エンペラーワケア
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 85 | 重賞初制覇となった 前走の武蔵野S (ダ1600m)を快勝し、 左回りダートでは 【4.1.0.0】と 抜群の安定感を誇っている。 父ロードカナロア×母父Curlinの血統は ダート適性も秘めており、 勝負根性も一級品だ。 |
2. コース・ 距離適性 | 95 | 東京ダ1600mは 初挑戦の前走でいきなり重賞V。 芝スタートのコースでも問題なく対応し、 直線の長い東京コースで鋭い末脚を発揮できる。 左回り巧者で距離マイルへの適性は非常に高いだろう。 |
3. 馬場 適性 | 80 | 良馬場で持ち味のキレを発揮してきたが、 母父Curlinゆずりでパワーもある。 稍重~重でも極端に崩れたことはなく、 多少時計のかかる馬場でも 力を出せる下地はあるだろう。 |
4. 脚質 | 85 | 中団から鋭く抜け出す競馬で 武蔵野Sを制した。 先行力と瞬発力を兼ね備え、 展開の利に左右されにくいタイプだ。 ハイペースでも我慢できるので、 展開面で大きな不利はなさそうだ。 |
5. 近走の 状態 | 85 | 3か月半ぶりの実戦だが、 前走武蔵野Sが完璧な内容。 狭い進路を割って 突き抜けた勝負根性は光る。 休養明けでも乗り込み充分で太め感はなく、 力を出せる仕上がりだ。 |
6. 騎手・ 調教師 | 90 | 鞍上の横山武史騎手は 近年GⅠ実績豊富で信頼できる。 管理する杉山晴紀調教師も 攻めの調教で馬体を維持。 初コンビだが、 主戦級ジョッキーとの新たなコンビにも 期待が持てるだろう。 |
7. 血統 | 75 | 父ロードカナロアは 本来芝の短距離王だが、 本馬は母父Curlinの影響もあり ダート向きの体質。 フェブラリーSでは キングカメハメハ系の活躍も目立ち、 同系統の本馬も 傾向にマッチする可能性はある。 |
8. 馬体 診断 | 100 | 太い首、分厚い胸前、 そして後肢の筋肉まで 充実した完璧と言える馬体。 休養明けでも腹周りは引き締まり、 トモは満月のように 丸く盛り上がっている。 前後肢のバランスが取れ、 マイルまでの距離に適した骨格だ。 仕上がりは文句なく万全だ。 |
9. 調教 内容 | 90 | 最終追いは坂路単走で ソフト仕上げながら 4F53.6-1F12.5と好時計。 1週前には横山武騎手が 追い切りに跨り50.0-11.6の猛時計をマーク。 休み明けを感じさせない動きで、 力強い伸びを見せた。仕上がりは上々だ。 |
10. 想定 人気 オッズ | 80 | 現在想定オッズはほぼ 1番人気で単勝3~4倍台と 支持を集めそう。 実績と状態を考えれば妥当な評価だ。 初のGⅠ挑戦だが 過小評価されることもなく、 実力通りの人気に応えられる下地はあるだろう。 |
合計 | 865 | 強力な左回り適性と 隙のない仕上がりで臨む。 一線級相手でも 勝ち負けできる総合力を備えており、 GⅠの舞台でも侮れない存在だ。 |
タガノビューティー
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 70 | キャリア8年目で 地方交流含め重賞8勝。 昨秋のJBCスプリントで 念願の ビッグタイトルを 手にした実力馬だ。 ただ中央GⅠでは 掲示板止まりが続き、 年齢的にも全盛期を過ぎつつあるか。 |
2. コース・ 距離 適性 | 60 | 東京ダ1600mでは勝ち切れず、 中央GIマイルは これまで0戦0勝0連対0三着 (3戦全て着外)と 壁に跳ね返されている。 近走は短距離志向が強まり、 ベストは1400m以下の印象。 ワンターンのマイルはこなすが、 決め手勝負では分が悪いか。 |
3. 馬場 適性 | 80 | 荒れ馬場の経験も豊富で、 不良馬場の武蔵野Sで 2着に突っ込んだ実績もある。 軽いダートでの末脚勝負が持ち味だが、 脚抜きの良い馬場でも 終いの伸びは確実。 不安は少ないだろう。 |
4. 脚質 | 70 | 後方一気の追い込み型。 ハマれば強烈だが、 展開待ちの面は否めない。 今回もハイペース濃厚で 差し届く可能性はあるが、 直線一気だけでは GⅠであと一歩届かないケースが多く、 展開に注文がつく。 |
5. 近走の 状態 | 75 | 昨秋はかしわ記念2着、 JBCスプリント優勝と充実していた。 前走の根岸Sは スタート直後に躓いて落馬し度外視できる。 幸い怪我もなく 状態面の不安はないが、 8歳という年齢を考えると 大きな上積みも見込みづらいか。 |
6. 騎手・ 調教師 | 70 | 石橋脩騎手とはデビューからのコンビで 手の内に入れている。 豪腕タイプではないが、 癖を知る強みはある。 西園調教師も長年本馬を管理し ベテランの味を引き出しているが、 GⅠの舞台では騎手・ 厩舎ともにもうひと押し欲しい印象だ。 |
7. 血統 | 85 | 父ヘニーヒューズは フェブラリーSと相性抜群の 米国型スピード血統で、 2016年優勝馬モーニンの父でもある。 母父スペシャルウィークの影響で スタミナもあり、 東京マイルへの適性は本来高い血統と言えるだろう。 |
8. 馬体 診断 | 80 | 8歳牡馬らしい厚みのある馬体で、 筋肉量は豊富。 やや前肢に比べ 後肢のボリュームが物足りない体型だが、 腹回りは引き締まり 仕上がり自体は良好だ。 ただ立ち姿にはやや力みが見られ、 ピーク時と比べると張りを欠く印象もある。 |
9. 調教 内容 | 80 | 最終追いは 坂路で4F52.1-1F12.7と鋭く伸び、 一杯に追われて 自己ベスト級の時計をマークした。 落馬明けだが動き自体は良く、 気配は悪くない。 ただ直前軽めの調整で、 多少の上積みは見込めても 飛躍的な大幅強化まではどうか。 |
10. 想定 人気 オッズ | 75 | 単勝50倍前後の低評価が予想される。 近走好調とはいえ GIでは常に伏兵扱いで、 今回も人気薄だろう。 ただ実績の割に過小評価気味で、 展開次第では一発の魅力も秘めており、 穴として注意は必要だ。 |
合計 | 745 | 昨年秋に地方GIを制した実力は侮れないが、 中央GIの壁は厚い。 展開が嵌まれば 末脚炸裂の場面もあり得るものの、 全盛期ほどの切れ味は期待しづらく 善戦止まりの可能性が高いだろう。 |
ミトノオー
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎情報の診断 | 60 | 昨年春の平安Sで 重賞初制覇を果たしたが、 その後は掲示板にも 通算5勝と能力は示しているものの、 GⅠ級の実績には乏しく総合力では見劣る。 |
2. コース・距離適性 | 50 | これまで中距離戦が中心で、 ワンターンのマイル経験は少ない。 芝スタートで流れが速くなる 東京1600mは忙しすぎる印象で、 距離適性に疑問符がつく。 むしろ二回コーナーの長丁場向きの馬だろう。 |
3. 馬場 適性 | 70 | パワータイプで ダートの荒れ馬場も苦にしない。 重馬場の東海Sで勝利経験があり、 時計のかかる馬場も歓迎だ。 ただ高速決着になると 切れ負けする恐れがあり、 良~稍重程度で他馬が消耗する展開が理想。 |
4. 脚質 | 50 | 自分から勝ちに行く競馬ができず、 近走は中団~後方から じりじり伸びるのみ。 瞬発力勝負では分が悪く、 ハイペースで前崩れになっても 豪快に差し切るだけの 決め手に欠ける印象だ。 展開によほど恵まれない限り苦しい。 |
5. 近走の 状態 | 40 | 昨秋以降は勝ち馬から 1秒以上離される完敗が続いており、 大敗癖がついてしまっている。 前走ベテルギウスSも 14着と見せ場なく、 調子自体も下降線。 目立った上積みは感じられない。 |
6. 騎手・ 調教師 | 60 | 手綱を取る田辺裕信騎手は ベテランで渋い一発があるが、 近年GIでの勝負強さに欠ける。 牧調教師も関東の中堅で、 GI制覇経験はまだない。 強豪相手の一戦で人馬ともに 大きな強調材料には乏しい。 |
7. 血統 | 60 | 父は芝マイルGI3勝のロゴタイプで ダート色は薄いが、 母父Thunder Gulch(米三冠馬)は ダート向き。 本馬自身ダート重賞を勝ったように パワーは秘めるが、 フェブラリーSの傾向からすると 米国血統のスピードが足りず 不利な血統背景に映る。 |
8. 馬体 診断 | 70 | 500kg超の雄大な馬格で骨太な体つき。 肩や胸前の筋肉は発達しており ダート馬らしいゴツさがある。 ただし全体的に重心が高めで スピードに乗るまで時間がかかる体型。 腹周りの緩さも残っており、 仕上がりは平凡だ。 |
9. 調教 内容 | 70 | 最終追い切りは 南Wで6F84.7-1F12.2を馬なりでマーク。 しまい重点でまずまずの伸びを見せた。 一週前にはウッドで一杯に追われて 負荷をかけており、 調教量は十分。 ただ動きのキレという点では 強調できるほどではない。 |
10. 想定 人気 オッズ | 40 | 単勝100倍超と見られる人気薄の一頭。 近走成績からも当然の評価で、 積極的に狙う材料は少ない。 大敗続きで過小評価というより 力相応の低評価であり、 ここでの大駆けはさすがに難しいだろう。 |
合計 | 570 | 昨年春の輝きが嘘のように、 その後は低迷が続いている。 展開や他馬の凡走に助けられても 入着が精一杯に映り、 持ち味のしぶとさを活かすには条件が厳しい。 今回は苦戦は免れないだろう。 |
ウィリアムバローズ
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 85 | 東海Sや日本テレビ盃など 重賞2勝を挙げ、 ダートGⅠ戦線でも 常に上位人気に推される実力馬だ。 船橋の日本テレビ盃では 後にドバイWCを制する ウシュバテソーロに先着しており、 トップクラスと互角の走りを 見せた実績は評価できる。 |
2. コース・ 距離適性 | 70 | 左回りは問題なく、 東京ダ1600mも守備範囲。 ただしベストは1800m前後で、 マイル戦の流れに ついていけるかが鍵だ。 柏木記念(1600m)では 6着と崩れており、 一気の距離短縮で行き脚が付くかは 半信半疑な面もある。 |
3. 馬場 適性 | 80 | パワー型で 多少時計のかかる馬場も苦にしない。 良馬場でも勝ち星があり、 稍重~重でも持ち味を発揮。 特に地方の深いダートで結果を残しており、 砂を被っても平気なタイプだ。 東京の軽いダートへの適応も問題なさそうだ。 |
4. 脚質 | 65 | 先行押し切りが持ち味だが、 今回は同型が多くハナ争いは激化しそう。 控える競馬もできなくはないが、 本質的には自分のリズムで 先行して粘り込む形がベストだろう。 外枠なら揉まれず力を発揮できたが、 今回は2枠4番で展開面の不安は残る。 |
5. 近走の 状態 | 80 | 前走のJBCクラシック6着から 約3か月半ぶりとなるが、 中2ヶ月以上の休み明け成績が 【5.3.0.1】と間隔開いたローテで 真価を発揮するタイプ。 この中間は乗り込み豊富で 動きも良好だ。 過去にも休養明けでいきなり走っており、 叩き良化型ではない。 |
6. 騎手・ 調教師 | 80 | 鞍上の岩田望来騎手は 近年重賞実績を 積み上げており信頼できる。 管理する上村調教師も 馬のリフレッシュと仕上げに定評がある。 阪神JFを制したコンビでもあり勢い十分。 初のフェブラリーS参戦となるが、 人馬ともに侮れない存在だ。 |
7. 血統 | 60 | 父ミッキーアイル(ディープ系)× 母父フレンチデピュティという配合は 芝色が強め。 本来ダート向きとは言えない血統だが、 本馬は高いポテンシャルで ダート適性を開花させた異色の存在。 典型的な米国血統ではない点は フェブラリーSの傾向からはマイナス材料か。 |
8. 馬体 診断 | 80 | 540kg前後の雄大な馬体だが、 休み明けでも腹は細めに仕上がっている。 トモにも程良い筋肉がつき、 脚元の不安も見られない。 首差しが太く力強い半面、 やや胴が長くマイルの速い流れでの 機動力に課題を残す体型とも映る。 |
9. 調教 内容 | 80 | 最終追い切りは坂路で僚馬と併せ馬。 4F52.9-1F12.5を楽な手応えで駆け上がり、 併走馬と同時にゴールした。 1週前には ウッド7F99.6-1F11.4と長めから負荷をかけ、 乗り込み量も豊富。 久々を感じさせない良い動きで 仕上がりは7~8分以上だ。 |
10. 想定 人気 オッズ | 85 | 単勝40倍前後の 伏兵評価になりそう。 実績の割に人気が落ちており 過小評価気味だ。 距離不安からだろうが、 展開次第で浮上の余地はある。 人気薄のここは妙味十分で、 配当的にも狙ってみる価値があるだろう。 |
合計 | 785 | 条件は決してベストではないが、 能力的には上位陣と差はない。 マイル戦の流れに対応できれば 一発の可能性も秘めており、 人気以上に要注意の存在だ。 軽視は禁物だろう。 |
アーテルアストレア
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 40 | 重賞実績はなく、 地方交流重賞で入着がやっとの成績。 6歳牝馬でキャリアも積んでいるが 勝ち星は少なく、 中央の一線級相手では 力不足感が否めない。 総合力で見劣り、 ここでは格下の存在だ。 |
2. コース・ 距離 適性 | 20 | 基本的に1800m前後のレースを 後方から追い込むスタイルだけに、 ワンターンのマイル戦は スピードについていけない可能性が高い。 芝スタートの速い流れでは 序盤で置かれてしまいそうで、 東京マイルへの適性はかなり低いと見る。 |
3. 馬場 適性 | 50 | 地方の砂厚い馬場でも走ってきてはいるが、 目立った成績はない。 時計が速い良馬場では決め手で見劣る一方、 不良馬場など極端に時計がかかる条件でも 上位争いまでは厳しい。 馬場状態による 大きな好転材料はなく凡走傾向だ。 |
4. 脚質 | 20 | 「後方待機がデフォルトの馬」で、 展開次第では末脚不発も多い。 今回は快速馬が揃い 芝スタートで更に流れが速くなる公算が大きく、 追走に手一杯となる可能性が高い。 持ち味の差し脚も このメンバー相手では通用しにくい。 |
5. 近走の 状態 | 30 | 近走は地方交流重賞で 見せ場なく終わる競馬が続く。 前走クイーン賞は11着と大敗、 掲示板にも載れないレースが目立っている。 大きな状態面の上積みも感じられず、 調子は平行線だろう。 |
6. 騎手・ 調教師 | 50 | 横山典弘騎手の手綱捌きは魅力だが、 高齢騎手だけに全盛期のキレはない。 橋口調教師も重賞実績は少なく、 GIの舞台で勝ち負けできるコンビとは言い難い。 格上挑戦の ここでは騎手の巧みなエスコートがあっても 厳しい戦いになる。 |
7. 血統 | 30 | 父リーチザクラウン (父スペシャルウィーク)は芝血統で、 母系も含めダートGI向きの パワーやスピードに欠ける印象。 フェブラリーSで結果を出す血統の傾向からは外れており、 血統面からも強調材料は見当たらない。 |
8. 馬体 診断 | 50 | 牝馬らしくコンパクトな馬体で仕上がりは悪くないが、 牡馬相手にすると全体的な筋肉量で見劣る。 トモのボリュームももうひと回り欲しく、 瞬発力勝負で切れる体つきにも見えない。 ピーク時からは馬体の張りも薄れており、 強調材料に欠ける。 |
9. 調教 内容 | 40 | 最終追い切りは 坂路で4F54.7-1F12.9を馬なりでマーク。 目立つ時計ではなく、 動きも平凡だった印象だ。 1週前にはCWコースで長めから追われたが、 調教からは強調点を見出しづらい。 |
10. 想定 人気 オッズ | 30 | 単勝オッズは60~70倍程度と下位人気必至。 このメンバー構成で 強調材料がほとんどないことを 考えれば当然の評価だろう。 人気以上の走りを見せる場面も考えにくく、 大穴扱いでも手は出しづらい。 |
合計 | 360 | 後方待機のスタイルでは 速い流れのマイルGⅠで 出番は回ってきそうにない。 能力的にもここでは下位止まりの公算が高く、 大きく崩れる可能性が高いだろう。 ここでは厳しい戦いを強いられる。 |
メイショウハリオ
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 85 | 2021年帝王賞や 2022年チャンピオンズCで 3着に入るなど ダートGI戦線で長く活躍してきた実力馬。 重賞4勝を挙げており、 8歳となった現在も JBCクラシック2着など 衰えぬ地力を示している。 実績・底力ともにトップクラスだ。 |
2. コース・ 距離適性 | 90 | 東京ダ1600mは【1.0.1.0】で 一昨年のフェブラリーSでは 大出遅れから驚異の追い込みで 3着に入っている。 芝スタートも難なくこなしており、 長い直線で末脚を 最大限に活かせる舞台は合っている。 マイル戦でも能力を発揮できる。 |
3. 馬場 適性 | 80 | 砂を被っても怯まない根性とパワーがあり、 馬場を問わず走れるタイプ。 不良馬場の経験は少ないが、 乾いたダートでも 湿ったダートでも崩れにくい。 極端な高速決着になると 後方勢には厳しいが、 平均的な時計なら対応可能だろう。 |
4. 脚質 | 80 | 掛かることなく 折り合って末脚を繰り出す追い込み型。 ハイペースの消耗戦になれば 大外から 突っ込んでくるシーンも十分あり得る。 ただし展開待ちの面は否めず、 前が止まらないと 差し届かないリスクもある。 |
5. 近走の 状態 | 85 | 1年半ほど勝ち鞍から遠ざかっているものの、 近2走はJBCクラシック2着、 日本テレビ盃3着と 衰えを感じさせない好走を続けている。 長期休養明けを 叩かれて調子は上向き。 8歳でも馬体はまだ張りがあり、 近走内容からも調子は悪くない。 |
6. 騎手・ 調教師 | 70 | 鞍上の浜中俊騎手は 近年GI勝利こそ少ないが、 的確なエスコートで 差し馬を上位に導く腕を持つ。 岡田稲男調教師はベテランで、 本馬を長く一線で 活躍させている手腕は評価できる。 ただ勝ち切るには人馬ともに もうひと工夫欲しい印象もある。 |
7. 血統 | 80 | 父パイロは米国産ダート血統で、 自身もフェブラリーS2着馬。 母父メイショウボーラーもダートGⅠ馬で、 スピードと持久力を兼ね備えた配合だ。 実際東京マイルへの適性も証明済みで、 血統面からはむしろプラス材料と言える。 |
8. 馬体 診断 | 70 | 筋骨隆々だった全盛期と比べると 若干筋肉のメリハリは薄れたが、 それでも腹袋が引き締まり走れる体つきだ。 肩周りの筋肉は厚み十分でトモも程良く発達している。 やや首が細めに映る点と、 以前より毛ヅヤが冴えない点は気がかりだが、 大崩れしない体調は維持している。 |
9. 調教 内容 | 75 | 最終追い切りは 坂路4F52秒台と上々の時計をマークし、 しまいまで力強く駆け上がった。 1週前にもCWコースで長めから負荷をかけており、 8歳でも活発な動きを見せている。 極端な良化こそ感じないが、 今回もいつも通りに力を出せる仕上がりだ。 |
10. 想定 人気 オッズ | 85 | 単勝40倍程度と伏兵扱いになりそう。 実績馬にしては人気がなく妙味のある存在だ。 展開が嵌まれば 馬券圏内に突っ込んでくるだけの力は 保持しており、人気以上に警戒すべきだろう。 |
合計 | 800 | 実績とコース適性は随一で、 展開がハマれば突き抜ける力を秘める。 ただ勝ち切るには 他馬との力関係や 年齢的なズブさも考慮が必要で、 ヒモ穴としての評価が妥当だろう。 抑えには欠かせない存在だ。 |
サンデーファンデー
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 75 | 昨秋までオープンで伸び悩んでいたが、 年末から一気に3連勝で ベテルギウスS→プロキオンSと連勝し 重賞ウイナーに駆け上がった。 通算6勝とキャリアを積んで 本格化の気配を見せているが、 GI実績はなく底力という点で未知数だ。 |
2. コース・ 距離 適性 | 60 | 近走はダ1800mを中心に使われ 結果を出してきた。 初のマイル戦になるが、 1Fの短縮自体は対応可能でも 芝スタートの速い流れへの順応が課題。 むしろもう少し長い距離で 先行力を活かす形が向く印象で、 東京マイルへの適性は並程度か。 |
3. 馬場 適性 | 80 | 良馬場のベテルギウスSで 1分50秒台の好時計を記録しており、 スピード決着も苦にしない。 パワー型ゆえ稍重~重でも粘り強さを発揮可能だ。 極端な泥田でなければ馬場不問に近く、 自分のレースができるタイプだろう。 |
4. 脚質 | 50 | 先行策が板についており、 行けるときはハナを切る積極策でしぶとさを発揮する。 ただ今回は同型馬が多く厳しい展開が予想される。 ハナを主張すればハイペース必至で後続の格好の的、 控えれば持ち味半減と脚質面の不利は否めない。 |
5. 近走の 状態 | 90 | 【1着→1着→2着】と目下絶好調。 特に前走プロキオンSでは先行勢を従えて 押し切る強い内容で、充実ぶりがうかがえる。 中3週でのGI挑戦だが、 連戦の疲労も見られず勢いは持続。 状態面の不安はない。 |
6. 騎手・ 調教師 | 80 | 鮫島克駿騎手とのコンビで重賞制覇を果たし、 手の内に入れている。 音無調教師は複数馬を出走させる名門で、 本馬の急成長を支えた。 GIの舞台でも人馬ともに勢いがあり、 思い切った騎乗で波乱を演出する可能性も十分だ。 |
7. 血統 | 50 | 父スズカコーズウェイは芝マイル重賞馬、 母父ファーストサムライは米ダート短距離血統。 芝とダートの要素が混ざった配合だが、 本馬はパワーとスタミナ寄りの走りで 1800m前後に適性を示している。 フェブラリーSの勝ち馬の血統傾向からは ややズレており、不安は残る。 |
8. 馬体 診断 | 85 | 520kgを超える雄大な馬体で筋肉量も豊富。 太く短い首、厚みのある胸前と いかにもダート先行馬らしい体つきだ。 馬体重の割に腹が細く見えるほどで仕上がりは良い。 ただレース間隔が詰まって 毛ヅヤがやや冴えない印象もあり、 ピーク時と比べると僅かな疲労が垣間見える。 |
9. 調教 内容 | 80 | 連戦のため軽めの最終調整となったが、 それでも坂路で4F52秒台と動きは良かった。 前走から中3週で大きな上積みはないものの、 攻め緩めず良好な状態をキープ。 脚取りはしっかりしており、 引き続き力を出せる態勢にある。 |
10. 想定 人気 オッズ | 70 | 重賞連勝中とはいえGIでは評価が割れて 単勝20倍前後の中位人気か。 勢いは買われつつも、 距離短縮や展開面の不安から 絶対視まではされていない印象だ。 適正な評価だが、 人気以上の粘り込みを見せる余地は十分にあるだろう。 |
合計 | 720 | 勢いはメンバー随一だが、 今回の条件がベストとは言い難い。 先行争いが鍵で、 自分の形に持ち込めれば粘り込みも可能だが、 競り合いになると苦しいか。 伏兵として一考の価値はあるが、 勝ち切るハードルは高いだろう。 |
ドゥラエレーデ
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 85 | 2歳時にホープフルSを制した芝GⅠ馬。 その後ダート路線に転向し、 23・24年チャンピオンズCで 連続3着とダートでも トップクラスに食い込んだ。 実績と能力は高いものの、 ダートでは勝ち切れておらず 詰めの甘さも課題だ。 |
2. コース・ 距離適性 | 40 | 昨年のこのレースは12着と大敗。 ワンターンのマイル戦では 持ち味の持続力を活かしにくいようだ。 やはりベストは1800m以上の二回コーナー競馬で、 東京1600mは適性範囲の下限ギリギリか。 よほど展開が嵌まらないと厳しい。 |
3. 馬場 適性 | 80 | 砂を被らない先行策なら問題なく、 良馬場・稍重で チャンピオンズC3着の実績からも 馬場を問わないタイプに見える。 パワー型で時計のかかる決着にも対応可能で、 逆に軽い高速決着になった時のスピード比べが課題だろう。 |
4. 脚質 | 50 | 先行して長く良い脚を使うのが持ち味。 前走の川崎記念は3番手追走から 粘り込んで3着だった。 しかしマイル戦の超ハイペースでは 前について行くだけで精一杯になる懸念がある。 末脚のキレも勝負所で見劣るだけに、 展開的に不利な立場だ。 |
5. 近走の 状態 | 80 | 昨秋から年明けにかけて4戦消化し、 前走川崎記念で3着と復調気配を見せた。 昨秋のチャンピオンズCでも3着と健闘しており、 大きく崩れず安定して力を出している。 ただ使い詰めで上積みが見込みづらく、 絶好調時と比べると微妙な差が出る可能性はある。 |
6. 騎手・ 調教師 | 65 | 鞍上の横山和生騎手は近年台頭著しいが、 GI勝利経験はまだ少ない。 池添学調教師も比較的若手で実績はこれから。 コンビとしての勢いは感じられるものの、 今回は経験豊富な強豪が揃う舞台で、 手練れ相手にどこまで戦えるか。 |
7. 血統 | 40 | 父ドゥラメンテ×母父オルフェーヴルという良血で、 芝向きのスタミナ血統だ。 本来ダート短距離向きではなく、 マイルGIのスピード競馬には 不向きな配合と言える。 ダート適性の高さは自身の能力によるところが大きく、 血統面からプラス材料を見出すのは難しい。 |
8. 馬体 診断 | 80 | 500kg前後の均整の取れた好馬体。 首は細めながら肩から上腕にかけて 厚みのある筋肉が付き“砂仕様”と言える。 腹袋にもボリュームがありつつ 腹側は引き締まっており、 長距離輸送でも体は減っていない。 全体的に力強さは十分だが、 マイルの瞬発力勝負では もう一回りスピードが欲しい印象も受ける。 |
9. 調教 内容 | 75 | 前走後、中2週で在厩調整。 最終追いは坂路で4F53秒台と軽めだが、 直前までレースを使っていたぶん コンディションは維持されている。 一週前にはCWコースで長めをしっかり追われており、 使い詰めでも大きな反動は感じられない。 調教評価は平凡だが状態自体は変わらず悪くない。 |
10. 想定 人気 オッズ | 80 | チャンピオンズC3着馬にもかかわらず、 今回は単勝20倍台の穴人気にとどまりそう。 マイル適性の疑問から人気を落としているが、 能力的には見劣らないだけに侮れない存在だ。 人気薄の今回はむしろ気楽に走れる強みもある。 |
合計 | 675 | 実績上位で能力は高いが、条件がベストではない。 展開やペース次第で浮上の可能性はあるものの、 勝ち切るにはスピード面で課題が残る。 抑えまでの評価が妥当で、連下で警戒したい。 |
コスタノヴァ
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 |
80 |
戦績9戦6勝と高い勝率を誇り、 前走根岸Sでは 古馬重賞初制覇を飾った上がり馬だ。 東京ダートでは 4戦無敗とコース巧者ぶりを発揮しており、 一気にGI戦線の主役候補に名乗りを上げた。 実績面では他に見劣るが、 勢いという点で大きな魅力がある。 |
2. コース・ 距離適性 |
95 |
東京ダ1600mは3戦3勝とパーフェクト。 昨年のフェブラリーS2着という実績もあり (※ガイアフォースと勘違いに注意、 コスタノヴァ自身は東京マイル3勝だがGIは初挑戦)、 コース適性はメンバー中トップクラスだ。 芝スタートも問題なく、 広い東京コースで末脚を存分に活かせる。 |
3. 馬場 適性 |
80 |
軽い良馬場でこその切れ味タイプだが、 稍重程度までなら許容範囲。 兄に地方重賞勝ち馬がいる 血統でパワーも備えており、 雨で多少脚抜きが良くなっても対応可能だろう。 極端な不良馬場でなければ パフォーマンスは安定すると見る。 |
4. 脚質 |
90 |
後方待機からメンバー最速級の上がりで 差し切る末脚が武器。 ハイペース必至の今回は展開が嵌まりやすく、 直線勝負の形に持ち込めれば 一気に差し切る場面も十分考えられる。 瞬発力勝負になれば分があり、 展開面の恩恵を受けやすい脚質だ。 |
5. 近走の 状態 |
90 |
【1着→1着】とここ2戦連続で圧巻の差し切り勝ち。 前走根岸Sは直線一気に突き抜ける圧勝劇で、 目下の充実ぶりを示した。 中2週のローテは自身初だが、 追い切りの動きは良く状態維持に成功している。 勢いそのままに挑める。 |
6. 騎手・ 調教師 |
70 |
鞍上予定のR.キング騎手(想定)は 海外招待騎手で 日本のGIは初騎乗となる可能性がある。 未知数な面は否めず、騎手経験では見劣る。 ただ木村哲也調教師は 馬の素質を引き出すのに定評があり、ここまで大事に使い込んで仕上げてきた手腕は見事だ。 |
7. 血統 |
70 |
父ロードカナロア×母父ハーツクライという 芝色の強い良血だが、 母系から地方重賞馬ピイラニハイウェイを 出した実績がありダート適性を内包する。 実際ダートで才能を開花させ、 東京ダート1600mの傾向にも 合致するスピードと切れを備える。 血統の常識に囚われない適性を示した点を評価したい。 |
8. 馬体 診断 |
95 |
毛艶の良さは出走メンバー中随一で、 冬場にも関わらず鹿毛の被毛が赤銅色に輝いている。 馬格も立派でキ甲(きこう)と トモが非常に長く飛節も大きいのが特徴。 各部の繋がりにゆとりがあり、 多少の距離延長にも対応できる体型。 中2週でも馬体の張りは維持され、 気合乗りも良化。 文句のつけようがない仕上がりだ。 |
9. 調教 内容 |
95 |
最終追い切りは美浦ウッドで3頭併せを消化。 6F84.1-1F11.6を馬なりのまま軽々と出し、 併走馬と同時に駆け抜けた。 2週続けて終始抑えた内容でも しっかりと自ら伸びる動きを見せ、 精神面・動きとも前向きで絶好調。 東京マイルへの適性も高く、 文句なしのS評価だ。 |
10. 想定 人気 オッズ |
80 |
想定ではエンペラーワケアと 並び単勝3.5倍程度の1~2番人気を争う見込み。 勢いと適性から高く評価されており 順当な人気だ。 初GI挑戦ゆえ過剰人気と見る向きもあるが、 実力的に見合った支持と言えるだろう。 |
合計 | 845 |
勢い、適性、仕上がりと三拍子揃った新興勢力。 課題だった間隔詰めもクリアしつつあり、 ここでもトップ争いに加わる可能性が高い。 鞍上の手腕次第な部分はあるが、 持ち味の末脚を発揮できれば GI制覇に手が届くだろう。 |
アンモシエラ
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 70 | 昨年JBCレディスクラシックを逃げ切り 4馬身差で制した実力馬。 牝馬限定ながら JpnI含む重賞2勝を挙げており、 世代トップクラスの実績を持つ。 ただ今回は牡馬混合の 中央GIということで相手関係が一気に 強化される点は割引材料だ。 |
2. コース・ 距離適性 | 60 | ダート1800m前後で結果を残してきたが、 スピードに勝るタイプで 1600mへの距離短縮自体は悪くない。 ただ東京マイルの芝スタートで 序盤から速い流れになると、 ハナを奪い切るまで脚を使いそうなのが懸念材料。 自分の形に持ち込めれば侮れないが、 条件的には可もなく不可もなく。 |
3. 馬場 適性 | 80 | JpnIを勝った佐賀競馬場の馬場は 良で時計がかかったが、 それを逃げ切るスタミナとパワーを見せた。 一方、前走クイーン賞(良)で2着と健闘しており 脚抜きの良い馬場でも対応。 良~重まで幅広く適応できる。 むしろ極端な高速決着にならなければ 持ち味を発揮できるだろう。 |
4. 脚質 | 50 | 近走はハナに立って押し切る競馬が板についている。 前走クイーン賞も逃げて2着と粘り、 展開を自分で作れるのが強みだ。 ただ今回は快速牡馬相手に逃げ争いが鍵。 2kg軽い斤量(牝馬55kg)を活かして 先手を奪えれば面白いが、 控える形では持ち味半減だろう。 |
5. 近走の 状態 | 80 | 昨秋から牝馬重賞路線で【1着→2着】と安定。 前走のクイーン賞(2着)から中11日と間隔は詰まるが、 使い詰めでも馬体は維持されている。 連戦続きではあるものの調子落ちは見られず、 デキ自体は平行線でキープしている。 |
6. 騎手・ 調教師 | 70 | ベテラン吉田豊騎手が騎乗予定。 近年大舞台での勝利こそ少ないが、 逃げ・先行のペース判断には経験が活きるはず。 松永幹夫調教師は牝馬の扱いに定評があり、 果敢に中央GIへ送り出すあたり 状態への自信を感じる。 人馬ともに大穴を演出する下地はある。 |
7. 血統 | 40 | 父Bricks and Mortarは米国芝中距離チャンピオンで、 本馬がダートで活躍しているのは特異なケースだ。 母系も含め芝色が強く、 中央ダートGIの王道路線とは かけ離れた血統背景と言える。今回は能力でどこまでカバーできるかの勝負になる。 |
8. 馬体 診断 | 60 | 3歳時から馬体重が増え、 現在は500kg近い雄大な牝馬。 筋肉の輪郭がはっきりし、 トモの張りも上々だが、 牡馬の一線級と並ぶと さすがに迫力で見劣る面は否めない。 毛ヅヤは悪くないが、 連戦の影響か前走時と大きな変化はなく 目立った良化も感じられない。 |
9. 調教 内容 | 50 | 前走後間隔が短く、 最終追い切りは 坂路で4F55.1とごく軽め。 動きも前走最終時(52.4)に比べると 物足りない印象で、強調材料に欠ける。 短期で仕上がり維持に努めたが、 上積みという点では疑問が残る。 |
10. 想定 人気 オッズ | 50 | 牡馬相手のGI挑戦とあって 単勝オッズは50倍近い評価。 昨年JpnI馬とはいえ、 このメンバーでは人気薄は避けられないだろう。 力関係的に過小評価とは言えず、 人気通り伏兵の一角という位置づけが妥当か。 |
合計 | 610 | 牝馬限定戦では頂点に立ったが、 牡馬混合のGIで壁は厚い。 先行力を活かして 自分の競馬に徹すれば見せ場は作れるかもしれないが、 勝ち負けまでは厳しいだろう。 掲示板確保が目標となりそうだ。 |
ペプチドナイル
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 90 | 昨年のフェブラリーS優勝馬で、 GI初挑戦初制覇を成し遂げた 遅咲きの実力馬。 その後もかしわ記念3着、 南部杯2着と一線級相手に 互角の競馬を続けており、 7歳でも勢いは健在。 実績・経験とも申し分なく、 世代トップクラスの存在だ。 |
2. コース ・距離 適性 | 95 | 東京ダ1600mは昨年の当レース優勝で適性証明済み。 ハイペースの消耗戦を4コーナー4番手から抜け出し、 0秒2差で押し切る強い競馬でマイル適性を示した。 芝スタートも克服済みで、コース巧者と言える。 |
3. 馬場 適性 | 85 | 昨年は良馬場で1分35秒7の好タイム優勝。 速い時計に対応でき、 脚抜きの良い馬場も問題ない。 逆に不良の泥田でも持ち前の先行力で粘り込み可能。 極端な馬場悪化でも崩れない安定感がある。 |
4. 脚質 | 90 | 先行力がありながら終いもしっかりしており、 昨年は超ハイペースを4番手追走から押し切った。 逃げ馬を見る形で競馬を組み立てられる点は大きな強み。 同型が速すぎても二の脚で好位を取れるので、 展開利を得やすい脚質だ。 |
5. 近走の 状態 | 85 | 昨年フェブラリーS制覇後も、 春のかしわ記念3着、 秋の南部杯2着と安定した成績。 前走チャンピオンズCは5着と掲示板を確保 (勝ち馬ウシュバテソーロから0秒5差) しており、勢いは維持されている。 大崩れなくコンスタントに力を出せる状態だ。 |
6. 騎手・ 調教師 | 75 | 鞍上の藤岡佑介騎手は昨年この馬でGI初制覇。 伏兵を勝たせる手腕を見せたが、 大舞台での経験は豊富とは言えない。 武英智調教師は管理馬のスピードを引き出す調整に長け、 昨年の勝利も見事だった。 人馬ともに昨年の成功体験を活かした再現を狙う。 |
7. 血統 | 85 | 父キングカメハメハ×母父フレンチデピュティは パワーとスピードを兼ね備えた配合で、 フェブラリーSの好走血統にも合致する。 実際、昨年11番人気の低評価を覆し戴冠した底力は 血統的裏付けがある。 王道路線の血統で、今年も侮れない。 |
8. 馬体 診断 | 85 | 530kg近い大型馬だが重苦しさはなく、 腹回りも引き締まって見える。 冬毛が伸びても毛ヅヤは良く、 筋肉の張りも上々。 背丈の割に胴が詰まった体型で マイル向きの体つきだ。 昨年より更に筋肉量が増えた印象もあり、 充実の馬体を維持している。 |
9. 調教 内容 | 80 | 最終追い切りは坂路で4F53秒台・ 終い12秒台と上々の時計。 前走後もしっかり乗り込まれており、 1週前にはCWコースで長めから負荷をかけている。 動き自体は平凡に映ったが、 休み明けを一度使われて気配は上向き。 本番へ向けて順調な仕上がりだ。 |
10. 想定 人気 オッズ | 90 | 昨年の勝ち馬ながら、 想定オッズは単勝10倍台中盤で 4番人気前後といったところ。 これはメンバーが分散した影響もあるが、 実績の割に過小評価気味だ。 リピーターの少ないレースとはいえ、 前年覇者がこの評価なら妙味十分と言える。 |
合計 | 860 | 昨年の覇者が充実ぶりを保ったまま連覇を狙う。 展開・コース適性ともに高く、不安材料は少ない。 人気以上の安定感と地力があり、 今年も上位争い必至だろう。連覇の可能性も十分だ。 |
サンライズジパング
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 80 | 昨秋のみやこSで 古馬相手に重賞初制覇を飾り、 チャンピオンズCでも6着と善戦。 さらに前走プロキオンSでは 2着に入り充実の4歳馬だ。 通算4勝とキャリアは浅いが、 一戦ごとに力を付けており潜在能力は高い。 |
2. コース・距離適性 | 50 | 芝のクラシック路線から転向し、 ダートでは1800m中心に結果を出している。 東京1600mは条件的に忙しく、 一気の距離短縮に不安が残る。 音無調教師も「2000m以上がベスト」と コメントしており、 ワンターン・マイルの舞台は 適性外寄りだろう。 |
3. 馬場適性 | 70 | タフな展開の方が 持ち味が活きるタイプで、 極端な高速決着は歓迎しない。 良馬場のチャンピオンズCで 上がり最速をマークするなど 走れなくはないが、 どちらかと言えば 湿ったパサパサの馬場で 底力を問われる方が向く印象だ。 馬場悪化で他馬が止まるようなら チャンスは増す。 |
4. 脚質 | 60 | レース序盤は中団付近で我慢し、 勝負どころから 長くいい脚を使うのが持ち味。 ハイペースの消耗戦になれば 差し届く可能性はあるが、 今回は芝スタートで序盤から流れる一戦。 テンのダッシュ力に欠ける 本馬には厳しい展開が予想される。 |
5. 近走の状態 | 85 | 昨秋から【1着→6着→2着】と 着実に力を付けている。 前走プロキオンSでは 勝ち馬サンデーファンデーに クビ差まで迫り2着と健闘。 中3週でのGI挑戦になるが、 上積みは見込みづらいものの 疲れも見せておらず好調キープだ。 |
6. 騎手・調教師 | 75 | ベテラン幸英明騎手が騎乗予定。 近年GI勝ちはないが、 ペース判断と手綱捌きは安定感がある。 管理する音無調教師は複数馬出しで臨むが、 充実期にある本馬の力を引き出している。 コンビとしての実績は浅いが、 重賞で結果を出した勢いに期待したい。 |
7. 血統 | 60 | 父キズナは芝の日本ダービー馬だが、 母サイマーは 米GⅠ馬でダート適性を伝えている。 実際ダート転向後に素質開花した経緯があり、 血統的にはスタミナとパワー型。 この舞台に必要なスピードの持続力は あるものの、 瞬発力比べになると分が悪いかもしれない。 |
8. 馬体診断 | 80 | 3歳春に比べて胴がどっしりとし、 トモの筋肉量が増えて パワフルな馬体に成長。 中でも飛節の大きさが一番の特徴で、 蹴りの強さを感じさせる。 前走時と比べても張りは維持されており、 馬体面の不安は少ない。 ただし首が太くやや硬さがある体型ゆえ、 マイルの速い流れへの対応が課題となる。 |
9. 調教内容 | 60 | 前走後、中3週と間隔が詰まるため 強い攻めは控えめ。 最終追いは坂路で4F52秒台、 終い12秒台を馬なりで計時した。 動き自体は悪くないが、 明確な良化も感じられず 平行線といったところ。 調教評価はC判定とされており、 ピーク時のデキに比べると やや落ちる可能性もある。 |
10. 想定人気オッズ | 60 | 単勝15倍前後の5番人気が想定される。 勢いある4歳馬として 一定の支持は集めそうだが、 距離不安もあり 過剰な期待はかかっていない。 実力からすれば適切な評価で、 大きく穴とも人気とも 言えない微妙なラインだろう。 |
合計 | 680 | 能力の高さは認めるものの、 未知のマイル戦で真価を問われる一戦。 展開が嵌まれば末脚で 浮上する可能性はあるが、 条件的な不利を覆して 勝ち切るのは容易ではない。 掲示板争いまでが現実的な狙いか。 |
デルマソトガケ
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 80 | 一昨年の全日本2歳優駿を制し、 昨年はUAEダービーを圧勝して 世界に名を馳せた実力馬。 その後は低迷しているが、 3歳春にはケンタッキーダービーに 挑戦したほどの素材。 潜在能力は高く評価できるが、 現状はピークを過ぎた印象もある。 |
2. コース・ 距離 適性 | 40 | 実績は1700~1900m前後に集中しており、 ワンターンマイルの適性には疑問符がつく。 実際、 一昨年の武蔵野S(東京ダ1600m)は 9着と敗れており、 東京マイルのスピード戦はやや不向き。 距離短縮自体は悪くないが、 コース適性は高くないだろう。 |
3. 馬場 適性 | 80 | パワー型の先行馬で時計の掛かる馬場は得意。 良馬場でも走るが、 本質的には稍重くらいまで 水分を含んだダートが理想だろう。 地方交流でもまれてきた経験から、 砂を被っても怯まず粘り強い。 極端な高速決着にならなければ自分の形で走れる。 |
4. 脚質 | 50 | 本来はハナを奪う先行策で持ち味を発揮するが、 近走は行き脚がつかず 位置取りが後方になるケースも増えている。 今回も逃げたいタイプが揃い、 楽に先手は奪えないだろう。 控える形では持ち味半減で、 現状の脚質面では展開的に苦しい立場だ。 |
5. 近走の 状態 | 30 | 昨年UAEダービー以降は精彩を欠き、 4戦連続で馬券圏外とスランプ状態。 前走の佐賀記念5着、 東京大賞典6着と地方重賞でも凡走しており、 ピークアウトの感が否めない。 大きな変わり身がない限り上位進出は厳しい。 |
6. 騎手・ 調教師 | 60 | 松若風馬騎手が引き続き手綱を取るが、 近走の立て直しに苦心している印象。 音無調教師も複数馬を送り込むが、 本馬に関しては復調が課題。鞍上の果敢な騎乗で一変を狙いたいが、現状では人馬ともに強調材料に欠ける。 |
7. 血統 | 75 | 父マインドユアビスケッツは米ダート短距離GⅠ馬で、 母父はオルフェーヴル。 米国のスピードと日本のスタミナが融合した 異色の血統だ。 実際ダート適性は高く、 昨年のUAEダービー快勝も納得の配合。 ただしマイル戦のスピード比べでは、 オルフェ譲りの気性難とズブさが出る懸念もある。 |
8. 馬体 診断 | 60 | かつては筋肉のメリハリが際立つ好馬体だったが、 近走は全体的に張りを欠いている。 馬体重は維持しているものの、 肩やトモの筋肉量がピーク時より落ちて見える。 毛ヅヤも冴えず、立ち姿からも覇気が感じられない。 大きな衰えこそないが、 往時の迫力は薄れてしまった印象だ。 |
9. 調教 内容 | 50 | 師走からコンスタントに使われており、 中2週で在厩調整。 最終追い切りは坂路で4F52秒後半と 平凡な時計だった。 動きも目立った良化はなく、 調教評価もC程度と見る。 強い攻めを課していないぶん疲労はないが、 状態維持が精一杯か。 |
10. 想定 人気 オッズ | 50 | 前年の勢いが嘘のように人気は低迷し、 単勝100倍超の大穴評価となりそう。 近走成績からすれば致し方ないが、 今回は大幅な人気下降。 実績馬とはいえ現状でどこまで走れるか疑問で、 人気も妥当だろう。 |
合計 | 575 | 輝かしい実績はあるものの 現在はスランプに陥っている。 一変の気配もなく、今回も苦戦必至だ。 展開がハマって末脚不発組を拾えれば 僅かに浮上の目もあるが、 馬券圏内に絡むのは難しいだろう。 |
ミッキーファイト
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 85 | キャリア6戦4勝2着1回3着1回と、 未だ馬券圏内を 外したことがない驚異的な安定感を誇る。 昨夏のレパードSで古馬相手に重賞初制覇し、 名古屋優勝(JpnIII)も勝利。 3歳にしてダート重賞2勝は高く評価でき、 将来のダート王候補だ。 |
2. コース・ 距離適性 | 80 | 東京ダ1600mはユニコーンSで3着と好走経験がある。 芝スタートも克服済みで、 コースへの不安は小さい。 むしろ直線の長い東京で末脚が活きるタイプだろう。 前走は地方2000mで楽勝しており 距離融通も利きそうだが、 勝ちパターンはマイル前後の先行差しと見られる。 |
3. 馬場 適性 | 80 | 父ドレフォン譲りのパワーとスピードを兼備し、 稍重のレパードSを制したように 砂の深い馬場も苦にしない。 良馬場で速い上がりにも対応可能で、 馬場状態に関わらず力を発揮できる万能型だ。 極端な不良馬場にならない限り パフォーマンスを落とすことはなさそうだ。 |
4. 脚質 | 75 | 好位につけて抜け出す器用な競馬が持ち味。 ハイペースでも先行集団で 流れに乗れるスピードがあり、 かといって行きたがることもなく折り合いもつく。 東京マイルの速い流れを経験していない点が 唯一の不安で、 序盤でオーバーペースにならないよう 戸崎騎手の手綱さばきにかかっている。 |
5. 近走の 状態 | 90 | 3歳秋から一貫して崩れ知らず。 前走名古屋グランプリ(JpnII)は 古馬相手に5馬身差の圧勝と絶好調だ。 南部杯2着馬フォーエバーヤングを 子ども扱いする内容で潜在能力の高さを見せつけた。 約2ヶ月ぶりの実戦となるが、 中間も順調で更なる成長すら感じさせる。 |
6. 騎手・ 調教師 | 85 | 戸崎圭太騎手は東京ダート巧者として知られ、 当舞台の重賞でも勝ち星多数。 若き新星の手綱を任され、 大舞台で能力を引き出す手腕に期待がかかる。 田中博康調教師は関東で頭角を現す新進気鋭で、 本馬をここまで完璧に育て上げた手腕は見事。 人馬ともに信頼できる布陣だ。 |
7. 血統 | 90 | 父ドレフォンは米BCスプリント覇者で、 日本でもダート巧者を多数輩出。 本馬もその例に漏れず フェブラリーS向きのスピードとパワーを受け継ぐ。 母父スペシャルウィークは芝血統だが、 本馬には程良い持久力を付与している印象。 フェブラリーSで結果を出してきた 米国型×日本型のバランスが取れた血統と言える。 |
8. 馬体 診断 | 85 | 馬体重約555kgと巨漢だが均整が取れており、 見た目はそれほど大きく感じない。 胸前と首に良質な筋肉を備え、 腹下も引き締まり完成途上ながら迫力十分だ。 立ち姿には落ち着きがあり、 まだ顔つきに幼さを残すのは伸びしろの証。 今後さらに筋肉量が増せば 一層素晴らしい馬体になるだろう。 現状でも高水準の仕上がりだ。 |
9. 調教 内容 | 80 | 最終追い切りは南Wで6F81秒台・ 終い12秒前半をマークし、 力強い伸びを見せた。 1週前には坂路で 自己ベストを叩き出すなど動きは抜群。 若さゆえか多少行きたがる面を見せたが、 概ね順調な仕上げ過程。 大一番へ向けて態勢は整った。 |
10. 想定 人気 オッズ | 75 | 想定では単勝5倍前後の3番人気に推される見込み。 無敗の安定感と将来性を買われているが、 古馬GI初挑戦で過剰な期待は禁物との見方もある。 人気は妥当な線だが、 実績ある年長馬と比べ 背負う人気以上のプレッシャーもあり、ここが試金石だ。 |
合計 | 825 | 圧倒的な安定感で挑む新星が、 一気にGI奪取を狙う。 能力・血統・勢いどれを取っても申し分ないが、 古馬の厚い壁に挑む形で過信は禁物。 それでも十分勝ち負けに加われる実力があり、 世代交代を果たしても不思議ではない。 |
ガイアフォース
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 80 | 元々は芝の重賞勝ち馬 (2022年セントライト記念)で、 昨年フェブラリーSでは 初ダートながら2着と健闘した実力馬だ。 ダート転向は遅かったが適性を示し、 GIで馬券圏内に絡んだ能力は高く評価できる。 ただダート重賞勝ちはなく、 まだ一線級に比べ実績面で見劣る部分はある。 |
2. コース・ 距離 適性 | 85 | 昨年この東京ダ1600mで激走し 2着に入ったように適性は折り紙つき。 直線勝負の形で持ち味を発揮できるコースだ。 逆に中京ダ1800mの チャンピオンズCでは15着と大敗しており、 ワンターンのマイルこそがベスト条件だろう。 |
3. 馬場 適性 | 70 | 昨年のフェブラリーSは良馬場で高速決着だったが、 そこで互角の競馬ができた点から 軽い馬場を苦にしない。 ただ芝主体だっただけに、 ダートが極端に荒れた状態での経験は浅い。 昨年同様の良~稍重なら大丈夫だが、 重以上で適性がどうか未知数な面もある。 |
4. 脚質 | 85 | 差しに徹した昨年のフェブラリーSでは、 勝ち馬からタイム差なしの2着と あと一歩まで迫った。 控えて終いを伸ばす競馬が板についており、 今回もハイペースが予想されるだけに 末脚勝負の展開は望むところ。 展開利を受けやすい脚質でチャンスは十分だ。 |
5. 近走の 状態 | 50 | 前走チャンピオンズCは 距離不適もさすがに負けすぎで15着と大敗。 芝の安田記念4着を挟んでおり ローテもチグハグだった印象がある。 今回はダート2戦目で慣れが見込めるが、 大敗後だけに状態面の不安は残る。 一息入れて立て直した効果に期待したい。 |
6. 騎手・ 調教師 | 60 | 鞍上の長岡禎仁騎手は重賞経験が浅く、 昨年もこの馬で2着という 大仕事を演じたもののGI勝利経験はない。 杉山晴紀調教師はエンペラーワケアも送り出すが、 2頭出しで挑むあたり充実ぶりがうかがえる。 人馬ともに勢いはあるが、 大舞台での経験値という点では一流どころに譲る。 |
7. 血統 | 50 | 父キタサンブラック×母父クロフネという配合。 クロフネ産駒らしいダート適性が潜んでいたとはいえ、 基本は芝長距離血統だ。 ダート向きのスピードという点で 血統的には強調しづらい。 ただし母クロフネ産駒の例にもあるように 芝血統からダートで活躍するケースもあり、 一概にマイナスとも言えない。 |
8. 馬体 診断 | 80 | 芝を使っていた頃から筋肉質な馬体だったが、 ダート転向後もその張りを維持している。 以前より毛色が白っぽくなってきた印象だが 馬体の張りは衰えていない。 胸前から肩にかけて力強く、 腹袋もしっかりしていてスタミナ十分。 大型馬らしい迫力あるシルエットは健在だ。 |
9. 調教 内容 | 75 | 休み明けの前走時は動きが重く感じられたが、 今回は1戦叩かれ気合が乗ってきた。 最終追い切りでは 坂路で自己ベストに近い52.1-11.8をマークし、 ガイアフォースらしい鋭い動きが戻ってきた。 1週前は今ひとつだったが、 最終追いでしっかり良化が窺えた点は好材料だ。 |
10. 想定 人気 オッズ | 80 | 想定5~6番人気で単勝15~20倍程度か。 昨年2着の実績を考えれば 妙味あるオッズになりそうだ。 前走大敗の影響で評価を下げているが、 条件好転のここは一変があってもおかしくない。 人気がない今回は狙い目とも言える。 |
合計 | 715 | 昨年2着馬が巻き返しを図る。 条件が合う東京マイルなら 再度好走しても驚けないだけの力は持つ。 ただ前走の大敗を払拭できるかが鍵で、 過信は禁物。 ハマれば上位進出も十分可能だが、 軸というより相手候補の一頭という評価が妥当か。 |
ヘリオス
項目 | 評価点 | 評価コメント |
---|---|---|
1. 基礎 情報の 診断 | 30 | 9歳を迎えた高知所属の交流重賞馬。 中央ダート1600mで3勝の実績もあるが、 近年は交流重賞でも二桁着順が続く。 全盛期のスピードと粘りは失われつつあり、 交流重賞でも苦戦する現状では 中央GIではさすがに荷が重い。 |
2. コース・ 距離 適性 | 40 | かつては東京ダ1600mで 3着に入った実績もあるが、 現在の状態で同条件のGIとなると話は別。 マイル自体の適性は高かったものの、 ピークを過ぎた今となっては往時の走りは望めない。 かろうじて距離経験がある程度のプラス材料しかない。 |
3. 馬場 適性 | 50 | 若い頃は稍重の鬼とも称されたが、 近走は馬場を問わず大敗続き。 脚抜きの良い馬場で 前に行ければ一発あるタイプだったが、 脚質転換もままならず力を発揮できていない。 馬場適性云々より力そのものの衰えが問題で、 条件に助けられる可能性は低い。 |
4. 脚質 | 30 | 以前は二の脚の速さで先行する競馬を得意としたが、 近走はテンのスピードが鈍り先行できない。 それでいて差し脚もないため見せ場を作れずにいる。 今回も先行争いには加われず、 かと言って差しに回ってもキレ負け必至で、 脚質的にも苦しい立場だ。 |
5. 近走の 状態 | 20 | ここ1年ほど入着すらままならず、 地方の重賞でも惨敗が続いている。 年齢的な衰えは明らかで、 前走兵庫ゴールドT12着、 日本テレビ盃10着と大敗続き。 調子を上げるどころか下降線を辿っており、 大きな変わり身は望めない。 |
6. 騎手・ 調教師 | 30 | 原優介騎手はまだ経験が浅く、 高知の工藤調教師とのコンビも手探り感が否めない。 格上挑戦の舞台で 強豪相手に策を講じる余地も少なく、 人馬ともにGIで 結果を出すには力不足と言わざるを得ない。 今回は無事に完走させるのが目標か。 |
7. 血統 | 30 | 父オルフェーヴル×母父アンブライドルズソング。 芝の名馬と米国ダート血統の組み合わせで、 本馬は母系の影響かマイルダートで活躍した。 しかし血統的にはスタミナ寄りで 加齢に伴うスピード低下は避けられず、 フェブラリーSの速い流れに対応するのは難しいだろう。 |
8. 馬体 診断 | 40 | かつてはメリハリのある筋肉で 張りのある好馬体だったが、 近走は毛ヅヤが冴えず全体的に精彩を欠く。 馬体重自体は維持しているが腹周りに緩みが見られ、 筋肉量も微減傾向。 9歳という年齢による衰えが馬体にも表れており、 大きな上積みは望めない。 |
9. 調教 内容 | 50 | 高知競馬場で調整されているため 詳細な追い切り時計は不明だが、 最終追い切りも軽めにとどめているようだ。 強い負荷をかけられないのは 状態維持が精一杯なためだろう。 過去の実績から 力を出せる仕上がりには整えたと見るが、 大幅な良化は期待できない。 |
10. 想定 人気 オッズ | 20 | 単勝200倍超の最低人気必至。 近走成績から見ても誰も買いづらく、 ファンですら手を出しにくい状況だ。 もちろん人気薄の一発を狙う声も 皆無ではないだろうが、 現実的には厳しく、大穴評価も当然だ。 |
合計 | 340 | 実績・状態ともにここでは力不足は明白。 9歳で大舞台に挑む健闘を称えたいが、 勝負になる可能性は限りなく低い。 展開に恵まれても上位進出は難しく、 完走するだけでも精一杯だろう。 大敗もやむなしの状況だ。 |