ステレンボッシュの次のレースの出走予定は?なんJでの評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!
どうも。競馬口コミダービーの管理人の木口順一だ。
今回は桜花賞を見事制し、今3歳牝馬で最も注目されているステレンボッシュを紹介する。
馬名 | ステレンボッシュ / Stellenbosch |
---|---|
生年月日 | 2021年2月12日 |
鞍上経験 | 横山武史、マーカン、ルメール、モレイラ |
脚質 | 先行、差し |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 吉田勝己 |
調教師 | 国枝栄 (美浦) |
成績 | [3-2-0-0] |
獲得賞金総額 | 2億1,546万円 |
POG獲得ポイント | 18,820 |
父 | エピファネイア |
母 | ブルークランズ |
母父 | ルーラーシップ |
近親馬 | カークベイ、フランシュフック |
最強のクラブとして名高いサンデーレーシングが、2024年に何頭も管理している中でなぜこのステレンボッシュに注目しているか。
血統、ここまでの実績、掲示板での口コミなどを総合して独自の視点で評価してみた。
- 次走予定・ローテ
- なんJでの評価からわかること
- 産駒・血統からわかる
ステレンボッシュの
ポテンシャル - 主戦騎手は誰か
乗り替わりの可能性はあるのか - 馬主・オーナーの経歴から
ステレンボッシュの
今後の可能性を探る
令和のブエナビスタなどと呼ばれるレベルのこのステレンボッシュのポテンシャルが余すことなくわかるように紹介している。
ぜひ最後までご覧いただきたい。
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順位 名前 | 概要 | 成績 的中率 | 利益 平均利益 回収率 | 投資金額 平均投資 |
---|---|---|---|---|
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2位 | ワイドで安心 | 5戦5勝0敗 的中率100% | +189,800円 平均+37,960円 | 50,000円 平均10,000円 |
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ステレンボッシュの次走は?(2023年4月9日更新)
それでは改めてステレンボッシュの紹介をしていこう。
ステレンボッシュは桜花賞を走り終えたところではあるが、陣営のコメントからオークスへの直行が濃厚だと見られている。
血統で言えば距離が伸びても問題はなし、このまま牝馬クラシック3冠も夢ではないかもしれない。
今後、陣営からの成績な発表があり次第、情報も更新していくので見逃さないようにしていてくれ!
ステレンボッシュはここまで3戦2勝!
ステレンボッシュの今までの成績をまとめた一覧はこちら。
日付会場 | レース名 グレード | 人気 | 着順 | 騎手 | 勝馬 (2着馬) |
---|---|---|---|---|---|
2023年7月23日 札幌05R | 2歳新馬戦 | 2番 人気 | 1着 | 横山武史 | (ファインライン) |
2023年10月01日 中山08R | サフラン賞 | 1番 人気 | 2着 | 横山武史 | スプリングノヴ |
2023年11月19日 東京09R | 赤松賞 | 1番 人気 | 1着 | マーカン | (テリオスサラ) |
2023年12月10日 阪神11R | 阪神JF | 5番 人気 | 2着 | ルメール | アスコリピチェーノ |
2024年04月07日 阪神11R | 桜花賞 G1 | 2番 人気 | 1着 | モレイラ | (アスコリピチェーノ) |
現在5戦3勝。
それではここからはなぜステレンボッシュが注目されているかを今までのレースを時系列で振り返りながら解説していく。
2歳新馬戦を好内容で勝利!
ステレンボッシュのデビューは7月23日札幌開催の1800m。
オルフェ産駒のルメール鞍上の別の馬が1番人気だが、陣営や血統の期待値もあってステレンボッシュはそこまで差のない2番人気として発走を迎えた。
レースは2番手スタート、しかし内側にいた逃げ馬が外に膨らんできたことにより位置的不利を受ける。
中団後ろからとなったがそこから立て直し、直線追い比べになったところを一気に抜け出して勝利した。
一度不利になったところからの立て直しがむしろ競馬ファンからはかなり強いとされ、その後レースでも上位人気をキープ。
これには鞍上の横山騎手もかなり好意的なコメントを残している。
見ての通り、1コーナーでかなり絶望的なアクシデントがありました。その後隊列に戻ったあとも少し力みましたが、よく我慢してくれました。抜け出してからも良い脚でしたし、最後も遊ぶ余裕がありました。大きなダメージなく勝つことが出来たのではないかと思います
阪神JFの借りを返す桜花賞での勝利!
前走は2歳牝馬の最高峰、阪神ジュベナイルフィリーズで惜しくもアスコリピチェーノに次ぐ2着に終わったステレンボッシュ。
2024年4月7日に挑んだ桜花賞ではその結果から1番人気はアスコリピチェーノ、2番人気はステレンボッシュという様相になった。
このレースではルメールがお手馬のステレンボッシュに乗るか、もう1頭牝馬最強候補だったチェルヴィニアに乗るかという点に注目が集まっていたがなんと直前のドバイでルメールが落馬し骨折。
陣営は代わりにと短期免許で来日中のモレイラ騎手に鞍上を依頼した。
レースはスタート時の動きはそこまで良くなかったが、ステレンボッシュはそこからすぐ軌道修正し中団からいつでも仕掛けられる好位置に。
4コーナーで外に振り、さらに外側のアスコリピチェーノが仕掛けるのが少し遅れる中、そこで空いた団子状態の内側と外の間を一気に駆け上がる。
それをアスコリピチェーノが猛追するが、そのまま脚色衰えることなくステレンボッシュが桜花賞を制した。
これで阪神JFの着順がちょうど1着と2着が入れ替わり、リベンジを果たした形に。
馬主の吉田勝己さんは「こういう血統で勝てたのは感動ですね(母系にウインドハーヘア)。血統的にディープも出ているし、距離が伸びても大丈夫そう。」とオークスへの可能性も早くも示唆した。
同様に前走の鞍上ルメールや、今走でのモレイラも距離適性はむしろもっと伸びたところにあるとコメントしているのでここからの結果にも期待したい。
なんJなど掲示板では高評価ながら不安も
ステレンボッシュは競馬ファンからどのように評価されているのか調べてみた。
競馬好きの集まる5ch(旧2ちゃんねる)のなんでも実況版、通称なんJで検索して見つけたスレッドの内容をまとめてみた。
なんJでの評価まとめ
- 調子の良し悪しはありそう
(阪神JF) - ルメールに捨てられる
(阪神JF) - モレイラ鞍上でつまらん
(桜花賞) - マーカンドの時に
強そうに見えなかった
(桜花賞) - サークルオブライフ
思い出して消してしまったw
(桜花賞) - 阪神JFけっこう
強行ローテだったもんな
推し量りきれなかった
(桜花賞) - モレイラが
上手すぎた
(桜花賞) - 2冠余裕
(桜花賞) - モレイラだろ
(桜花賞) - 牝馬の国枝を
みんな舐めすぎたんだ
(桜花賞)
評価が低いわけではないが、他に注目していた馬が競馬ファンの中では多かったため桜花賞を勝った割にはいまいち話題になっていなかった。
鞍上や陣営、血統による力やタイミングであって、ギャンブラーからするとおもしろくない結果だった、といったところだろうか。
それはそれで言ってしまえば実力の裏返しと取れるところもあり、掲示板の評価も「オークスまでは勝ち濃厚」という意見が強かった。
このままの勢いでステレンボッシュにはオークスだけでなく、その次以降でも結果を出せる名牝になって欲しいところだ。
クラシックはばっちり!兄弟馬や親などの血統から可能性を考えてみた
ステレンボッシュはここまで素晴らしい走りを見せてくれているが、今後の走りはどうなるかを産駒や血統から考えていこう。
父親のエピファネイアの特徴をまずまとめてみた。
特徴
- 中長距離・長距離に強い
- 古馬以降は未知数な部分も
- キレというよりパワーのあるタイプ
- 芝適性
- 気性難の指摘あり
- 繋靱帯炎で早めの引退
2400mのジャパンカップからその先3000mの菊花賞で勝利していることからクラシックディスタンスへの適性はばっちり。
この距離適性を受け継ぐことができれば、牝馬三冠路線は余裕で圏内。
一方、エピファネイアは度々気性難を課題点として挙げられていたこともあり良くも悪くも産駒にこれらはどれだけ影響するのか。
この気性さえどうにかなっていれば、エピファネイア産駒の牝馬は三冠路線だけでなく牝馬混合の重賞でも結果を出せるポテンシャルを持っているはずだ。
それではその可能性を探るべく、今まで兄妹馬の記録をまとめたので確認してみよう。
馬名 | 性別 | 距離適性 | 生年 | 獲得賞金総額 | 母 | 母父 | 主な勝鞍 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
エフフォーリア | 牡馬 | 短中距離・中距離・中長距離 | 2018年 | 7億7663万円 | ケイティーズハート | ハーツクライ | 21’有馬記念(G1) |
デアリングタクト | 牝馬 | 短中距離・中距離・中長距離 | 2017年 | 6億1091万円 | デアリングバード | キングカメハメハ | 20’優駿牝馬(G1) |
イズジョーノキセキ | 牝馬 | 短中距離・中距離 | 2017年 | 2億2224万円 | キングダンサー | キングカメハメハ | 22’アイルランドT府中牝馬S(G2) |
アリストテレス | 牡馬 | 中距離・中長距離・長距離 | 2017年 | 2億2223万円 | ブルーダイアモンド | ディープインパクト | 21’アメリカジョッキークラブC(G2) |
サークルオブライフ | 牝馬 | 短中距離・中距離 | 2019年 | 1億4132万円 | シーブリーズライフ | アドマイヤジャパン | 21’阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) |
オーソクレース | 牡馬 | 短中距離・長距離 | 2018年 | 1億2323万円 | マリアライト | ディープインパクト | 20’アイビーS(L) |
ジャスティンカフェ | 牡馬 | 短中距離 | 2018年 | 1億2016万円 | カジノブギ | ワークフォース | 22’湘南S(3勝クラス) |
クラヴェル | 牝馬 | 短中距離・中距離 | 2017年 | 1億525万円 | ディアデラマドレ | キングカメハメハ | 20’三面川特別(2勝クラス) |
テンハッピーローズ | 牝馬 | 短中距離 | 2018年 | 1億145万円 | フェータルローズ | タニノギムレット | 22’フリーウェイS(3勝クラス) |
スカイグルーヴ | 牝馬 | 短中距離 | 2017年 | 1億76万円 | アドマイヤセプター | キングカメハメハ | 21’白秋S(3勝クラス) |
少々の気性難は見せたことはあるもののその後解消できた馬しかいないので、基本は心配はしないでいいだろう。
注目はやはり牝馬三冠を制しているデアリングタクト。
この産駒が牝馬クラシックは走りきれることをよく示しているし、うまくいけばその後ジャパンカップのような牡牝混合のG1でも勝負できるような馬も現れるかもしれない。
元々エピファネイア産駒は名牝を生みやすいというのも期待ができる。
現状横並びでこの産駒の牝馬産駒最強は間違いなくこのステレンボッシュなので、あわよくばデアリングタクト超えの結果にも期待したいところだ。
6月あたりまでは鞍上は安泰?今後の鞍上は?
ここまでアクシデントもあるが、乗り替わりが連続しているステレンボッシュ。
ルメールの復帰後はわからないが、桜花賞の鞍上を務めたモレイラは6月あたりまで短期免許の期限は続くのでそこまでは安泰。
そう考えるとオークスまではレースの内容的にモレイラが鞍上で安定、しかしその後どうなるか。
馬主と調教師のタッグの今までの経歴で、鞍上を特に誰に依頼しているかの傾向を探ることも本来であればできるがステレンボッシュの陣営の組み合わせはこれまでになくその鞍上の可能性も深堀りできないのが現状。
このままお手馬になる騎手不在でもったいない未来になることだけは避けたいところだ。
調教師は国枝栄さん
国枝栄さんはアーモンドアイ、アパパネなどが有名な厩舎だ。
賞金順にならべてまとめてみたが、他の厩舎が牡馬だらけになる中牝馬も多いのが特徴だと言える。
馬名 | 生年 | 主な勝鞍 | 賞金総額 |
---|---|---|---|
アーモンドアイ | 2015年 牝馬 | 18’ジャパンC(G1) | 15億1,956万円 |
ブラックホーク | 1994年 牡馬 | 99’スプリンターズS(G1) | 6億5,267万円 |
マツリダゴッホ | 2003年 牡馬 | 07’有馬記念(G1) | 6億5,013万円 |
アパパネ | 2007年 牝馬 | 11’ヴィクトリアマイル(G1) | 5億5,859万円 |
マイネルキッツ | 2003年 牡馬 | 09’天皇賞(春)(G1) | 5億5,703万円 |
カレンブーケドール | 2016年 牝馬 | 19’スイートピーS(L) | 4億5,805万円 |
カイトヒルウインド | 1999年 牡馬 | 19’優駿牝馬(G1) | 3億3874万円 |
アカイトリノムスメ | 2018年 牝馬 | 04’ペルセウスS(OP) | 2億1,915万円 (中央) /1,600万円 (地方) |
サイレントプライド | 2003年 牡馬 | 21’秋華賞(G1) | 2億1,916万円 |
フロンテアクイーン | 2016年 牝馬 | 19’中山牝馬S(G3) | 2億1,573万円 |
「国枝厩舎は牝馬に強い」と競馬ファンの間ではかなり有名。
ステレンボッシュが桜花賞で勝った時に実況が「またも国枝厩舎!」なんて声も挙がるほどだ。
毎年のように名牝を輩出する国枝厩舎のこの世代の最注目は間違いなくステレンボッシュだと言えるだろう。
過去に国枝厩舎からは同じエピファネイア産駒で阪神JFの勝ち馬であるサークルオブライフも輩出している。
その後突き抜けた活躍はできなかったが、血統の調教ノウハウとしてもばっちり、国枝さんにはステレンボッシュが天下を取るところまで連れて行ってもらおう。
管理は吉田勝己さん・社台グループオーナーズ
馬主名義の吉田勝己さんは日本の代表的な生産者であるノーザンファームの代表。
ただし直接的な管理というわけではなく、ステレンボッシュは社台グループオーナーズという馬主資格を持ったクラブで募集をかけられた共有馬ということになっている。
これまでの管理馬を一覧でまとめてみた。
馬名 | 生年 性別 | 主な勝鞍 | 賞金総額 |
---|---|---|---|
ゴールドドリーム | 2013年 牡馬 | 17’フェブラリーS(G1) | 4億5,702万円 (中央) 2億5,062万円 (地方) |
ジャングルポケット | 1998年 牡馬 | 01’ジャパンC(G1) | 7億425万円 (中央) |
ダンスパートナー | 1992年 牝馬 | 96’エリザベス女王杯(G1) | 6億378万円 (中央) |
ポップロック | 2001年 牡馬 | 06’目黒記念(G2) | 5億1,118万円 (中央) |
フラワーパーク | 1992年 牝馬 | 96’高松宮杯(G1) | 3億6,393万円 (中央) |
スカーレットブーケ | 1988年 牝馬 | 92’京都牝馬特別(G3) | 3億1,000万円 (中央) |
ミトラ | 2008年 騙馬 | 15’金鯱賞(G2) | 2億8,791万円 (中央) |
セイクリッドバレー | 2006年 牡馬 | 11’新潟大賞典(G3) | 2億5,120万円 (中央) |
ムスカテール | 2008年 牡馬 | 13’目黒記念(G2) | 2億1,969万円 (中央) 2,260万円 (地方) |
ベッラレイデ | 2004年 牝馬 | 07’フローラS(G2) | 2億3,031万円 (中央) |
競馬ファンなら名前の知っている名馬が何頭も名を連ねている。
しかし、生年で見ると最近は目立った馬がおらず、最後に突き抜けたのは数々のG1で活躍したゴールドドリームのみ。
そこで注目したいのは吉田さんの管理する馬の血統だ。
今まで何百頭と管理してきた吉田さんだが、実はエピファネイア産駒は7頭のみ。
しかもこのステレンボッシュは始めてこの産駒で吉田さん管理で結果の出せた馬と言える。
そう考えると吉田さんも新しい風を入れて、久々にこの名義で結果を出したいところ。
ローテや方向性に関してもかなり力を入れてくれるのは間違いないので期待したい。
ステレンボッシュは2024年を代表する牝馬になるか
ここまでの血統や成績、騎手やオーナーなど様々な面で紹介してきた。
阪神JFの借りを返し、いよいよ2024年最強の牝馬の称号を取りに行く。
今後どんな走りを見せてくれるか、見逃し厳禁だ。