ。

馬名 性別
生年
主な勝鞍 賞金総額
イクイノックス 牡馬
2019年
23’ジャパンC(G1) 17億5,655万円
オーソリティ

牡馬

2017年

21’アルゼンチン共和国杯(G2) 3億5,310万円
ステルヴィオ

牡馬

2015年

18’マイルCS(G1) 3億5,244万円
ファインルージュ

牝馬

2018年

21’フェアリーS(G3) 2億3,714万円
ジオグリフ

牡馬

2019年

22’皐月賞(G1) 2億3,581万円
プリモシーン

牝馬

2015年

18’関屋記念(G3) 2億600万円
アルビアーノ

牡馬

2012年

15’スワンS(G2) 1億8,371万円
ゼーヴィント

牡馬

2013年

17’七夕賞(G3) 1億6,394万円
アヴェラーレ

牝馬

2018年

23’関屋記念(G3) 1億3,035万円
フローレスマジック

牝馬

2014年

18’清水S(1,600万下) 1億2,435万円

最近で言うと代表的な担当競走馬はやはり最強馬イクイノックス。

他にもチェルヴィニアと同じくサンデーレーシングとのタッグでステルヴィオや現役の皐月賞馬であるジオグリフなど数々の名馬を輩出している。

1つ懸念点があるとすれば、牝馬調教の実績も素晴らしいが牡馬ほどの結果は今まで出せていないということ。

牝馬賞金トップのファインルージュも果敢に牝馬クラシックに出走しているが、桜花賞3着、秋華賞2着でオークスに関しては11着と惨敗している。

今までも牝馬の担当となると機械的なローテばかりで、明らかに牡馬に集中しているような雰囲気を感じ取る競馬ファンもいるほどだ。

産駒や調教師などの組み合わせから、チェルヴィニアはこの牝馬クラシックの時期をどう渡り歩くかが肝心だろう。

管理はサンデーレーシング

社台グループのクラブで、日本最大最強の生産牧場「ノーザンファーム」の有力馬をメインに扱っている。

これまでに保有してきた馬を一覧でまとめてみた。

馬名 生年 主な勝鞍 賞金総額
ブエナビスタ 2006年 11’ジャパンC(G1) 13億8,643万円 (中央)
オルフェーブル 2008年 11’有馬記念(G1) 13億4,408万円 (中央)
ジェンティルドンナ 2009年 12’ジャパンC(G1) 13億2,621万円 (中央)
ヴァーミリアン 2002年 07’ジャパンCダート(G1) 3億8,685万円 (中央) /7億4,600万円 (地方)
クロノジェネシス 2016年 20’有馬記念(G1) 11億171万円 (中央)
グランアレグリア 2016年 20’安田記念(G1) 10億7,381万円 (中央)
ドリームジャーニー 2004年 09’有馬記念(G1) 8億4,797万円 (中央)
ラッキーライラック 2015年 20’大阪杯(G1) 7億3,746万円 (中央)
フィエールマン 2015年 19’天皇賞(春)(G1) 7億926万円 (中央)
ローズキングダム 2007年 10’ジャパンC(G1) 6億9,466万円 (中央)

もう何年も勝率ランキング1位を明け渡していない最強のクラブと言って過言ではない。

現在、サンデーと木村調教師という組み合わせで同じ世代に目立った牡馬がいない中、チェルヴィニアとレガレイラという2大牝馬が重賞を制し3歳馬として勢いに乗っている。

陣営としてもこの2頭に関しては慎重にローテを組み、調教してくれることだろう。

チェルヴィニアは牝馬として世代最強の道を歩めるか

競走馬チェルヴィニア

ここまでの血統や成績、騎手やオーナーなど様々な面で紹介してきた。

アルテミスSを勝利して、今後この世代の牝馬最強の称号を手にすることができる可能性が高いチェルヴィニア。

2024年もやってくれること間違いなし、その走りを見逃さないようにしておこう。

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