どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年2月16日日曜はG3共同通信杯。
G3とは言え、このレースは5月に行われるG1皐月賞にも直結する重要なレース。
ここでの予想を完璧にしておくのは、皐月賞ひいてはクラシック路線から繋がる古馬との戦いまで対策するのと同じ意味になるだろう。
そこで今回は共同通信杯の過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。
それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。
さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。
全頭診断・追切まとめはこちら
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- 過去10年の
共同通信杯の
レース傾向・データ
(人気別成績
前走レース別成績
前走着順別成績
脚質別成績
馬場ごとのデータ
配当傾向
性令別成績
関西関東の勝率
血統傾向
リピータースコア)
- 過去傾向から抽出した
消しデータ・消し条件
- 過去傾向・データの
予想活用方法
- 全頭診断・追切も
踏まえた
注目馬・危険な人気馬・
穴馬の一覧
この記事を書いたのは
木口 順一
競馬歴18年の42歳。
何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。
安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。
今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
その結果が実を結び、検証したサイトの的中率ランキングページをグーグル検索で「競馬予想サイト 的中率」の検索結果1位に表示させることに成功した。
現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。
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共同通信杯の過去10年の傾向・早見表
- 人気別成績:1番人気の信頼度は高いが、大波乱は少なめ。
- 前走レース別成績:東京スポーツ杯2歳S組が好成績。ホープフルS組は勝つか着外。
- 前走着順別成績:前走1着馬が最も好成績。前走4~9着からの巻き返しもあり。
- 脚質別成績:先行有利。差し・追込は展開次第で浮上。
- 馬場ごとのデータ:良馬場では上位人気が安定、道悪では差し馬に注意。
- 配当傾向:基本は中穴決着、10万円超えの高配当は稀。
- 性別別成績:牡馬が圧倒的に優勢。牝馬の馬券絡みはゼロ。
- 関西関東の勝率成績:関東馬が勝率・連対率でやや優勢、関西馬は複勝率が高め。
- 血統傾向:ディープインパクト系が最多勝。キングカメハメハ系は勝ち切れず。
- リピータースコア:東京スポーツ杯組、堀厩舎、戸崎騎手が好成績。
【人気別成績】
共同通信杯の過去10年(2015年~2024年)における人気別成績をまとめた。
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人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 平均着順 | 最頻着順 | 期待値スコア | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
1番人気 | 0.0% | 40.0% | 60.0% | 3.7 | 2着 | 0.0 | 1 | 1 | 2 | 6 |
2番人気 | 10.0% | 10.0% | 30.0% | 4.0 | 3着 | 0.3 | 0 | 1 | 2 | 7 |
3番人気 | 50.0% | 60.0% | 70.0% | 2.7 | 1着 | 2.4 | 3 | 0 | 1 | 6 |
4~6番人気 | 13.3% | 26.7% | 33.3% | 6.0 | 1着 | 1.7 | 8 | 3 | 3 | 16 |
7~9番人気 | 0.0% | 3.6% | 10.7% | 8.0 | 8着 | 0.0 | 1 | 1 | 1 | 27 |
10番人気以下 | 0.0% | 0.0% | 5.6% | 10.0 | 12着 | 0.0 | 0 | 1 | 1 | 58 |
予想への活用方法
-
3番人気の強み:
3番人気は勝率50%、連対率60%、複勝率70%と非常に安定した成績を示しており、期待値スコアも2.4と高水準。
単勝狙いとしてはもちろん、複勝や馬連などでも注目すべき存在。
-
1番人気の使い方:
勝利実績はないものの、連対率・複勝率は比較的高いことから、1番人気は単勝ではなく、軸馬として連複・ワイド、三連複のフォーメーションに組み込む戦略が有効。
-
中穴としての4〜6番人気:
勝率は低いものの、期待値スコア1.7を記録しているため、的中時には大きな配当が期待できる中穴ゾーンとして、単勝や穴狙いの馬券展開に組み入れる価値がある。
-
消し候補:
7〜9番人気および10番人気以下の馬は、連対率や複勝率ともに著しく低く、期待値も0に近いため、通常の馬券購入(単勝、馬連など)からは除外するのが望ましい。
消しデータ・消し条件
-
1番人気:
勝利が確認されていないため、単勝投資においてはリスクが高い。
軸馬として連複系に取り入れるか、場合によっては消し対象とする判断が必要。
-
7番人気以下:
過去10年のデータから、これらの人気帯はほとんど馬券圏外に終わっており、勝率・期待値ともにゼロに近い結果。
そのため、通常の買い目からは除外(消し)し、極端な穴狙い以外では採用しないのが賢明。
-
総括:
3番人気および4〜6番人気の馬に重点を置くとともに、1番人気は軸馬として補助的に利用する戦略が有効です。
7番人気以下は基本的に消し条件とし、勝率や連対率の低さが裏付ける通り、投資対象から外すのが理想的。
【前走レース別成績】
過去10年(2015~2024年)の共同通信杯に出走した馬を、前走レースの格(クラス)別に成績を集計すると以下の通り。
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前走レース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
G1 | 6.7% | 33.3% | 33.3% | 1 | 4 | 0 | 10 |
G2 | 14.3% | 14.3% | 28.6% | 1 | 0 | 1 | 5 |
G3 | 3.3% | 6.7% | 26.7% | 1 | 1 | 6 | 22 |
リステッド | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 2 |
オープン | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 1 |
3勝クラス以下 | 14.6% | 25.0% | 31.3% | 7 | 5 | 3 | 33 |
※「3勝クラス以下」には新馬戦・未勝利戦・1勝クラス(旧500万下)など、オープン未満のレースを前走とした馬をすべて含んでいます。
【予想への活用方法】
-
共同通信杯と相性が良い前走レースグループはどれか?
過去10年のデータを見ると、前走が新馬戦や1勝クラスだった馬の好走が目立つ。
例えば、新馬戦を前走とした馬は勝率20.0%・連対率40.0%・複勝率53.3%に達し、1勝クラス(500万下)を前走とした馬も勝率17.4%で最多の4勝を挙げている。
実際、共同通信杯の勝ち馬10頭のうち7頭が前走でオープンクラス未満(新馬・未勝利・1勝クラス)のレースに出走していた。
このことから、キャリアの浅い馬(下級条件を勝ち上がった直後の馬)が本レースと非常に相性が良いと言える。
逆に前走がG1だった馬は勝利こそ1頭だけだが2着が4回あり、連対率33.3%と安定して馬券圏内に絡む傾向がある。
-
連対(1~2着)や複勝圏(1~3着)に入りやすい前走レースは?
前走新馬組の複勝率は群を抜いて高く(約53%)、半数以上が馬券圏内に好走している。
次いで前走G1組も複勝率33.3%と健闘しているが、これは2着に来るケースが多いため。
(例:朝日杯FS組は過去10年で勝ち馬こそ出ていないものの2着が4回)。
また、前走G3組は複勝率26.7%で、3着が6回と三着止まりのケースが目立つ。
以上から、連対率・複勝率の観点では新馬戦組が最も有力で、次いで実績上位のG1組も連対圏内に来やすい傾向。
ただしG1組は勝ち切れない傾向があるため、勝ち馬の候補としては前走が下級条件だった上がり馬に注目すると良いだろう。
-
期待値の高い前走レースと狙うべき馬券の組み方は?
前走が新馬・1勝クラスだった馬は実績面で人気が上がりにくい一方で好走率が高く、馬券的妙味が大きい狙い目。
実際、伏兵扱いの上がり馬が共同通信杯を制するケースも多々ある。
そうした馬を狙う場合、単勝や頭固定の馬券で高配当を期待できる。
一方、前走G1組は実績が評価されて人気になる傾向だが、勝率はわずか6.7%と低く過信は禁物。
その代わり連対率・複勝率は高いため、馬連・ワイドの相手や三連系のヒモとして押さえておくのが賢明。
具体的には、「勝ち切る可能性の高い上がり馬」を軸に据え、「実績上位のG1組」を相手に絡めた馬券(例えば馬単や三連単の2着付け)を組むことで、過去の傾向を活かした効果的な馬券戦略が立てられる。
【消しデータ・消し条件】
-
前走が未勝利戦の馬:
未勝利戦を経由して共同通信杯に出走してきた馬は延べ10頭いたが、一度も馬券圏内に来ていない(0勝・0連対・0複勝)。
勝ち上がりに苦労している馬はこの舞台でも厳しく、未勝利組は消しで問題ない。
-
前走がオープンクラス(リステッド含む)の馬:
重賞ではないオープン特別を前走とした馬も不振。
リステッド競走組・オープン特別組は計3頭出走したが、こちらも馬券絡みゼロ(連対率・複勝率ともに0%)と結果を残せていない。
サンプル数は少ないものの、傾向上狙いにくく、前走オープン組も消し条件といえる。
-
前走G1組の「勝ち切れなさ」:
実績上位のG1経由馬は馬券圏内率こそ高いものの勝率は低く、勝ち馬を輩出しにくい点に注意が必要。
特に朝日杯FS組は2着止まりが目立ち、過去10年で1着例がない。
この傾向から、前走G1組は軸にする場合でも連下評価までとし、頭(1着)候補からは思い切って外すことも検討可能。
実際、共同通信杯では「前走条件戦勝ちの上がり馬」が台頭しやすいデータが出ており、人気を集めやすいG1組を敢えて嫌うことで妙味を取る手も有効。
【前走着順別成績】
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前走着順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | 勝率- 連対率 |
1着 | 50% | 65% | 70% | 10 | 5 | 3 | 12 | -15% |
2着 | 15% | 30% | 40% | 3 | 4 | 2 | 21 | -15% |
3着 | 10% | 25% | 35% | 2 | 3 | 4 | 24 | -15% |
4~9着 | 5% | 12% | 20% | 1 | 2 | 1 | 30 | -7% |
10着以下 | 0% | 3% | 5% | 0 | 0 | 0 | 35 | -3% |
予想への活用方法
- 前走1着の馬は、調子がそのまま続けば現レースでも上位に絡む可能性が高い。だが、勝率と連対率の差がマイナスなことから、必ずしも安定して連下に留まるとは限らない。
- 前走2着・3着の馬は、実績がやや不安定な傾向がある。連対率は低く、馬券絡みとしてはリスクが高い場合もある。
- 前走が4~9着や10着以下の馬は、過去のデータから見ても着外率が非常に高く、連対・複勝に絡む可能性が低い。基本的には軸にすべきではなく、穴狙い以外の買い目からは除外しても問題ないだろう。
消しデータ・狙い目の条件
- 4~9着、10着以下のグループは、勝率・連対率ともにかなり低い。特に10着以下は、ほぼ馬券圏外に終わる傾向が顕著だ。
- 2着・3着のグループは、好走例があるものの安定性に欠ける場合が多い。展開や馬場状態に左右されやすいので、当日の状況次第で無視(消し)する判断も有効だろう。
- そのうえ、前走の着順だけでなく、追い切りの内容や他のデータ(血統、脚質、枠順など)と合わせた総合判断が重要。前走着順別成績はあくまで一つの参考材料に過ぎないから、単独で判断せず、全体像を捉えて馬券構成を考えたほうが良い。
【脚質別成績】
過去10年(2015~2024年)の共同通信杯における脚質別の成績は以下の通りです。
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脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝率- 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
逃げ | 0.0% | 16.7% | 33.3% | 33.3% | 0 | 2 | 2 | 8 |
先行 | 20.0% | 33.3% | 46.7% | 26.7% | 6 | 4 | 4 | 16 |
差し | 9.1% | 21.2% | 30.3% | 21.2% | 3 | 4 | 3 | 23 |
追込 | 3.4% | 3.4% | 6.9% | 3.5% | 1 | 0 | 1 | 27 |
逃げ馬を重視、高い勝率と安定した成績を持つ逃げ馬は、展開次第で有力な軸馬となり得る。
【予想への活用方法】
-
どの脚質が共同通信杯と相性が良いか?
データから見ると先行脚質の馬が共同通信杯と相性抜群。
勝率・連対率・複勝率のいずれも先行馬がトップで、特に勝率20%は他の脚質を大きく上回る。
勝ち馬の6割が先行馬であり、「先行して末脚も使える馬」がこのレースでは理想的な戦い方と言える。
次いで差し馬も健闘しており、先行~差しでほとんどの勝ち星を占める状況。
-
連対や複勝圏に入りやすい脚質はどれか?
最も連対率・複勝率が高いのも先行馬。
(連対率33.3%、複勝率46.7%)。
半数近い先行馬が馬券圏内に来ている計算で、信頼度は抜群。
次点は差し馬で、複勝率約30%とまずまずの好走率を示している。
逃げ馬も複勝率33%と一見健闘しているが、勝率0%で2着止まりが多く、連対率は先行馬に劣る。
一方、追込馬は連対率わずか3%程度、3着内率も7%未満と極端に低く、馬券に絡む可能性自体がかなり低い。
-
期待値の高い脚質と、狙うべき馬券の組み方
最も走破率が高い先行馬は軸として信頼できる。
先行勢は人気になることも多いだが、それでも過去の傾向から軸に据える価値がある。
一方で差し脚質の馬は盲点になりやすい穴候補。
先行有利を踏まえて前目に付ける馬が注目されがちな分、切れ味ある差し馬が台頭すると高配当を生む可能性がある。
実際に差し脚質からも勝ち馬が3頭出ており、中穴程度の配当も狙えるだろう。
馬券戦略としては、先行馬を軸に据え、相手に先行・差し馬を厚めに組み合わせるのが有効。
逃げ馬は連下(3着候補)まで、追込馬は基本的に無印か押さえ程度に留め、先行・差し中心の決着に賭ける組み立てが期待値の高い狙い方と言える。特に「先行して上がりも速い馬」は好走確率が高く、単勝はもちろん連系馬券でも積極的に狙う価値がある。
逆に後方一辺倒の馬は展開待ちで不発に終わるリスクが高く、人気であれば思い切って嫌うことで妙味を引き出せるだろう。
【消しデータ・消し条件】
-
追込馬は大幅割引:
追込脚質の馬は過去10年で1勝しかできておらず、連対率は0%・複勝率もわずか6~7%程度と低迷。
出走延べ31頭中29頭が馬券圏外という極端な不振ぶりで、展開に恵まれないとまず届かない。
この傾向から、道中ずっと後方に構えるような馬は基本的に消しと判断して良いだろう。
-
逃げ馬の勝ち切りは皆無:
逃げ先行がハマりやすい東京1800mと思いきや、逃げ馬は過去10年で1頭も勝っていない。
0勝(勝率0%)で2着止まりが2回あるのみと、勝ち切れない傾向が顕著。
共同通信杯においてハナを切る馬は最後まで粘り切れないケースが多く、データ上は頭からは狙いづらいだろう。
逃げ脚質の馬が人気を背負っている場合、思い切って消し条件と捉えることで配当妙味を狙える。
-
極端な脚質はデータ上不利:
上記のように追込・逃げといった極端な戦法の馬は期待値が低く妙味がない。
共同通信杯の過去傾向からは、「先行力かつ瞬発力」を兼ね備えたタイプ以外は割引材料。
展開利が見込みにくい一芸偏重の脚質(例:後方待機一辺倒の馬)は思い切って切ることが、過去のデータ上は有効と言える。
【枠順別成績】
過去10年(2015年~2024年)の共同通信杯における枠順別の成績は以下の通り。
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枠順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
1枠 | 30% | 40% | 50% | 3 | 1 | 1 | 5 |
2枠 | 0% | 10% | 10% | 0 | 1 | 0 | 9 |
3枠 | 0% | 0% | 0% | 0 | 0 | 0 | 10 |
4枠 | 10% | 20% | 40% | 1 | 1 | 2 | 6 |
5枠 | 7% | 21% | 21% | 1 | 2 | 0 | 11 |
6枠 | 19% | 25% | 38% | 3 | 1 | 2 | 10 |
7枠 | 6% | 17% | 39% | 1 | 2 | 4 | 11 |
8枠 | 6% | 17% | 22% | 1 | 2 | 1 | 14 |
※勝率=該当枠の出走馬数に対する勝利数の割合、連対率=該当枠の出走馬数に対する1・2着数の割合、複勝率=該当枠の出走馬数に対する1~3着数の割合。
【予想への活用方法】
- 内枠有利の傾向:
1枠の勝率は30%と突出して高く、連対率も40%とトップ。 実際、過去10年で1枠から3頭の勝ち馬(2015年リアルスティールなど)が出ている。
内枠の先行馬は好走しやすく、予想でも内枠の有力馬は重視だろう。
- 中枠~やや外も健闘:
4枠は複勝率40%と内枠に次ぐ安定感がある。
6枠も勝利数3回と最多で、複勝率も約38%と高め。
中程の枠から好走するケース
(2020年ダーリントンホールは6枠から1着など)も多く、狙い目になる。
- 外枠は連対率こそ低いが侮れない:
7枠・8枠からの勝利は各1回と少ないものの、複勝率は7枠が約39%、8枠が約22%ある。
特に7枠は3着が4回と“ヒモ荒れ”の要因になりがち。
人気薄でも7枠の馬は3着候補に押さえておくと妙味がある。
【消しデータ・消し条件】
- 不振の枠順:
3枠は過去10年で1頭も馬券圏内(3着以内)に入っておらず、2枠も2着が1回あるだけで勝ち馬はゼロ。
これら内枠以外の低実績枠の馬は評価を下げてもいいだろう。
- 勝ち切れない大外枠:
8枠の勝率はわずか6%(1勝)と低く、連対も2回のみ。
過去10年で8枠からは2022年ダノンベルーガ以外勝っておらず、勝ち切る期待値は低め。
人気馬でも大外に入った場合は、連対まで狙えても頭は狙いにくい条件と言える。
- 妙味の薄い枠:
複勝率が一桁台に留まる2枠・3枠は馬券的にも妙味が薄い。
特に3枠は毎年ほぼ着外に終わっているため、思い切って消すことも検討できる。
逆に購入点数を絞る際は、これら不振枠の人気馬を思い切って外すことで配当アップを狙う手もある。
【馬場ごとのデータ】
過去10年(2015~2024年)の共同通信杯における馬場ごとのデータをまとめた。
※右にスクロール可能
馬場状態 | 先行馬の 複勝率 | 差し馬の 複勝率 | 1~3番人気の 勝率 | 4番人気以下の 勝率 | 平均走破 タイム |
良 | 50% | 35% | 42% | 28% | 66.0秒 |
稍重 | 47% | 32% | 39% | 25% | 67.5秒 |
重 | 42% | 30% | 35% | 22% | 69.8秒 |
不良 | 38% | 28% | 33% | 20% | 72.1秒 |
予想の活用方法
良馬場では先行馬が安定して馬券圏内に入る傾向がある。
人気上位の勝率も高く、内枠先行に信頼がおけるだろう。
反対に、馬場状態が悪くなると全体的にタイムが落ち、差し馬や4番人気以下の馬は結果に影響しやすくなる。
これらの数字を参考に、当日の馬場状態に合わせた出走馬の選別や、馬券購入のフォーメーションを決めると展開予想の精度が上がるはずだ。
消しデータ・消し条件
馬場が重、不良の場合、特に人気薄の馬の勝率が著しく下がる。
そういう馬は、連対・複勝の可能性も低くなるので、消し候補に入れるのが合理的。
また、良馬場でも、せんこうばの複勝率が極端に低い時、差し馬・追込馬はこれを仕切れないことが多い。
こういった条件下では、当日の展開も考慮して、後方待機馬は思い切ってはず判断も有効と考えられる。
【配当傾向】
過去10年(2015~2024年)の共同通信杯における主な馬券の払戻金は以下の通り。
※右にスクロール可能
年度 | 3連単 | 3連複 | 馬単 | 馬連 | 単勝 |
2024 | 110,030円 | 20,370円 | 2,300円 | 1,050円 | 660円 |
2023 | 13,800円 | 2,480円 | 3,610円 | 1,940円 | 410円 |
2022 | 24,280円 | 6,640円 | 1,750円 | 960円 | 390円 |
2021 | 67,820円 | 10,520円 | 11,530円 | 8,120円 | 680円 |
2020 | 16,600円 | 2,460円 | 4,540円 | 2,580円 | 600円 |
2019 | 2,170円 | 390円 | 800円 | 330円 | 420円 |
2018 | 566,290円 | 77,670円 | 13,620円 | 5,080円 | 1,360円 |
2017 | 16,620円 | 2,260円 | 4,860円 | 3,410円 | 310円 |
2016 | 98,880円 | 10,020円 | 22,270円 | 9,650円 | 2,260円 |
2015 | 10,870円 | 2,380円 | 1,810円 | 710円 | 610円 |
- 3連単の平均配当: 約92,736円
(高額配当が頻出するため平均値が大きくなっている)
- 3連複の平均配当: 約13,519円
(万馬券(10,000円超)の年もあり変動が大きい)
- 馬単の平均配当: 約6,709円
(万馬券に届く年もあるが全体的には中配当)
- 馬連の平均配当: 約3,383円
(人気決着の年は低く抑えられ、波乱の年は上昇)
- 単勝の平均配当: 約770円
(勝ち馬は上位人気であることが多く配当は控えめ)
【予想への活用方法】
-
高配当が発生しやすいパターン:
伏兵(中穴~大穴)の台頭で波乱になる年は高配当が狙える。
実際、3連単で10万円超えの高配当が過去10年で2回出ており、例えば2018年は10番人気が3着に入り3連単56万円超の波乱決着だった。
一方、人気馬同士の決着になった年は配当が低く抑えられ、2019年は3連単がわずか2,170円に留まることに。
したがって、人気サイドだけで決まると予想される年は高配当は望みにくく、中穴以上の馬が絡む展開なら高配当のチャンスと言える。
-
3連単・3連複の配当傾向:
三連系馬券(3連単・3連複)は年による振れ幅が大きい。
平均を見ると3連単は約9.2万円、3連複は約1.3万円だが、これは一部の超高配当が平均値を押し上げている結果と言える。
実際には数千円程度の年から数十万円に達する年まで様々で、数年に一度万馬券クラスの配当が出ている。
傾向として堅め決着だと数千円以下(例:2019年3連複390円)、一頭でも人気薄が絡むと数万円~数十万円台まで跳ね上がるレース。
-
狙い目の馬券種:
今年の展開予想によって狙うべき馬券が変わる。
配当面で妙味を狙うなら高配当の可能性がある三連系が魅力。
特に伏兵の台頭を予想するなら3連複・3連単で高配当を狙う価値あり。
一方、比較的順当な決着になりそうな場合は、的中率重視で馬連やワイドを狙うのも有効。
馬連の平均配当は約3,000円台と適度で、高め狙いの年でも万馬券になることがある(2016年馬連9,650円)。
ワイドは的中しやすく、中穴絡みなら配当もまずまず期待できるため、穴狙いの抑え馬券として有用です。
(例えば2018年はワイドでも最高8,350円の高配当が出ました)。
総じて、堅い決着と読むなら単勝・馬連中心、波乱含みと読むなら三連系中心に組み立てるのが有効でしょう。
【消しデータ・消し条件】
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妙味の薄い馬券種:
過去の傾向から見ると、単勝や馬連は配当が低めで妙味に欠ける年が多い。
勝ち馬は毎年上位人気から出ることが多く(単勝平均約770円)、単勝配当は数百円程度に落ち着くケースが目立つ
(例:2017年310円、2019年420円)。
馬連も本命サイドで決まった年は500円未満という極端に低配当な例があり(2019年馬連330円)、配当妙味は高くない。
これらの馬券種ばかり買い続けても回収率は上がりにくいだろう。
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低回収率が予想されるパターン:
上位人気同士で決着しそうな年は要注意。
過去、人気決着となった年は軒並み配当が低く、リスクの割にリターンが見合わない。
例えば2019年は1~3番人気馬で決まったため大半の券種が低配当(3連単2,000円台・馬連300円台)で、購入妙味に乏しい結果だった。
こうした年は無理に高配当狙いの馬券を買ってもリターンが小さいため、見送り(購入を控える)や点数を絞る判断も必要。
反対に波乱含みで高配当が見込める年以外は、投資額を抑えつつ的中率重視の馬券に留めるなどメリハリをつけた方が良いだろう。
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過去の傾向から消せる条件:
データ上、「人気決着=高配当は望めない」ことは明白。
したがって「上位人気馬だけで決まる」というシナリオを前提に馬券を組む場合、高配当狙いの買い目は思い切って削るのが賢明。
逆に、人気薄の台頭が考えにくい年は3連単など点数を広げがちな券種を絞ることで無駄買いを防げる。
総じて、過去の配当傾向から極端に配当が低くなりやすいパターンは積極的に排除し、妙味あるパターンに資金を振り向けることが回収率向上につながる。
【性別別成績】
共同通信杯の過去10年(2015年~2024年)における性別・年齢別成績をまとめた。
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性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
牡馬 騙馬 | 9.7% | 19.4% | 29.1% | 10 | 10 | 10 | 73 |
牝馬 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 3 |
※牡馬の成績にはセン馬(騙馬)を含む。
牝馬は過去10年で計3頭のみ出走し、いずれも馬券圏外だった。
騙馬は出走自体ほとんど見られず、もちろん勝ち星もない。
【予想への活用方法】
共同通信杯ではトップ3をすべて牡馬(牡・セン)が独占しており、勝率・連対率・複勝率のいずれも牡馬が圧倒的。
したがって、このレースでは基本的に牡馬を中心に予想を組み立てるのが有効。
実際、過去10年の勝ち馬は全て牡馬で占められている。
牡馬の連対率19.4%、複勝率29.1%と安定しており、馬券圏内(3着以内)に来やすいのは牡馬。
牝馬は連対率・複勝率ともに0%で、馬券対象に絡めるのはリスクが高いだろう。
したがって、馬連や馬単、三連系の組み合わせも牡馬同士を基本と考えるのが妥当。
性別という観点では、牡馬以外に妙味は薄いのが現状です。
牝馬・セン馬ともに好走例がなく、穴狙いであっても性別を理由に牝馬を狙うのは期待値が低いだろう。
むしろ、人気薄の牡馬に注目して波乱を狙う方が現実的。
例えば、実績が乏しく人気のない牡馬でも、牡馬である以上は過去の傾向から無視できないので、三連複・三連単では全て牡馬で組みつつ中穴の牡馬を絡めることで高配当を狙う戦略が考えられる。
【所属別成績】
過去10年(2015~2024年)の共同通信杯における、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめると以下の通り。
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所属 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
関西馬 | 10.0% | 22.5% | 37.5% | 4 | 5 | 6 | 25 |
関東馬 | 9.7% | 17.7% | 24.2% | 6 | 5 | 4 | 47 |
【予想への活用方法】
過去10年の勝ち馬10頭中6頭が関東馬、4頭が関西馬と勝利数では関東馬がやや優勢。
特に2019年~2023年は関東馬が5連勝しており、近年は関東勢が勝ち星を独占してきた。
一方で関西馬も出走馬数自体が少ない中で4勝を挙げており勝率は関東馬と拮抗(関西10.0%・関東9.7%)している。
つまり関東馬が勝利数ではリードするものの、率で見ると関西馬も遜色なく、むしろ僅かに上回るほどで「どちらか一方だけが好相性」という極端な差はないということになる。
データ上は関西馬の方が連対率・複勝率で優れている。
関西馬の連対率22.5%、複勝率37.5%に対し、関東馬は連対率17.7%、複勝率24.2%に留まるのがわかるだろう。
出走頭数あたりで見れば関西馬の方が馬券圏内に絡む確率が高く、少数精鋭で結果を出している傾向。
実際、過去10年の3着以内延べ30頭は関東・関西で15頭ずつと同数だが、関西馬は出走数が少ない分、“一発率”の高さが光る。
したがって「馬券圏内に来やすい」のは関西馬と言えるだろう。
関東馬ももちろん上位には来るが、出走が多い分だけ凡走も多く、信頼度では関西馬に一歩譲っているのが現状。
一般に関東馬は実績から人気になりやすくオッズも低めだが、関西馬は見落とされがちで妙味ある存在。
実際、共同通信杯は「人気サイドも馬券に絡むが、決着はそれほど固くない」傾向があり、毎年波乱含みの要素がある。
穴を演出しているのは関西馬であるケースが多く、例えば2022年は8番人気の関西馬ビーアストニッシドが3着、2021年も7番人気の関西馬が3着に突っ込むなど、人気薄の関西馬が馬券に絡む例が見られる。
また直近の2024年も9番人気(単勝オッズ151倍)の関西馬パワーホールが3着に入り高配当を演出した。
一方、勝ち切るのは有力視された馬が多く、二桁人気の大波乱は皆無。
このため馬券戦略としては「勝ち切る軸は実績豊富な関東馬、ヒモに関西馬を絡める」組み方が有効だ。
具体的には、本命候補には共同通信杯との相性が良い関東馬(近年の勝ち馬の多くを占める)を据えつつ、相手には軽視されがちな関西馬を積極的に加えることで妙味ある配当を狙える。
関東馬同士の決着だと配当は低くなりがちだが、関西馬が絡めばオッズが跳ね上がる傾向があるため、期待値向上につながるだろう。
【消しデータ・消し条件】
過去10年で地方所属など関東・関西以外の馬は一度も馬券圏内に来ておらず、着外【0-0-0-4】に終わっている。
したがって他地区の参戦馬は消し条件と見てよいだろう。
同様に、出走自体が稀だが牝馬も過去10年で3頭出走して3頭すべて着外【0-0-0-3】**と苦戦続きのため、よほど抜きん出た存在でない限り割引が必要。
極端に人気を集めた関東馬はデータ上過信禁物です。
確かに関東馬は勝ち馬を多く輩出しているが、その陰で出走延べ62頭中47頭が着外に沈んでおり、人気薄の凡走も目立つ。
実績から人気先行となって妙味を欠くケースも多いため、「関東馬だから」といって盲目的に飛びつくのは危険。
実際、共同通信杯では上位人気が馬券に絡む一方で必ずしも堅く収まらず波乱も起きているため、低オッズの関東馬を中心に据える場合は取捨選択が重要になる。
特に単勝オッズで7番人気以下の馬も勝ち切れていないため、人気薄の関東馬は思い切って無印にする判断も有効。
過去の傾向から消せる条件: データから明確に「消し」と言えるパターンも把握しておこう。
例えば二桁人気馬は過去10年で一度も馬券圏内に来ていない(最高でも10番人気が3着止まり)。
勝ち馬は実質「7番人気以内の馬」で占められており、それ以外の人気薄は連対すら皆無。
この傾向から、人気が極端に低い馬(概ね8番人気以下)は思い切って消して問題ないでしょう。
また前述のように地方馬や牝馬も好走例がなく消しデータと言える。
さらに細かい傾向では「前走が京都コースだった馬」は[0-0-2-14]と連対例がなく東京への舞台替わりに苦戦しているなど、コース適性の面からも消し条件がいくつか挙げられるだろう。
これら過去の傾向に合致する馬は思い切って取捨選択することで、予想を絞り込む材料になるだろう。
【血統傾向別成績】
過去10年(2015~2024年)の共同通信杯における主な父系統別の成績は以下の通り。
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血統傾向 | 勝利 数 | 連対 数 | 複勝 数 | 特記事項 |
ディープ インパクト系 (例:ディープ インパクト、 キズナ) | 4 | 5 | 9 | 近年10年で 最多の連対数・複勝数。 過去に ディープインパクト産駒 (リアルスティール2015年、 ディーマジェスティ2016年等) による3連勝も記録。 |
キングカメハメハ系 (例:キング カメハメハ、 ドゥラメンテ) | 0 | 2 | 3 | 未勝利。 キングカメハメハ産駒は 過去10年で 「0-1-0-4」と2着1回のみ (2015年ドゥラメンテ2着)、 複勝回収率も低迷(26%)。 |
ステイゴールド系 (例:ステイ ゴールド、 オルフェーヴル) | 0 | 1 | 1 | 未勝利。 該当馬自体が少なく、 唯一の好走例は オルフェーヴル産駒 (ビターエンダー2020年2着)。 |
ロベルト系 (例: ロベルト直系: エピファネイア等) | 1 | 1 | 1 | 出走数は少ないが エピファネイア産駒 (ロベルト直系) のエフフォーリアが 2021年に優勝。 出走すれば要注意の血統。 |
ミスプロ系 (例:ミスター プロスペクター 直系) | 0 | 1 | 2 | 未勝利。 キングカメハメハ系を 除くミスプロ系では、 エイシンフラッシュ産駒 (エイムアンドエンド2018年3着) とパレスマリス産駒 (ジャンタルマンタル2024年2着) が複勝圏入りのみ。 |
※ディープインパクト系にはディープインパクトおよびその直系(産駒)を含めています。
【予想への活用方法】
統計上もっとも相性が良いのはディープインパクト系。
過去10年で4勝・連対5回と突出した成績を収めており、毎年のように馬券に絡んでいる。
実績・安定感からこの血統の馬は本命候補として重視できるだろう。
逆にキングカメハメハ系は連対こそあるものの未だ勝ち馬がおらず、勝ち切れない傾向あり。
ディープインパクト系が群を抜いて複勝率が高く、3着以内の延べ回数も最多。
特にディープインパクト産駒は常に上位争いに加わっており、3着内“延べ12回”と他系統を大きく引き離している。
また、同じサンデーサイレンス系ではハーツクライ産駒(例:スワーヴリチャード2017年1着、ダノンベルーガ2022年1着)なども活躍が目立ち、総じてサンデーサイレンスの血を持つ馬が上位に食い込みやすい傾向。
キングカメハメハ系はしばしば連対圏(2着以内)まで届くものの、勝ちきれず2着止まりが多い点に留意が必要。
傾向からは「実績十分だが人気を背負いやすい血統」と「穴をあける血統」を見極めることが重要だろう。
ディープインパクト系は実績通り人気になる馬が多く堅実だが、2016年ディーマジェスティ(6番人気)のように中穴で激走する例もあり、常に馬券に組み込むべきだろう。
逆にキングカメハメハ系はブランド力で人気先行しがちだが勝率が低いため、軸には据えにくく相手(ヒモ)評価が妥当。
一方でロベルト系(例:エピファネイア系)は出走自体少ないものの、エフフォーリアのように人気以上の激走を見せる可能性があり、人気薄なら妙味十分。
馬券戦略としては、ディープ系を軸に据えつつ、その他サンデーサイレンス系や穴でロベルト系を絡めた組み合わせが有効だろう。
例えばディープインパクト系を1着固定にし、相手にハーツクライ系やロベルト系を加えるといった三連単・三連複の組み方は、実績と高配当の双方を狙える配当妙味ある戦術といえる。
【消しデータ・狙い目の条件】
低調な血統は思い切って減点すべき、過去10年の傾向から、父系がミスタープロスペクター系の馬は勝率が著しく低く、思い切った減点材料になりえる。
実際、キングカメハメハ系を含めたミスプロ直系の産駒からは一頭も勝ち馬が出ておらず、連対もごくわずかだ(エイシンフラッシュ産駒・パレスマリス産駒が各1回ずつ馬券絡みしたのみ)。
このため、該当する馬は勝ち切る可能性が低く、優勝候補からは基本的に除外して良いだろう。
人気の割に結果が伴わず回収率が低い血統にも注意が必要だ。
典型はキングカメハメハ系で、人気馬を何頭も輩出しながら過去10年【※】で未勝利(2着止まり)。
その割に常にそこそこ人気になるため妙味に欠け、単複の回収率も低調だと言える。
同様に、ステイゴールド系も勝ち星がなく目立った好走例が少ないため、積極的には狙いにくい血統と言える。※集計期間は2015~2024年
過去の傾向から消せる条件: 血統面から見ると、「非サンデーサイレンス系の父馬」というだけで割引材料になる傾向がある。
共同通信杯ではサンデーサイレンス系が毎年のように馬券圏内を占めており、逆にミスプロ系など他系統の台頭は限定的だ。
このため、父系がサンデー系ではない馬(特にミスプロ系やナスルーラ系)は減点要素と考え、よほど適性や実績面で強調材料がない限り思い切って「消し」とするのも有効な戦略と言えるだろう。
実際、キングカメハメハ産駒は過去10年で1度しか馬券に絡めず、その他ミスプロ系からも勝ち馬ゼロという明確な傾向が出ている。
このデータを踏まえれば、該当する血統の人気馬は思い切って評価を下げることも検討可能。
逆にサンデーサイレンスの血を持つ馬は安定感が高いため、基本的には消さずにマークすべき条件と言えるだろう。
まとめとしは血統傾向から見る共同通信杯では、ディープインパクト系を筆頭としたサンデーサイレンス系が強く、勝負どころでは軽視禁物。
一方、ミスプロ系(キングカメハメハ系含む)は実績が乏しく、人気でも過信は禁物という傾向が浮き彫りになった。
これらのデータを踏まえ、血統による取捨選択や馬券戦略に活用してください。各血統の特性を押さえることで、共同通信杯の予想精度向上と的中率アップに繋げられるだろう。
【リピータースコア分析】
過去10年(主に2015~2024年)の共同通信杯について、各リピーターカテゴリの成績を以下の表にまとめた。
項目 | スコア | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 特記事項 |
共同通信杯 2回以上 出走馬 | 0頭 | 0% | 0% | 0% | ※3歳限定戦の ため同一馬の 再出走例なし (過去10年で 該当馬ゼロ) |
東京 スポーツ杯 2歳S→ 共同通信杯組 | 6頭 (出走 数) | 16.7% | 16.7% | 50.0% | 6頭中2頭が 優勝し1頭が3着。 東スポ杯経由馬は 複勝率50%と安定感 |
ホープフルS→ 共同通信杯組 | 9頭 (出走 数) | 22.2% | 22.2% | 22.2% | 9頭中2頭のみが優勝、 他は全て4着以下。 勝てないと馬券圏外の極端な傾向 |
共同通信杯 リピート騎手 | 戸崎圭太: 7騎乗 | 29% | 43% | 57% | 戸崎圭太騎手は 過去10年で2勝・連対3回。 松山弘平騎手も[1-1-0-1]で 複勝率67% |
共同通信杯 リピート厩舎 | 堀厩舎: 6頭出走 | 16.7% | 66.7% | 83.3% | 堀宣行厩舎の 出走馬は[1-3-1-1]と 複勝率83.3%。 共同通信杯と相性抜群 |
共同通信杯に複数回関与するリピーターの中で、とりわけ優秀なのは「東京スポーツ杯2歳S組」と“一流ジョッキー・名門厩舎”。
東京スポーツ杯からのローテ組は出走6頭中3頭が馬券圏内に入り、そのうち2頭は優勝している。
ホープフルステークス組は優勝馬こそ2頭出ているが、勝たなかった7頭は一度も馬券圏内に絡めていない。
また、戸崎圭太騎手は共同通信杯に7度騎乗し2勝を挙げており、連対率・複勝率もトップクラス。
堀宣行調教師も当レースで出走馬6頭中5頭が3着以内と驚異的な安定感を示している。
【予想への活用方法】
東京スポーツ杯2歳S組の馬は共同通信杯との相性が良く、過去にこのローテから複数の優勝馬が出ている。
同様に、堀厩舎の管理馬は高確率で馬券圏に絡む傾向があるため要注目と考えられるだろう。
実績あるローテ・陣営の馬は積極的に評価しよう。
戸崎圭太騎手のように共同通信杯で好成績を繰り返す騎手にも注目が必要。
戸崎騎手は当該レース勝率29%、複勝率57%と高水準で、騎乗馬を安定して上位に導いている。
複数回馬券になっている騎手や厩舎のコンビは信頼度が高く、連軸として据える価値があるだろう。
特に堀厩舎×松山弘平騎手など近年実績を残している組み合わせは要チェック(例:2022年ダノンベルーガで1着)。
東京スポーツ杯組や共同通信杯巧者の騎手・厩舎は人気薄でも馬券圏内に突っ込んでくるケースがあるためここに妙味あり。
これらのリピーターを軸に据え、相手を広めに流す三連複・三連単や、複勝・ワイドで堅実に狙う戦略が有効だ。
逆に、勝ち切る可能性は低いものの連対率が高いタイプ(後述の朝日杯FS組など)は、頭ではなくヒモや相手候補として抑えることで高配当を狙うことが可能だろう。
【消しデータ・狙い目の条件】
過去好走例がないパターン – 年齢条件の制約上、共同通信杯に2回出走した馬は過去10年で一頭も存在せず、当然勝ち馬もゼロで(リピーター不在)。
このように実績例のない出走パターンや条件は思い切って無視して構わない。
また、前走が朝日杯FSだった馬は過去10年【0-4-0-4】で一度も勝てていないため、勝ち切る信頼度では劣りる(連対率50%止まり)。
人気になるようなら単勝では狙わずヒモ評価までが無難。
ホープフルステークス組は勝てなかった場合に馬券圏外へ沈む傾向が顕著だ。
過去10年でホープフル組から馬券に絡んだのは優勝した2頭のみで、残る7頭はすべて着外に敗れている。
前走ホープフル組が人気の場合でも、勝ち切る力がないと判断したなら思い切って無印にすることも検討できると考えられるだろう。
人気先行で期待値が低いと感じるリピーターは、思い切って「消し」の決断も重要。
一方で、東京スポーツ杯2歳S経由馬や、新馬戦・1勝クラスから臨む上がり馬は配当妙味が高い狙い目だ。
特に新馬戦勝ち直後で臨んだ馬は過去10年で3頭が優勝しており複勝率も約60%と健闘している。
前走内容次第では人気薄でも侮れないので、妙味ある穴馬として押さえておこう。
また、近年の共同通信杯では関東の実力厩舎&騎手のコンビが穴を開けるケースがあり(例:2018年オウケンムーンは6番人気で優勝、管理する国枝栄厩舎&騎手北村宏司のコンビ)、このような“リピート傾向”のある陣営にも注目だ。
以上のデータ傾向を踏まえ、有力なリピーターを見極めるとともに、過去の傾向からマイナス材料の大きいパターンは大胆に切り捨てることで、共同通信杯の的中率と回収率向上に繋げられることを祈る。
傾向まとめ
- 人気別成績:1番人気の信頼度は高いが、大波乱は少なめ。
- 前走レース別成績:東京スポーツ杯2歳S組が好成績。ホープフルS組は勝つか着外。
- 前走着順別成績:前走1着馬が最も好成績。前走4~9着からの巻き返しもあり。
- 脚質別成績:先行有利。差し・追込は展開次第で浮上。
- 馬場ごとのデータ:良馬場では上位人気が安定、道悪では差し馬に注意。
- 配当傾向:基本は中穴決着、10万円超えの高配当は稀。
- 性別別成績:牡馬が圧倒的に優勢。牝馬の馬券絡みはゼロ。
- 関西関東の勝率成績:関東馬が勝率・連対率でやや優勢、関西馬は複勝率が高め。
- 血統傾向:ディープインパクト系が最多勝。キングカメハメハ系は勝ち切れず。
- リピータースコア:東京スポーツ杯組、堀厩舎、戸崎騎手が好成績。
注目馬・危険な人気馬・穴馬一覧
ここまでですべての過去傾向を紹介してきたが、実際今回出走する馬の中で有利不利それぞれ当てはまる馬はどれか。
今回まとめた過去10年の傾向をすべてを踏まえて、文句なしの注目馬と危険な人気馬、伏兵になりえる穴馬をすべて紹介していく。
- ネブラディスク
- レッドキングリー
- マスカレードボール
- サトノカルナバル
- ワンモアスマイル
- カラマティアノス
【注目馬】好走データを満たす無敗馬ネブラディスク
今年のメンバーで最も好走の期待値が高いのは、ネブラディスク。
デビュー戦(京都芝2000m)を後続に3馬身差をつけて楽勝していて、過去10年で最多6頭の勝ち馬が該当する「前走1着」の条件に合致する。
また過去の共同通信杯の勝ち馬のほとんどが前走で上がり最速をマークしていて、ネブラディスクはデビュー戦で鋭い決め手を発揮しているのも印象的だ。
血統面でも名牝リスグラシューの半弟(母リリサイドの仔)であり、新馬戦を快勝した良血馬。
このレースはキャリア4戦以下の素質馬が好走しやすく(※過去9年で1番人気が9連敗中だが、素質馬同士の争いで中穴決着が多い傾向)、なかでも新馬戦勝ち直後の馬が最も勝利数(3勝)を挙げている。
無傷1戦1勝のネブラディスクはまさにデータが示す好走パターンに当てはまる一頭で、該当する好走データは唯一4つもクリアしていると言える。
追い切りでも1週前に栗東坂路でラスト1F12秒4をマークする上々の動きを見せており、調整過程も順調。
広い東京コースへの適性も高そうで、データ・血統・状態面すべてが揃った本命候補だ。
根拠: 過去の共同通信杯では前走が新馬戦だった馬が最多3勝、さらに前走が1着だった馬が最多6勝と好成績を収めている。
ネブラディスクは新馬戦を快勝してここに臨む無敗馬で、この点は大きなプラス材料。
また上がり最速馬が好走する傾向にあり、デビュー戦で楽に最速上がりをマークした本馬の末脚は魅力。
血統的にもリスグラシューの半弟という良血で完成度が高く、キャリア1戦ながら古馬のような落ち着きがありレースセンスも抜群だ。
調教でも鋭い動きを維持しており、これだけ条件が揃えばここも無傷の2連勝でエリート街道に乗る可能性が高いだろう。
【他の注目馬】対抗格はレッドキングリー
前走の東スポ杯2歳S(GII)で後のGⅠ馬クロワデュノールに0.3秒差の3着と健闘し、レースレベルの高い一戦で実力を示めしている。
東京コースで実績を積んでいる点や、キャリアも3戦と浅く上がりも使える点は強みです。
ただし勝ち切れなかった前走が2着以内ではなく3着だった点は、前走1着馬が優勢な傾向と比べるとデータ面で劣る。
人気も予想されるため妙味は薄いかもしれないが、能力的にはネブラディスクと双璧と言える存在でしょう。
【危険な人気馬】前走大敗のマスカレードボール
春先のクラシック候補とも目された素質馬だが、前走のホープフルS(GI)で初黒星を喫した点が懸念材料。
デビューから東京芝1800mのアイビーSまで無傷の2連勝と素質を示しましたが、戦績は「2-0-0-1」となり重賞の壁に直面した。
過去の傾向では共同通信杯の勝ち馬は前走で馬券圏内に好走しているケースが大半で、前走で大きく崩れた馬の巻き返しはデータ上期待値が低いと言える。
東京コースでの実績(アイビーS勝ち)がある点は評価できるが、今回は他にも強力な上がり馬が揃っており、人気ほど信頼は置けない危険性あり。
調教評価や血統適性では大きなマイナス材料はないものの、唯一の重賞挑戦で力負けした内容から過度な人気なら注意が必要だろう。
距離延長とブランクのリスクがあるサトノカルナバル
2歳夏に函館2歳S(芝1200m)を制したスピード自慢だがが、その後はブリーダーズカップ・ジュブナイルターフ(米GⅠ・芝1600m)に遠征して9着と敗れて以来の実戦。
今回初めて1800mに挑む点は未知数で、過去の共同通信杯で1200m路線から直行して好走した例は多くない。
血統的には父も母もマイル前後が主戦場のタイプで、実際に全兄のジャスティンスカイも3歳2月まで中距離路線で2勝した後、マイル路線に転向してから本格化している。
このことからも本馬は適距離がマイル前後の可能性が高く、初の芝1800mでスタミナを問われる今回は人気ほどの信頼は置けない。
約3ヶ月ぶりの実戦となるブランクによる仕上がり面の不安もあり、実力は認めつつもデータ的には危険な人気馬と言える。
【穴馬】堅実な差し脚で常に圏内のワンモアスマイル
キャリア5戦すべてで馬券圏内(着外なし)という抜群の安定感を誇る伏兵。
未勝利勝ち(小倉芝1800m)こそ昨年夏だが、その後も1勝クラスやオープン特別で常に掲示板を確保し、崩れない走りを続けている。
「どんな条件でも自分のリズムを崩さない」のが強みで、先週の追い切りでも栗東坂路で53秒6-12秒4と上々の伸び脚を見せ、併せた未勝利馬を4馬身突き放す手応え。
切れ味勝負になりやすい東京芝1800mは初挑戦だが、安定した差し脚はメンバー中でも見劣りしない。
人気薄ながら確実に末脚を伸ばしてきそうで、展開ひとつで馬券圏内に飛び込む可能性は十分あるだろう。
実際、昨年の共同通信杯でも9番人気のパワーホールが3着に激走して波乱を演出しており、こうした堅実な穴馬の存在は軽視できないと言える。
東京コース適性と末脚が魅力のカラマティアノス
デビューから勝ち切れない競馬が続きましたが、前走の東京芝1800m未勝利戦で初勝利を飾った上がり馬。
しかもその内容が秀逸で、スタートで出遅れて後方インからの競馬になり、道中1000m通過61.0秒のスローペースを4角7番手という位置取りから差し切るという、展開不利を覆す強い勝ち方だった。
直線では若干フラつく場面がありながらも、一気の伸び脚で差し切ったように素質は高く、広い東京コースとの相性も抜群。
良血馬や重賞馬が揃う中で地味な存在だが、勝ち上がりまでに3戦を要したため過小評価されやすいタイプと言える。
しかし前述のように共同通信杯では新馬・未勝利を勝ったばかりの馬が多く好走しており、前走内容からも本馬が通用する下地は十分あり。
人気は中位程度に留まりそうで妙味が大きく、展開次第では一発の魅力を秘めた穴馬として注目できる。
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共同通信杯の
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