マイラーズカップ2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年4月27日日曜はG1マイラーズカップ。

前がゆるめば末脚特化型が台頭、逆に平均ペースなら先行勢の押し切りが濃厚なこのレース。

勝つのは富士ステークス覇者ジュンブロッサムのキレか、坂路自己ベスト更新のセオの持続力か、はたまた単騎逃げビーアストニッシドの粘り込みか。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

マイラーズC2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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マイラーズCの全頭診断

マイラーズカップの枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

※右にスクロール可能

馬番
馬名
合計点 一言総評 基礎 コース 馬場 脚質 近走 騎手・調教師 血統 馬体 調教 人気オッズ

3

ジュン

ブロッサム

905

昨秋富士S覇者、

能力断然

90 85 90 85 90 95 85 90 95 100

10

ロングラン

830

重賞連勝狙う

上昇セン馬

85 75 85 80 95 80 75 85 90 80

2

ニホン

ピロキーフ

820

昨年3着の

実力穴馬

80 90 85 90 80 65 90 80 75 85

8

セオ

813

昨年京都L勝ち、

展開鍵

78 85 80 80 75 85 85 80 75 90

9

レイベリング

810

先行力警戒の

伏兵

80 80 90 80 85 70 90 85 80 70

6

ミスター

ジーティー

770

クラシック経由の

未知数

70 65 75 65 80 95 80 75 85 80

7

グラティアス

745

復調気配も

詰め甘く

70 70 80 75 85 75 75 80 75 60

5

エア

ファンディタ

600

往年の

切れ味陰り

55 60 70 55 50 80 55 60 60 55

4

ビーアスト

ニッシド

585

復活遠い

元春王者

65 75 75 70 60 50 60 65 60 45

1

ホウオウ

リアリティ

560

大敗続き

厳しい

50 50 60 50 50 65 60 60 65 50

昨年の富士ステークスを制し、ここでは実績最上位の存在だ​。前走の東京新聞杯(GIII)は59kgを背負って伸び切れず10着と敗れたが、勝ち馬ソウルラッシュはその後ドバイターフを制した実力馬であり、重斤量の影響も大きかった​。GII勝ちの実績と安定した戦績から能力は断然で、本来の末脚を発揮できれば勝ち負け必至だろう。

今回は初めての京都芝1600mになるが、広い東京コースで結果を出しており適性に問題はなさそうだ。むしろ京都開幕週の速い馬場は、この馬の決め手を最大限に活かせる条件と言える。ゲート難が課題でスタート後方になる可能性はあるが、少頭数ゆえに致命的な不利には繋がりにくい。切れ味勝負になれば、この馬の末脚はメンバー中でも一枚上だろう。

休み明けだった前走後は放牧を挟み立て直され、1週前追い切りでは坂路で鋭い伸び脚を見せて好タイムを計時した(ラスト1F10秒7)​。友道調教師も「動きはいい」と仕上がりに太鼓判を押しており、最終追い切りでも良い気配を維持した。鞍上には名手・武豊騎手を再迎撃。武豊騎手は今年まだ重賞未勝利だが、ここで勝てば39年連続重賞勝利の大記録がかかっている​。百戦錬磨のコンビが万全の態勢で臨む本番、 1番人気 に推されるのも当然で、総合評価も満点に近いトップとなった。

7歳セン馬ながら近走充実一途で、現在がまさに充実期​。前走の小倉大賞典(GIII)を差し切り勝ち、念願の重賞初制覇を果たした実力馬だ。その前にも昨年末のディセンバーS(L)を勝利しており勢いは本物。芝1600m戦は今回が初めてだが、近走は芝1800m中心に使われスピード競馬にも対応してきた。少頭数のここなら距離短縮による追走の不安も小さく、自慢の末脚を発揮できるだろう​。

京都コースも昨秋のカシオペアS(L)で経験済み(5着)で問題ない。開幕週の速い馬場への適性も高く、時計勝負にも対応可能だ。元々折り合いに不安がない差し馬で、道中は後方からでも自分のリズムで運べるタイプ。ペースが速くなれば展開も向くし、そうでなくとも長くいい脚を使えるため大崩れしにくい。スタミナが要求される流れになれば浮上するシーンも十分考えられる。

調整過程も順調だ。前走後は放牧に出さず在厩調整で、4月中旬から併せ馬でしっかり負荷をかけている。最終追い切りでも迫力ある伸び脚を披露し、中間の動きは良好と報じられた​。東の和田勇介厩舎からの遠征だが、実績あるベテラン岩田康誠騎手が手綱を取り続けているのも心強い。実績と勢いを兼ね備えた穴人気候補で、想定4〜5番人気ながら総合点は高い。人気以上の評価が必要な一頭と言える。

昨年のこのレースではソウルラッシュ、セリフォスという一線級2頭に続く3着健闘​。重賞勝ちは無いもののOP入り後も安定した走りを見せてきた実力馬だ。通算20戦4勝の戦績からも大崩れが少なく、相手なりに走れるタイプといえる。前走の六甲ステークス(L)では1番人気に支持されながら7着に終わったが、これは急坂のある阪神コースが影響したか。直線が平坦なコースを得意としており、京都外回りの舞台替わりで改めて前進が見込める​。

京都芝1600mは昨年3着で適性を証明済み。軽い走りで高速決着にも対応可能で、開幕週の馬場も苦にしないだろう。極端な切れ味勝負よりは淀みない流れからの持久力戦で浮上するタイプで、先行勢が飛ばす展開は歓迎だ。脚質的には中団辺りから長く脚を使えるのが強みで、展開の融通も利きそうだ。少頭数の内枠②番を引いた今回はロスなく立ち回れそうで、展開次第では昨年以上の着順も十分狙える。

懸念は前走で期待を裏切った点だが、レース後に大きなダメージはなく順調に調整されている。中3週で臨んだ前走から中4週と間隔は詰まるが、動き自体は維持できている様子。調教では終い重点の内容で、反応は悪くない。5歳とまだ成長の余地もあり、上積みも多少見込めるだろう。人馬ともに重賞初制覇が懸かる田口貫太騎手とのコンビ継続だが、昨年3着時もこのコンビだった。ベテランにはない思い切った騎乗でチャンスを掴みたいところ。人気は3番人気前後と評価されているが、実績面からも侮れない一頭だ

昨年5月の都大路ステークス(L)では、後にGIIIを勝つアルナシームを破って優勝​。それ以来の勝ち星こそないものの、自分の形に持ち込めればしぶとい粘りを発揮する先行型だ。今回は得意の京都コースに戻るのが何よりの好材料。昨年の当該レース(マイラーズC)は不出走だったが、京都外回り1800mの実績を踏まえれば1600mへの対応も十分利くはずだ。

京都開幕週の馬場は先手を奪うこの馬にとって願ってもない条件だ。すんなりマイペースの逃げに持ち込めれば、簡単には止まらない粘り腰を発揮する可能性がある​。同型としてレイベリングがいるが、枠順はセオが内の⑧番、主張すればハナを奪えるだろう。岩田望来騎手は積極策で定評があり、今回も思い切った先行策が予想される。ペース次第ではそのまま押し切るシーンも考えられる。

一方で半年以上勝利から遠ざかっている近走成績はやや不満だ。昨秋はオープン特別で二桁着順が続き、今年に入ってからの実戦はない。ぶっつけ本番のローテだけに仕上がり具合がポイントとなるが、陣営からは「開幕週の京都はこの馬向き」と期待の声が聞かれ特注扱いの声もある​。乗り込み量は豊富で、最終追い切りでもまずまずの反応を示した。父スピルバーグ譲りの持久力と粘りを生かせる流れになれば、波乱の主役になるかもしれない。人気は想定2番人気と高めだが、不安要素も織り込んで総合評価はそれに見合う水準に留めた。

戦績15戦5勝と勝ち星の多さが目を引くレイベリング。英愛で無敵だった名馬フランケルを父に持ち、スピード豊かな先行力が武器の一頭だ。昨秋の信越ステークス(L)では古馬オープン相手に1分20秒5の好時計で逃げ切り勝ちを収めており​、スピード能力の高さは明らかだ。重賞実績こそないが、今年1月のニューイヤーステークス(L)では初の逃げ戦法を試み8着に粘った(勝ち馬と0.7秒差)​​。前走でハナを切っても折り合いがついたことは収穫で、今回も積極策が示唆されている​。

京都芝1600mは昨年秋のマイルCS(GI)で16着と大敗した舞台だが、当時は初のGIでメンバーも強烈だった。開幕週の軽い馬場で自分のペースに持ち込めれば、巻き返しの可能性は十分にある。先行争いではセオとの兼ね合いが鍵となるが、無理に抑えず2番手でも競馬はできる口。和田竜二騎手への乗り替わりだが、実力派ジョッキーだけに上手く流れに乗せてくるだろう。

課題は重賞で結果が出ていない点と、追われてからもうひと伸び欠く場面があること。直線平坦の京都は粘り込みには向くが、反面後続の急襲にどこまで抵抗できるか。近走は8着→16着と着順だけ見れば低迷だが、自身の走りはできている。中間は好調時と遜色ない動きを見せており、状態面の不安は少ない。実績不足から人気は**中穴(5〜6番人気前後)**に甘んじそうだが、展開一つで馬券圏内も狙える伏兵だ。

クラシック戦線で鍛えられた異色の存在。昨年は皐月賞10着、ダービー16着、菊花賞12着と三冠競走すべてに出走し、掲示板には載らなかったものの大舞台を経験している​。父ドゥラメンテ×母リッスン(Sadler’s Wells系)という良血馬で、本来の適性は中長距離寄りだが、4歳春のここで果敢にもマイル戦に挑んできた。矢作芳人調教師が「未知数だが素質は重賞級」と評するように、ポテンシャルの高さは侮れない。

前走の美浦ステークス(3勝クラス)では3着と勝ち切れなかったものの、直線でしぶとく伸びて地力のあるところを示した。オープン昇級は叶わなかったが、連戦の疲れも見せず調子は維持している。4走前の神戸新聞杯(GII)では勝ち馬から1.6秒差の10着​と健闘しており、一線級相手にも大敗はしていない。スタミナ豊富で長くいい脚を使えるタイプだけに、マイルへの距離短縮がどう出るかがポイントとなる。

京都コースは昨秋に2000m戦で経験している(修学院S6着)​が、1600mは当然初距離。スピード勝負に対応できるか未知数で、序盤の追走で置かれないか不安は残る。とはいえ坂井瑠星騎手が手綱を取る今回は、果敢にポジションを取りに行く可能性も高い。鞍上は昨年の安田記念勝ち馬でもあり信頼できる。最終追い切りは古川奈穂騎手を背に坂路で軽く流す内容​で、調整程度でも十分とのコメント。仕上がりは良く、状態面の心配はない。現状の実績から人気は4〜5番人気と評価する向きもあるが、総合点では未知数な分伸び悩んだ。距離適性の壁を破れば一気にチャンスが巡ってくるだけに、要注意の存在だ。

3歳時に京成杯を制した重賞ウイナー​。その後は勝ち星から遠ざかっていたが、今年に入り復調気配を見せつつある。前々走の大阪城ステークス(L)で4着、前走の六甲ステークス(L)で2着と、オープンクラスで馬券圏内に絡む走りを続けており、7歳にして充実した走りを取り戻しつつある。大敗続きだった昨年からすると明らかに状態は上向いており、近走内容から軽視は禁物だ。

とはいえ通算【2-3-4-22】という勝率の低さが示す通り、詰めの甘さは相変わらずだ。直線で先頭に立つシーンがあっても最後に差し込まれるケースが多く、今回も勝ち切るには展開や他馬の凡走に助けられたい印象がある。京都コースは久々だが、以前5着に入った実績があり問題ないだろう。むしろ平坦な京都の方が粘り込みやすく、この馬の先行力を活かすには好都合かもしれない。極端な瞬発力勝負よりも、早めに先頭に立って押し切る展開が理想だ。

一族には桜花賞馬レシステンシア(母マラコスタムブラダ)がおり、血統的には芝マイルへの高い適性を秘めている​。自身も前走で久々にマイル戦を使われて好走したように、1600mは守備範囲と言えそうだ。調教では使われながらも馬体重を維持し、活気ある動きを見せている。北村友一騎手とのコンビも手が合っており、今回も上位進出を狙える仕上がりだ。人気は**中位(7番人気前後)**程度だが、近走の充実ぶりを評価して差は縮まった。展開利を得られれば一発を狙える存在で、紐穴としてマークしたい。

8歳となり近走は大敗続きで精彩を欠く。全6勝のうち5勝を芝1800mで挙げている実力馬だが、昨年以降は掲示板にも載れない競馬が続いている。かつては2021年エプソムCで0.2秒差4着など重賞戦線で健闘していたが、近年は衰えが隠せない印象だ。ここ2戦もGIII小倉大賞典14着、GIII中山金杯18着と惨敗続き。一変するには相当厳しい状況と言わざるを得ない。

好材料を挙げるとすれば、マイル戦への距離短縮と京都替わりくらいか。全盛期には1600m戦でも速い上がりを使って勝利しており、軽い馬場で切れ味が戻れば見せ場を作れる可能性はある。京都コースも2023年都大路S(L)を重馬場で制した実績があり、コース自体は苦にしないだろう。ただし当時のような渋った馬場は望めず、パンパンの良馬場では若い頃のキレを期待するのは酷かもしれない。

調教ではベテランらしく淡々とメニューをこなし、良くも悪くも平行線といったところ。大きな変わり身を感じさせる動きは報じられていない。今回はミルコ・デムーロ騎手への乗り替わりとなるが、名手の手綱捌きでどこまで復活の走りを引き出せるか。人気も8番人気程度と低迷しており、総合評価も下位に沈んだ。全盛期の片鱗を少しでも取り戻せれば…という期待はあるが、大穴までの評価が妥当だ。

一昨年のスプリングステークス(GII)を制した実績馬​だが、近年はかつての勢いを失っている。古馬になってからは大敗が目立ち、昨年のこのレースでも6着がやっと​。その後もオープン特別で二桁着順が相次ぎ、復活の兆しは見えてこない。切れ味に欠けるためパンパンの良馬場では苦戦しがちで、展開や馬場に注文が付くタイプとなっている。

それでも持ち前の先行力は健在で、道中の立ち回りは上手い。京都コースとの相性も悪くなく、昨年のマイラーズCでは勝ち馬から0.5秒差まで踏ん張っている。逃げ・先行勢のすぐ後ろにつけて粘り込む形がハマれば、しぶとさを発揮する可能性はある。開幕週の軽い芝も、この馬にとってはマイナスではないだろう。ただ近走を見る限り、他馬がバテてくれないと上位進出までは苦しいか。

調教では大きな変化は感じられないものの、馬体重は維持され元気はある。かつてはスプリングSを勝つなどクラシック候補にもなった素質馬だけに、一発の潜在能力は秘めている。今回、鞍上には西村太一騎手を配し斤量57kgで挑む形だが、オープンクラスでの手綱取り経験は多くはない。人気も最低タイの10番人気に落ち着きそうで、総合評価も厳しい数字となった。持ち味を活かすにはベストに近い条件だけに、あとは久々の好走を引き出せるかどうかだ。

戦績37戦4勝の叩き上げで、昨秋の魚沼ステークス(3勝クラス)を勝利してオープンクラスに昇格したものの、重賞の壁に跳ね返されている現状だ。今年に入ってAJCC(GII)17着、前走の六甲S(L)10着と見せ場なく敗れており、ここでも厳しい戦いが予想される。7歳という年齢的な衰えもあるのか、かつて見せた渋太い粘りが影を潜めている印象だ。

唯一の救いは京都コースへの適性かもしれない。昨秋の勝利は新潟の重馬場だったが、平坦で直線の長いコース形態はこの馬に合っている。瞬発力勝負では分が悪いが、長く脚を使う展開になれば一丸の底力で浮上する可能性はある。開幕週の速い芝に対応できるスピードがあるかは疑問だが、展開がもつれ一部でスタミナ比べになれば出番も出てくるかもしれない。

調教ではしっかりと乗り込まれており、状態自体は決して悪くない。団野大成騎手との新コンビで心機一転を図るが、近走内容からは大きな上積みを見込みにくい。人気も当然最低クラスの10番人気前後となりそうで、総合評価も最下位となった。今回も後方から末脚を使う展開が想定されるが、展開利があってどこまで差を詰められるか。掲示板確保が目標となる一戦だろう。

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

追い
切り
評価
ランク
馬名

追い

切り

コー

タイム (ラップ詳細)

馬場

状態

併せ馬 脚色 評価コメント
S

ビーアスト

ニッシド

4月

23日

(水)

美浦

坂路

4F55.4-

3F39.8-2F25.1-1F12.3

稍重

(サン

ストック

トン,

先着)

馬なり

オープン馬サンストックトンと併走。

3馬身追走して坂路4F55.4秒を楽にマークし、

終いは2F12秒8-1F12秒3の加速ラップで

先着しました。

全体時計は平凡でも、

勾配のきつい美浦坂路で最後まで力強く、

時計以上に好内容です。

近走の成績を覆すほど動きが良く、

仕上がりは絶好と判断します。

A

ニホン

ピロキーフ

4月

23日

(水)

栗東

CW

6F85.2-

5F69.5-4F54.0-

3F38.4-2F23.3-1F11.2

稍重

(単走)

馬なり

中3週での出走だが状態は良好。

田口騎手騎乗で栗東CWを馬なり単走し、

6F85.2秒-終い1F11.2秒のソフト仕上げ。

1週前もCW単走で負荷をかけ

(7F98.3秒-6F81.5秒-終い1F11.7秒)​、

前走以上にスピード感ある動きで

筋肉の張りも上々です。

最終追いは控えめながら、

ラストは自ら加速して2F12秒1-1F11秒2を記録​。

動きに前向きさがあり、使った上積みも感じられます。

A ロングラン

4月

23日

(水)

美浦

南W

6F84.1-

5F68.4-4F52.8-

3F38.3-2F24.2-1F11.5

稍重

(単走)

馬なり

2ヶ月ぶりの競馬だが乗り込み豊富。

美浦南Wでの最終追い切りは

馬なり単走で6F84.1秒-終い1F11.5秒と軽めに調整​。

それでも手前の切り替えはスムーズで、脚取りも軽快。

1週前にはウッドで僚馬を8~9馬身追走し

一杯に追って6F81.6秒-終い1F11.3秒と抜群の伸びを見せており、

最終追いでもラスト2F12秒7-1F11秒5と

リズム良くまとめました​。

攻めを積むごとに良化しており、仕上がりは上々と見えます。

B

エア

ファンディタ

4月

23日

(水)

栗東

坂路

4F53.4-

3F38.9-2F25.3-1F12.5

稍重

(単走)

一杯

約2ヶ月ぶりでも坂路とCWで乗り込み十分。

最終追い切りは栗東坂路で一杯に追われ、

4F53.4秒-終い1F12.5秒を計測​。

昨年チャレンジCで3着時の最終追い

(重馬場53.2秒)とほぼ同水準で、

強めに追った分ピッチの効いた走りで

気合乗りも良好です​。

1週前にはCWで併走馬を5馬身半追走して

6F82.9秒-終い1F11.2秒をマークし、

終いの反応鋭さを見せています。

全体としてまずまずの内容ですが、

終盤少し落ち着きを欠く面もあり、

目立つ上積みまでは感じられません​。

B グラティアス

4月

23日

(水)

栗東

坂路

4F55.6-

3F40.2-2F27.4-1F12.8

稍重

(単走)

馬なり

最終追いは栗東坂路で馬なり単走と軽めの調整で、

4F55.6秒-終い1F12.8秒。

左手前から右手前に替える際に若干ヨレたものの、

その後はフォームを崩さず

リズム良く駆け上がりました​。

4月に入り坂路中心に13本の追い切りを消化しており​、

1週前には坂路で強めに追われ

自己3番目に速い51.9秒(終い1F12.4)を記録。

終い重点で負荷をかけている分、

実戦で追えば良さが引き出せる仕上がりです。

B

ジュン

ブロッサム

4月

23日

(水)

栗東

坂路

4F54.6-

3F39.1-2F26.9-1F12.2

稍重

(単走)

馬なり

最終追いは栗東坂路で馬なり単走54.6秒-終い1F12.2秒と、

昨年石清水S以来となる坂路調整でした​。

外ラチ沿いを駆け、やや前脚の捌きは大振りでしたが、

終始左手前のまま軽快な脚さばきを見せています。

1週前には栗東CWで強めに追われ

5F68.7秒-終い1F10.7秒の鋭い伸びを披露し、

自身初の10秒台をマークした点は評価できます​。

ただ、その1週前は手前替えに手間取り気味で

少し前向きさを欠いた印象もあり​、

休み明けの分か最終追いでも

目立った良化は感じられません​。

仕上がりはまずまずですが、大きな上積みは望みにくいでしょう。

B

ホウオウ

リアリティ

4月

23日

(水)

栗東

CW

7F99.3-

6F82.3-5F67.4-4F52.3-

3F37.2-1F11.4

稍重

(単走)

一杯

栗東CWで一杯に追われた単走追い。

7F99.3秒-6F82.3秒-終い1F11.4秒の時計で、

序盤から力強い脚取りでした。

中間の乗り込みは少なめでしたが、

1週前には坂路で53.3秒をマークして

しっかり負荷をかけ​、馬体は少し太めながらも

動き自体は淡々とこなしています​。

それでも前走最終のCW追い(6F82.1秒)より

全体時計は見劣りし、強く促しても反応はもう一つでした​。

前走の六甲S(L)では勝ち馬と0.2秒差の善戦でしたが、

今回も出来は平行線といった印象です。

C セオ

4月

23日

(水)

栗東

CW

6F85.1-

5F69.7-4F54.9-

3F39.2-2F23.9-1F11.5

稍重

(ベラジオ

ボンド

併入)

馬なり

栗東CWで岩田望来騎手を背にベラジオボンドと併せ馬。

6F85.1秒-終い1F11.5秒を馬なりで記録し、

1馬身追走から併入でした​。

頭を低めに保ち折り合いを確かめつつ淡々と走れていますが、

踏み込みは浅めで、

最後は僚馬に内から交わされ気味の同時入線となりました。

1週前は坂路でガロンヌと併せて

馬なり併入(54.6秒-終い1F12.4)と順調でしたが、

今回は全体時計・終いとも前走時より見劣り​。

一追いごとの良化がもう一息で、及第点止まりの仕上がりです。

C

ミスター

ジーティー

(追い

切り

無し)

23日・24日の最終追い切り時計が確認できず、

映像も非公開でした​。

木曜夕方の時点で追い切りを行っていないのは極めて異例で、

何らかの理由で最終調整を省略した可能性があります​。

状態面の評価は不能で、本番でどこまで走れるか疑問が残ります。

C レイベリング

4月

23日

(水)

美浦

南W

5F66.2-4F50.8-

3F36.6-2F25.0-1F11.6

稍重

(フミ

サウンド,

併入)

馬なり

美浦南Wでフミサウンドと併せ馬。

馬なりのまま3馬身追走し、

5F66.2秒-終い1F11.6秒で併入しました​。

約3ヶ月半ぶりの競馬で4月上旬から調教を再開し、

坂路主体に乗り込まれています​。

最終追い切りでも僚馬の内から前向きな動きを見せていますが、

頭の使い方や前脚のさばきが大きく、

動きに少し無駄がある印象です。

併走馬と同入したものの、

立ち回りのスムーズさでは僚馬に見劣りました​。

久々を考慮しても目立つ良化は感じられず、仕上がりは平凡です。

1週間前追い切り評価とコメント

マイラーズCの2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

馬名      

追い

切り

コース タイム(ラップ)

併せ馬(状況) 脚色 評価コメント
S

ジュン

ブロッサム

4/

17

栗東

CW

(良)

5F: 68.7 – 4F: 52.8 –

3F: 36.6 – 1F: 10.7​

強め

終い10.7秒と素晴らしい伸び。

動き鋭く順調な仕上がり​

A ロングラン

4/

16

美浦

南W

(良)

6F: 81.6 – 5F: 65.5 – 4F: 50.7 –

3F: 36.4 – 1F: 11.3​

(ミラコレジェンヌ、

外で1.7秒追走し1.0秒先着)​

一杯

終い11.3秒の好時計で併せ馬に1馬身先着。

中間も乗り込み豊富で順調​

A

エア

ファンディタ

4/

16

栗東

CW

(稍)

6F: 82.9 – 5F: 68.0 – 4F: 52.8 –

3F: 37.0 – 1F: 11.2​

(ラッシュグリーン、

内で1.1秒追走し0.8秒先着)​

一杯

終い11.2秒の好時計。

併せ馬で先着し、徐々に状態を上げてきている

B レイベリング

4/

16

美浦

南W

(良)

6F: 83.7 – 5F: 67.7 – 4F: 52.1 –

3F: 37.3 – 1F: 11.6​

(シーウィザード、

外で1.2秒先行し0.1秒先着)​

なり

終い11.6秒と上々の伸びで併せ馬先着。

徐々に状態を上げてきています​

B セオ

4/

16

栗東

坂路

(良)

4F: 54.6 –

3F: 39.6 – 2F: 25.5 – 1F: 12.4​

(ガロンヌ、

0.4秒先行同入)​

なり

坂路での一週前追い切りは自己ベスト更新。

ラスト12.4秒と加速し好気配​

B

ニホン

ピロキーフ

4/

16

栗東

CW

(稍)

7F: 98.3 –

6F: 81.5 – 5F: 66.2 – 4F: 51.3 –

3F: 36.6 – 1F: 11.7​

強め

道中は綺麗なラップで終い11.7秒と負荷十分だが、

もう一押し欲しい動き​

B

ホウオウ

リアリティ

4/

17

栗東

坂路

(良)

4F: 53.3 –

3F: 38.2 – 2F: 24.6 – 1F: 12.1​

強め

終い12.1秒と最後は加速したが内容は平凡。

さらなる良化が求められる​

C

ビーアスト

ニッシド

4/

11

栗東

坂路

(良)

4F: 55.4 –

3F: 41.1 – 2F: 27.1 – 1F: 12.8​

なり

終い12.8秒とひと追いした程度で目立たず。

大きな上積みは感じられない​

グラティアス ※美浦所属のため詳報なし。

ミスター

ジーティー

※直近出走後で調整中のため詳報なし。

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