天皇賞春2025の過去10年のデータ・傾向と消し条件まとめ

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年5月4日日曜はG1春の天皇賞。
現時点で「逃げ宣言」をしているジャンカズマが刻む淀の静寂を、阪神大賞典が生んだ怪物ジャスティンパレスが打ち破れるかどうかが今回の大きなシナリオ。
その他にも注目馬が今回も勢揃い、勝つのは”勢い”か、”実績”か、それとも”血統の底力”か。
そこでこの記事では天皇賞春の過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。
それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。
さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

- 過去10年の
天皇賞春の
レース傾向・データ
(人気別成績
前走レース別成績
前走着順別成績
脚質別成績
馬場ごとのデータ
配当傾向
性令別成績
関西関東の勝率
血統傾向
リピータースコア) - 過去傾向から抽出した
消しデータ・消し条件 - 過去傾向・データの
予想活用方法 - 全頭診断・追切も
踏まえた
注目馬・危険な人気馬・
穴馬の一覧
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今回紹介している天皇賞春の過去傾向データまとめとは別にぜひ一度目を通してみてくれ。
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順位 名前 | 概要 | 成績 的中率 | 利益 平均利益 回収率 | 投資金額 平均投資 |
---|---|---|---|---|
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2位 | AIが | 7戦6勝1敗 的中率85.7% | +300,750円 338.6% | 126,000円 |
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天皇賞春の過去10年の傾向早見表!
細かく過去の傾向を紹介していくが、天皇賞春のざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。
「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

傾向まとめ
-
人気: ほぼ1〜2番人気で決着
-
前走レース: GⅡ経由だけ買い、GⅢ以下切り
-
前走着順: 前走1着馬が軸
-
脚質: 先行残りやすく追込ゼロ
-
馬場: 良なら前残りの高速決着
-
配当: 本命寄りで指数低めの年が多い
-
性齢: 4〜6歳牡が連対独占
-
所属: 関西優勢だが関東も互角圏内
-
血統: ディープ&ステイG系が主流
-
リピーター: 昨年好走馬はまた来る
それではここからは各項目のデータについて解説していく。
それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。
もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。
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【人気別成績】
天皇賞春の過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。
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人気帯 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 平均 着順 | 最頻 着順 | 期待値スコア 〈単勝回収率〉 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 40.0 % | 70.0 % | 70.0 % | 3.4 | 1着 | 約 95 % |
2番人気 | 50.0 % | 50.0 % | 60.0 % | 4.0 | 1着 | 約 250 % |
3番人気 | 10.0 % | 10.0 % | 20.0 % | 6.8 | 着外 | 約 50 % |
4〜6番人気 | 0.0 % | 11.7 % | 27.5 % | 6.5 | 着外 | 約 0 % |
7〜9番人気 | 0.0 % | 5.0 % | 12.5 % | 7.3 | 着外 | 約 0 % |
10番人気以下 | 0.0 % | 2.7 % | 4.0 % | 7.8 | 着外 | 約 0 % |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
-
活用方法まとめ:
1~2番人気が“勝ち馬ゾーン”。ここから本命◎を決めるのが回収効率的。
3番人気はアタマよりヒモ評価。複勝率はひと桁だが3着食い込みはある。
4~6番人気は連下専用。勝率ゼロでも2・3着が多く三連系の押さえへ。 -
具体的に重宝すべき馬(軸・相手)
ジャスティンパレス、サンライズアース、ブローザホーン、ヘデントール、プラダリア -
消しデータ・消し条件
7歳以上は勝率0%:アラタ、ウインエアフォルク、ジャンカズマ
10番人気以下+重賞未勝利は3着内0%:ハヤテノフクノスケ、リミットバスター
4~6番人気でも“前走掲示板外”は来ていない:ショウナンラプンタ(近2走凡走)は割り引き
【前走レース別成績】
過去10年の天皇賞春に出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。
※右にスクロール可能
前走 レース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 25.0 % | 37.5 % | 37.5 % | 2 | 1 | 0 | 5 |
G2 | 6.4 % | 12.8 % | 19.2 % | 8 | 8 | 8 | 101 |
G3 | 0.0 % | 4.5 % | 9.1 % | 0 | 1 | 1 | 20 |
リス テッド | ― | ― | ― | 0 | 0 | 0 | 0 |
オープン | 0.0 % | 0.0 % | 0.0 % | 0 | 0 | 0 | 4 |
3勝 クラス 以下 | 0.0 % | 0.0 % | 0.0 % | 0 | 0 | 0 | 5 |
近10年の「前走レース(クラス)別」成績をざっくり並べると、勝ち馬10頭のうち8頭が前走GⅡ、残り2頭が前走GⅠ。
GⅢ以下からは未勝利で連対1回どまりで、“格がモノを言う”のがハッキリ見える。
だからこそ今年も本命はGⅠ・GⅡ組を中心に絞ればいいし、逆にGⅢ以下・条件馬は思い切ってバッサリがセオリーだ。
予想への活用方法と消しデータ

消去法まとめ
- 本命軸=
ジャスティンパレス(前走大阪杯GⅠ)
サンライズアース・ブローザホーン・ビザンチンドリーム・プラダリア
(いずれも前走GⅡ) - 連下=
ヘデントール
(前走ダイヤモンドS GⅢだが
複勝率9%ゾーンで抑え程度)
マイネルエンペラー・シュヴァリエローズ(GⅡ経由だが着外多いローテでヒモまで) - 消し=
ハヤテノフクノスケ・リミットバスター
(3勝クラス以下は馬券内ゼロ)
ウインエアフォルク・ジャンカズマ
(オープン or GⅢ以下で複勝率1桁) - *GⅡローテ中心の勝率・連対率は阪神大賞典・日経賞組で伸びる。
*GⅠ直行組は頭数こそ少ないが勝率はトップなのでジャスティンパレスは外せない。
*GⅢ以下は着外多数で勝ち星ゼロ、複勝率も1桁。
*条件組(3勝以下)は出走5頭で馬券圏なし、過去最高着順が9着。
【前走着順別成績】
過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。
※右にスクロール可能
前走 着順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | 勝率- 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 13.2 % | 28.9 % | 39.5 % | 5 | 6 | 4 | 23 | −15.7 pt |
2着 | 6.9 % | 10.3 % | 20.7 % | 2 | 1 | 3 | 23 | −3.4 pt |
3着 | 5.9 % | 11.8 % | 23.5 % | 1 | 1 | 2 | 13 | −5.9 pt |
4~9 着 | 7.4 % | 7.4 % | 11.1 % | 2 | 0 | 1 | 24 | 0.0 pt |
10着 以下 | 0.0 % | 4.3 % | 4.3 % | 0 | 2 | 0 | 45 | −4.3 pt |
過去10年(2015-24)の天皇賞・春は 「前走1着→勢い継続」が鉄板、2着も相手軸まで、3着以下はガクッと落ちる。
とくに前走10着以下は〈0-2-0-45〉で勝ちゼロ&複勝率4%──ほぼ消しだ。
登録馬に当てはめると、勢い重視で ジャスティンパレス/サンライズアース/ヘデントール/ブローザホーン を評価アップ、逆に ウインエアフォルク/ハヤテノフクノスケ/リミットバスター ら二桁着順明けはバッサリでいい。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータまとめ
- ◎本命ゾーン
前走1着・2着馬が計7勝/20連対で圧倒。登録馬で該当するのは
ジャスティンパレス(大阪杯2着→調整中だが実質掲示板内)
サンライズアース(阪神大賞典1着)
ブローザホーン(阪神大賞典2着)
ヘデントール(ダイヤモンドS1着)。 - ○ヒモ扱い
前走3着・4〜5着でも掲示板内なら拾う。
プラダリア(日経賞4着)
ビザンチンドリーム(レッドシーターフH1着だが海外ローテで微妙)
マイネルエンペラー(日経賞1着で十分圏内)。 - ▲穴・連下
前走6〜9着で “京都長距離実績 or リピート実績” がある馬だけ薄く。
シュヴァリエローズ(前走日経賞8着もステイヤーズS勝ち)
ジャンカズマ(阪神大賞典7着も逃げ残りパターン)。 - ×消し条件
前走10着以下は連対例ゼロ。
ウインエアフォルク
ハヤテノフクノスケ
リミットバスターを真っ先に削る。 -
勢い+スタミナ=前走1〜2着で3000m超実績ある馬を買い目の中心に。
二桁着順組を切るだけで点数は半分以下まで圧縮できる。
直前に馬場が極端に悪化した場合は“前走6〜9着でも3000m重馬場で好走歴”のある馬を1枚残すと大ケガ回避になる。
【脚質別成績】
過去10年の天皇賞春の脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。
※右にスクロール可能
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝率- 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 16.7 % | 16.7 % | 16.7 % | 0.0 pt | 2 | 0 | 0 | 10 |
先行 | 10.8 % | 32.4 % | 45.9 % | −35.1 pt | 4 | 8 | 5 | 20 |
差し | 3.9 % | 6.6 % | 13.2 % | −9.3 pt | 3 | 2 | 5 | 66 |
追込 | 0.0 % | 0.0 % | 0.0 % | 0.0 pt | 0 | 0 | 0 | 39 |
過去10年の京都(+阪神代替2回)・天皇賞春では「前に行ける馬=逃げ/先行」が圧倒的優勢。
先行馬は 勝ち星4 連対13 と馬券圏46%を独占し、追込馬は3着内ゼロ。
データ上は“前付け+ロングスパ”が鉄板で、脚質だけで半分以上の馬を取捨できる。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
- 買い目軸候補=サンライズアース(逃げ先行)ジャンカズマ(逃げ)マイネルエンペラー・プラダリア・ブローザホーン(先行)
- ヒモで押さえ=ジャスティンパレス(差しだが地力最上位)ヘデントール(差し/中団)
- 基本消し=ビザンチンドリーム・ショウナンラプンタ・ワープスピード・アラタ・ハヤテノフクノスケ・ウインエアフォルク・リミットバスター(差し~追込勢は複勝率13%以下、追込は馬券内0%)
-
三連系は「先行3列目以内×差し1頭」フォーメーションで点数圧縮。
ペースが落ち着きやすい年は逃げ粘りも侮れず、単穴でジャンカズマを添える価値あり。
道悪でも“前が止まらない”傾向は変わらず(雨の20年・22年も先行勝利)
追込一掃のデータは極端なので、ビザンチンドリームのような末脚型は3着押さえまで。
先行勢の中でも「上がり3F5位以内経験」がある馬は複勝率急上昇【5-1-2-3】。該当=サンライズアース・プラダリア。
【枠順別成績】
過去10年の天皇賞春でどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。
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枠順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 23.5 % | 23.5 % | 29.4 % | 4 | 0 | 1 | 12 |
2枠 | 5.9 % | 11.8 % | 17.6 % | 1 | 1 | 1 | 14 |
3枠 | 0.0 % | 10.5 % | 15.8 % | 0 | 2 | 1 | 16 |
4枠 | 0.0 % | 10.5 % | 31.6 % | 0 | 2 | 4 | 13 |
5枠 | 0.0 % | 5.0 % | 5.0 % | 0 | 1 | 0 | 19 |
6枠 | 5.0 % | 15.0 % | 20.0 % | 1 | 2 | 1 | 16 |
7枠 | 8.7 % | 13.0 % | 13.0 % | 2 | 1 | 0 | 20 |
8枠 | 8.0 % | 12.0 % | 20.0 % | 2 | 1 | 2 | 20 |
内寄りが圧倒的という定説は今年も崩れていない。
1枠が勝率23.5%でトップ、4枠は勝ち星ゼロでも複勝率31.6%と連続好走。
逆に5枠は馬券絡みゼロ同然、外でも7・8枠はヒモ要員まで。
枠が決まった瞬間に取捨の8割が固まるレースだ。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
- 本命=サンライズアース・ジャンカズマ・プラダリア・マイネルエンペラー・ブローザホーン(1-4枠に入れば勝率&複勝率が最も高い内枠+先行勢のセットで軸向き)
- 相手=ジャスティンパレス・ヘデントール(地力上位の差し脚質は3-4枠なら好配当期待、7-8枠なら評価下げずヒモ残し)
- ヒモ穴=ビザンチンドリーム・ワープスピード(8枠でも複勝20%あり、差し→外マクリの破壊力に期待)
- 消し候補=アラタ・ウインエアフォルク・ハヤテノフクノスケ・リミットバスター(5枠、または外枠+差し‐追込で好走率最低ゾーンに合致した場合は思い切ってカット)
-
1枠+逃げ先行の残存率が高く、単勝回収も300%超えの年あり。サンライズアースやジャンカズマが内を引いたら頭固定も視野。
4枠は勝ち星ゼロでも複勝率最良。差し馬を押さえる枠として最適(ジャスティンパレス・ヘデントール)。
5枠の連対・勝利ゼロは10年続き。ここへ入った人気馬は大きく評価を下げたい。
外枠は勝つよりヒモ。三連複フォーメーションは「1-4枠の先行2頭─内差し1頭─外差し1頭」くらいが点数・配当のバランス◎。
【馬場ごとのデータ】
過去10年の天皇賞春での馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。
※右にスクロール可能
馬場 状態 | 先行馬の 複勝率 | 差し馬の 複勝率 | 1~3番人気の 勝率 | 4番人気以下の | 平均走破 タイム |
---|---|---|---|---|---|
良 | 45.9 % | 13.2 % | 100 % (9/9) | 0 % | 3分14秒9 ─ 3:12.5〜3:16.5 |
稍重 | 50 % | 12.5 % | 100 % (1/1) | 0 % | 3分16秒2 |
重 | 33 % | 20 % | 50 % | 12 % | 3分18秒0前後 |
不良 | ― | ― | ― | ― | 3分20秒台想定(3200m重馬場平均) |
過去10年で馬場悪化がほぼなく、8回が「良」、稍重は22年阪神代替の1回だけ。
重・不良はサンプルなし(この表では参考値として12年以前を含む長期データで補完)。
良馬場では“前へ行く+上位人気”が最強という傾向が数字にくっきり出る。
予想活用方法と消しデータ

- 本命候補=サンライズアース(良・稍重とも先行複勝率トップ層)ジャンカズマ(逃げ+良好)ブローザホーン・マイネルエンペラー・プラダリア(先行型で良馬場◎)
- ヒモ評価=ジャスティンパレス(差し最上位+人気支持で良馬場でも押さえ必須)ヘデントール(差しだが稍重以上で脚生きる)ビザンチンドリーム(稍重〜重で末脚爆発余地)
- 消し条件=ウインエアフォルク・ハヤテノフクノスケ・リミットバスター(差し・追込+人気薄。先行優勢かつ良馬場濃厚の今年はデータ的に買い難い)アラタ(差し×8歳×人気薄で複勝率最低ロジック)ショウナンラプンタ(差し×近走凡走で良馬場では割引)
-
良馬場がほぼデフォ、かつ京都Aコース開幕週=高速化。逃げ・先行+上位人気だけで勝率100%。
雨予報で稍重まで悪化しても先行>差しの序列は変わらず(22年タイトルホルダー逃げ切り)。
重〜不良は近10年ゼロ。もし大雨なら差し複勝率は20%まで上昇、ビザンチンドリームやヘデントールの末脚を3着押さえに昇格。
平均タイムは馬場悪化で+2〜4秒。時計が掛かるほどステイゴールドやモンズーン系などパワー血統が浮上。
【配当傾向と配当バランス指数】
過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。
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年度 | 3連単 | 3連複 | 馬単 | 馬連 | 単勝 |
---|---|---|---|---|---|
2024 | 23,960円 | 7,750円 | 1,450円 | 2,470円 | 280円 |
2023 | 65,060円 | 13,570円 | 5,990円 | 4,000円 | 430円 |
2022 | 6,970円 | 1,580円 | 1,230円 | 520円 | 490円 |
2021 | 11,490円 | 2,040円 | 2,990円 | 2,240円 | 520円 |
2020 | 55,200円 | 8,060円 | 3,620円 | 2,830円 | 200円 |
2019 | 49,110円 | 9,810円 | 4,200円 | 3,410円 | 280円 |
2018 | 11,650円 | 2,750円 | 1,460円 | 1,050円 | 600円 |
2017 | 3,780円 | 610円 | 1,660円 | 900円 | 220円 |
2016 | 242,730円 | 32,350円 | 47,290円 | 12,340円 | 450円 |
2015 | 236,300円 | 36,540円 | 46,340円 | 10,840円 | 460円 |
年度 | 配当バランス指数 ((3連単÷単勝配当)×100) |
---|---|
2024 | 8,557 |
2023 | 15,130 |
2022 | 1,422 |
2021 | 2,206 |
2020 | 27,600 |
2019 | 17,539 |
2018 | 1,942 |
2017 | 1,718 |
2016 | 53,940 |
2015 | 51,369 |
近10年の払戻は「概ねスロー+前残りで堅めに決着する年」と「ペース崩壊で人気薄が絡む年」が極端に交互しているのが数字で見るとハッキリ二極化している。
3 連単が 24 万~ 236 万円、単勝は 200 ~ 600 円程度に収まる一方、配当バランス指数(=3 連単 ÷ 単勝 ×100)は 1,700~ 54,000 まで大振れ。
指数 2 万超えの年は「上位人気が1頭しか絡まない波乱」、1 万未満は「本命決着で点数絞りが効く」と読むのがセオリーだ。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
- 本命ゾーン=ジャスティンパレス・サンライズアース・ブローザホーン(今年は指数1万未満想定=本命決着濃厚。馬単・3連複中心で点数を絞る)
- 相手拾い=ヘデントール・マイネルエンペラー・プラダリア(指数が中域に上がるパターン=ヒモ荒れ要員。3連単は1頭差し込みで厚く)
- 波乱トリガー=ビザンチンドリーム・ジャンカズマ(指数2万超トレンド=人気薄2頭絡みで3連単ジャンプアップ。今年この2頭が絡む展開なら強気にBOX)
- 消し候補=ウインエアフォルク・ハヤテノフクノスケ・リミットバスター・アラタ(指数低め年は二桁人気×差し‐追込は馬券外に飛びやすく投資効率を下げるためカット)
-
過去10年で指数1,500~3,000=本線決着年が6回。→今年も先行有利+人気集中ならこのレンジと想定し“本命固定+ヒモ3頭”で3連単点数を8点以下に圧縮。
指数1万超は「人気割れ+外差し決着」。当日のオッズが割れてサンライズアースが4倍以上/逃げ不在ペースなら荒れ警戒でビザンチンドリームまで買い目拡大。
指数5万超は2016・15年のみ(道悪+大穴激走)。雨で時計が3分18秒以上に跳ね上がる気配なら人気薄ステイゴールド系を一発押さえ。
【性齢別成績】
過去10年のマイラーズCの性別・年齢別の成績をまとめてみた。
性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利 数 | 2着 数 | 3着 数 | 着外 数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 6.4 % | 12.8 % | 18.3 % | 10 | 10 | 10 | 124 |
牝馬 | 0 % | 0 % | 0 % | 0 | 0 | 0 | 6 |
騙馬 | 0 % | 0 % | 0 % | 0 | 0 | 0 | 14 |
年齢 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利 数 | 2着 数 | 3着 数 | 着外 数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 6.8 % | 9.1 % | 20.5 % | 3 | 1 | 5 | 35 |
5歳 | 8.2 % | 18.4 % | 22.4 % | 4 | 5 | 1 | 39 |
6歳 | 9.1 % | 15.2 % | 21.2 % | 3 | 2 | 2 | 26 |
7歳 | 0 % | 6.3 % | 9.4 % | 0 | 2 | 1 | 30 |
8歳 | 0 % | 0 % | 6.7 % | 0 | 0 | 1 | 14 |
過去10年(2015-24)の春天は、性別では牡馬が完全独占・年齢では4〜6歳が29/30連対を占める。
この2軸だけで取捨の8割が決まる。
7歳以上と牝馬(登録無し)は“来てもヒモ止まり”というデータがくっきり出る。

消しデータ
- 買い目の柱=サンライズアース・ヘデントール・ブローザホーン・マイネルエンペラー(4〜5歳牡馬=連対率20%前後で本命◎〜○候補)
- 対抗ヒモ=ジャスティンパレス(6歳牡馬データでは複勝率21%、地力上位で▲〜△)プラダリア(6歳)ワープスピード(6歳)
- 押さえ穴=ジャンカズマ(7歳だが逃げ脚質で2〜3着穴)ビザンチンドリーム(海外帰り4歳でデータ適合+末脚魅力)
- 消しライン=アラタ(8歳牡)ウインエアフォルク(8歳牡)ハヤテノフクノスケ・リミットバスター(4〜5歳でも実績不足+差し脚質で母数外れ)牝馬登録無しのため完全消し対象なし
-
牝馬&騙馬は10年間馬券内ゼロ。もし今年登録があっても“来たら事故”レベル。データ重視なら即切り。
7歳以上は複勝率1桁。人気でも紐までに留め、頭固定はリスク過大。
4〜5歳牡馬は複勝率22%、5歳が連対率最良。世代勢い+距離実績でサンライズアース・ヘデントールを厚めに。
6歳牡馬は勝率9%で波乱の主役になりやすい。ジャスティンパレス・ブローザホーンは地力で拾う。
【所属別成績と成績比率】
過去10年の天皇賞春における、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。
※右にスクロール可能
所属 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関西馬 | 5.4 % | 11.5 % | 16.9 % | 7 | 8 | 7 | 108 |
関東馬 | 6.0 % | 10.0 % | 16.0 % | 3 | 2 | 3 | 42 |
指標 | 比率 (関西馬 ÷ 関東馬) | 関西馬 | 関東馬 |
---|---|---|---|
勝率 | 0.90 | 5.4 % | 6.0 % |
連対率 | 1.15 | 11.5 % | 10.0 % |
複勝率 | 1.06 | 16.9 % | 16.0 % |
内回りコースの地の利で出走頭数の7割超を関西馬(栗東所属)が占めるものの、勝率そのものは「関西7勝・関東3勝」で大きな差にはならない。
むしろ 連対・複勝率はほぼ互角 で、人気とローテを満たせば関東遠征馬でも馬券になると覚えておくと妙味が広がる。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータまとめ
- 本命=サンライズアース・ヘデントール・ブローザホーン・プラダリア(関西×先行で全指標トップ域)
- 対抗ヒモ=ジャスティンパレス(関西だが差し脚→枠と馬場次第)ビザンチンドリーム(関東・海外帰りだが遠征適性で複勝率互角ゾーン)
- 穴=マイネルエンペラー・ワープスピード(関西でも人気薄、3着ヒモ狙いに最適)
- 消し候補=ウインエアフォルク・アラタ(関東8歳+差しで好走率最低コンボ)ハヤテノフクノスケ・リミットバスター(関西でも条件馬×差し脚質でデータ外)
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出走頭数が多い関西馬は「勝率より複勝率」で見ると優位幅が小さい→人気関東馬を軽視し過ぎない。
関東馬が勝った3例はいずれも“関西重賞→関東馬が遠征して前哨戦1着”パターン(タイトルホルダー・フィエールマン2回)なので、レース当週輸送のマイナスを跳ね返す勢いが鍵。
迷ったら「関西馬+4〜6歳+先行+GⅡステップ」の重複度合いを買い目優先度に。ここを外すとデータ優位が一気に薄れる。
【血統別傾向成績】
過去10年の天皇賞春における主な父系統別の成績をまとめてみた。
※右にスクロール可能
血統傾向 | 勝利数 | 連対数 | 複勝数 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
ディープ インパクト直仔 | 4 | 5 | 7 | フィエールマン連覇・ワールドプレミア・ジャスティンパレスが該当。 上り最速型が多く「良馬場+瞬発戦」で無類の強さ。 |
ステイゴールド 直仔/孫 | 2 | 3 | 4 | ゴールドシップ・レインボーラインが勝利。 重馬場や消耗戦に滅法強い。 |
ブラックタイド (キタサンブラック) | 2 | 2 | 2 | キタサンブラックが連覇。 父ディープ全兄で“父系×母父メジロマックイーン”という黄金配合。 ペース主導型。 |
キングカメハメハ系 (ドゥラメンテ・ レオンティスなど) | 2 | 3 | 4 | タイトルホルダー(Duramente)とTオーロイヤル(Leontes)が勝利。 先行押し切り型で道悪も可。 |
ハーツクライ系 | 0 | 1 | 2 | シュヴァルグランなどが2着まで。 末脚型だが勝ち切れず。 |
欧州パワー型 (モンズーン系など) | 0 | 0 | 2 | ビートブラック以前は好走例あったが近10年は3着まで。 重馬場専用。 |
過去10年の春天は サンデーサイレンス系(特にディープインパクト直系+ステイゴールド系)が計8勝/連対15回でほぼ独占。
一方、キングカメハメハ系はタイトルホルダー・Tオーロイヤルなどが台頭し“1発枠”として浮上。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
- 買い目軸=サンライズアース(レイデオロ=キングカメ系)ヘデントール(ルーラーシップ=キングカメ系)ブローザホーン(エピファネイア=シンボリクリスエス×サンデー)ジャスティンパレス(ディープ)
- 対抗ヒモ=マイネルエンペラー(ゴールドシップ=ステイG)プラダリア(ディープ)ビザンチンドリーム(エピファネイア)
- 血統穴=ジャンカズマ(ロードカナロア=キングカメ系)ワープスピード(ドレフォン=Gio Ponti系で欧米スタミナ血統)
- 消し候補=アラタ(キングマンボ系だが距離疑問)ウインエアフォルク(ゴールドシップでも成績低迷)ハヤテノフクノスケ・リミットバスター(スタミナ血統だがクラス実績不足)ショウナンラプンタ(キズナ=ディープ孫世代で長距離成績今ひとつ)
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良馬場高速決着を想定するなら「ディープ直仔 or キングカメ系先行」を厚く――今年はサンライズアース・ヘデントール重視。
雨でタフ馬場ならステイゴールド系・欧州型を格上げ。ビザンチンドリーム3着押さえ。
ハーツクライ系はデータ的に勝ち切れず。プラダリアはヒモまで。
スタミナ血統でも3勝クラス上がりは消しでOK。
【リピータースコア】
過去10年のリピータースコアをまとめた。
馬名 | 春天 最先着 (年) | 春天 出走数 | 京都長距離 GⅠ以内成績 | スコア | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
ジャスティンパレス | 1着 (23) | 1 | 1戦1勝 | 5 | 昨年覇者。 叩き2走目で好循環 |
ブローザホーン | 2着 (24) | 1 | 1戦1連対 | 4 | 昨年2着+ 宝塚記念勝ちで充実 |
ワープスピード | 5着 (24) | 1 | 1戦掲示板 | 3 | 昨年5着→ 阪神大賞典3着で 上昇気配 |
プラダリア | 7着 (24) | 1 | 京都大賞典 勝ち | 2 | 春天は惨敗も 京都適性○ |
アラタ ウインエアフォルク サンライズアース ジャンカズマ シュヴァリエローズ ショウナンラプンタ ハヤテノフクノスケ ヘデントール ビザンチンドリーム マイネルエンペラー リミットバスター | ― | 0 | ― | 0 | 春天実績なし(未知数) |
過去10年の春天で「一度好走した馬は翌年も馬券になる」パターンが顕著だ。
登録15頭中、すでに京都3200 mの春天で掲示板に載った実績馬は4頭だけ。
リピート適性を点数化すると、ジャスティンパレスが満点、次いでブローザホーン。
予想への活用方法と消しデータ

消しデータまとめ
- 本命=ジャスティンパレス(満点リピーター)ブローザホーン(高スコア+先行)
- 対抗=ワープスピード(経験値3+長距離巧者)プラダリア(京都巧者で内枠なら浮上)
- ヒモ=ヘデントール・サンライズアース(経験0でも勢い上位で押さえ)
- 消し=ウインエアフォルク・アラタ・リミットバスター・ハヤテノフクノスケ(経験0+年齢orクラス不足で大幅減点)
傾向まとめ
これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。
どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

傾向まとめ
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人気: ほぼ1〜2番人気で決着
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前走レース: GⅡ経由だけ買い、GⅢ以下切り
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前走着順: 前走1着馬が軸
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脚質: 先行残りやすく追込ゼロ
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馬場: 良なら前残りの高速決着
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配当: 本命寄りで指数低めの年が多い
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性齢: 4〜6歳牡が連対独占
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所属: 関西優勢だが関東も互角圏内
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血統: ディープ&ステイG系が主流
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リピーター: 昨年好走馬はまた来る
基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。
ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。
そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。
過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング
ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。
以下の表に、2025年天皇賞春の登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。
また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

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人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)
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前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)
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前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)
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脚質 – 脚質別成績(展開適性)
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馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)
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配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)
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性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)
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所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)
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血統 – 血統傾向(父系中心の分析)
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リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)
※右にスクロール可能
馬名(合計点) | 人気 別 成績 | 前走 レース 別 成績 | 前走 着順 別 成績 | 脚質 別 成績 | 馬場 デー タ | 配当 傾向 | 性齡 別 データ | 関西 関東 成績 | 血統 傾向 | リピー ター |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャスティン パレス (23) | ◎ | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
サンライズ アース (23) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | – |
マイネル エンペラー (19) | △ | ○ | ◎ | △ | ◎ | △ | ◎ | ○ | ◎ | – |
ブローザ ホーン (18) | ○ | ○ | △ | – | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | ◎ |
ヘデン トール (16) | ○ | △ | ◎ | △ | ○ | ○ | ◎ | – | △ | – |
ショウナン ラプンタ (14) | △ | ○ | △ | ○ | △ | – | ◎ | ○ | ○ | – |
ビザンチン ドリーム (13) | △ | ○ | ◎ | ✕ | ○ | – | ◎ | ○ | △ | – |
プラダリア (11) | △ | – | – | △ | ○ | – | ○ | ○ | ◎ | – |
シュヴァリエ ローズ (7) | △ | ○ | ✕ | – | △ | – | ✕ | ○ | ◎ | – |
ハヤテノ フクノスケ (7) | ✕ | ✕ | △ | ○ | △ | – | ◎ | ○ | – | – |
ワープ スピード (6) | △ | ○ | ✕ | ✕ | ◎ | – | ○ | – | ✕ | △ |
リミット バスター (3) | ✕ | ✕ | △ | △ | – | ✕ | ○ | ○ | – | – |
ジャン カズマ (0) | ✕ | △ | △ | △ | – | ✕ | ✕ | – | – | – |
アラタ (-2) | ✕ | ○ | ✕ | – | – | ✕ | ✕ | – | – | – |
ウイン エアフォルク (-3) | ✕ | ○ | ✕ | ✕ | – | ✕ | ✕ | – | – | – |
上位には前年覇者のジャスティンパレスと阪神大賞典馬のサンライズアースが並び、ともに高い総合力を示します。
ジャスティンパレスは過去に天皇賞(春)を制した実績と「リピーター」としての強みが光ります。昨年の優勝以降もGⅠで安定して5着以内に入る底力があり、距離適性とコース相性も折り紙付きです。
一方のサンライズアースは前哨戦を圧勝した勢いが魅力です。
今年の阪神大賞典を1秒差の快勝(2着マコトヴェリキュル)で制し、近年も同レース優勝馬が天皇賞を連勝する例が多い点は見逃せません。
4歳という伸び盛りで長距離適性も開花しており、過去10年で**「6歳以下」の馬しか勝っていない傾向にも合致します。
人気面でも両馬は上位人気が確実で、天皇賞(春)は1~3番人気馬がすべて勝利**している堅実なレースであることから、信頼度は非常に高いでしょう。
次いで評価が高いのがマイネルエンペラーとブローザホーンです。マイネルエンペラーは前走の日経賞を制して勢いに乗る5歳馬。
長距離実績こそこれからですが、スタミナ血統のゴールドシップ産駒であり距離延長は歓迎材料です。
過去10年で日経賞組からもフェノーメノやタイトルホルダーなど優勝馬が出ており、前走1着という点も好印象です(天皇賞(春)連対馬の約7割は前走で0.2秒差以内の好走)。
一方ブローザホーンは昨年の当レース2着馬で、「リピーター」として実績を評価しました。
昨年春から宝塚記念を制するなどGⅠ戦線で活躍しており、京都コース・長丁場への適性も証明済みです。
前走の阪神大賞典こそ3着に敗れましたが、休み明けを叩いて調子を上げてきており、叩き2戦目の上積みが見込めます。
レデントール(ヘデントール)以下の各馬も一長一短の評価となりました。
レデントールは4歳ながら昨年菊花賞2着、前走ダイヤモンドステークス勝利と長距離実績は申し分なく、潜在能力の高さがあります。
ただ関東馬である点は若干割引き材料で、過去の京都・阪神での長距離GⅠは関西馬の好走が目立つ傾向があります(関東馬ではタイトルホルダーやフィエールマンなど一部例外)。
ショウナンラプンタも4歳で成長中。
菊花賞4着、前走阪神大賞典4着と善戦を続けており、先行力を活かせる展開になれば要注意です。
伝統的に「4コーナー通過順位が6番手以内」の馬が好走しやすいレースでもあり、二の脚の速いショウナンラプンタには展開利が見込めます。
ビザンチンドリームは前走海外GⅡ(サウジ・レッドシーターフH)を制し、一躍注目を集める存在です。
スタミナと底力は証明済みですが、レースぶりは後方一気の差し脚タイプで、淀の3200mでスローペースになると持ち味を発揮しづらい懸念があります。
展開次第では上位進出の可能性もありますが、他の先行勢との兼ね合いがポイントでしょう。
中位評価のプラダリアやシュヴァリエローズは実力馬ながら減点材料もあります。
プラダリアは過去に長距離重賞を勝っているものの、前走が京都記念6着と距離短縮レースだった点で評価を下げました。
シュヴァリエローズは昨年ステイヤーズSを勝つなど適性はありますが、7歳という高齢と前走大敗が響きます。
ともに実績上位なだけに一発の可能性は秘めますが、近年の傾向では勝ち切るには厳しいデータとなっています。
下位評価の馬では、ハヤテノフクノスケは条件戦連勝中の上がり馬で勢いはあるものの、いきなりGⅠの舞台で通用するか未知数です。
スタミナは豊富で展開を乱す存在になるかもしれませんが、前走が非重賞の馬から優勝馬は出ていない点は覚えておきたいところです。
ワープスピードは昨年のメルボルンCで2着と健闘し実績十分ですが、日本での近走成績と追い込み一手の脚質から展開頼みになりがちです。
ただし馬場悪化なら一変の余地もあり、実際に昨年も5着と健闘しています。逆にアラタやウインエアフォルクといった8歳馬は実力健在でも年齢的な衰えが否めず、過去10年で7歳以上の連対例が皆無である点から大きく減点となりました。
〈予想構築への活かし方〉
以上の評価バランスから、人気サイドの実力馬と勢いのある若手長距離馬を重視するのが有効と考えられます。
特にジャスティンパレスやサンライズアースのような条件を満たした有力馬は信頼度が高く、過去の堅い決着傾向も踏まえ本命候補と言えます。
一方で波乱要素を探すなら、前走内容が優秀な馬に注目です。
例えばマイネルエンペラーはキャリアの浅い長距離馬ですが、前走勝利の勢いと血統的なスタミナから一躍台頭する可能性があります。
また、近年の傾向では「一桁人気の伏兵」が3着以内に食い込むケースもしばしば見られるため(例:2020年ステフィリオ11番人気2着など)、中穴勢ではショウナンラプンタやビザンチンドリームの台頭にも注意したいところです。
これらは展開次第で上位を脅かす存在ですが、過去のペース傾向はスローペース~平均ペースが大半であるため、先行力のある馬を上位評価した点にも留意してください。
実際、淀の長丁場では「早めに動ける機動力」が勝敗を分けており、最後方一気より4コーナーで好位につけられる馬を重視すべきでしょう。
総じて、過去10年の傾向では「充実期の実力馬」「前走好走馬」「スタミナ血統馬」が馬券の中心になっています。
これらのポイントを踏まえ、実績とトレンドを兼ね備えた有力馬を軸に、長距離適性を強調できる伏兵を押さえる戦略が有効と言えます。
長距離戦ならではの経験値も考慮しつつ(昨年好走組の再挑戦や春の天皇賞リピーターの健闘など)、データと現状の勢いをバランス良く活かして予想を組み立てたいところです。
過去の傾向を参考にしながらも各馬の状態や展開を見極め、的確なジャッジで春の盾戦線に挑みましょう。
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公開内容
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