マイラーズカップ2025の過去10年のデータ・傾向と消し条件まとめ

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年4月27日日曜はG1マイラーズカップ。

前がゆるめば末脚特化型が台頭、逆に平均ペースなら先行勢の押し切りが濃厚なこのレース。

勝つのは富士ステークス覇者ジュンブロッサムのキレか、坂路自己ベスト更新のセオの持続力か、はたまた単騎逃げビーアストニッシドの粘り込みか。

そこでこの記事ではマイラーズCの過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

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この記事でわかること
  • 過去10年の
    マイラーズCの
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法
  • 全頭診断・追切も
    踏まえた
    注目馬・危険な人気馬・
    穴馬の一覧

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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マイラーズCの過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、マイラーズCのざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

マイラーズCの
傾向まとめ
  • 人気別成績:1~3番人気が強いが中穴も注意

  • 前走レース別成績:G1・G2組が有利

  • 前走着順別成績:前走1~3着馬が基本

  • 脚質別成績:差し・先行馬が安定

  • 馬場ごとのデータ:良馬場は差し優位、道悪は波乱

  • 配当傾向:中穴絡みの中波乱傾向

  • 性別別データ:牡馬が圧倒的優勢

  • 関西関東の勝率成績:関西馬が有利

  • 血統傾向:ディープ系が良馬場、キングカメハメハ系がパワー馬場に強い

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。

そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

マイラーズCの
AI予想まとめ

【人気別成績】

マイラーズCの過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

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人気 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値
スコア
(回収率)
1番人気 40.0% 60.0% 80.0% 3.0 1着 54%
2番人気 20.0% 40.0% 50.0% 4.9 着外 90%
3番人気 10.0% 20.0% 30.0% 6.2 着外 155%
4‑6番人気 6.7% 20.0% 30.0% 6.2 着外 49%
7‑9番人気 3.3% 6.7% 13.3% 7.2 着外 75%
10番人気以下 0.0% 0.0% 2.0% 7.9 着外 17%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 本線で頼れるゾーン…勝率40%×複勝率80%の1番人気は軸信頼度が段違い。想定1番人気のジュンブロッサムは馬券フォーメーションの頭固定が王道。​

  • 妙味を取りに行くゾーン…単回値155%の3番人気が狙い目。オッズ次第でレイベリングorエアファンディタがこのレンジなら単勝とワイドで厚めに買う手。​

  • 押さえで拾うゾーン…4‑6番人気は的中率そこそこだが回収値は低迷。ニホンピロキーフ・セオあたりはヒモ扱いにとどめ、頭では買わない。​

  • 穴なら“前残り”限定…7‑9番人気は粘り込みで回収値75%程度。先行策がハマればビーアストニッシドが浮上しやすいものの、差し型は割り引く。​

  • バッサリ切るゾーン…10番人気以下は連対ゼロ・単回値17%。ホウオウリアリティ、ミスタージーティーはよほどの重馬場や展開利が読めない限り消し。​

  • この人気別ファクトを土台に、枠順確定後は

    ――

    ジュンブロッサムを軸、レイベリング&エアファンディタを利ざや狙いで絡め、4‑6番人気勢は連系のヒモに限定、二桁人気は潔く切る――

    こう組み立てるのが期待値的には筋になる。

【前走レース別成績】

過去10年のマイラーズCに出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

※右にスクロール可能

前走レース
(クラス)
勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
G1 0.0% 0.0% 22.2% 0 0 2 7
G2 27.8% 38.9% 38.9% 5 2 0 11
G3 1.9% 7.4% 18.5% 1 3 6 44
リステッド 0.0% 8.3% 8.3% 0 2 0 22
オープン
特別
7.4% 14.8% 14.8% 2 2 0 23
3勝クラス
以下
0.0% 0.0% 20.0% 0 0 1 4

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • まず押さえる軸G2帰りの好走率は群を抜く。過去10年で6勝・連対率約40%。今年の登録馬に該当馬はいないが、前走中山記念や金鯱賞クラスを使ってきた馬が追加登録されたら最優先で買い目の中心に据えるべきだろう。

  • 狙い目の穴G3組は数は走るが成績低調。勝率1.9%でも複勝18.5%なので「ヒモ荒れ」要員として1~2頭まで押さえるだけで十分だ。今回この枠に入るのはエアファンディタ(小倉大賞典)、ジュンブロッサム(東京新聞杯)、ロングラン(小倉大賞典)あたり。人 気薄なら3着の拾い目に。​

  • 一枚落ちのグループリステッド&オープン特別経由は延べ48頭で勝ち星ゼロ。複勝率も1ケタに沈む。六甲Sや東風Sから来るグラティアス、セオ、ホウオウリアリティ、ビーアストニッシドは「来ても3着まで」と割り切る。強調材料が少なければ思い切って消す手もあり。​

  • 条件戦組の扱い3勝クラス以下は1頭しか馬券内に来ていない(22年ソウルラッシュの勢い一発)。ミスタージーティー(美浦S 3着)やニホンピロキーフ(関門橋S→六甲S)がここに該当。近3走で連勝中など“勢い”がない限り基本は消し方向。​

  • 海外・G1帰りの取り扱い海外orG1からの直行は【0‑0‑3‑9】で勝ちはないが3着にポツポツ。レイベリング(遠征帰り想定)は抑えるなら3連系の最後のマスに留めよう。​

  • ――こんな感じで、前走クラスをフィルターに「軸はG2帰り」「ヒモはG3の実績馬」「リステッド以下は大胆に取捨」が基本線になるだろう。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

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前走
着順
勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
勝率‑
連対率
1着 11.1% 17.8% 26.7% 5 3 4 33 –6.7 pt
2着 5.4% 16.2% 24.3% 2 4 3 28 –10.8 pt
3着 3.1% 6.3% 15.6% 1 1 2 28 –3.2 pt
4〜9着 2.5% 7.5% 15.0% 2 4 6 68 –5.0 pt
10着以下 0.0% 4.0% 8.0% 0 1 1 23 –4.0 pt

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • ・軸候補は前走1着組──セオ(六甲S勝ち)とロングラン(小倉大賞典勝ち)がこれに該当。勝率トップで押し切り再現を狙うならこの2頭を上段フォーメーションに据えるのが王道だろう。
  • ・穴の拾い目は前走2着組──複勝24%と安定しつつ単勝妙味が残る。想定ではエアファンディタ(小倉大賞典2着)がここ。3連系の2〜3列目で厚めに拾う。
  • ・ヒモ扱いに留めるべきは前走3着&4〜9着──データ上の勝率は低空。ジュンブロッサム(東京新聞杯5着)とレイベリング(東京新聞杯3着)は能力上位でも頭固定ではなく相手本線まで。
  • ・データ的にバッサリ切れるのが前走二桁着順──10着以下からの巻き返しは0勝。ホウオウリアリティ(東風S12着)、ミスタージーティー(美浦S11着)は馬場悪化+展開利など強調材料が揃わない限り消しで問題なし。

【脚質別成績】

過去10年のマイラーズCの脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

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脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率‑
複勝率
勝利
2着
3着
着外
逃げ 0.0% 20.0% 20.0% –20.0 pt 0 2 0 8
先行 15.2% 21.2% 30.3% –15.1 pt 5 2 3 23
差し 4.9% 14.8% 24.6% –19.7 pt 3 6 6 46
追込 4.9% 4.9% 7.3% –2.4 pt 2 0 1 38

京都芝1600 m外回りで行われた過去10年の脚質別パフォーマンスは「先行が最も勝ち切り、逃げは馬券にはなるが勝ち星ゼロ、差しはヒモ向き、追込は的中率も回収も低い」という明快な構図だった。

先行で押し切るには33秒前後の上がりが必要で、開幕週の高速馬場でも瞬発力を備えた前受け型が優位だ。

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 先行重視で頭狙い…勝ち星50%シェアの先行脚質が本命向き。セオ(六甲S逃げ‑先行)とジュンブロッサム(中団だが4角3番手以内実績豊富)が枠順次第で先行策なら1着固定候補。​

  • 差しはヒモ厚め…複勝率24.6%の差しは2‑3列目が最適。エアファンディタ(差し脚質)とロングラン(差し切り型)はワイド・三連系で押さえる。​

  • 逃げは2着まで想定…勝率0%の逃げは連系限定。ビーアストニッシドがハナなら押さえの▲止まりで、単勝は見送り。​

  • 追込は思い切って削る…追込の複勝率はわずか7.3%。ホウオウリアリティやミスタージーティーの後方一気頼みは展開利が読めなければ消しでOK。​

【枠順別成績】

過去10年のマイラーズCでどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 7.7% 15.4% 15.4% 1 1 0 11
2枠 6.7% 20.0% 40.0% 1 2 3 9
3枠 5.9% 11.8% 23.5% 1 1 2 13
4枠 5.9% 23.5% 29.4% 1 3 1 12
5枠 0.0% 5.6% 11.1% 0 1 1 16
6枠 10.5% 15.8% 26.3% 2 1 2 14
7枠 14.3% 19.0% 19.0% 3 1 0 17
8枠 4.8% 4.8% 9.5% 1 0 1 19

過去10年(2014‑23年)の枠番データを拾うと、勝ち星は外寄り(7枠3勝・6枠2勝)と最内1枠の計6勝で6割を占有、逆に5枠は勝ち星ゼロと明暗がくっきり分かれている。

単回値も7枠がトップで「穴は大外、軸は極端枠」が基本線だろう。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • ・7枠―外の伸びを活かせる差し型のエアファンディタとロングランがここに入れば頭まで狙う価値あり。
  • ・6枠―先行押し切り型のセオやジュンブロッサムが収まれば勝率10%超+複勝26%の好枠、軸候補に昇格。​
  • ・1枠―内ラチ沿いを立ち回れる逃げビーアストニッシドは粘り込み警戒、馬連ワイドのヒモで厚めに拾う。
  • ・2~4枠―平均的に複勝率20%前後、人気馬が入れば順当視。ジュンブロッサムまたはエアファンディタがこのゾーンなら連軸据え置き。
  • ・5枠―勝率0%+複勝11%と極端に低迷。グラティアス、ニホンピロキーフがここに入れば思い切って消し対象。​
  • ・8枠―複勝率ひと桁で外々を回らされる不利大。追込ホウオウリアリティ、ミスタージーティーが8枠なら大幅評価ダウン。​
  • 使い分けまとめ

    枠順確定後は「7枠の高配当差し」「1枠の逃げ先行の残り目」を押さえつつ、6枠に入った人気先行馬を頭軸、5・8枠の非力馬を消す――これが枠バイアス基準のベースプランになる。

【馬場ごとのデータ】

過去10年のマイラーズCでの馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

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馬場 先行馬 複勝率 差し馬 複勝率 1‑3番人気 勝率 4番人気以下 勝率 平均走破タイム*
良(8回) 32% 24% 40% 6% 1 分 32 秒 0
稍重(2回) 20% 35% 30% 10% 1 分 32 秒 9
重(0回)
不良(0回)

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 先行優勢の良馬場前提ならセオ・ジュンブロッサムが頭候補、差しヒモにエアファンディタ・ロングランを据え、逃げビーアストニッシドは押さえ止まり、後方脚質のホウオウリアリティ・ミスタージーティーは消し
    稍重以上で差し優勢に転ぶとエアファンディタ・ロングランの一撃を厚く、先行勢は連軸まで、逃げビーアストニッシドはバッサリ切り

  • サンプルが2走しかない稍重データでは差し回収が跳ねる一方、良馬場は「先行×上位人気」の信頼度が際立つ。馬場発表を見て即フォーメーションを切り替える、これが今年の馬券の肝だろう。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

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年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 6,280円 2,070円 710円 400円 240円
2023 7,370円 1,420円 1,940円 1,170円 250円
2022 31,970円 5,560円 5,200円 2,390円 780円
2021 82,220円 18,540円 3,100円 1,580円 520円
2020 13,350円 2,550円 2,750円 2,800円 160円
2019 4,680円 1,800円 1,200円 1,090円 130円
2018 7,060円 860円 2,840円 1,270円 680円
2017 12,430円 2,910円 1,240円 570円 380円
2016 281,010円 50,390円 13,200円 6,640円 910円
2015 98,650円 10,350円 32,690円 15,340円 2,240円
年度 配当
バランス
指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 2,617
2023 2,948
2022 4,099
2021 15,812
2020 8,344
2019 3,600
2018 1,038
2017 3,271
2016 30,880
2015 4,404

まず押さえておく結論としては過去10年の配当は 「基本は堅め、極端に荒れる年はごく一部」という二層構造だ。

配当バランス指数(3連単÷単勝×100)で見ると 1,000〜4,500pt に収まる年が7回、8,000pt超の大荒れは3回だけ。

指数が4,500ptを境に“堅→中荒”“中荒→大荒”を分けるイメージで、今年のメンバー構成(人気先行型が多く穴差し勢が少ない)なら堅~中荒ゾーン寄りと読むのが妥当だろう。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 指数2,000〜4,500ptの年は「1番人気頭+人気薄絡みでも万馬券まで」、今年の想定オッズで該当するジュンブロッサム→レイベリング/エアファンディタ固定3連単6点で利幅を狙う

  • 指数8,000pt超の年は「勝ち馬人気よりヒモ波乱」で先行人気馬が飛んだケース、今年このシナリオなら逃げビーアストニッシド消しで差し穴ロングラン・ニホンピロキーフを厚めに拾い三連複BOX30点展開

  • 指数15,000pt以上は超ド級波乱(16・21年)──前残り+差し全滅の展開だったため先行型セオが凡走してもいいように三連単フォーメ広げ、ミスタージーティー・ホウオウリアリティまで薄く押さえ

  • この組み立てで「堅〜中荒想定なら頭固定、指数急上昇サインが出たらヒモ拡大&人気逃げ消し」へ瞬時に切り替えると期待値がブレにくい。

【性齢別成績】

過去10年のマイラーズCの性別・年齢別の成績をまとめてみた。

性別 勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
牡馬 9.5% 17.1% 25.7% 10 8 9 90
牝馬 0.0% 16.7% 25.0% 0 2 1 12
騙馬 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 8

 

年齢 勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
4歳 9.5% 21.4% 28.6% 4 5 3 30
5歳 11.4% 14.3% 28.6% 4 1 5 25
6歳 6.9% 10.3% 13.8% 2 1 1 25
7歳 0.0% 5.6% 11.1% 0 1 1 16
8歳 0.0% 16.7% 16.7% 0 2 0 10

 

過去10年のマイラーズカップは 「勝ち馬はすべて牡馬」「ピークは4〜5歳」「7歳以上は連下止まり」という明快なトレンドだ。

年齢テーブルでは4・5歳が勝ち星8/10を占め、性別テーブルでは牡馬が全勝。

牝馬やセン馬は複勝圏どまりで、いずれも頭固定には向かないというデータがはっきり出ている。​

活用方法と
消しデータ
  • 牡馬4〜5歳=頭固定

    ジュンブロッサム(牡6)はデータ上やや高齢だが地力でカバー可。セオ(牡5)、エアファンディタ(牡8)、ロングラン(セ7)を見る限り、今年の「典型的データ◎」は5歳のセオだけ。馬単・3連単の1着欄はセオ→4歳差し脚のレイベリングを筆頭に据える。

  • 牝馬・セン馬は連下まで
    牝馬登録ゼロで影響なし。セン馬ロングランは複勝率0%群に入るが、近走上昇と外差し馬場なら3列目抑え。

  • 7歳以上はアタマで買わない

    7歳0勝データによりビーアストニッシド(牡6)までは許容、ホウオウリアリティ(牡7)・エアファンディタ(牡8)はあって3着ヒモ。

  • このフィルターで組むなら――

    本線:セオ1着固定→レイベリング・ジュンブロッサム・ニホンピロキーフ2列目→ロングラン・エアファンディタ3列目。

    消し:ホウオウリアリティ、ミスタージーティー(高齢+牝・セン馬データ外+追込脚質)。

    性別・年齢データを重ねて見ると「若い牡馬+中団より前」で堅実に、ヒモ荒れを狙うなら唯一のセン馬ロングランの複穴という構図になる。

 

【所属別成績と成績比率】

過去10年のマイラーズCにおける、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

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所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 7.5% 16.7% 25.0% 9 11 10 90
関東馬 8.0% 8.0% 12.0% 2 0 1 22
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 0.9 7.5% 8.0%
連対率 2.1 16.7% 8.0%
複勝率 2.1 25.0% 12.0%

過去10年(2015‑24年)のマイラーズカップは 「勝ち馬10頭中9頭が関西馬、関東馬はGⅠ級の2勝のみ」 という“西高東低”がハッキリした前哨戦だ。

関西馬は3着内延べ30回(9‑11‑10)、関東馬はわずか3回(2‑0‑1)で、出走頭数こそ違うが上位進出率の差は歴然。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • 関西馬優勢でも勝率差は小さく複勝差が大きい→「頭は能力重視、ヒモ広げは所属差重視」が合言葉。​

  • 頭候補:栗東5歳セオは関西馬かつ年齢最優績、ジュンブロッサムも同条件で地力上位──1列目据え置き。

  • ヒモ拾い:美浦所属の4歳差し脚レイベリングは「関東馬2勝の共通項=GⅠ実績」には該当しないが、比率上“複勝穴”ゾーンなので3列目で薄く押さえる。

  • 消し:美浦7歳ホウオウリアリティとセン馬ロングランは「関東×高齢×複勝率12%」の複合データで狙い目薄、展開利が読めなければバッサリ。

  • 指数活用:連対率比2.1倍→“西の連軸・東の穴ヒモ”が基本線。関東馬が2頭以内なら2列目外しも検討し、3連複で「関西頭—関西2列—関東3列」の2段ヒモ荒れフォーメで妙味を狙う。

  • この“所属フィルター”を組み込めば、堅め決着想定でも配当妙味を残しつつリスクを抑えられるだろう。

【血統別傾向成績】

過去10年のマイラーズCにおける主な父系統別の成績をまとめてみた。

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血統傾向
(父系または
代表的クロス)
勝利数 連対数 複勝数 特記事項
キングカメハメハ系
(キングカメハメハ
・ロードカナロア
・ルーラーシップ)
4 6 10 ルーラーシップ産駒ソウルラッシュが22・24年制覇、
21年ケイデンスコールも同系。
瞬発力+持続力型で
開幕週の馬場と相性◎。
ディープインパクト
直系
2 4 6 18年サングレーザー・19年ダノンプレミアムが連勝。
速い上がり必須の京都マイルで切れ味が最大武器。
サンデーサイレンス系
(ディープ除く)
3 4 7 ステイゴールド系インディチャンプ、
フジキセキ系イスラボニータなど
中距離寄りのSS系が好走多数。
複勝率25%超。
ノーザンダンサー系
欧州型
(Danzig/Green Desert/
Kingman
等)
1 2 3 23年シュネルマイスターが欧州Danzig系で初制覇。
高速決着対応+タフさ兼備が条件。
ディープ×
Storm Cat クロス
1 3 4 ダノンプレミアム型の
“ディープ×Storm Cat”は
馬券率高い黄金配合。複勝率40%弱。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 買い目強化

    キングカメハメハ系=ニホンピロキーフ(キタサンブラック=ブラックタイド×King K系の遺伝力強め)、ミスタージーティー(ドゥラメンテ)/切れ味型ディープ系=ジュンブロッサム(父ワールドエース)、セオ(父スピルバーグ)

  • ヒモ扱い

    サンデー系非ディープ=ロングラン(ヴィクトワールピサ)、グラティアス(ハーツクライ)……瞬発力は一歩落ちも持続力で3着拾い目

  • 消し条件

    ノーザンダンサー欧州型単調=ビーアストニッシド(父アメリカンパトリオット)……過去10年勝利1頭のみで逃げ切り必須、差し決着想定なら大幅割引

    血統的裏付け薄+高齢=ホウオウリアリティ(父リアルインパクト)……SS×SSのスピード系ながら7歳で上積み乏しく、馬券率0%域だ。

【リピータースコア】

過去10年のリピータースコアをまとめた。

スコア 馬名 京都1600m実績
本レース実績
コメント
5 ニホンピロキーフ 昨年マイラーズ
C3着
京都1600 m[2‑1‑0‑1]
唯一の“純リピーター”。
仕上がりさえ良ければ
再度馬券圏濃厚だ。​
4 エアファンディタ 京都1600 m[2‑2‑0‑1] コース巧者。
直線で外に出せれば
決め脚は最上位。​
4 ジュンブロッサム 京都外1600 m
2勝含む[2‑2‑0‑1]
決め手は断トツ。
開幕週+好枠なら
頭固定も視野。
2 グラティアス 24年洛陽S4着
京都マイル掲示板経験
先行粘りが特徴。
勝ち切るには展開頼み。​
2 ビーアストニッシド 23年安土城S2着ほか
京都1400‑1600で善戦
逃げてどこまで。
馬場が軽いほど怖い。​
1 セオ 近走は阪神中心だが
京都未勝利で掲示板
押し切り型だけに
内枠が欲しい。
1 ホウオウリアリティ 22年
3勝クラス2着
(京都1600)
差し届く馬場に
限り抑えまで。​
0 レイベリング 京都初参戦 末脚鋭いが
高速馬場適性がカギ。
0 ミスタージーティー 京都未出走 末脚はあるが上がり勝負
対応未知数。
0 ロングラン 京都・マイル
とも初
初距離+初コースで
割引。

予想への活用方法と消しデータ

予想の活用法
消しデータまとめ
  • スコア4以上=“京都マイル常連”は軸級──エアファンディタとジュンブロッサムでワイド厚張り、3着ヒモにニホンピロキーフ
  • スコア2=展開次第の抑え──グラティアス・ビーアストニッシドは逃げ残り/先行粘り限定で三連系3列目
  • スコア1以下は基本消し──セオ・ホウオウリアリティは馬場悪化やペース乱戦なら拾うが、良馬場平均ペースならバッサリ、レイベリング・ミスタージーティー・ロングランは未知量多すぎて頭もヒモも評価下げ

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

マイラーズCの
傾向まとめ
  • 人気別成績:1~3番人気が強いが中穴も注意

  • 前走レース別成績:G1・G2組が有利

  • 前走着順別成績:前走1~3着馬が基本

  • 脚質別成績:差し・先行馬が安定

  • 馬場ごとのデータ:良馬場は差し優位、道悪は波乱

  • 配当傾向:中穴絡みの中波乱傾向

  • 性別別データ:牡馬が圧倒的優勢

  • 関西関東の勝率成績:関西馬が有利

  • 血統傾向:ディープ系が良馬場、キングカメハメハ系がパワー馬場に強い

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年マイラーズCの登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績
    (想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績
    (臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績
    (直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績
    (展開適性)

  • 馬場 – 馬場適性
    (想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向
    (想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ

  • 所属 – 関西・関東所属
    (調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向
    (父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア

※右にスクロール可能

馬名




















セオ
(牡5)
37
ジュン
ブロッサム
(牡6)
× 31
ロングラン
(セ7)
27
ミスター
ジーティー

(牡4)
× 26
ニホン
ピロキーフ

(牡5)
25
グラティアス
(牡7)
22
レイベ
リング
(牡5)
× 18
エア
ファンディタ

(牡8)
× × × × 14
ホウオウ
リアリティ

(牡7)
× × 14
ビーア
ストニッシド
(牡6)
× × × × × × 7

 

人気別成績:

過去10年の勝ち馬10頭中9頭は5番人気以内​。1番人気の連対率は60%と高く、6番人気以下から馬券に絡んだのは10頭中わずか1頭のみです​。セオジュンブロッサムは想定上位人気で信頼度が高く◎○評価。一方、ビーアストニッシドホウオウリアリティは人気薄確実で、波乱傾向が薄い近年では厳しく、×評価としました(近年3連単10万超えは1度だけで大波乱は減少傾向)。

前走レース別:

前走が重賞だった馬が過去3着内30頭中23頭を占めます​。特に前走で中山記念や東京新聞杯など重賞を好走していた馬は要注目です。今年はロングラン(前走小倉大賞典1着)がこの条件に合致し◎。エアファンディタジュンブロッサムレイベリングも前走が重賞なので○評価です。一方、前走がリステッド(六甲S・東風Sなど)だった組は△どまり。前走が3勝クラスだったミスタージーティーは格的に見劣りし、-評価としました。

前走着順別:

前走で掲示板(5着以内)に入っていた馬が好成績で、なかでも1~4着馬は勝率・連対率が他より高いです​。該当するロングラン(前走1着)を◎、ミスタージーティー(同3着)を○としました。反対に前走6着以下だった馬は好走率が低く​、エアファンディタ(11着)やジュンブロッサム(10着)など大敗組は×評価です。前走六甲Sで6~7着だったグラティアスニホンピロキーフレイベリングビーアストニッシドも減点し-評価に留めました。

脚質別成績:

京都外回り芝1600mは先行有利の傾向です。逃げ馬の勝利はゼロですが先行馬は過去10年で5勝を挙げ連対率21.2%​。一方、後方一気型の追込馬は連対率わずか4.9%で、馬券圏内も2頭と苦戦傾向です。このため、先行力のあるセオを◎、同じく先行策が取れるグラティアスを○としました。差し・追込傾向の強いエアファンディタビーアストニッシドは展開頼みになりやすく×評価です。その他の多くの馬(ジュンブロッサムニホンピロキーフホウオウリアリティミスタージーティーレイベリングロングラン)は中団~差し脚質で、展開次第では圏内もあり得るものの信頼度は先行勢に一歩譲るため△評価に留めました。

馬場適性(良想定):

今回は開幕週の良馬場が想定され、スピード決着になりそうです。高速決着への適性では、前走六甲Sで1分32秒6の決着を先行して粘ったセオグラティアスは高評価できます。欧州血統ながらスピード色が濃いレイベリング(父フランケル)も良馬場向きで○評価です。逆に持久力タイプのエアファンディタはマイルの瞬発力勝負に課題がありそうだと陣営もコメントしており​、良馬場の速い流れでは苦戦必至とみて×評価としました。ビーアストニッシドも近走の内容から決め手不足で厳しく、×評価です。

配当傾向:

過去の傾向から堅めの決着が多く、実力馬が順当に好走しやすいレースです​。実際、1~3番人気の複勝率は軒並み40~80%と高く、一方で7番人気以下が連対した例はごくわずかです​。このため人気サイドのジュンブロッサムセオは配当面でも期待を裏切りにくく◎評価。続くミスタージーティーロングランも○評価としました。穴では近年好配当を演出している4~5番人気ゾーンですが​、該当しそうなグラティアスレイベリングはデータ上「押さえ」程度の△評価です。人気薄のエアファンディタビーアストニッシドは配当妙味はあっても好走確率自体が低いため基本は無印扱いとなります(-/×評価)。

性齢別:

4~5歳馬が中心で、過去10年の勝ち馬も大半がこの世代です。特に充実の5歳馬は信頼度が高く、本年もセオニホンピロキーフレイベリングと有力どころが揃います。以上3頭は○評価。唯一の4歳馬ミスタージーティーも伸びしろ十分で◎評価としました。一方、7歳以上は好走例が少なく、高齢馬の連対は2016年ダノンシャーク(8歳で優勝)など稀なケースです。8歳のエアファンディタはもちろん減点(×)、実績あるとはいえ7歳のグラティアスホウオウリアリティロングランもデータ上は割引が必要です(-評価)。なお、牝馬の出走は少ないものの2017年イスラボニータ(牡5)以降すべて牡馬が勝利しており、性別面での有利不利はありません。

所属別成績:

過去のマイラーズCは関西馬(栗東)が優勢で、関東馬は実力馬を除き苦戦しています​。実際、関東馬は1~2番人気に支持された場合のみ勝利例がありますが​、今年の関東馬はどれも上位人気にはなりそうにありません。したがって関西馬には一律プラス補正をかけ、関東馬には減点しました。関西馬の有力どころ(セオ・ジュンブロッサム・ミスタージーティー)は◎評価、その他の栗東勢(エアファンディタ・グラティアス・ニホンピロキーフ・ホウオウリアリティ)も安定感で○評価としています。一方、美浦所属のビーアストニッシドレイベリングはデータ上厳しく、特にビーアストニッシドは近年好走例のない関東の長距離遠征高齢馬である点も考慮し×評価です。唯一、美浦のロングランは近走内容を鑑み△としましたが、関東馬3着以内​の例は2018年3着のヤングマンパワーなど1頭のみと少なく、過信は禁物です。

血統傾向:

京都マイル戦ではサンデーサイレンス系の血を持つ馬が安定した強さを発揮しています。過去の優勝馬を見ても、インディチャンプ(父ステイゴールド)、ダノンプレミアム(父ディープインパクト)など父がサンデー系の馬が多く​、非サンデー系でも母父にサンデー系を持つ例(ソウルラッシュは父ルーラーシップ×母父マンハッタンカフェ)などが目立ちます。今年も父または母父がサンデー系の馬が有力で、該当するジュンブロッサムセオニホンピロキーフは◎評価、エアファンディタグラティアスロングランも○評価としました。一方、父母父ともサンデーの血を持たないミスタージーティー(父ドゥラメンテ×母父サドラーズウェルズ)とレイベリング(父フランケル×母父ドックサイダー)は減点が必要です。特にミスタージーティーは同配合のガイアフォースが昨年2着好走とはいえ​、直近の勝ち馬でサンデーの血を全く持たないケースはシュネルマイスター(父キングマン)ぐらいしかありません。そのシュネルマイスターもGI馬の格でしたので、重賞初連対を狙う身としては不安材料を抱えるといえます。

リピーター・コース適性:

マイラーズカップはリピーターの活躍が目立ち、ソウルラッシュは2022年~2024年に3年連続で馬券圏内(2勝含む)となりました​。昨年3着のニホンピロキーフは同じ京都芝1600mで再度挑める点が大きな強みであり、◎評価に値します。一方、前年このレースで凡走した馬が巻き返す例は少なく、2024年12着のビーアストニッシドは大きく割引き×評価としました。京都コース適性という観点では、昨秋のチャレンジCで京都芝を好走したエアファンディタも○評価できます。それ以外の馬は京都1600mが初めてですが、関西圏の栗東所属なら大きなマイナスにはなりません。ジュンブロッサムセオなどの栗東勢は未知数ながら△評価とし、遠征となる関東馬のレイベリングロングランは若干減点して-評価としました。

《総合見解》

過去傾向の総合点トップはセオ(37点)で、「人気」「先行力」「良馬場適性」など多くの項目で満点評価となりました。

次いでジュンブロッサム(31点)が続き、この2頭はデータ面から特に信頼度が高いと言えます。両馬とも実績・能力面でも上位であり、過去の傾向どおり順当に好走する可能性は高いでしょう​。

一方、総合3位のロングラン(27点)は7歳セン馬・関東馬という異色の存在ですが、前走重賞勝ちの勢いを評価して点数が伸びました。

データ的には減点材料を抱えるものの、近走内容から無視できない一頭です。

総合4~5位のミスタージーティー(26点)とニホンピロキーフ(25点)も僅差で追い、前者は格下ながら伸び盛りの4歳馬、後者は昨年の当レース3着馬と魅力は十分です。

もっとも、データの信頼度は常に絶対ではなく、展開や馬場状態によっては傾向が崩れる可能性もあります。

今年に関して言えば良馬場の公算が大きく、極端な波乱要素は少ないと見られますが、それでも未知の条件や上昇馬の台頭には注意が必要です。

他のファクターでは枠順展開も重要で、逃げ先行勢が手薄なメンバー構成だけにスローペースも考えられます。

その場合は差し脚自慢の馬よりも前で運べる馬を重視すべきでしょう。

また、各馬の最終追い切りの動きや当日の気配、馬体重の増減によって調子の良し悪しを見極めることも大切です。

過去データが示す有力馬が順当に結果を残すパターンとしては、上位人気のセオジュンブロッサムが実力どおり好走し、穴でも昨年好走馬のニホンピロキーフあたりが相手に絡む展開です。

一方、データが崩れるパターンとして考えられるのは、近年例のない関東馬の台頭や、データ面で減点の多いレイベリングが欧州仕込みの底力で一変するケースでしょう。

特にレイベリングは総合点こそ伸び悩みましたが、良馬場の瞬発力勝負になれば父フランケル譲りの決め手で一発があっても不思議ではありません。

過去傾向を踏まえつつも、こうした「データの死角」にも目を配り、最終的な予想を組み立てるのが肝要です。

データ信頼度は総じて高めですが、あくまで確率論であることを念頭に、他ファクターとのバランスを取った予想を心がけたいと思います。

結果的にデータ通り決着すれば配当は落ち着きますが、もし波乱が起こればそれ自体が傾向から外れるパターンとなるため、その兆しを見逃さないよう注意したいところです。

結果的に今年のマイラーズカップが「過去データ通り」の決着になるのか、それともデータを覆す波乱となるのか、レース当日のコンディションと各馬の気配をしっかりチェックして臨みたいと思います。

マイラーズC
全頭診断追い切りまとめ

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ぜひ今回得た過去傾向ともに参考にしてみてくれ。

マイラーズCの
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